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  • 【合本版】NARUTO―ナルト― 秘伝シリーズ 全6冊
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    【小説版登場!】原作の「その後」が描かれた珠玉の6冊、NARUTO―ナルト― 秘伝シリーズ合本版!! 【収録作品】カカシ秘伝 氷天の雷/シカマル秘伝 闇の黙に浮ぶ雲/サクラ秘伝 思恋、春風にのせて/木ノ葉秘伝 祝言日和/我愛羅秘伝 砂塵幻想/暁秘伝 咲き乱れる悪の華 【合本版限定特典】岸本斉史先生描きおろしカバー用イラスト/カバー下表紙用名場面イラスト/紙版初版限定しおり用イラスト
  • 曼陀羅華X
    4.3
    1巻3,630円 (税込)
    1995年、地下鉄にサリンが撒かれ、教祖が逮捕される。だが、教団は公判直後に教祖を奪還、後の歴史は軋みながら軌道を変えた。「予言書」としてその筋書きを書いたのは、教団に拉致され姿を消した作家X。だがそこには、復讐というもう一つのシナリオが埋め込まれていた。魂が共鳴する、当代随一の琵琶法師的現代文学。
  • おおきな森
    4.0
    1巻3,520円 (税込)
    東北から南米へ 戦前から現代へ 時空の森を貫き その列車は疾る 小説家兼探偵・坂口安吾が、疾走した高級コールガールの行方を追う「第一の森」。 記憶を持たない男・丸消須ガルシャが乗った列車で不可解な殺人事件が起きる「第二の森」。 そして私は小説に導かれ京都、長崎、東北と漂泊し、手記「消滅する海」をしたため続ける。 ミステリ、SF、幻想小説にして世界文学。 前人未踏のギガノベル、ここに誕生!
  • 平家物語
    4.4
    歴史は輪廻する――混迷極まる政治。相次ぐ災害。そして戦争へ。日本が歴史的転換を果たす動乱の十年間を描いた、空前のエンターテインメント巨編を、語りの魔術師・古川日出男の完全訳で。 解題=佐伯真一 解説=池澤夏樹 月報=高畑勲・安田登
  • スピンク日記 全4冊合本版
    -
    1巻3,410円 (税込)
    私はスピンクといいます。プードルです。小説家の主人・ポチや美徴さん、キューティー・セバスチャンやたくさんの猫たちと一緒に暮らしています。「犯人だー」と叫んで一緒に駆け回り、安物買いの暖房器具で寒い思いをし、ときに「文学の鬼になる」と言い出す主人と私たちの楽しい毎日について申し上げます。 『スピンク日記』『スピンク合財帖』『スピンクの壺』『スピンクの笑顔』全4冊合本版
  • アーバンサバイバル入門
    4.3
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 サバイバル登山家・服部文祥の『サバイバル登山入門』に続くハウツー本第2弾! 横浜の自宅で猟師のような「獲って殺して食べる」を実践する。“撃って登る"登山家の「都会の猟師生活(アーバンサバイバル)」は奥深い!  アーバンサバイバルとは衣食住という生きるうえでの基本をできるかぎり自分の力で作り出す試みである。「生きるため」に自分の体と頭をめいっぱい使ってみみる。その先に驚くべき絶景が隠れている。 写真700点、イラスト50点、オールカラー320ページ。 著者:服部文祥 登山家。作家。山岳雑誌『岳人』編集者。 1969年横浜生まれ。94年東京都立大学フランス文学科卒(ワンダーフォーゲル部)。 オールラウンドに高いレベルで登山を実践し、96年世界第2位の高峰K2(8611m)登頂。 国内では剱岳八ッ峰北面、黒部別山東面などに冬期初登攀が数本ある。 99年から長期山行に装備と食料を極力持ち込まず、食料を現地調達する「サバイバル登山」をはじめる。

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  • サバイバル登山入門
    4.0
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 テントなし、時計なし、ライトなし。米と調味料だけ持って、シカを撃ち、イワナを釣って、山旅を続ける。登山道には目もくれず、沢とヤブを突き進む。危険と隣り合わせの圧倒的な自由。 【目次】 1 計画を立てる 2 装備をととのえる 3 歩く 4 火を起こす 5 食べる 6 眠る 著者:服部文祥 登山家。作家。1969年横浜生まれ。94年東京都立大フランス文学科卒(ワンダーフォーゲル部)。オールラウンドに高いレベルで登山を実践し、96年パキスタンのK2(8611m)登頂。国内では剱岳八ッ峰北面、黒部別山東面などの初登攀が数本ある。99年から長期山行に装備と食料を極力持ち込まず、食料を現地調達する「サバイバル登山」を始める。

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  • の、すべて
    -
    1巻3,135円 (税込)
    その怪物が日本を変える。「スサノオ」と呼ばれたカリスマ政治家がテロに遭った。その伝記を制作する芸術家(アーティスト)は、一つの「恋愛」の行方を追って、黄泉の世界へ潜っていく――。〈異形の伝記〉が完成するとき、現代日本の運命が変わる!ポピュリズムの時代に新たな神話を降臨させる、怪物的長篇1001枚。 エックスデーからの30年、この国は何を失ったのか?バブル崩壊後に政界入りし、美貌と弁舌で支持を集めた二世政治家・大沢光延は、将来の首相と目されながらテロリストの兇刃にかかる。彼の生涯を伝説化しようとする芸術家・河原真古登が、出発点に見出したのは、一人の巫女との「運命の恋」だった--。 昭和の終焉からコロナ下の令和、幕末日本へ。芸術家からテロリスト、野生の巫女へ。スイングする「語り」が生み出す、予測不能の展開! アニメ版「平家物語」の原作者が、この時代〈の、すべて〉に挑む長篇絵巻。
  • 日本霊異記/今昔物語/宇治拾遺物語/発心集
    4.4
    人間のユーモアと機知とエロスに満ちた野蛮な魅力そのものが生き生きと語られる、「瘤取り爺」の原話等古来よりの説話100余篇を収録。「日本霊異記」「宇治拾遺物語」「発心集」は新訳で。 解説=池澤夏樹 解題=小峯和明 月報=高樹のぶ子・朝吹真理子
  • 怪物
    3.7
    1巻2,860円 (税込)
    乗機B-17を撃墜され、毛沢東治世下の敵国に落下した、台湾空軍スパイ。彼は飢餓の大陸から奇跡の帰還を果たす。そう、これは私の血族の話だ。中国、台北、東京。幾つもの煉獄を遍歴する男と彼をモデルに小説を書く作家――二人の男の運命が交じりあう。恋そして冒険。東山彰良の黄金期を告げる圧倒的長篇。
  • 恐怖の臨界 ホラーの政治学
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 ゴシック小説の登場以来200年のホラーの歴史は、「恐怖・脅威にさらされた人間」=「犠牲者」という表象をとおして、個人・身体・社会生活に対する権力作用を浮き彫りにした──。恐怖と快楽、欲望と抑圧の理論的臨界点をさぐる。

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  • RICOH GR III PERFECT GUIDE
    5.0
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 GALLERY PART 巻頭グラビアは写真集クオリティー、36ページによる大ボリューム 森山大道、菅原一剛、上田義彦によるスペシャルギャラリー 4ページのロングインタビューも必読! TECHNIQUE PART シーン別にGR IIIの撮影テクニックが理解できる 家族(大和田 良) 風景(柄木孝志) ポートレート(ハービー・山口) モノクロ(大門美奈) カラー(こばやしかをる) スナップ(内田ユキオ) 都市夜景(福井麻衣子) マクロ(むらいさち) HOW TO PART 大きく進化したGR IIIの機能の詳細や使いこなし方が分かる 鈴木文彦と山本春花によるGR IIIのビジュアルマニュアル ベースとなる基本的な所作と設定を覚える「基本操作」や 知っておくと便利な設定を紹介「メニューガイド」 操作の効率があがる「カスタムセッティング」など SPECIAL PART 人気アーティストによるギャラリー&エッセイ スピッツのCDジャケットを手掛ける人気の浅川英郎 元乃木坂46で写真好きとしても知られる深川麻衣 「春の庭」で第151回芥川賞を受賞した作家の柴崎友香
  • ギケイキ③ 不滅の滅び
    4.4
    1巻2,640円 (税込)
    「やっぱ、てめぇら、すげーわ。最高の敵だよ」。日本史上、屈指のヒーロー源義経を描いた古典『義経記』を、小説として現代に甦らせた超絶技巧・抱腹絶倒のシリーズ第3弾。
  • ポスト・ヒューマン・ボディーズ
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 身体を、一本の輪郭線によって閉じられた均質な空間としてではなく、異質なものとの接合を歓待するボーダレスな布置として、表象すること。世紀を超えて変容する身体の「いま」を映画・コミックス・現代美術などにさぐる、カルチュラル・スタディーズの最前線。

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  • 女の子たち風船爆弾をつくる
    5.0
    少女たちの知られざる戦争体験 日露戦争30周年に日本が沸いた春、その女の子たちは小学校に上がった。 できたばかりの東京宝塚劇場の、華やかな少女歌劇団の公演に、彼女たちは夢中になった。 彼女たちはウールのフリル付きの大きすぎるワンピースを着る、市電の走る大通りをスキップでわたる、家族でクリスマスのお祝いをする。 しかし、少しずつでも確実に聞こえ始めたのは戦争の足音。 冬のある日、軍服に軍刀と銃を持った兵隊が学校にやってきて、反乱軍が街を占拠したことを告げる。 やがて、戦争が始まり、彼女たちの生活は少しずつ変わっていく。 来るはずのオリンピックは来ず、憧れていた制服は国民服に取ってかわられ、夏休みには勤労奉仕をすることになった。 それでも毎年、春は来て、彼女たちはひとつ大人になる。 ある時、彼女たちは東京宝塚劇場に集められる。 いや、ここはもはや劇場ではない、中外火工品株式会社日比谷第一工場だ。 彼女たちは今日からここで風船爆弾を作るのだ……。 膨大な記録や取材から掬い上げた無数の「彼女たちの声」を、ポエティックな長篇に織り上げた意欲作。
  • 「猫にかまけて」シリーズ 全4冊合本版
    -
    町田康が写真と文章で綴る、猫たちとの暮らし。ベストセラーエッセイをまとめて読める合本版。収録作品は『猫にかまけて』『猫のあしあと』『猫とあほんだら』『猫のよびごえ』。日々を淡々と丁寧に描く作品に溢れる猫たちの愛らしさと生命の尊さ。長く人気を誇る傑作エッセイシリーズ。著者撮影の写真も多数掲載。『猫にかまけて』『猫のあしあと』『猫とあほんだら』『猫のよびごえ』の4作品を収録。
  • 口訳 古事記
    3.8
    1巻2,508円 (税込)
    アナーキーな神々と英雄たちが繰り広げる、〈世界の始まり〉の物語。 前代未聞のおもしろさ!!日本神話が画期的な口語訳で生まれ変わる!町田康の新たな代表作。 「汝(われ)、行って、玉取ってきたれや」「ほな、行ってきますわ」 イザナキとイザナミによる「国生み」と黄泉国行、日の神アマテラスの「天の岩屋」ひきこもりと追放された乱暴者スサノオのヤマタノオロチ退治、何度も殺されては甦ったオオクニヌシの国作り、父に疎まれた英雄ヤマトタケルの冒険と死、帝位をめぐる争い、女たちの決断、滅びゆく者たち――。 奔放なる愛と野望、裏切りと謀略にみちた日本最古のドラマが、破天荒な超絶文体で現代に降臨する!
  • 探偵になんて向いてない
    3.7
    1巻2,310円 (税込)
    離婚、失職の果てに路頭に迷った中年の権藤は、友人のカゲヤマに拾われ私立探偵を始めるよう命じられる。即席の素人探偵だというのに、余命わずかな美女・岩澤めぐみから「最期に会いたい人」を捜すよう頼まれてしまった権藤は、必死に調査を始めるが――。悲喜交々な人生を丸ごと抱きしめたくなる、ユーモアたっぷりの探偵物語。
  • 掌篇歳時記 秋冬
    3.6
    綿柎開(わたのはなしべひらく)、水始涸(みずはじめてかるる)、朔風払葉(きたかぜこのはをはらう)――。季節を表す言葉を鍵に、物語は膨らんでゆく。十二人の作家の想像力で、旧暦「二十四節気七十二候」が現代の物語に生まれ変わった。六世紀ごろに大陸から伝わり、改暦を重ねながら明治の初めまで用いられてきた旧暦。そこには春夏秋冬の四季に留まらない、さらにこまやかな季節が織り込まれている。大暑や立秋、大寒といった季節の節目を表す二十四節気と、「地始凍」「熊蟄穴」など、動植物や空模様がそのまま季節の呼び名に採り入れられている七十二候。古来伝わる“季節の名前”が現代の作家たちを刺激し、味わい豊かな掌篇に結晶した。<旧暦の魅力を知る解説つき>」*電子版には筒井康隆「蒙霧升降」は収録されていません。西村賢太「乃東枯」重松清「鷹乃学習」町田康「大雨時行」長野まゆみ「綿柎開」柴崎友香「玄鳥去」山下澄人「水始涸」川上弘美「蟋蟀在戸」藤野千夜「霎時施」松浦寿輝「地始凍」柳 美里「朔風払葉」堀江敏幸「熊蟄穴」白井明大「輪のようにめぐる季節のさなかで 二十四節気七十二候について」
  • 怪と幽 vol.016 2024年5月
    -
    「怪と幽」16号は、特集二本立て! 特集1 陰陽師を知る もともとは古代律令国家の官職のひとつでありながら、さまざまな物語のなかに登場し活躍し、我々の心をつかみ続けている陰陽師。天文と暦を読み解き、占いや祭祀やまじないを行うその者たちは、歴史上にあまた実在し、研鑽を積みながらそれぞれの時代に合った姿に進化し続けてきた。現在、古と同じ〈陰陽師〉は存在しない。だが創作のなかでは、ときに史実を採り入れながら、令和の今も新たな陰陽師像が生み出され続けている。呪術や式神を操る特殊能力者のようなイメージとともに想起されるようになった彼らは、そもそもどういった存在だったのだろうか。また、現代の我々にとって陰陽師とはどのような存在なのか。 フィクションのなかの陰陽師、歴史のなかに実在した陰陽師、両面から迫ります 特集2 京極夏彦「巷説百物語」了 デビュー30周年を迎えた京極夏彦の代表作「巷説百物語」シリーズ。完結編『了巷説百物語』が、いよいよ今夏刊行される。「怪」から「怪と幽」へと連載された本作は累計140万部に達し、『後巷説百物語』で直木三十五賞、『西巷説百物語』で柴田錬三郎賞、『遠巷説百物語』で吉川英治文学賞を受賞し、史上初となる同一シリーズで文学賞三冠を獲得した。京極作品クロニクルの起点となる本作は、「書楼弔堂」「江戸怪談」そして昨年『【ぬえ】の碑』が刊行されて大きな話題を呼んだ「百鬼夜行」シリーズにも繋がってゆく! 完結編の刊行を目前に控えた今こそ、「巷説百物語」を振り返る。 ※【ぬえ】は空へんに鳥 ●表紙 石黒亜矢子 特集連動「安倍晴明と京極夏彦」をモチーフに描き下ろし! ――― ※電子化に伴い、一部省略されたページがございます。あらかじめご了承ください。
  • 入門 山頭火
    3.8
    1巻1,980円 (税込)
    ただの酒飲みか、偉大なる俳人か 流浪する民か、真実の僧か 作家・町田康が自由律の俳人・種田山頭火に向き合う。 その生涯と俳句をめぐる文芸エッセイ。 これまでの評伝と一線を画す。
  • 続きと始まり
    3.9
    あれから何年経ったのだろう。あれって、いつから? どのできごとから? 日本を襲った二つの大地震。未知の病原体の出現。誰にも流れたはずの、あの月日――。別々の場所で暮らす男女三人の日常を描き、蓄積した時間を見つめる、著者の最新長編小説。 始まりの前の続き、続きの後の始まりを見下ろし、あの中のどこかにわたしもいる、と思った。(一穂ミチ・作家)
  • 紫式部本人による現代語訳「紫式部日記」
    3.4
    1巻1,980円 (税込)
    一条天皇の后が里帰り先で臨月に。その父で朝廷の最高権力者・藤原道長を始め、皆が固唾を飲んで見守る中、后に仕えるわたしはなぜかブルーで、グルーミィ。そのわけをあなたにお伝えします。二〇二四年大河ドラマで大注目、世界的文学を書いた当時の最先端女性のすっぴんダイアリーを、現代の「同業者」がリ・リリース!
  • 青春とシリアルキラー
    3.6
    1巻1,980円 (税込)
    この本は、なんだかわからないうちに人生をしくじった僕と、その周辺について書いたものである。青春が終わっても人生は続く。若さゆえの生きづらさを描いてきた小説家が、新たな苦しみに直面した三十八歳から四十歳までの日々。「青春とシリアルキラー」と「ドグマ34」を収録。
  • ゼロエフ
    3.0
    1巻1,881円 (税込)
    そうか、「復興五輪」も消えるのか。 歩こう、と思った。話を聞きたい、と思った。 福島のシイタケ生産業者の家に生まれ育った著者が初めて出自を語り、18歳であとにした故郷に全身で向き合った。 生者たちに、そして死者たちに取材をするために。 中通りと浜通りを縦断した。いつしか360キロを歩き抜いた。報道からこぼれ落ちる現実を目にした。ひたすらに考えた。 NHK「目撃!にっぽん」で放送! あの日から10年。小説家が肉体と思考で挑む、初のノンフィクション 目次 福島のちいさな森 4号線と6号線と 国家・ゼロエフ・浄土 長い後書き
  • わたしはわたしで
    -
    1巻1,870円 (税込)
    直木賞受賞作『流』の続編「I love you Debby」ほか、珠玉の作品6編を収録。 人生はままならない。諦めの連続だ。 悲しくて。悔しくて。寂しくて。 一瞬成功したかにみえても 待ち受けている落とし穴は底なし。 【目次】 I love you Debby ドン・ロドリゴと首なしお化け モップと洗剤 わたしはわたしで 遡上 REASON TO BELIEVE 初出一覧 【著者】 東山彰良 1968年台湾台北市生まれ。9歳の時に家族で福岡県に移住。 2003年第1回「このミステリーがすごい!」大賞銀賞・読者賞受賞の長編を改題した『逃亡作法TURD ON THE RUN』で、作家デビュー。 09年『路傍』で第11回大藪春彦賞、15年『流』で第153回直木賞、16年『罪の終わり』で中央公論文芸賞を受賞。 17年から18年にかけて『僕が殺した人と僕を殺した人』で第34回織田作之助賞、第69回読売文学賞、第3回渡辺淳一文学賞を受賞する。『越境』『どの口が愛を語るんだ』『怪物』など著書多数。
  • 箱庭の巡礼者たち
    4.3
    洪水で流れ着いた黒い箱は不思議な別世界と繋がっていた。王族が圧政を敷き、竜が生まれ、吸血鬼が人知れず夜を歩く、そんな「箱庭世界」の観察が少年・内野聖の青春だった。ある日、恋人の絵影久美が箱の中に行くと言い出す。二度と戻れないとしても、箱の外から見ていた自分にしかできないことを果たすために。ただ箱を見つめるだけだった二人の人生は、箱の中と外で目まぐるしく変わり始める(「箱の中の王国」)。時を越える時計、超強力な接着剤、意思を持った機械、そして不死の薬。異能の道具が紡ぐ一繋ぎの連作集。
  • グスコーブドリの太陽系―宮沢賢治リサイタル&リミックス―
    4.0
    1巻1,870円 (税込)
    この本の中心に位置付けられている「グスコーブドリの伝記 魔の一千枚」。/書き手と読み手、虚構と現実、過去と未来、そして現在、あらゆるボーダーを溶かして、物語は進む。/それは小説家・古川日出男の狂気を通過するような体験だった。呆然とする以外になかった。/しかし、いま、美しく静かな決意に満ちている。――後藤正文(ASIAN KUNG-FU GENERATION)
  • 緊急事態下の物語
    3.2
    濃厚接触、反ユートピア、ゾンビと猫、ライブカメラ、臆病なテロリスト…。2020→20XX、コロナ禍を生きるための、最前線の作家たちが贈る、もうひとつのパンデミック。
  • 待ち遠しい
    3.6
    1巻1,760円 (税込)
    住み心地のいい離れの一軒家で一人暮らしを続ける北川春子39歳。 母屋に越してきた、夫を亡くしたばかりの63歳、青木ゆかり。 裏手の家に暮らす現実的な今どきの新婚25歳、遠藤沙希。 年代も性格もまったく異なる3人の出会いから始まった、温かく、どこか嚙み合わない“ご近所付き合い"、その行方は――。 女も男も、人からは見えない、そしてジャッジすることのできない問題を抱えている。年齢や、生きる環境、価値観など、さまざまな違いを乗り越えて、人と人はほんとうに分かり合えるのか? 現代を生きる大人たちに贈る必読の一冊。芥川賞作家が描く新たな代表作! ※こちらの作品は過去に他出版社より配信していた内容と同様となります。重複購入にはお気を付けください
  • 化物園
    4.2
    1巻1,760円 (税込)
    スリルに憑かれ空き巣を繰り返す羽矢子。だが侵入した家の猫に引っかかれ、逃げた先で奇妙な老人に出会い……「猫どろぼう猫」 自尊心が高く現実に向き合えない王司。金目的で父の死を隠蔽した後、家にやってきたのは……「窮鼠の旅」 〈お手伝いさん〉として田舎の館に住み込むことになった、たえ。そこでの生活は優雅だが、どこか淫靡で……「風のない夕暮れ、狐たちと」 その他「十字路の蛇」「胡乱の山犬」「日陰の鳥」「音楽の子供たち」全七篇。 恒川光太郎が描く《化物》たちの饗宴を、ご覧あれ。
  • 越境
    4.0
    台湾と日本の国境を越えて過ごした幼年期の回想や越境による喪失感等、アイデンティティをめぐる考察を中心として、不良に憧れた青年時代やケータイを持たない理由、どのように小説を書いているか等、2016年から2019年夏にかけて執筆・掲載されたエッセイの集大成。リービ英雄氏との対談も収録。
  • 獲物山
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 人間が偉いのか? 服部文祥の獲物を巡る山行、思想を膨大な写真とともに収録した「獲物山」。過去2年にわたりアウトドア誌「Fielder(フィールダー)」にて掲載してきたサバイバル登山や狩猟記録に大幅な加筆、再編集を施したほか、本書書き下ろしの山行記録、家庭、生死にまつわるエッセイなどを収録。木村伊兵衛写真賞を受賞した新進気鋭の写真家・石川竜一による「命影(めいえい)」と題した写真企画も本書の見どころとなっている。ケモノと同じ、この世界を構成する一介の生き物としての人間を突き詰め、圧倒的な文と写真で常識を蹴とばす、服部文祥とフィールダー渾身の一撃。 【ご利用前に必ずお読みください】■誌面内の目次やページ表記などは紙版のものです。一部の記事は、電子版では掲載されていない場合がございます。■一部マスキングしている写真、掲載順序が違うページなどがある場合がございます。■電子版からは応募できないプレゼントやアンケート、クーポンなどがございます。以上をご理解のうえ、ご購入、ご利用ください。 ●表紙●獲物山●トップ川遡行記●出猟日記山のバカンス編●出猟日記家族と山旅編●45頭の鹿●自給自足の山旅●サバイバル登山2016●サバイバル登山2015●サバイバル登山の基礎知識●サバイバル登山装備一覧●サバイバル登山食材一覧●手を血に染めるという救済●物質文化からの逃走●命影●狩猟●出猟日記半矢追跡編●出猟日記古道探訪編●出猟日記ある狩猟の過程●トロフィー文化を考える●出猟日記必然なる偶然●ライフル取得前夜、そして現在の使用銃●狩猟鳥獣は単独猟者の夢を見るのか?●天空魂●渓の翁を訪ねて●テンカラ釣行記●服部家の食卓●サバイバル登山のアタリ嫁●索引・服部文祥語録
  • ホサナ
    -
    1巻1,705円 (税込)
    愛犬家が集うバーベキューパーティーが、すべての始まりだった。私と私の犬は、いつしか不条理な世界に巻き込まれていく。 「君はどんな世界を作りたいんだ」 「俺はどんな世界も作りたくない。どんな世界も作らないことが俺の目標だよ。ほおっておくと世界が作られてしまうからな」 「なにを言っているのかまったくわからない」 「いけばわかるよ。真の栄光、真のバーベキューについても」(本書より) 迷える民にもたらされた現代の超約聖書。 町田康の新たな代表作。 人間の根源を問う傑作大長編小説。 私たちを救ってください。
  • トリニティ、トリニティ、トリニティ
    -
    オリンピックに沸く2020年夏の東京。「目に見えざるもの」の怒りを背負った者たちが立ち上がる――ノンストップ近未来長編! ○「20世紀最大の呪いは、原子力の発見とその実用化だった。小林エリカは核に取り憑かれた作家だ、いや、核に取り憑いた巫女だ。その予言は私たちを震え上がらせる」――上野千鶴子氏(社会学者)
  • 最後の挨拶 His Last Bow
    3.8
    1巻1,672円 (税込)
    いつか、ここに、遠くに、存在した誰か。 言葉によって、わたしたちは出会える。 ――柴崎友香さん推薦 シャーロック・ホームズの翻訳者だった父が倒れ、四姉妹の末っ子リブロは家族の歴史をたどりなおす。 時空を超えて紡がれる、風変りでいとしいファミリー・ストーリー。 「そこでは、もうとっくのむかしに死んでしまった人たちが、みんな生きていた。リブロの目の前、ここに、生きていた。」 百年前のロンドンから、戦争と震災をへて現在まで、家族の記憶とホームズの物語が鮮やかに交錯する――。 無数の喪失を超えて生き続ける言葉の奇跡を描く、注目作家・小林エリカの最新傑作小説。
  • ナイン・ストーリーズ
    3.8
    1巻1,672円 (税込)
    三島賞作家・佐藤友哉がサリンジャーの魂をよみがえらせる、全9編の短篇小説。鏡一家の型破りな7人兄弟が活躍する本作は、2004年~2005年にかけて「群像」「ファウスト」誌に掲載された8篇に最新作1篇を加え、ついに完結。永遠の魅力をもつサリンジャー作品を、佐藤友哉式に変奏した幻の名篇、待望の単行本化!
  • 1000年後に生き残るための青春小説講座
    4.3
    1巻1,672円 (税込)
    僕のことが大嫌いでも、とにかく僕のことを覚えていてほしい。そのためには、何かを成さなければならない。だけど僕はもう三十路で、家庭を持ち、3.11に衝撃を受けてしまった。どうすればいい。どこにでも転がっている普通人間が、どうすれば時の流れを乗りこえられるか――。千年に一度の大震災とネット時代を超えて生き残る言葉とは?「戦争」と「青春」をキーワードに時を超える方法を探る気鋭作家の青春小説講座!
  • Turn! Turn! Turn!
    -
    1巻1,650円 (税込)
    直木賞作家の最新エッセイ集。いつかは自分だけの一文に出会える。まずは求めよ。話はそれからだ。 小説と旅は似ている。物語を突き動かすのは葛藤だが、旅だってそうだ。私たちは、自分では処理もできなければ理解もできない衝動に突き動かされて最初の一文、もしくは最初の一歩を踏み出す。魂に抱えこんだ葛藤をどうにかなだめるために。小説と旅がこれからの私を定義していく。今回はその手始めだ。(本文より) 【目次】 1 転機はふいに霧の中から。台湾への旅がはじまりだ! 2 猫と始めた新しい暮らし第二の人生はここから。 3 子どもたちを育んだ町から新天地へ旅立ちのとき。 4 懐かしさと諦観とままならぬ世にも浮かぶ瀬あり。 5 酒なくて何がわが人生ぞプリミティブな酒に酔う日々。 あとがき 【著者】 東山彰良 1968年台湾生まれ。福岡市在住。2002年に第1回「このミステリーがすごい!」大賞銀賞・読者賞を受賞し、翌年『逃亡作法 TURD ON THE RUN』でデビュー。『路傍』で第11回大藪春彦賞、『流』で第153回直木三十五賞、『罪の終わり』で第11回中央公論文芸賞、『僕が殺した人と僕を殺した人』で織田作之助賞、読売文学賞、渡辺淳一文学賞を受賞。そのほか『どの口が愛を語るんだ』『怪物』など。
  • 図解即戦力 自動車業界のしくみとビジネスがこれ1冊でしっかりわかる教科書
    4.0
    ※PDF版をご希望の方は Gihyo Digital Publishing (https://gihyo.jp/dp/ebook/2022/978-4-297-12808-1)も合わせてご覧ください。 自動車業界は戦後日本の産業の中核を担ってきた業界です。業界規模は年間数十兆円と巨大で,非常に多くの人が従事しています。本書では,自動車業界の内部や現況を説明文と図をセットにしてわかりやすく解説しています。業界の最新動向から主な自動車会社の市場規模やグループ関係,企業の組織・業務,内部で働く人の仕事内容などの現場の実情など,就活生はもちろん,新たなビジネスチャンスを探している人にも,気になる業界の最新動向がわかります。
  • 作家と楽しむ古典 平家物語 能・狂言 説経節 義経千本桜
    4.0
    政変、災害、戦争、盛者必衰――動乱の中世日本に生まれた新しい物語たち。人間の荒々しさ、滑稽さ、生きる無常さを説いた古典作品を、作家たちはどう読み訳したか?人気シリーズ第4弾。
  • つかのまのこと
    3.8
    1巻1,650円 (税込)
    作家・柴崎友香が俳優・東出昌大をイメージし純文学小説を執筆。 さらに、<物語>に合わせ写真家・市橋織江がその世界観を撮り下ろし。 作家、俳優、写真家。各界で第一線を走るクリエイター3者が集結し、<一冊>を作り上げた、“新しい純文学”。 ◎内容紹介 「わたしのほうが幽霊である、と気づいたのは、 早い時期であったように思う。」 かつての住み家であったのであろう、“この家”を彷徨い続ける“わたし”。 その理由がわからないままに時は移り変わり、家には次々と新しい住人たちがやってくる。 彼らの光景を見守り続ける“わたし”は、ここで、いったい何を、誰を待っているのか――。 ラスト、あなたはその<結末>に、きっと涙する。 あなたは、大切だったあの人の“顔”を、覚えていますか?
  • 私は存在が空気
    3.6
    1巻1,650円 (税込)
    《この世界で、たしかに生きていると信じたい――》そこらへんに落ちている石ころのように人畜無害で、存在感のない人間、鈴木伊織。彼女がこんな存在に成長したのは、生きるためだった。鈴木伊織のことを認識できるのは、友人の春日部さやか、ひとりだけ。そんな不思議な力を持つ彼女は、春日部の話をきっかけに、上条先輩のことを知る。かっこいい先輩は、バスケ部で主力選手として大活躍。気になった鈴木伊織は“体質”を活かして、こっそり彼のストーキングを始めたが……(「私は存在が空気」より)普通じゃない私を、受け入れてくれるのは誰? どこかおかしくて、ちょっぴり切ない【超能力者×恋物語】。
  • ご本、出しときますね?
    4.1
    小説家って面白い! 無類の本好き芸人・オードリー若林正恭と、20人の作家たちが“自分のルール”を語りつくす。 大人気番組、ついに書籍化! 西加奈子/朝井リョウ/長嶋有/加藤千恵/村田沙耶香/平野啓一郎/山崎ナオコーラ/佐藤友哉/島本理生/藤沢周/羽田圭介/海猫沢めろん/白岩玄/中村航/中村文則/窪美澄/柴崎友香/角田光代/尾崎世界観/光浦靖子
  • どの口が愛を語るんだ
    3.5
    1巻1,617円 (税込)
    のたうちまわって超えていけ、愛。 『流』の直木賞作家・東山彰良が新たに挑む、自由でボーダレスな短編集! 九州の温泉街、小さな街の団地、ニューヨーク、台北、東京――。 残酷さとやさしさが隣り合わせるパッとしない世界 それでも生きていくむきだしの人間たち。 「猿を焼く」 さえない温泉街に引っ越してきた中三のぼく。無軌道な不良とよそ者の少年は、なぜ猿に火をつけたのか? 「イッツ・プリティ・ニューヨーク」 クレイジーな同級生カメと、そのアバズレな姉。欲求に翻弄されるぼくと彼らの団地の日常。 「恋は鳩のように」 同性婚が合法化された日、歓声に沸く群衆の中、アンディは詩人の恋人・地下室に電話をかける。 「無垢と無情」 人間じゃなくなった「やつら」から身を潜めるように、おれは画面の中のミーティングルームを訪れた。
  • 私の身体を生きる
    NEW
    3.0
    17人の書き手が自らの「身体」と向き合って記す、生きるためのリレーエッセイ 私の身体はほんとうに私のもの? 私の身体はどんな視線にさらされ、どのように規定され、内面化されているのか。17人の人気小説家・美術作家・コラムニスト・漫画家・発明家が自らの「身体」と向き合い、ときにユーモラスに、ときに激しく、そしてかつてない真摯さで文章をつむぐ。「文學界」人気連載がついに単行本化。 著者は島本理生、村田沙耶香、藤野可織、西加奈子、鈴木涼美、金原ひとみ、千早茜、朝吹真理子、エリイ、能町みね子、李琴峰、山下紘加、鳥飼茜、柴崎友香、宇佐見りん、藤原麻里菜、児玉雨子の17人。 自分と自分の身体の関係を見つめる言葉が、これまで読んだことのない衝撃と共感をもたらす。 【目次】 島本理生「Better late than never」 村田沙耶香「肉体が観た奇跡」 藤野可織「「妊娠」と過ごしてきた」 西加奈子「身体に関する宣言」 鈴木涼美「汚してみたくて仕方なかった」 金原ひとみ「胸を突き刺すピンクのクローン」 千早茜「私は小さくない」 朝吹真理子「てんでばらばら」 エリイ「両乳房を露出したまま過ごす」 能町みね子「敵としての身体」 李琴峰「愛おしき痛み」 山下紘加「肉体の尊厳」 鳥飼茜「ゲームプレーヤー、かく語りき」 柴崎友香「私と私の身体のだいたい五十年」 宇佐見りん「トイレとハムレット」 藤原麻里菜「捨てる部分がない」 児玉雨子「私の三分の一なる軛(くびき)」
  • 家庭内失踪
    -
    岸田國士戯曲賞を受賞した『蒲団と達磨』から27年。 その続編として書き下ろされた戯曲『家庭内失踪』。 結婚して家を出ていた先妻の娘かすみが、なぜだか夫を残して、実家に戻ってきている。 かすみの父であり雪子の夫でもある野村は、もはや歳ゆえに満足に性生活が送れていないことに苦悩している。いっぽう、ある日妻の元から突然失踪し、しかもその妻を近くから監視する夫・望月。このふたりの夫、野村と望月は、方法論は違えども、女房にとって自分はどんな存在なのかを確かめたいと思っているのだ。
  • この世のメドレー
    3.9
    1巻1,540円 (税込)
    「先生は人間からすればゴミクズですがミミズやミジンコからすれば神様のような存在です」 世界を睥睨し超然と生きよう。余を名乗り、生死を乗り越え、超然の高みに到達したはずだった。 しかし超然境に浸る余を、ひとりの小癪な若者が、破滅への旅へ誘い出す。 言葉の濁流に飲み込まれろ! ノンストップ膝栗毛 圧巻の長編小説! 「どつぼ超然」待望の続編
  • 生の肯定
    3.3
    1巻1,500円 (税込)
    本年の話題作『ホサナ』につづいて、町田文学の傑作がまたもや誕生。世間並みに生きることが困難になり、「余」を自称して超然と生きることを決めた男。上から目線で世の中を見下ろすことで、自尊心を保っていたものの、数々の思わぬ出来事により精神に変調をきたし、自殺願望にさいなまれるようになる――そんな格闘を経て、本作では世の中の人とふれあって普通に生きよう、生を肯定せんとする余の懊悩する姿が描かれる。その心の内からつむぎだされる言葉とイメージの世界は町田作品の中でもっともテンションが高い。読者は強烈な笑いと、筆舌につくしがたい文学体験に誘われるだろう。 ※こちらの作品は過去に他出版社より配信していた内容と同様となります。重複購入にはお気を付けください
  • ふたつの波紋
    3.3
    現代詩が目指すべきは自己からの脱却か、意味からの飛躍か。 山頭火・中也・太宰のパブリック・イメージの裏にある魅力とは。 そして、二人を惹きつけてやまない古典の世界――。 現代詩、朗読、古典翻訳……ジャンルを横断して文学の最前線で活躍し続けてきた二人による、痺れるような対話の記録。 目次 第一章 詩人の条件 第二章 「歩き続ける男」の本質――種田山頭火 第三章 「全力の俺」の魅力――中原中也と太宰治 第四章 古典翻訳と創作のはざまで
  • 公園へ行かないか? 火曜日に
    4.3
    1巻1,496円 (税込)
    2016年11月8日、わたしはアメリカで歴史的瞬間に居合わせた、はずだった――。世界各国から作家や詩人たちが集まる、アイオワ大学のインターナショナル・ライティング・プログラムに参加した著者が、英語で議論をし、街を歩き、大統領選挙を経験した3ヶ月。現地での様々な体験から感じたことを描く11の連作小説集。
  • 笛吹川
    4.1
    生まれては殺される、その無慈悲な反復。 甲州武田家の盛衰と、農民一家の酸鼻な運命。 信玄の誕生から勝頼の死まで、武田家の盛衰とともに生きた、笛吹川沿いの農民一家六代にわたる物語。生まれては殺される、その無慈悲な反復を、説話と土俗的語りで鮮烈なイメージに昇華した文学史上の問題作。平野謙との<「笛吹川」論争>で、花田清輝をして「近代芸術を止揚する方法」と言わしめ、また後年、開高健をして「私のなかにある古い日本の血に点火しながらこの作品は現代そのもの」とも言わしめる。 町田康 一般の調節された言葉は、一族の多くの者がそのために殺害されたのにもかかわらず、それを、先祖代々お屋形様のおかげになって、と言い換えることができる。しかし、この小説の言葉は、そう言い換えてしまう人間の哀しみを描きつつ、それすらも無言の側に押し流してしまう。そして、その圧倒的で、どうしようもない事態は、始まりと終わりを持たず循環する。――<「解説」より>
  • 百年と一日
    -
    1巻1,430円 (税込)
    大根のない町で大根を育て大根の物語を考える人、屋上にある部屋ばかり探して住む男、周囲の開発がつづいても残り続けるラーメン屋「未来軒」、大型フェリーの発着がなくなり打ち捨てられた後リゾートホテルが建った埠頭で宇宙へ行く新型航空機を見る人々……この星にあった、だれも知らない、だれかの物語。人間と時間の不思議がつまった33篇。作家生活20周年の新境地物語集。
  • 【合本版】NARUTO―ナルト― 忍伝シリーズ 全2冊
    -
    【小説版登場!】作家・自来也が遺したまぼろしの2冊、NARUTO―ナルト― 忍伝シリーズ合本版!! 【収録作品】ド根性忍伝/ド純情忍伝 【合本版特典】『ド純情忍伝』岸本斉史先生描きおろしスリーブ用イラスト/カバー裏用名場面イラスト/紙版初版限定しおり用イラスト
  • 珍妙な峠
    3.5
    1巻1,408円 (税込)
    日々の生活の中でたまった鬱をいかに散ずるか。人間永遠の問題を描いた快作、『バイ貝』は続いていた! 貧困にあっても希望はある。友達を呼んでホームパーティをやりたい! そんなささやかな願いを叶えるべく、俺は『珍妙な峠』を歩くが……。超言語激烈文芸作品。
  • 男性作家が選ぶ太宰治
    4.0
    「この作品が自分は一番嫌いだ」(奥泉光選「道化の華」)、「不思議な明るさに包まれた怯えの百面相」(堀江敏幸選「富嶽百景」)、「『男性というものの秘密』を知っている作家」(松浦寿輝選「彼は昔の彼ならず」)――七人の男性作家がそれぞれの視点で選ぶ、他に類を見ない太宰短篇選集。
  • 子どもお悩み相談会 作家7人の迷回答
    4.0
    子どもの毎日は、山あり谷あり。第一志望の学校に落ちた! 体育が好きになれない。大人になるって楽しい……? ストレス社会でがんばる子ほど肩の力がみるみる抜ける人気作家7人の迷回答
  • ベッドサイド・マーダーケース
    3.8
    1巻1,320円 (税込)
    妻が殺された。僕の眠る隣で――。小さな町で密かに進行する連続主婦首切り殺人。復讐者となった夫たちは犯人を追う。しかし、真相に迫る彼らの前に、地球規模の恐怖が立ちはだかった。そう、この事件を解決するとは、人類を救うことだったのだ! ジェノサイド/文明更新(アップデート)とは何か、そして真犯人は? 四年ぶり長篇ミステリー。
  • 彼女は鏡の中を覗きこむ
    3.0
    いつか必ず死にゆく人間の儚さと確かさを描く小説集。祖母が遺した宝石を身に着けると、孫娘は、祖母の過去の体験を夢に見る――「宝石」。資源が枯渇して紙の本がなくなった未来とは?――「燃える本の話」。原子力の歴史と、ひとりの女性の個人史が交わる「日出ずる」。時空を越えて娘の体験と母の記憶が重なりあう「シー」。類まれな想像力と遙かな時間軸で描かれる全4編。
  • 告白
    4.1
    1巻1,257円 (税込)
    人はなぜ人を殺すのか――。河内音頭のスタンダードナンバーにうたいつがれる、実際に起きた大量殺人事件「河内十人斬り」をモチーフに、永遠のテーマに迫る著者渾身の長編小説。第四十一回谷崎潤一郎賞受賞作。
  • 伊藤計劃トリビュート
    4.1
    伊藤計劃が2009年にこの世を去ってから早くも6年。彼が『虐殺器官』『ハーモニー』などで残した鮮烈なヴィジョンは、いまや数多くの作家によって継承・凌駕されようとしている。伊藤計劃と同世代の長谷敏司、藤井太洋から、まさにその影響を受けた20代の新鋭たる柴田勝家、吉上亮まで、8作家による超巨大書き下ろしアンソロジー
  • できそこないの世界でおれたちは
    3.9
    1巻1,232円 (税込)
    パンク歌手として世に蔓延る嘘や欺瞞と闘った日々も今は昔。40代半ばとなった吉永は、下請けコピーライターとして、養育費の支払いに四苦八苦する毎日だ。ある日、今や紅白歌合戦に出場するほど出世(堕落?)したかつての相棒から久々に電話がかかってきて――。たとえ中年と呼ばれる歳になっても未熟さと決別できない、すべてのできそこないたちに送る、永遠の青春小説。
  • 見とれていたい わたしのアイドルたち
    4.0
    ●内容紹介 映画通であり、自称「テレビっこ」の著者は、「かわいい女の子」を見つける能力に飛び抜けて長けている。将来の売れっ子を見抜く力もすごければ、一見女性が敬遠するような「男ウケ」する女優やタレントまでチェック。本書は、そんな著者がとくに魅力的と感じた女性たちについてクールかつちょっぴりミーハーに綴ったもの。その視点は、男性的でもなければ一般女性のそれとも違う。しかし、著者の言葉にかかると、それほど気に留めていなかった、むしろ苦手だった女優やタレントさえ好きになってしまう! 「素敵な女の子はこの世の宝」。10代からオーバー70まで、女の子の魅力には果てがない。女性の見方、映画の見方がきっと変わる、読むだけでうきうきした気持ちになれる痛快エッセイ。美女観測日記つき。 スカーレット・ヨハンソン/ジュリー・デルピー/エマニュエル・べアール/ケイト・ブランシェット/インリン・オブ・ジョイトイ/ニコール・キッドマン/クリスティーナ・リッチ/カイリー・ミノーグ/ペネロペ・クルス/松坂慶子/ヴァネッサ・パラディ/キャサリン・ゼタ=ジョーンズ/ナタリー・ポートマン/ドリュー・バリモア/ヘレン・ミレン/ジュディ・デンチ/カトリーヌ・ドヌーヴ/マドンナ etc. ●著者紹介 柴崎友香(しばさき ともか) 73年生まれ。作家。2004年『きょうのできごと』が行定勲監督により映画化。2007年『その街の今は』で第57回芸術選奨文部科学大臣新人賞、第23回織田作之助賞大賞、第24回咲くやこの花賞(文芸その他部門)受賞。小説はほかに『フルタイムライフ』『ドリーマーズ』など。エッセイに『ガールズファイル』。
  • 女たち三百人の裏切りの書(新潮文庫)
    -
    後世の人々よ、本ものの宇治十帖を語ろう、語りましょう――。源氏物語が世に広まって百年あまり。改竄され流布した物語を正すため、紫式部が怨霊となって蘇り、宇治十帖のその真の姿を語り出す。やがて発表された物語は、人々の思惑とともに時代を動かし始め、壮大な女たちの裏切り合いに発展していく――。読売文学賞、野間文芸新人賞の二冠に輝いた、嘘と欲望渦巻く、全く新しい源氏物語。(対談・保坂和志)
  • 宿屋めぐり
    4.1
    1巻1,152円 (税込)
    「主よ。主よ。教えてください。俺は正しい航路を進んでいるのですか」主の命で大刀奉納の旅道中の鋤名彦名は、謎のくにゅくにゅの皮に飲み込まれ贋の世界にはまりこむ。真実を求めながらも嘘にまみれ、あらぬ濡れ衣の数々を着せられ凶状持ちとなった彦名。その壮絶な道中の果ては。(講談社文庫)
  • 作家と楽しむ古典 古事記 日本霊異記・発心集 竹取物語 宇治拾遺物語 百人一首
    3.5
    話題の古典新訳を手掛けた作家たちは作品について、どう捉え、どう訳したのか。古事記から百人一首まで、第一線の作家たちが作品の魅力や訳の工夫などを語った、大好評の古典講義。
  • ガールズ ファイル 27人のはたらく女の子たちの報告書
    3.6
    毎月ひとりの女性にインタビュー、その女性ならではのエピソードや人となりを作家・柴崎友香さんがエッセイにまとめるハナコウエスト連載の「WEST GIRLS FILE」が1冊の本になりました。リアルな等身大ストーリーが共感をよんでいます。特別書き下ろしとして、登場した女性に改めてインタビューしたその後のストーリーも綴ります。
  • 青い瞳
    3.0
    演出家・映画監督・俳優として活躍する岩松了が、シアターコクーン・オンレパートリー2015のために書き下ろした最新戯曲。 戦場から帰ってきた兵士ツトムと彼を迎える父、妹、そして母。 戦場に行くまでの自分と、そして家族との遠い隔たりを抱えつつ、母の思いに応えようとするツトム。 ツトム──戦場で、塹壕に身を潜めている時、夜営のテントが息苦しくなって外に出て風を感じている時、ふと、あの時のおまえの青い瞳を思い出した……。悲しいでもない、嬉しいでもない……。どこかでその瞳に見られているような気がしていた……。 ミチル──戦争が終わった……。だから私たちには平和が訪れるはずよ。そうでしょう? カオル──「母親が我が子をかわいいと言うかぎりこの世から戦争はなくなりませんよ。」あなたはそう言ったのよ。 「平和」の中に「戦争」はないのか。 岩松了が戦争の意味を静かに問う。 帰還兵ツトムを演じるのは、中村獅童。 妹役に前田敦子、妹の恋人役に上田竜也、ツトムの子供時代に信頼を寄せていた年上の男に勝村政信。 そして父役が岩松了、母役を伊藤蘭が演じる。
  • 水の戯れ
    4.0
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 竹中直人、樋口加南子主演で好評をよんだ「竹中直人の会」第7回公演(1998)「水の戯れ」の脚本の単行本化。仕立屋を営む未だ独身の中年男。男は、死んだ弟の妻だった女性に思いを寄せる。仕立屋の恋はどうなるのか。 岩松了はいう。これは今日的メロドラマだ! 「だったら、好きだって感情は、いつ、どうやって生まれるの?」

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  • マレーヒルの幻影
    5.0
    劇作家・岩松了の最新書き下ろし戯曲。 舞台は、1929年世界大恐慌時のニューヨーク。フィッツジェラルド作『グレート・ギャツビー』に着想を得た、男と女の恋と孤独。 ──この『マレーヒルの幻影』は〈恋をする〉ではなく、〈恋をつくろうとする〉ドラマだと自分では思っている。若い頃無条件に始まったはずの恋を、あらためて諸々の条件のもとに〈つくり直さなければならかった男女のその困難の物語〉と言えばいいだろうか──著者あとがきより。

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  • マテリアル・ママ
    -
    新車のセールスのため夫人のもとを訪ねたディーラーは、車のメンテをくり返すうちに車のもつ謎にくるまれていく。車は、今は海外赴任している一人娘のものだと夫人は言うが彼女の娘への愛憎は、ディーラーへの、そしてその妹への愛憎と重なり合い、禁断と禁欲の愛の物語へと発展してゆく……。人は何によって救済されるのか? 新国立劇場、シリーズ「われわれは、どこへいくのか」(2)の舞台の脚本。

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  • 船上のピクニック
    -
    日没まであと一時間。リストラされたホテルの元従業員たちを乗せて、豪華客船は外洋をゆったりとすすむ。向かう先は、外国のリゾートホテル。新しく建つホテルの従業員として再雇用されたのだ。もうすでに若くはない彼ら彼女たちを再雇用したのは、リストラされたホテルのオーナーの御曹司だった。 薄暮の船上で、その御曹司の結婚パーティの宴がひらかれた。宴の真っ最中、漂流していたボートと出くわし、異国の難民が船にあがってくる。言葉の通じない難民、先の見えない船上、元従業員のあいだに不安や不信がうずまきはじめるのだった……。 NHK「ホリデーにっぽん」でとりあげられた、蜷川幸雄率いる話題の中高年演劇集団・さいたまゴールド・シアター。その第一回公演のために岩松了が書き下ろした脚本がついに書籍化。

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  • シェイクスピア・ソナタ
    -
    その男が奏でるのは── 四大悲劇と一つの悲喜劇。 ドラマ『時効警察』出演(課長・熊本役)・監督(3話)・脚本(3話、7話)の岩松了が描く、シェイクスピア五番目の悲劇。 松本幸四郎主演、)PARCO劇場“シアターナインス”10周年記念公演の岩松了書き下ろし脚本を単行本化。

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  • 「三人姉妹」を追放されしトゥーゼンバフの物語
    -
    ロシアで三人姉妹の末娘イリーナと婚約したが、その婚約者に自分の死を「私わかってた」と言われてしまった男、トゥーゼンバフ。1946年のアメリカで彼は自分の身の上話をするが誰も信じようとはしない……。チェーホフのドラマツルギーに迫る一作。新国立劇場「シリーズ/チェーホフ・魂の仕事 Vol.3」の脚本。

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  • 食卓で会いましょう
    5.0
    1巻1,100円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 「竹中直人の会」でもおなじみの、劇作家、演出家、そしてヘビースモーカー、岩松了。 パチンコ屋の隣の喫茶店で、タバコの煙をくゆらせながら生み出された傑作嘘話の数々。

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  • 夏ホテル HOTEL SOMMER
    -
    松本幸四郎率いる演劇企画集団『シアターナインス』第4回公演、「夏ホテル」の脚本を単行本化。 3年に一度開催されるマジックの世界大会を前に、これから世界に翔こうというマジシャン・ノグチは、南ドイツのバーデンヴァイラーという湯治場にある『夏ホテル』に滞在していた。 しかし、長年、彼の“ダミー”をつとめていた男が、日本を離れられないと連絡してきたために、一行はドイツで、ノグチの“ダミー”となるべき男を探さなくてはならなくなって...。

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  • 溜息に似た言葉
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 「御縁でもってまた一緒になろう」 ──川端康成『雪国』より 文学作品に書かれたセリフの一言を 劇作家・岩松了が読み解き、 名作の世界を5人の若手写真家が写す。 2005年-2008年に『Domani』(小学館)で連載されたコラム「溜息に似た言葉」の単行本化。 書下し『グレート・ギャツビー』の回と、5人の若手写真家による写真40点、 岩松了と若手写真家との対談から生まれた人物エッセイ「写真家の言葉」5本を追加収録。 ◎いただいたコメント 騙されたり、信じたり。泣いたり、笑ったり。傷付いたり、許されたり。 言葉って、この世で一番色っぽくて危険なものなのかもしれない。 恋をしている若者も、倦怠期を迎えたご夫婦も、 この「溜め息に似た言葉」の中に、身に覚えのある瞬間を見つけるはずだ。 ──小泉今日子 岩松さんの前では、すべての言葉が全裸にされます。 なので 僕は岩松さんの前では<無口な男>を演じ続けています。 ──リリー・フランキー

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  • シブヤから遠く離れて
    4.9
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 廃墟になった家に思いを残す青年と、蝕まれはじめたわが身をもてあます女の、現前化しない「愛」の物語。出演・二宮和也、小泉今日子、作・岩松了×演出・蜷川幸雄の異色タッグによる話題の舞台の脚本。

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  • 隠れる女[劇場公開中限定版]
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 〈竹中直人の会〉第八回公演『隠れる女』。今回の女優さんは小泉今日子、岸田今日子。 母と息子だけの冬の山荘。吹雪の中を訪ねてくる不動産屋。そして1人の若い女。事故が、というのだが……。

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  • 傘とサンダル
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 砂に半分埋もれかけたかのような別荘「万砂楼」。そのラウンジに集う男と女。それぞれにそれぞれが言葉を紡ぎきれぬまま、出入りをくり返していく。夕陽が沈むまで、あと1時間……。 岸田國士演劇賞(蒲団と達磨)、紀伊国屋演劇賞個人賞(こわれゆく男/鳩を飼う姉妹)、読売文学賞(テレビ・デイズ)、日本アカデミー賞脚本賞(映画・東京日和)と、脚本界における賞を総ナメにした岩松了の96年プロデュース公演、書きおろし脚本。

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  • パノララ
    4.1
    友人のイチローに誘われて、コンクリート三階建て・木造二階建てと並ぶ鉄骨ガレージ上の赤い小屋を間借りすることになったわたし。ヘンテコな家で個性派揃いの彼の一家と生活し始めたある日、イチローから「たまに同じ一日が二度繰り返される」と打ち明けられる──芥川賞作家が描く未体験パノラマワールド!
  • シダの群れ 港の女歌手編
    -
    2013年11月6日(水)~11月30日(土)東京・Bunkamuraシアターコクーン、12月6日(金)~12月15日(日)大阪・シアターBRAVA!、12月21日(土)~12月23日(月・祝)福岡・北九州芸術劇場にて上演される岩松了の任侠劇シリーズ第三弾の書き下ろし戯曲。 作・演出、岩松了。 出演は阿部サダヲ、小泉今日子、豊原功補、市川実和子、赤堀雅秋、末吉秀太(AAA)、佐藤銀平、永岡 佑、岡田 力、足立 理、桜木テン、戸井田 稔、吹越 満、小林 薫。そしてSwan House Bandのエミ・エレオノーラ(pf)、佐藤正治(dr)、横山英規(bs)、平田直樹(tp)、ロベルト小山(sax)。 志波崎組から逃れ、とある港町に辿り着いた森本は、クラブ《スワン》で女歌手のジーナに出会う。組と組との争い、そして男女の仲に揺さぶられた森本が行き着く先とは……。
  • 残響―中原中也の詩によせる言葉
    3.6
    1巻1,047円 (税込)
    わずか30歳にして夭折した詩人・中原中也。その遺された詩の一篇一篇から喚起された世界を、“現代最強のパンク詩人”である町田康が自らの言葉で紡いでいく。「ダダの中也」と「パンクの町田」の時空を超えた饗宴!

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  • シダの群れ
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    2010年9月5日(日)~29(水)渋谷Bunkamuraシアターコクーン、10月4日(月)~11日(月)大阪イオン化粧品シアターBRAVA!にて上演される舞台の書下ろし戯曲。作・演出、岩松了。出演は阿部サダヲ、江口洋介、小出恵介、近藤公園、江口のりこ、黒川芽以、尾上寛之、ペジョンミョン、伊藤蘭、風間杜夫。岩松了が初めて描くヤクザの世界。抗争の中にあったあるヤクザの組が、一人の組員を疎外することで仲間意識を高めていく物語。あるいは、裏社会に生きる男たちの、友情に似た内的抗争の物語。

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  • アイドル、かくの如し
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    本書は、2011年12月8日(木)~29(木)東京・本多劇場を皮切りに、大阪・梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ、福岡・キャナルシティ劇場、名古屋・名鉄ホールにて上演される舞台の書下ろし戯曲です。 作・演出、岩松了。 出演は宮藤官九郎、夏川結衣、津田寛治、伊勢志摩、上間美緒、足立理、金子岳憲、宮下今日子、橋本一郎。 弱小プロダクションに救世主のようにあらわれたアイドル。 そのアイドルを育てたのは、芸能プロの社長夫婦─ ある芸能プロを舞台にした「平成夫婦善哉」、そして岩松的アイドル論。

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  • 星のしるし
    3.3
    1巻1,017円 (税込)
    世界はしるしに満ちていて、もろく、美しい――。『春の庭』で第151回(2014年上期)芥川賞を受賞した柴崎友香の傑作! 30歳を目前にした会社員・果絵と、その恋人、友人、同僚、居候らが大阪の街を舞台に織りなすゆったりとしたドラマ。祖父の死、占い、ヒーリング、UFO、宇宙人……。日常の中にごくあたりまえにあるいくつもの見えない「しるし」が、最後に果絵にひとつの啓示をもたらす。繊細で緻密な描写力によって、世界全体を小説に包みこむ方法を模索してきた、純文学の世界で最も注目される作家の集大成的作品です。
  • 文藝春秋2024年7月号
    NEW
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    【波乱の円安時代を生き抜く】 ◎臆病者のための新NISA活用術 橘玲 ◎GW為替介入の裏に策士あり 岩本さゆみ ◎ノルマンディー上陸作戦に学ぶ経営戦略 山下裕貴 【目耳口のアンチエイジング】 ◎目の老化 学会が太鼓判のサプリあり 小沢洋子 ◎耳の老化 イヤホン難聴は認知症への道 小川郁 ◎口の老化 戦略的な抜歯のすすめ 角田愛美 ◎父・小澤征爾の娘として 小澤征良 【「日本の危機の本質」第2弾】 ◎開業医の既得権を打破せよ 憂国グループ2040 ◎石破不出馬という岸田の皮算用 赤坂太郎 ◎『竜馬がゆく』を読んで 塩野七生 ◎米中軍事競争の大接戦 布施哲 ◎二階俊博のすごい人心掌握術 垂秀夫 ◎直筆の藤原定家に仰天した 冷泉為人 ◎石原慎太郎の遺品は語る 石原延啓 【没後30年】 ◎アイルトン・セナよ、永遠に 中嶋悟×木内健雄×古舘伊知郎 ◎黄昏世代の恋バナをしよう 北方謙三×村山由佳 ◎たかがテレビじゃないか 久米宏×西川美和 ◎日本の顔 野沢雅子インタビュー ◎吉永小百合 聞き手 川本三郎 ◎伊勢ヶ濱親方 名伯楽のひみつ 取材・構成 佐藤祥子 ◎第55回 大宅壮一ノンフィクション賞発表&選評 【連載】 ◎新連載 いざ100歳まで日記2 柳田邦男 ◎新連載 地図を持たない旅人3 大栗博司 ◎秋元康ロングインタビュー7 ◎お笑い社長繁盛記6 太田光代 ◎有働由美子対談66 夏井いつき ……ほか

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  • 待ち遠しい【毎日文庫】
    3.7
    1巻990円 (税込)
    これはきっと「あなたの物語」 住み心地のいい離れの一軒家で一人暮らしを続ける北川春子39歳。母屋に越してきた、夫を亡くしたばかりの63歳、青木ゆかり。裏手の家に暮らす、今どきの新婚25歳、遠藤沙希。偶然の出会いから微妙な距離感のご近所付き合いが始まった。「分かりあえなさ」を越えて得られる豊かな関係を描き出した珠玉の一作。 「わたし以外のほかの誰かが決めることじゃないんです」 人と比べられて気まずい思いを強いられたり、「みんな」と同じ条件や要素を手に入れられないことに疎外感を持ったりする世の中にあって、その言葉はすべての「わたし」の人生を支えてくれるお守りのようなものだろう。いうなればこの小説は、ひとりの人間が自分の内側からその言葉を紡ぎ出していく過程を丹念に言語化したものなのだ。(倉本さおり(書評家)「解説」より)
  • 私の文学史 なぜ俺はこんな人間になったのか?
    3.8
    パンク歌手から芥川賞作家、そして唯一無二の文人へ。町田康、はじめての自分語り! 独特な文体・語法と奇想天外な物語で幅広い読者を有し、多数のヒット作を発表してきた作家・町田康。一度読んだらやみつきになる、あの唯一無二の文学世界は、いかにして生まれ、進化してきたのか。町田ファンならずとも、文芸ファンなら誰もが気になる謎について、作家自らが内面を「暴露」する注目の一冊。本書では、人生初の試みという「自分語り」を幼少期から還暦を迎えた現在まで、好きだった本や作家、自身の作品解説といった文学世界はもちろん、影響を受けた民謡・浪曲・落語・ロックなどの芸能世界も取り込みながら、徹頭徹尾、町田ワールドを全開していく。 【目次】 本との出会い 夢中になった作家たち 歌手デビュー 詩人として 小説家の誕生 創作の背景 作家が読む文学 芸能の影響 エッセイのおもしろさ なぜ古典に惹かれるか 古典の現代語訳に挑む これからの日本文学
  • スピンクの壺
    -
    生きていればそれだけでいいじゃないか。生後四ヵ月で保護されたプードルのスピンクが綴った日記。作家である主人・ポチとの楽しく幸福な時間。大人気シリーズ第3弾!
  • 流

    4.2
    一九七五年、台北。内戦で敗れ、台湾 に渡った不死身の祖父は殺された。誰に、どんな理由で? 無軌道に過ごす十七歳の葉秋生は、自らのルーツをたどる旅に出る。台湾から日本、そしてすべての答えが待つ大陸へ。激動の歴史に刻まれた一家の流浪と決断の軌跡をダイナミックに描く一大青春小説。選考委員満場一致、「二十年に一度の傑作」(選考委員の北方謙三氏)に言わしめた直木賞受賞作。<解説:ロバート・ハリス>
  • 金色機械
    4.1
    著者の新境地・ネオ江戸ファンタジー小説 謎の存在「金色様」を巡って起こる不思議な禍事の連鎖。人間の善悪を問うネオ江戸ファンタジー。第67回日本推理作家協会賞受賞作。
  • スピンク合財帖
    4.5
    主人・ポチと美徴さん、キューティー、そしてたくさんの猫さんたちと暮らす山奥の家にシードがやってきました。セラピードッグとして働いていた稀少なミニチュアプードルの黒犬で、最初はなにを考えているかわからなかったのですが、今では随分と変わりました。ポチは相変わらずで、前倒しに生きています。
  • スピンク日記
    5.0
    私はスピンクといいます。プードルです。小説家の主人・ポチや美徴さん、キューティー・セバスチャンやたくさんの猫たちと一緒に暮らしています。「犯人だー」と叫んで一緒に駆け回り、安物買いの暖房器具で寒い思いをし、ときに「文学の鬼になる」と言い出す主人と私たちの楽しい毎日について申し上げます。
  • 大阪
    NEW
    4.0
    大阪へ来た人、大阪を出た人――かつていた場所と今いる場所が「私」を通して交差する。街と人の呼吸を活写した初共著エッセイ。文庫化にあたって書き下ろし収録。解説:西加奈子
  • サバイバル家族
    4.0
    「俺は今後できるだけ庭でウンコする」 サバイバル登山家と型にはまらぬ家族たちが都会の片隅で狩る・飼う・捌く!  いきなり野糞宣言する父、大ネズミの唐揚げを作る母、長男は受験失敗、次男のニート化、可愛いニワトリを絞める末娘……服部家の行く末は? 日常の悩みを撃ち落とす爆笑繁殖エッセイ 〈巻末付録〉角幡唯介との対談「探検家の家族はつらいよ!?」
  • あるいは修羅の十億年
    3.0
    テロ、移民、スラム化した東京、菌糸の生物兵器…2026年の“未来の歴史”を幻視せよ。舞台は2026年東京。放射能汚染によって隔離された被災地「島」からやってきた、天才的騎手・喜多村ヤソウ。東京オリンピック後、スラムと化した“鷺ノ宮”を偵察する「島」生まれの喜多村サイコ。先天性の心臓病を患う少女・谷崎ウラン。17歳と19歳と18歳の3人が出会うとき、東京を揺るがす事態が巻き起こる――。日本、フランス、メキシコ、そして「島」。遥かな未来になけなしの希望を託す、近未来長編。
  • アイアムアヒーロー THE NOVEL
    値引きあり
    4.0
    アイアムアヒーロー映画化記念豪華小説集。 大人気コミックス『アイアムアヒーロー』の映画化を記念して、朝井リョウ、中山七里、藤野可織、下村敦史、葉真中顕、佐藤友哉・島本理生という豪華執筆陣によるアンソロジー小説集を刊行。ZQNが日本文学界に感染拡大。迫り来る恐怖にあなたは耐えられますか・・・? (内容) ZQN前の世界、比呂美の幸せだったころの物語(朝井リョウ) ZQN細胞を研究している機関で起こった衝撃(中山七里) 陸上部に所属する女子中学生たちに迫り来る恐怖(藤野可織) ZQNに効くワクチンがあるという噂。鈴木英雄が行動を起こす(下村敦史) 将棋の最高峰「名人戦」。戦いを制するのはいったい・・・・?(葉真中顕) 男性目線と女性目線が見事に交錯。息をもつかせぬ合作小説。(佐藤友哉・島本理生) 日本の小説界を代表する作家達が描く「アイアムアヒーロー」の世界。 【ご注意】お使いの端末によっては、一部読みづらい場合がございます。お手持ちの端末で立ち読みファイルをご確認いただくことをお勧めします。
  • 宇治拾遺物語
    NEW
    4.4
    1巻880円 (税込)
    <こぶとりじいさん>こと「奇怪な鬼に瘤を除去される」、<舌切り雀>こと「雀が恩義を感じる」など、現在に通じる心の動きと響きを見事に捉えた、おかしくも切ない名訳33篇を収録。
  • 平家物語 1
    4.0
    1~4巻880円 (税込)
    混迷を深める政治、相次ぐ災害、そして戦争へ──。栄華を極める平清盛を中心に展開する諸行無常のエンターテインメント巨篇を、圧倒的な語りで完全新訳。文庫オリジナル「後白河抄」収録。

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