ベルンハルト・シュリンクの作品一覧

「ベルンハルト・シュリンク」の「別れの色彩」「オルガ」ほか、ユーザーレビューをお届けします!

作品一覧

  • 別れの色彩

    別れの色彩

    小説・文芸

    3.8
    1巻2,310円 (税込)
    年齢を重ねた今だからわかる、あの日の別れへの後悔、そしてその本当の意味を――。男と女、親と子、友だち、隣人。『朗読者』で世界中の読者を魅了したドイツの人気作家が、「人生の秋」を迎えた自らの心象風景にも重ねて、さまざまな人々のあの日への思いを綴る。色調豊かな紅葉の山々を渡り歩くかのような味わいに包まれる短篇集。
  • オルガ

    オルガ

    小説・文芸

    4.4
    1巻2,200円 (税込)
    女は手が届く確かな幸せを願い、男は国家の繁栄を求めて旅に出た。貧富の差や数々の苦難を乗り越え、激動の20世紀ドイツを生きた女性オルガ。彼女が言えなかった秘密、そして人生の最期にとった途方もない選択の意味が、最果ての町に眠る手紙で解き明かされる――。ひとりの女性の毅然とした生き方を描いて話題となった長篇。
  • 朗読者(新潮文庫)

    朗読者(新潮文庫)

    小説・文芸

    4.2
    1巻737円 (税込)
    15歳のぼくは、母親といってもおかしくないほど年上の女性と恋に落ちた。「なにか朗読してよ、坊や!」――ハンナは、なぜかいつも本を朗読して聞かせて欲しいと求める。人知れず逢瀬を重ねる二人。だが、ハンナは突然失踪してしまう。彼女の隠していた秘密とは何か。二人の愛に、終わったはずの戦争が影を落していた。現代ドイツ文学の旗手による、世界中を感動させた大ベストセラー。

ユーザーレビュー

  • 朗読者(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    15歳のぼくは36歳のハンナと恋に落ちる。ぼくに本の朗読をせがむハンナ。しかし彼女は突然ぼくの前から姿を消してしまう。数年後ナチスの犯罪を裁く裁判で被告となったハンナと再会するが…。ハンナはなぜ突然去ったのか、なぜぼくに本の朗読をさせたのか、なぜ裁判で不利になる主張をするのか…。裁判を傍聴する中でぼくはハンナの秘密に気づいてしまう。ハンナの最後の選択が切なすぎる。

    0
    2026年10月01日
  • 朗読者(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    全3部構成

    第1部、15歳の少年が、21歳年上の女性に惹かれる
    本を朗読し、愛し合い、ともに横たわる

    ​第2部、第3部は、物語の趣がガラリと変わる

    ​隠された秘密と戦争の影
    努力すればするほど大きく傾いていく運命の秤

    ​魂まで刻まれた恋の歯車と、交錯する罪の記憶

    読み進める度に様々なテーマが
    浮き彫りとなり、名作たる所以を深く味わえた

    その結末は、とても言葉では言い表せない


    「辛い結末に終わった人間関係は
     全て辛い体験に分類されてしまうのか?」
    思索を促す問いに
    過ぎ去った日々を追想せずにはいられなかった

    0
    2026年08月14日
  • 別れの色彩

    Posted by ブクログ

    朝井リョウさん推薦本。
    (朝井リョウに最近傾倒しすぎている…けど未知の文学や作家さんに出会えたりするのでやはり推し作家が1人でもいると世界が拡がって楽しい有難い)
    めちゃくちゃ良かった………
    ドイツの作家さん。ドイツって無骨でビジネスライクな印象で、こんなにも繊細で柔らかな筆致の書き手がいるんだなぁ、いや翻訳家さんの底力か?と思いながらするする読み進められた。
    千早茜さんに似てるなぁ、なんて思っていたら

    「ミヒャエルとの再会後、帰宅したザビーネはペンダントのついた金の鎖をアクセサリー用の箱にしまった。しかし、ミヒャエルの死後、それを取り出して、毎日身につけている。」
    ↑この文章を読んで、以前どこかで読んだ小説の締めくくりと対比になっている!なんだっけあの小説?!と思い色々遡るとやはり千早茜さんの『正しい女たち』の中の短編である『海辺の先生』の締めの一文、
    「万年筆は、インクを入れたきり、ひきだしの奥で眠っている」
    との対比だった…!!!感動。
    この一文、読んだ当初も「この終わり方めっちゃいいいいいいいい」と感想をつけてた。笑

    過去に読んだ小説の何気ない一文が、他の本を読んでいるときにフッと湧きあがるとき、最高な体験だなぁと思う。そして読書日記つけてるメリットはここにある。

    0
    2026年07月08日
  • 朗読者(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    ようやく読み終えた。ナチス時代、母親ほどの年の差のある女性と15歳の少年との大人の恋愛、と戦後のナチスの犯罪を裁くところ、戦中派親世代と戦後派との戦争の向き合い方、戦争責任の認識の差をもう一方の軸とした社会派の恋愛小説。作者が真摯に第三帝国(ナチス時代)のドイツ人の行為を背景に本の持つ力を著してます。いい読書体験でした。
     なんで死ななければならなかったのか。長期に亘るに服役を全うし、字も読めるようになり、本を読み新たな世界を獲得可能に世界は広がったのに。ミヒャエルは法律家がために世の中を達観して俯瞰してみるように、ハンナに対しても直接的な愛情を表現できなかったのではないだろうか。ハンナが亡くなって泪を流したこと、十年以上にわたり本を朗読して彼女の刑務所に送り届けたのだから。ハンナへの愛は失せてなかったと思う。やはり、本が読めるようになり、世界がひろがり人間愛を噛み締めて、ホローコーストへの償いなのかな。
     シュリンクは1944年生まれの作家だけど、日本にはこの世代のこのような本があるのかな。

    0
    2026年06月28日
  • 朗読者(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    めっちゃ面白かった。最初は歳の差恋愛の、表現が妙にリアルな小説かと思ったが、後半はドイツの人々が戦争の過去をどう捉えているかという難しいテーマになった。前半でハンナとの恋愛を詳細に書くことで、後半のハンナの裁判の時の主人公の苦悩が想像しやすくなっていた。前半がきちんと後半に対して役割を果たしている。

    ハンナの力強い姿の描写から、スーザンボイルのような外見を想像して読んでいた。

    0
    2026年05月03日

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