刑事の慟哭

刑事の慟哭

770円 (税込)

3pt

新宿署の刑事・田丸は捜査本部の方針に反して捜査をして犯人を挙げたことがあり、厄介者扱いされていた。管内でOLの絞殺体が見つかったが、田丸は捜査の主軸からはずされてしまう。閑職に回されていた田丸は帰宅途中に歌舞伎町の人気ホストの刺殺体を偶然発見し、OL殺しとの思わぬ共通点を発見する。そのことを捜査会議で提案するが一蹴され、相棒の神無木と密かに捜査を行うことに――。ミステリー界注目の著者が送る感涙の警察小説!

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刑事の慟哭 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    先が気になって一気読みした。
    冒頭のシーン、裁判員制度、2件の殺人事件。
    全てが繋がった瞬間の高揚感は凄まじいのに、ストーリー自体はやるせない。
    誰もが自分の居場所を探していて、それは主人公の田丸も同じで。
    ホント歯痒くて、お願いだからもうちょっと器用に立ち回ってくれと何度思ったことか。

    0
    2021年09月19日

    Posted by ブクログ

    とても良かった。終盤はもどかしさたっぷりで見守り、このまま終わってしまうのか?とモヤモヤし、、そして最後は泣く。
    田丸刑事がこの後どんな刑事人生を歩んでいるのか知りたくなった。「叛徒」読んでみようと思う。

    0
    2023年07月06日

    Posted by ブクログ

    内部で疎まれ、厄介者扱いされる新宿署のダメ刑事・田丸。
    彼がいるとお宮入りになるとの噂から、ついたあだ名が『オミヤ』。
    しかし、本当の彼はとても優秀で熱い刑事であった。

    別作品で、すでに『オミヤ』となっていた田丸が、『オミヤ』と呼ばれるまでになった過去の話。

    管内でOLの刺殺体が発見される。更に

    0
    2023年06月03日

    Posted by ブクログ

    作品ごとに新しいジャンルを開拓する著者が今回取り組むのは、警察小説。
    主人公に据えるのは、過去に単独行動で真犯人をあげ、警察内で厄介者扱いされている刑事・田丸。
    「きっと、人は誰しも居場所を探して生きているのではないか」と、惑う刑事の孤独=「居場所がない」が、テーマでもある。
    今また、捜査本部が捉え

    0
    2021年08月26日

    Posted by ブクログ

    誤認逮捕された犯人がいながら、自力で真犯人を挙げた田丸。彼は警察の面目をつぶしたとして、署内で厄介者扱いされる。そして今度も事件でも、多くの捜査員とは異なる見解を持つ。はたして真犯人は逮捕されるのか?というお話。
    田丸と相棒の神無木の関係がなんとなくさわやかでよかった。

    0
    2021年08月13日

    Posted by ブクログ

    本書に登場するマスコミ、組織の縦社会、個人の正義を振りかざす人々が実際に存在している事に対して非常に残念に思う・・・

    裁判員裁判、ブラック企業、メディアの切り取り報道と出し抜き報道、熱しやすく冷めやすい割にネチネチしている世論などが物語の主軸に組み込まれている。


    新宿署の刑事【田丸】は捜査本部

    0
    2021年07月30日

    Posted by ブクログ

    下村敦史『刑事の慟哭』双葉文庫。

    警察ミステリー小説。

    プロローグに描かれたブラック企業の化粧品会社を狙った爆弾事件、本編に描かれる裁判員候補者の選任拒否を考える中沢剛、新宿警察署管内で起きたOLの絞殺事件を捜査する刑事の田丸と全く関係無さそうな事件と人物はこの先、どんな関わりを見せるのか……

    0
    2021年07月23日

    Posted by ブクログ

    田丸さん!
    できる人が弾かれていく。
    今もどんな組織の中にも、そういう事ありますよね。ずる賢い悪いのがのし上がる。
    許せないな。
    でも、解説の最後にある文章で少しは救われる。

    0
    2025年08月03日

    Posted by ブクログ

    殺人事件の捜査本部で厄介者扱いされる新宿署の刑事・田丸。彼は捜査本部の誤認逮捕を暴いてしまった過去があった。今回、二つの殺人事件の関連性に気づき、相棒の警視庁捜査一課刑事・神無木と共に捜査本部の方針に従わない捜査を行う。犯人に辿り着くが、以外な行動をとる田丸。裁判員制度の問題点にもふれている。

    0
    2024年09月01日

    Posted by ブクログ

    過去に捜査本部の方針に逆らい、結果的に冤罪だったが警察に泥を塗ったとされ、厄介者扱いされている刑事の田丸。
    今回も間違った方向へ進もうとする組織に反発するが…

    面白くないわけではないけれど、あまりに冤罪が多すぎるし、警察の無能さが引き立てられているような気がした…
    色々と矛盾するのでは?と思うこと

    0
    2024年05月01日

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