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かねてから、心の底では王位を望んでいたスコットランドの武将マクベスは、荒野で出会った三人の魔女の奇怪な予言と激しく意志的な夫人の教唆により野心を実行に移していく。王ダンカンを自分の城で暗殺し王位を奪ったマクベスは、その王位を失うことへの不安から次々と血に染まった手で罪を重ねていく……。シェイクスピア四大悲劇中でも最も密度の高い凝集力をもつ作品である。
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Posted by ブクログ
猫町読書会のシェイクスピア読書会の課題図書なので読んだ。 強いの武将なのにすぐに占いを信じてしまうマクベス。 亡霊が見えてしまうシーンが面白かった。 実際のお芝居を観たくなった。
自業自得のお手本のような悲劇、故に時代を超えても楽しめる一冊した。 少し台本の様な文章は詳細が省かれているような書き方も相まって、読んでいるのに観劇している気分になれました! 脳内で勝手に宝塚歌劇団で再生してしまいました!
近代の物語が進化し過ぎてて、新しい発見は無いものの、言葉の言い回しが渋くて面白い。 言い回しが難しくて読みにくいが、長さ的には短いので取っ付きやすいと思う。 王国っていう舞台設定は個人的に興味無いので、 没入感を持って読むことが出来なかったな…。 マクベス夫人が怖すぎる。 一番野心に駆られていた...続きを読むのは彼女でしょう笑 YouTubeで解説の動画みます。 追記 Youtubeで中田敦彦さんが解説してた。 シェイクスピアについても勉強出来て、本書の背景も分かって、物語の解説も実に面白い。 一度読んだ後に視聴すると面白いと思います。
初めてのシェイクスピアということで、 四大悲劇のひとつである本書を読んだ。 結末は予想できていたものだったり、戦いの描写やクライマックスは思ったよりもあっさりとしたものだった。 しかしながら、序盤のマクベスの葛藤や、自身の野心や本心に加え、妻からの誑かしで悪い方へと身を流してしまうシーンがとても読...続きを読むみ応えがあった。 結局は自業自得という言葉で片付いてしまいそうな内容だが、その中には人間の善と悪の判断や欲望といった奥深さが綴られていてとてもおもしろかった。 次に四大悲劇を読むのなら、「ハムレット」を読んでみたいと思う。
自宅の本棚に6冊ある家人の新潮社文庫シェイクスピア 手はじめに「マクベス」を読んでみた こちら同じく1969年発行本で表紙はイラストなし 本書は1606年頃/戯曲四大悲劇「ハムレット」「リア王」「オセロー」より後に書かれたものらしい 日本で1600年と言えば関ヶ原の戦いがあり戦国時代の終焉から江戸時...続きを読む代への転換点 今更シェイクスピアでもないけど日本語訳が物凄く読みやすい 読まず嫌いだったかな
★4。 「メタルマクベス」と「蜘蛛巣城」のおかげで筋は知ってたけど、改めて戯曲読むと新鮮に面白かったなー。後半の、マクダフ夫人と子の場面、マクダフとマルコムの場面とかは面白そうなので映像で見るの楽しみ。 レディマクベスの死にさらっとしか触れられてなかったのが意外だった。でもこれだけさらっとだと膨らま...続きを読むせる余地あるから、かえって色んなバージョンが作りやすいのかなーとも思うね。 新潮文庫版を読んだのだけど、中村保男さんの解説が興味深かったな。その前の福田つねなりさんのもそうだけど、ハムレットとの対比について書かれててなるほどーだった。テナントさんファンは脳裏に思い描きながら読めるからこれわかりやすくてよい。映像楽しみだー!
3人の魔女がマクベスの野心を表しているのならばそれは亡霊と一緒なのでは?彼の野心を正当化するためなのか。
『マクベス』はシェイクスピアが1606年頃に完成させた戯曲です。実在したスコットランド王や将軍を登場させた作品で、王であるダンカンに重用されていた野望に取り憑かれた将軍マクベスが主人公。 マクベスが王を暗殺し自ら王に即位してからマグダフ、子息マルコムに討たれるまでを描いた作品でシェイクスピアの4大悲...続きを読む劇のなかの最後に書かれた作品。 4大悲劇の中では一番短い作品たが、当時のスコットランド王ジェームズ一世(話し中の忠臣バンクオーの子孫)への宮中観覧用作品としたので短いと言うのが定説。劇中にもジェームズ国王に媚びたセリフが多いのが特徴と言われる。 ダンカン王を暗殺し王についたマクベスが劇中ではすぐ遺児マルコムとマクダフにより復讐される(実在は在位17年)。 魔女からいずれ子孫が国王になると予言されたバンクオーはマクベスにより殺されるが、息子は他国に逃れいずれ国王となる。 魔女の予言が厚く信じられていた頃のお話しだが、結果的に後々ジェームズ一世王の時代に王位正当性を持たせる為に好まれており、後から作り出したものとも言える。
昨年末、午前十時の映画祭で「蜘蛛巣城」を鑑賞。黒澤明監督のとても面白い映画でした。特に次第に狂気に走る三船敏郎と京マチ子の演技には戦慄しました。 この「蜘蛛巣城」の原作が「マクベス」と知り、還暦過ぎて、初めて、シェイクスピアに挑戦しました。 舞台は11世紀のスコットランド。不気味な3人の魔女から武...続きを読む将マクベスはスコットランド王になると告られます。 勇猛果敢なわりに若干小心な武将というマクベスのキャラクターが物語を面白くしています。強欲で頭脳明晰な妻。マクベスは妻と諮り、主君ダンカンを殺し、王位に就きます。しかし、自らの罪に慄き錯乱状態に。緊迫したプロット展開で、娯楽性の高い戯曲です。 福田恒存の翻訳も素晴らしく、朗読してしまいたくなる箇所も多くあります。また、同氏の解題は「マクベス」の上映時期、成立の背景に関する推論も充実していて読み応えがありました。 シェイクスピアの四大悲劇の中では、比較的、とっかかりやすい作品ではないでしょうか?なお、「蜘蛛巣城」は「マクベス」を忠実に映画化しています。「蜘蛛巣城」→「マクベス」がお勧めの鑑賞順序と思います。
マクベスってこんなに短かったっけ…?という感じで、あっという間に読んでしまった。 自分でいろいろやっていると言われればそうなのだけど、ああ可哀想なマクベス! IV-2 少年「小鳥のようにして。…いいえ、何でも取れるものを取って、だって、小鳥はそうしているもの、みんな」 V-5 マクベス「あれも...続きを読む、いつかは死なねばならなかったのだ。一度は来ると思っていた、そういう知らせを聞く時が。あすが来、あすが去り、そうして一日一日と小きざみに、時の階を滑り落ちて行く、この世の終わりに辿り著くまで。いつも、きのうという日が、愚か者の塵にまみれて死ぬ道筋を照してきたのだ。消えろ、消えろ、つかの間の燈火!人の生涯は動きまはる影にすぎぬ。あわれな役者だ、ほんの自分の出場のときだけ、舞台の上で、みえを切つたり、喚いたり、そしてとどのつまりは消えてなくなる。白痴のおしゃべり同然、がやがやわやわや、すさまじいばかり、何のとりとめもありわせぬ。」 V-8 マクベス「誰がローマの馬鹿者どものまねをして、己れの剣で死ぬものか、眼の前に生贄があるかぎり、そいつをぶった斬ったほうがましだ」
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