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これはきっと「あなたの物語」
住み心地のいい離れの一軒家で一人暮らしを続ける北川春子39歳。母屋に越してきた、夫を亡くしたばかりの63歳、青木ゆかり。裏手の家に暮らす、今どきの新婚25歳、遠藤沙希。偶然の出会いから微妙な距離感のご近所付き合いが始まった。「分かりあえなさ」を越えて得られる豊かな関係を描き出した珠玉の一作。
「わたし以外のほかの誰かが決めることじゃないんです」
人と比べられて気まずい思いを強いられたり、「みんな」と同じ条件や要素を手に入れられないことに疎外感を持ったりする世の中にあって、その言葉はすべての「わたし」の人生を支えてくれるお守りのようなものだろう。いうなればこの小説は、ひとりの人間が自分の内側からその言葉を紡ぎ出していく過程を丹念に言語化したものなのだ。(倉本さおり(書評家)「解説」より)
Posted by ブクログ 2024年02月15日
久しぶりの柴崎友香さん。こんなコテコテ関西弁だっけと思いつつ、嫌いじゃないって、テンポ良くて物事が楽しくなっているって事。離れの見た目古い家の設定もいいかなあー、3人の掛け合いなんだけど、だんだんと仲が深まる訳ではなくて、ラストに春子がはっきり意思表示してる場面もあって、そこからどうこうする訳じゃな...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年02月14日
一軒家の離れに住む春子39歳。その母屋に住むゆかり63歳。母屋の裏に住む新婚の沙希25歳。年齢も性格もバラバラな三人が知り合い、少しずつ付き合いが始まっていく。それぞれの暮らしや事情のなかで見えてくる価値観とそのズレ。そのズレを感じた時にどうするのか。その微妙な距離感が歯痒くもあるけれど深くないが故...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年07月25日
独身で、恋愛もしてなくて、働きながら一人暮らしをしている主人公の生活に憧れる。
今の私と同年代だから、余計に。
ひとりを楽しみながら生きていけるのって素敵。
大きな浮き沈みもないけど、地に足をつけた生活。
いいなあ。かっこいい。
ご近所のゆかりさんは少しおせっかいだけどおしゃべり好きでいい人だし、...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年04月25日
単行本でも文庫でもカバーに3人の女性が描かれている。
私は沙希を、きらたかし「赤灯えれじい」のチーコのド金髪で思い浮かべていたのだが、文庫カバーではゆるふわな黒髪だった。
確かに直球ヤンキーな長距離トラックドライバーと、マイルドヤンキーとはいえ医院の受付とは、随分違う。
解釈違いだった。
柴崎友香...続きを読む
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