下村敦史の作品一覧
「下村敦史」の「全員犯人、だけど被害者、しかも探偵」「読楽」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
- 作者をフォローする
- フォローすると、この作者の新刊が配信された際に、お知らせします。
無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで100万冊以上配信中!
「下村敦史」の「全員犯人、だけど被害者、しかも探偵」「読楽」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
救われた。
きっとこの本は、物語に仕組まれた「仕掛け」が一番の魅力、売りなのだろう。舞台が由緒あるホテルであるからこその魅力がたっぷり詰まっている。
ミステリー好きならきっとニヤニヤしながら結末を読み満足できるだろう。
ただ、私が救われたのは、登場人物たちが『思いやり』で苦しんでいることだ。誰かにもらった思いやりが苦しく感じてしまうとき、それは受け取る自分に余裕がなかったり、誰かのせいにして生きているときだったりする。
多分、今の自分がそう。
自分がダメになっていることに気が付いた。
ちょっと休んだらまた誰かと力を合わせて、頑張れる。
気がする。多分。
Posted by ブクログ
伝統ある超高級ホテル「ヴィクトリアン・ホテル」が、明日100年の歴史にいったん幕を下ろす。
ホテルを訪れるのは、女優、スリ、作家、宣伝マン、老夫婦。一貫した主人公のいない、群像劇だ。ただ、仕掛けがある。
女優の印象が変わること、文学賞の回数、震災、パンデミック、どこで気がつくかは読む人次第だけど、いや〜してやられた!
最初は嫌なやつと思っていた人物が、ある人と出会った事で変わったり、心中を考えていた夫婦が踏みとどまったり、スリが更生を決意したり。物語は多岐に渡るが、だいたいが良い方向への変化で、いい気持ちで読み終えることができた。
そして、登場人物の様々な「ことば」がとても良い。当たり前か