ゼロエフ

ゼロエフ

1,881円 (税込)

9pt

3.0

そうか、「復興五輪」も消えるのか。
歩こう、と思った。話を聞きたい、と思った。

福島のシイタケ生産業者の家に生まれ育った著者が初めて出自を語り、18歳であとにした故郷に全身で向き合った。
生者たちに、そして死者たちに取材をするために。
中通りと浜通りを縦断した。いつしか360キロを歩き抜いた。報道からこぼれ落ちる現実を目にした。ひたすらに考えた。

NHK「目撃!にっぽん」で放送!
あの日から10年。小説家が肉体と思考で挑む、初のノンフィクション


目次
福島のちいさな森
4号線と6号線と
国家・ゼロエフ・浄土
長い後書き

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ゼロエフ のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2021年12月15日

    故郷福島の震災後の福島を徒歩で走破するルポルタージュ。古川さんの文体は独特なので、読むのに苦労するところもある。震災後の原発事故は未だその爪痕を多く残している。原発後の一次産業の相当な打撃は報道されている以上に過酷な状況だったのだと思う。

    0

    Posted by ブクログ 2021年09月25日

    古川さんの本は、「犬王」に続いて2冊目。あの小説のテイストが、そのままノンフィクション本に反映されている。人によって好みは別れそうだが(なお、私は少しだけ苦労した)、文体そのものがアインデンティティとなっている方がいるからこそ、本を探す楽しみ、ざらっとした触覚を堪能する楽しみがあるとも思っっている。...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2021年06月28日

    2020年に開催されるはずだったオリンピック。
    「復興五輪」を謳ったオリンピック。
    その期間中に東日本大震災の被災地である福島県内を歩いて、オリンピックが歓迎されているのか、復興に貢献しているのかといったことを見て確かめようとした著者。
    実際に2020年のオリンピックはコロナウイルスのパンデミックに...続きを読む

    0

ゼロエフ の詳細情報

  • カテゴリ
    小説・文芸
  • ジャンル
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    講談社
  • ページ数
    336ページ
  • 電子版発売日
    2021年03月04日
  • コンテンツ形式
    EPUB
  • サイズ(目安)
    2MB

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
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