待ち遠しい【毎日文庫】

待ち遠しい【毎日文庫】

990円 (税込)

4pt

これはきっと「あなたの物語」

住み心地のいい離れの一軒家で一人暮らしを続ける北川春子39歳。母屋に越してきた、夫を亡くしたばかりの63歳、青木ゆかり。裏手の家に暮らす、今どきの新婚25歳、遠藤沙希。偶然の出会いから微妙な距離感のご近所付き合いが始まった。「分かりあえなさ」を越えて得られる豊かな関係を描き出した珠玉の一作。

「わたし以外のほかの誰かが決めることじゃないんです」
人と比べられて気まずい思いを強いられたり、「みんな」と同じ条件や要素を手に入れられないことに疎外感を持ったりする世の中にあって、その言葉はすべての「わたし」の人生を支えてくれるお守りのようなものだろう。いうなればこの小説は、ひとりの人間が自分の内側からその言葉を紡ぎ出していく過程を丹念に言語化したものなのだ。(倉本さおり(書評家)「解説」より)

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待ち遠しい【毎日文庫】 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    良かったです。
    私も本のタイトルのような気持ちになれたらな。
    年代の違う3人の女性の付き合いが始まり、お互い理解出来ない部分を持ちながら関係を深めていく。
    主人公が2人に対する自分の思いを中心に書かれていますが、それが鋭くて。
    自分の心を守りつつ、相手を思いやるのは難しい。
    自分を守ろうとして相手を

    0
    2025年07月29日

    Posted by ブクログ

    誰にでも事情がある。だからと言って他人を傷つけていいわけではないけど、そのことをふまえて付き合うことで、「白か黒か」ではない関係が続くのかなと思った。

    悪口や強い言葉を浴びせてくる人でも、(SNS上ではなく)生身の人間なら、ほんのちょっと、逃げたり見限ったりするのを待ってみてもいいかもしれない。

    0
    2024年11月19日

    Posted by ブクログ

    みんながそれぞれに持っている「普通」が、描かれている。年代、性別、もちろん人によって違う「普通」。春子が思う他人にあまり踏み込めない気持ち、よくわかる。

    0
    2024年11月16日

    Posted by ブクログ

    久しぶりの柴崎友香さん。こんなコテコテ関西弁だっけと思いつつ、嫌いじゃないって、テンポ良くて物事が楽しくなっているって事。離れの見た目古い家の設定もいいかなあー、3人の掛け合いなんだけど、だんだんと仲が深まる訳ではなくて、ラストに春子がはっきり意思表示してる場面もあって、そこからどうこうする訳じゃな

    0
    2024年02月15日

    Posted by ブクログ

    一軒家の離れに住む春子39歳。その母屋に住むゆかり63歳。母屋の裏に住む新婚の沙希25歳。年齢も性格もバラバラな三人が知り合い、少しずつ付き合いが始まっていく。それぞれの暮らしや事情のなかで見えてくる価値観とそのズレ。そのズレを感じた時にどうするのか。その微妙な距離感が歯痒くもあるけれど深くないが故

    0
    2023年02月14日

    Posted by ブクログ

    年齢が近いせいか、春子(39)に感情移入してしまいました。春子が感じていることにいちいち頷いてしまう。
    沙希(25)の言葉に対して春子は流すようにしているけれど、私だったら流せず、付き合いもしたくないなと思ってしまいます。読みながら自分が言われているわけでもないのに「うっ」となってしまいました。
    1

    0
    2025年06月22日

    Posted by ブクログ

    タイトルの「待ち遠しい」に惹かれて、手に取りました。主な登場人物は世代が違う三人の女性。なのに、色違いのユニクロのカーディガンを着てる。(この表現が何だか刺さりました!) 
    皆、様々な事情を抱えて生きていて昔だったら違っただろうけど、時は令和。人との関わりは薄くあれ。。
    でも、パンデミックを経験して

    0
    2024年10月15日

    Posted by ブクログ

    特にスリリングな人生というわけではないけど、か どこか細い線の上をなぞるような、不安定な気持ちを抱えたまま日々を送っていて、でも一方できっとこの先もこんな感じで日常が続くんだろうな、退屈すぎるくらいに平和だな、と思う事もあって。そうやって一年また一年と重ねて年をとっていくことが、怖いことではない、む

    0
    2024年09月08日

    Posted by ブクログ

    「普通」や「幸せ」の定義は人の数だけ存在している。自分の目に映る相手の人柄は、その人の一側面にすぎない。物語は淡々と進むけれど、心情の切り取り方が印象的だった。

    0
    2024年04月08日

    Posted by ブクログ

    ゆるゆるっとした感じで、こういう小説好きだな。おせっかいなゆかりさん、こんな人近所に欲しい!
    サキはちょっとわがまますぎない?と思ってしまった…

    0
    2024年02月22日

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