ブックライブでは、JavaScriptがOFFになっているとご利用いただけない機能があります。JavaScriptを有効にしてご利用ください。
無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで100万冊以上配信中!
来店pt
閲覧履歴
My本棚
カート
フォロー
クーポン
Myページ
2pt
かねてから、心の底では王位を望んでいたスコットランドの武将マクベスは、荒野で出会った三人の魔女の奇怪な予言と激しく意志的な夫人の教唆により野心を実行に移していく。王ダンカンを自分の城で暗殺し王位を奪ったマクベスは、その王位を失うことへの不安から次々と血に染まった手で罪を重ねていく……。シェイクスピア四大悲劇中でも最も密度の高い凝集力をもつ作品である。
アプリ試し読みはこちら
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
Posted by ブクログ
自業自得のお手本のような悲劇、故に時代を超えても楽しめる一冊した。 少し台本の様な文章は詳細が省かれているような書き方も相まって、読んでいるのに観劇している気分になれました! 脳内で勝手に宝塚歌劇団で再生してしまいました!
お前は王になるべきなのだという他者からの言葉が、マクベスを壊していったのかもしれない。自分とはなんなのかという自信の無さは他者の影響を受けやすい。この作品が近代的要素を含んでいるにしても、人から言われたやらなければならないことは「宿命」ではない。自分のアイデンティティ獲得のためにも、他者からの影響を...続きを読む受け流せる力はつけて行きたい。
『マクベス』はシェイクスピアが1606年頃に完成させた戯曲です。実在したスコットランド王や将軍を登場させた作品で、王であるダンカンに重用されていた野望に取り憑かれた将軍マクベスが主人公。 マクベスが王を暗殺し自ら王に即位してからマグダフ、子息マルコムに討たれるまでを描いた作品でシェイクスピアの4大悲...続きを読む劇のなかの最後に書かれた作品。 4大悲劇の中では一番短い作品たが、当時のスコットランド王ジェームズ一世(話し中の忠臣バンクオーの子孫)への宮中観覧用作品としたので短いと言うのが定説。劇中にもジェームズ国王に媚びたセリフが多いのが特徴と言われる。 ダンカン王を暗殺し王についたマクベスが劇中ではすぐ遺児マルコムとマクダフにより復讐される(実在は在位17年)。 魔女からいずれ子孫が国王になると予言されたバンクオーはマクベスにより殺されるが、息子は他国に逃れいずれ国王となる。 魔女の予言が厚く信じられていた頃のお話しだが、結果的に後々ジェームズ一世王の時代に王位正当性を持たせる為に好まれており、後から作り出したものとも言える。
昨年末、午前十時の映画祭で「蜘蛛巣城」を鑑賞。黒澤明監督のとても面白い映画でした。特に次第に狂気に走る三船敏郎と京マチ子の演技には戦慄しました。 この「蜘蛛巣城」の原作が「マクベス」と知り、還暦過ぎて、初めて、シェイクスピアに挑戦しました。 舞台は11世紀のスコットランド。不気味な3人の魔女から武...続きを読む将マクベスはスコットランド王になると告られます。 勇猛果敢なわりに若干小心な武将というマクベスのキャラクターが物語を面白くしています。強欲で頭脳明晰な妻。マクベスは妻と諮り、主君ダンカンを殺し、王位に就きます。しかし、自らの罪に慄き錯乱状態に。緊迫したプロット展開で、娯楽性の高い戯曲です。 福田恒存の翻訳も素晴らしく、朗読してしまいたくなる箇所も多くあります。また、同氏の解題は「マクベス」の上映時期、成立の背景に関する推論も充実していて読み応えがありました。 シェイクスピアの四大悲劇の中では、比較的、とっかかりやすい作品ではないでしょうか?なお、「蜘蛛巣城」は「マクベス」を忠実に映画化しています。「蜘蛛巣城」→「マクベス」がお勧めの鑑賞順序と思います。
マクベスってこんなに短かったっけ…?という感じで、あっという間に読んでしまった。 自分でいろいろやっていると言われればそうなのだけど、ああ可哀想なマクベス! IV-2 少年「小鳥のようにして。…いいえ、何でも取れるものを取って、だって、小鳥はそうしているもの、みんな」 V-5 マクベス「あれも...続きを読む、いつかは死なねばならなかったのだ。一度は来ると思っていた、そういう知らせを聞く時が。あすが来、あすが去り、そうして一日一日と小きざみに、時の階を滑り落ちて行く、この世の終わりに辿り著くまで。いつも、きのうという日が、愚か者の塵にまみれて死ぬ道筋を照してきたのだ。消えろ、消えろ、つかの間の燈火!人の生涯は動きまはる影にすぎぬ。あわれな役者だ、ほんの自分の出場のときだけ、舞台の上で、みえを切つたり、喚いたり、そしてとどのつまりは消えてなくなる。白痴のおしゃべり同然、がやがやわやわや、すさまじいばかり、何のとりとめもありわせぬ。」 V-8 マクベス「誰がローマの馬鹿者どものまねをして、己れの剣で死ぬものか、眼の前に生贄があるかぎり、そいつをぶった斬ったほうがましだ」
シェイクスピアの4大悲劇の1つ「マクベス」 四作品の中でも最後に書かれたものだとか。 あっという間に読んでしまって面白かった。 解説にもあったけどハムレットと似たような構成だけれども、 悲劇に巻き込まれたハムレットと悲劇を作った張本人であるマクベスはまた違ったストーリーで面白かった。 シェイク...続きを読むスピアは難しそうでなかなか手が出ないという人もこのマクベスから入ったら、良い足がかりになるのではないでしょうか。
短いセリフから、登場人物の背景や場面転換を想像しないと、展開について行けないと感じました笑 右脳が鍛えられますね!
スコットランドのマクベスがダンカン王を暗殺して王になり、次々と殺戮を繰り返す際の狂気の裏にある弱さまでを描いた作品。 会話が繰り広げられる中で話が進んでいくので、物語の背景や登場人物の心情など大事なことが会話の中に書かれているので読み飛ばさないように気をつけながら読んだ。 三人の魔女の予言が不気味...続きを読むで、物語に抑揚をつけてくれている。マクベスは挑発的に反論するが予言が心にずっと残り続け、翻弄される姿から、本当はマクベスがとても臆病者だということを表している。 ダンカン王暗殺の首謀者であるマクベス夫人は殺人を犯しても取り乱すこともなく、人々を騙せるほどに精神的に余裕がある様から、真の悪人だと思った。 戦いに向かうアンガスが「葬った人々の血がこびりついて落ちない」とマクベスの残虐な殺人について怒りを表すシーンが特に印象的で、暴君には誰もついてくることはなく、最後には自分で自分を破滅へ追いやってしまうのではないかと思った。 これはいつの時代も同じで、私欲のための支配では決して人々は幸せにならないというメッセージなのかもしれない。
日本語が凝縮されているという感じで、これは舞台の方が良いのかも。シェイクスピアの4大悲劇といわれるワリにそこまでじゃないなと思ったから。
1606年頃に成立したシェイクスピアの戯曲。 『リア王』『ハムレット』『オセロー』と並び、シェイクスピアの四大悲劇と称される。 本作の主人公であるマクベスは、実在のスコットランド王(在位1040-1057年)をモデルにしている。 マクベスは、反乱軍の鎮圧に成功した帰路、目の前に現れた三人の魔女か...続きを読むら「いずれ王になる」という預言を受ける。 初めは預言を信じなかったマクベスだが、徐々に王位への欲が芽生える。野心家の妻が焚き付けたこともあり、遂にダンカン王を暗殺し、王位に就く。 王となった後、マクベスは自分の地位を脅かす者への恐怖から幻覚・幻聴に悩まされることになる。 マクベス夫人も錯乱し、やがて亡くなる。 心の拠り所を失ったマクベスはより一層の暴政を強いるようになり、これによって貴族のバンクウォー、その子であるフリーアンス、ファイフ領主のマグダフなどが反乱を起こす。 上記があらすじ。 本作で描かれるのは、「預言」に翻弄される人間の姿である。マクベスは、これによって自分の本質を見失い、狼狽し、周りの人間への不信と不安に押し潰され、最期には破綻する。 「預言」は色々なものに置き換えられる。 「運命」、「野心」、「常識」、「社会」、、、。 どれも強力なものだが、これらの侵食から自分を守るのは、自身のビジョンであると思う。明確に自らの行く先を定め、軸をぶらさないことが必要なのだ。 この戯曲が長い時を超えて、国境を超えて多くの人に届いているのは、それが取り扱うテーマが本質的であるからに違いない。 邦訳も平易で、読みやすい。時代背景や宗教的価値観の理解もほとんど必要ないので、シェイクスピア入門に最適ではないだろうか。
レビューをもっと見る
新刊やセール情報をお知らせします。
マクベス
新刊情報をお知らせします。
ウィリアム・シェイクスピア
福田恆存
フォロー機能について
「新潮文庫」の最新刊一覧へ
「小説」無料一覧へ
「小説」ランキングの一覧へ
ドリアン・グレイの肖像
黙示録論 ──現代人は愛しうるか
ヴェニスの商人
シェークスピア 恋愛傑作選
芥川龍之介と太宰治
アントニーとクレオパトラ
ウィンザーの陽気な女房たち
試し読み
作者のこれもおすすめ一覧へ
一覧 >>
▲マクベス ページトップヘ