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Posted by ブクログ
この間、著者ほどフィールドの広い作家は稀ではないかと書いたが、今作は何と冒険小説。
また、新しい分野を読者に提供してくれた。
しかし、解説によると、著者は80年代の冒険小説の時代に生まれたから冒険小説の申し子といえるそうだ。
舞台はサハラ砂漠、主人公は発掘調査を行う考古学者。
この考古学者、発掘した遺跡の一部を転売してしまうという、こ狡いオヨヨな男。それでも、物語の進展とともに”たくましく”?なって行く。
搭乗した飛行機が砂漠に墜落し、生き残った者たちと砂漠からの脱出を図る。しかし、同行者は皆ワケ在りな者たちばかり。
本性を現した採掘の盗人と戦い、砂漠の危険な動物に遭遇し、ゲリラに襲い掛かられ、追いつ追われつの逃走劇は、読者を捉えて離さない。
その背景にあるのは、”天然原子炉”?
それに関連した国際的な謀略も!
唐突感はあるが、冒険小説に、環境問題やエネルギー問題を絡めたところに、社会派と称される著者の面目を感じる。
Posted by ブクログ
下村敦史『サハラの薔薇』角川文庫。
サハラ砂漠を舞台にした冒険小説。砂漠や辺境の地を舞台にした冒険小説と言えば船戸与一を思い出すが、本作には船戸作品のような砂漠の匂いは感じられなかった。主人公の峰が発掘調査費を捻出するために発掘品を横流しするようなセコい考古学者という人物造詣が作品を台無しにしているように思う。
エジプトで発掘調査を行う考古学者の峰はついに念願の石棺を発掘するが、石棺に納められていたのは死後数ヵ月のミイラだった。発掘調査は失敗に終わり、峰が講義先のパリに向かう道中で飛行機が墜落し、サハラ砂漠に不時着する。峰は生命を懸け、生き残った仲間とオアシスを目指すのだが……
峰が何者かに狙われる理由が非常に弱く、サハラ砂漠を巡る大きな謎と陰謀も納得し難いものだった。
本体価格680円
★★★★
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小説・文芸
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