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Posted by ブクログ
新潮社から発売された新訳版の『黒猫・アッシャー家の崩壊』を読みました。
河合祥一郎氏の新訳ということで以前読んだことがある岩波版と比べてだいぶ書き口が現代っぽく読みやすい感じでした。その中でも『大鴉』などの英詩ではそのリズムをできるだけ内包させた翻訳、改行位置までこだわっていることで、原文の雰囲気を感じ取ることができた気がします。
短編のゴシックホラーでは、じっとり湿った空間のなかで死、瘴気、恐怖が蔓延し、フリークスや幻霊が跋扈する様子はポーが切り開いたホラーのイメージが現代日本でも続いているということが、新訳だからこそよく伝わってきます。登場人物の名前を漢字に変えれば、それこそ江戸川乱歩という感じで、その影響がよくわかりました。
今回の本は前編ということで推理小説にあたるものは掲載されていませんでしたが、ホラーと推理小説を分けたことで、ホラーの世界観に没入できたのも良かったかなと思います。
Posted by ブクログ
エドガー・アラン・ポーの代表作の黒猫、アッシャー家の崩壊が収録されているホラー系の短編集。
この2つよりも僕は、赤き死の仮面と落とし穴と振り子が面白かったです。
赤き死は、疫病が蔓延した世界で、王様が様々な人々を城に招待し、外界から隔離し王達は仮面舞踏会を開催される。
その舞踏会に血まみれの衣装を着て、死後硬直の顔になっている仮面を付けた道化師が現れて事件が起きていく所が怖かったです。
赤き死の設定が、コロナ禍で生きている僕達みたいで、道化師がコロナウィルスな感じがして不気味に感じました。
道化師の仮面も犬神家の一族に出てくるスケキヨに似ているなーと感じました。
落とし穴と振り子は、ある所に幽閉された犯罪者が、落とし穴に落ちそうになり、貼り付けにされそこに近づいていく振り子に斬られそうになるストーリーがスリリングで怖いと思いました。
この短編集もゴシック風で、アランポーらしいかんじの文体で怖さが凄く伝わってきた作品だと思います。
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