【感想・ネタバレ】待ち遠しい【毎日文庫】のレビュー

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ 2024年02月15日

久しぶりの柴崎友香さん。こんなコテコテ関西弁だっけと思いつつ、嫌いじゃないって、テンポ良くて物事が楽しくなっているって事。離れの見た目古い家の設定もいいかなあー、3人の掛け合いなんだけど、だんだんと仲が深まる訳ではなくて、ラストに春子がはっきり意思表示してる場面もあって、そこからどうこうする訳じゃな...続きを読むい。天橋立旅行も沙希のむくれたしで、その後もゴタゴタして本音が黄色家に住む為にゆかりと上手く付き合うだけ、ドライだな、春子に押し付けた位を娘に?かなあーそんなでもないけど。事件のない無刺激の小説 こういうの好き

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Posted by ブクログ 2023年02月14日

一軒家の離れに住む春子39歳。その母屋に住むゆかり63歳。母屋の裏に住む新婚の沙希25歳。年齢も性格もバラバラな三人が知り合い、少しずつ付き合いが始まっていく。それぞれの暮らしや事情のなかで見えてくる価値観とそのズレ。そのズレを感じた時にどうするのか。その微妙な距離感が歯痒くもあるけれど深くないが故...続きを読むに時には心地いい。一人で生きていくことと、結婚して家庭を持つことの考え方の違いとか、身近なことが散りばめられていて読み応えがある。柴崎さんはあまり読んでこなかったけど他の作品も読みたくなるくらい印象的な物語。

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Posted by ブクログ 2024年04月08日

「普通」や「幸せ」の定義は人の数だけ存在している。自分の目に映る相手の人柄は、その人の一側面にすぎない。物語は淡々と進むけれど、心情の切り取り方が印象的だった。

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Posted by ブクログ 2024年02月22日

ゆるゆるっとした感じで、こういう小説好きだな。おせっかいなゆかりさん、こんな人近所に欲しい!
サキはちょっとわがまますぎない?と思ってしまった…

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Posted by ブクログ 2023年07月25日

独身で、恋愛もしてなくて、働きながら一人暮らしをしている主人公の生活に憧れる。
今の私と同年代だから、余計に。
ひとりを楽しみながら生きていけるのって素敵。
大きな浮き沈みもないけど、地に足をつけた生活。
いいなあ。かっこいい。

ご近所のゆかりさんは少しおせっかいだけどおしゃべり好きでいい人だし、...続きを読むこんなおばさまとご近所だったら楽しいかな?うっとうしいかな?と考えながら読んでしまった。

20代で新婚の沙希が、自分勝手とも思える言動だけどその危なっかしい不安定さは、素直さの表れなのかもしれない。

みんなそれぞれ事情はある。それを表に出さないだけで。

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Posted by ブクログ 2023年07月23日

柴崎友香さんの日常感とか、そこで流れてくる日常の中での人生観、感覚はやっぱりおもしろいけれど、そのすべての中ではこの作品はいまいち…
主要登場人物の沙希さんに共感出来ないからじゃないかと思う。遠慮のない人が、苦手なのかもしれない。

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Posted by ブクログ 2023年04月26日

情景が思い浮かぶような物語でした。
子育て中の私には3人の主人公よりも、
直美の今の状況や、大変ながらも子供が小さい頃のことを思い浮かべることが多かったため星3としました。子供が巣立ったら、ゆかりの気持ちがわかるかなぁ、年代別に色々と楽しめる小説だと思います。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2023年04月25日

単行本でも文庫でもカバーに3人の女性が描かれている。
私は沙希を、きらたかし「赤灯えれじい」のチーコのド金髪で思い浮かべていたのだが、文庫カバーではゆるふわな黒髪だった。
確かに直球ヤンキーな長距離トラックドライバーと、マイルドヤンキーとはいえ医院の受付とは、随分違う。
解釈違いだった。

柴崎友香...続きを読むの小説で私が好きなのは、カッコつきの「淡々とした日常」の中で、視点人物が町や建物や対人関係についてあれこれ考える、そのどこかのタイミングで日常がグニャリと変容するような気づきを得る……結果的に高度な都市論や記憶論が小説として展開されている、という点。
その意味で本作はやや「淡々とした日常」寄りすぎるかな、とか、「毎日新聞」連載だから読者層を慮っているのかな、とか邪推したが、そんな自分の読書中の感想は、間違っているな、と読後気づいた。

作中、様々な形で、「生きづらさ」や、性愛や生殖にまつわる「抑圧」が、押しつけられる。
40がらみの男性として、アラフォー女性の「昨今のあるあるネタ」だろうと軽く見ていた、かもしれない。
春子は、その都度、それこそ「グニャリとする」くらいの怒りを、覚えていたのかもしれないのだ。
わかりやすい漫画なら「はい~このオッサンブッ殺す」と書いていたかもしれないレベルの抑圧が、たびたび差し挟まれているのだろう(5ちゃんねるのスレッドが思い浮かぶ)。
しかもその「圧」は、年配男性からだけではなく、図式的にいえば同胞であってもいいゆかりや沙希からも、(ゆかりの場合)やんわりと、(沙希の場合)ツンケンと、齎される。
……非公開の読書メモ用に、誰が何をしたというあらすじをメモしながら読んでいたが、そこには反映しきれなかった、「春子はこう思った」という点こそが、作者のメッセージなのだろう。
似た状況の読者にとっては、春子はある意味で救い主(日常生活と地続きの「ヒーロー」)のように感じられるのだろう。

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Posted by ブクログ 2023年02月20日

日々をていねいに。
楽しみをたいせつに。
わたしとあなたは違うから、
わたしは、わたしが前を向けるように生きる。

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