作品一覧

  • ビアス怪談集
    3.0
    1巻660円 (税込)
    無気味な超自然の世界を描く世界代表怪談集。「ポーの再来」「短編の巧者」といわれるビアスの名作。人間の心に潜む超自然に対する恐怖心を鋭く捉え、簡潔直截な手法で描く! ――悪魔の辞典で知られるビアスは、短編小説を組み立てさせれば、彼ほど鋭い技巧家は少ない。評価がポーの再来というのは、確かにこの点でも当っている。そのうえ、彼が好んで描くのは、やはりポーと同じように、無気味な超自然の世界である……と芥川龍之介をして言わしめた。ビアスの短編中、怪奇と幻想に満ちた妖異談を選び、名だたる難文を見事な新訳にしておくる。
  • ナボコフの一ダース
    -
    1巻660円 (税込)
    ロシア生まれのアメリカ作家ナボコフ(1899~1977)の作品は、『ロリータ』をはじめ多くの長編が翻訳されている。しかし、ナボコフの小説は読みやすくないから、努力して取りくみながら途中でついて行けなくなる読者もありそうだ。その点、この短編集は、ナボコフには珍しく平明に書いたのもあるし、短いながらもナボコフ的な特徴がよく出ているのもあり、かれの作品へ接近するのに手ごろな踏み石といえる。色彩ゆたかな濃厚な文体、驚くばかり奔放な構成、瀑布のような雄弁、石ころのような寡黙、にじみ出る詩情、痛切なノスタルジヤ、新鮮で強烈なメタファー、容赦ないユーモアなど、どれもナボコフ的世界を美事に展開している…訳者のことば。
  • ラーオ博士のサーカス
    -
    1巻660円 (税込)
    アメリカはアリゾナ州の片田舎にやってきたラーオ博士の大サーカス。そこでは、蛇の髪のメデューサ、火を吹くキマイラ、両性具有のスフィンクスなどなど、神話上でしか知られていない怪物たちをひとつひとつの特設テントで目にすることができるというので大賑わい。すべては博士の頭の中で作り出された出し物。魔女たちの饗宴あり、奇妙で少しわいせつな要素を盛り込んだものあり、しかも入場料はたった10セント。作者フィニーは寡作な作家だが、1935年本書は「今年もっとも独創的な小説」と評され、全米書籍業協会賞を受賞した。
  • ザ・ベスト・オブ・サキ(1)
    4.5
    1~2巻880~935円 (税込)
    「……サキの短篇はコッソリひとりで楽しみたい本に属する。おかしな奴に教えておかしなことでも言われたらせっかくの貴重な発見が安っぽくなって困るからだ」(A.A.ミルン)。残酷さとユーモア、とぼけた語り口、簡潔な文体で、心の暗部を描き出すサキ。新訳4篇を含む86篇を発表順に編集して2冊で贈るサキの決定版。本巻には、人間の醜聞を次々と暴く、言葉をしゃべる猫の話『トバモリー』をはじめ、『ハツカネズミ』『エズミ』など44篇収録。

ユーザーレビュー

  • ザ・ベスト・オブ・サキ(1)

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    イギリスの作家「サキ」の短編を作品発表順にまとめた一冊。
    一巻、二巻とあってこちらにはサキの代表作であり傑作でもある「スレドニ・ヴァシュター」や「開いた窓」などが収録されています。

    非常に読みやすいため、70余年ほど昔の作家なのに古くささは一切感じませんでした。一編がとても短いので(作品によって大体5枚〜7枚くらい)通学、通勤電車で読むのがおすすめです。

    クローヴィス・サングレールやヴィアラが上流階級の人々をやり込めるのがなんとも痛快でした。
    素直に面白いと思える贅沢な一冊です。

    0
    2013年11月09日
  • ザ・ベスト・オブ・サキ(2)

    Posted by ブクログ

    毒気は相変わらず、なのですが
    総合的からすれば1作目よりは劣ります。
    それと文化の違いなのかはわからないですが
    オチがまったく理解できないのがありましたので。

    しかし思わぬ逆転劇がある作品は
    読んでいて爽快ですね。
    「幻の午餐」、「ルーイス」は
    まさかのことが起きますので面白いです。

    0
    2010年06月10日
  • ザ・ベスト・オブ・サキ(1)

    Posted by ブクログ

    短編集。全44話。

    以前、『サキ短篇集』を読んで以来、すっかりはまってしまって、ベスト1・2を買っちゃいました。んで、読んじゃいました(笑)

    前に読んだ作品もあったけど、ほとんどおもしろかったな〜。奇妙な味って言うの?阿刀田高さんと似た作風。エスプリに富んでて、ブラックジョークが効いてて・・・。

    なんでこんな少ないページ数でキリッとまとまった文章ができるの!?さすが短編の妙手です。感心です。

    0
    2009年10月04日
  • ビアス怪談集

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    ・右足の中指
    結末と題名がリンクする。幽霊が復讐する。

    ・宿なしの幼子
    疫病により家族をなくした子供が遠くの施設に引き取られる。しかし、何かに導かれるようにして放浪を続け、母親の墓の上で息絶えていた。

    ・月あかりの道
    一連の出来事を三人の視点から順に語った小説。息子、父親、母親の順だが、最後の母親は死んだあとの幽霊として語り手となる。幽霊とはいえすべてを承知しているわけではなく、自分の見たものしか知り得ない。幽霊である母親の語りによって、息子と父親の謎は解けるが、結末まで言ってもひとつの謎が残る。父親の前に家に入ったのは何者だったのか?

    ・壁のかなた
    O・ヘンリの最後の一葉の分岐を間違え

    0
    2015年07月05日

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