【感想・ネタバレ】全員犯人、だけど被害者、しかも探偵のレビュー

あらすじ

ビブリオバトルの3世代3大会のグランドチャンプ本にも選ばれた『同姓同名』の著者が新たに仕掛ける、
多重推理しかも密室しかもデスゲームだけど……
下村ミステリはフツーじゃ終わらない!

「私が犯人です!」「俺が犯人だ!」、全員犯人です!
社長室で社長が殺された。それに「関わる」メンバーが7人ある廃墟に集められる。未亡人、記者、社員2人、運転手、清掃員、被害者遺族ーー。やがて密室のスピーカーからある音声が流れる。「社長を殺した犯人だけ生きて帰してやる」。犯人以外は全員毒ガスで殺す、と脅され、7人は命をかけた自供合戦を繰り広げるがーー。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

タイトルがストーリーを言い得て妙。
どこからこんな展開を思いついてたんだろうと思うくらい、全員が犯人で被害者で探偵役だった。
フェイクで動画も作れる中、何が真実で何が偽造なのか、どれが正しい情報なのかは難しい。ましてやSNS等の情報は宛にならない。でも振り回される。
最後にそういうことかと思ったけど、これだけ大掛かりに再現までして犯人を見つけない警察ってあるか?というくらい警察の関与が薄かった。
でもストーリーはとてもおもしろかった。

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2025年11月09日

Posted by ブクログ

うわぁうわぁうわぁ!!!

と、途中から何度も心の中で叫びながら読んでいた。
セリフの応酬、しかも仮定と否定の繰り返しなので、ずっと読んでいると頭が痛くなってくるが、それでも面白い。

合間にチラ見えする奇妙な違和感のある『多分伏線』が気持ち悪すぎて(褒め言葉)、早く結論を知りたい!と思いながら読んだ。
竜胆が一瞬志賀川か?と推理したが違った(笑)

なんかもう、緻密すぎてため息が出る。ミステリー作家には毎回「どんな頭してるんだ」って思わされるけど、本当どうなってるんだろ。かといって、難しいわけでも複雑なわけでもなく読みやすい。

一章目(プロローグ除く)のタイトルが
『結末であり、始まり③』なのがとにかく「あっ、これ好みの作品だわ、間違いない」と確信させてくれた。
『ただの過去』
の使い方もうまいなー。

そして、誰にも文句を言わせない、
『全員犯人、だけど被害者、しかも探偵』
という盛大なネタバレタイトル。

こんなにネタバレを含んでるのに、結末がわかった人はいたんだろうか。


この作者さんは先に逆転正義を読んだけど、この方のテーマが『正義とは?ひっくり返せばそれは悪』『加害者にもなりうる被害者』みたいな感じで、時事ネタも挟まれるため自分も気をつけないとな…と胸が痛くなる。


★5つけたあとに他の方のレビュー見たら、低くて笑ってしまった。

あれかな、ミステリーメインと考えて読むと長話やトリック、オチが思ってたのと違う!!なんだそりゃ!!となるのかな。

個人的には人間心理の薄汚さとか、「いや、でも」「そこがおかしい!」みたいな重箱の隅つつく議論とか、現代の風潮への警鐘とか「いや!そんなんありかよ!」みたいなの好きなので読んでて楽しかったけどなー。そういうの好きな人にはいいかもしれない(歪んでるのか?)。


ちなみに表紙デザインについて考えてたけど、『状況は見る角度によって色(加害者?被害者?探偵?)が代わる』って意味かなーと。





以下ネタバレ
















読みながら、「リアルマダミス※ーーーー!!!」と思った(笑)
※マーダーミステリーのこと。

ただ感想にあげるとそれこそネタバレになりかねないのでここで叫んでおこう。

マダミスっぽい小説はいろいろあるが、ここまでリアルマダミスな作品はないんじゃないだろうか(笑)
探偵たち、ある意味すごすぎる。みんな元演劇部か?(笑)

そんな集められたリアル探偵たちなのに、真相にたどり着けなかったのも面白い。

リアル探偵よりも探偵、そして被害者で共犯者となった、神嶋と志賀川。

終わり方もスパッときれいで嫌いじゃない。



しかし唯一無二感…




賛否両論ありそうな双子ネタ、個人的には古典的でニヤニヤしてしまった。
ちゃんとマスクとサングラスという伏線、会社を引き継ぐことになったーみたいな話(兄だから普通じゃない?と一瞬違和感はあったけど、双子なら納得)は出されてたもんなー悔しい。


あと物理殺害方法の自白がすべて嘘(志賀川が殺したので)だとして、序盤の間接的殺害(それぞれの罪)はすべて本当なんだろうか?もし犯人となるために虚偽の罪を告白した人がいたとしたら完全なる被害者だし、それで集められて死ぬのは可哀想すぎるなーと。まあみんな本当っぽいけども。

だとしたら個人的には
神嶋

竜胆
倉持
夫人
夢子
石和田
の順で罪が重く感じるなー


と打ったところで、
きっとこうやって第三者のくせに罪を審判する読者自身が作者が伝えたい『加害者』なのかもしれないなとハッとした。
うーん、気をつけよう。





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2025年10月11日

Posted by ブクログ

あらすじ
リコールを隠して販売した電気自転車で死亡事故が起こり、遺族や記者からのバッシングで製造会社社長が自殺。
社長を自殺に追い込んだであろう、遺族や記者、妻や社員などが脅迫めいた文言で呼び出され、「社長を殺した者のみが生き残れる」新たな傾向のデスゲームが始まる。

かんそう
デスゲームが起こりうる世界線のお話。
社長が自殺した社長室を完全再現した建物が舞台な時点で、ミステリを愉しむ世界で起こったお話なんだなと受け入れて楽しく読めた。
やりたい放題詰め込まれた感じが好きな人におすすめ。
その世界線の中では、筋は通した!という書かれ方をしているが、紛れ込んだ子供に関しては、話の展開に関わるので、もう少し計画的に作り込んで欲しかったな。

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2025年08月31日

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ネタバレ

面白かった!一気に読んでしまった。他人を差し置き自分が、と主張する人々、死を前にすると本性が出る、それを利用した壮大な舞台。結局は関係なかったのか。
それぞれが、本人ではないような書き方がされていたのはなぜか、最後のネタばらしが心地いい具合だった。どんでん返しではあるものの、ちゃんと頭が追いつくレベル(なにせ一部ではなくほぼ全てだったから)で、あぁそれでか、と納得感も得られた。
ものすごくスッキリした読み物だった。

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2025年07月11日

Posted by ブクログ

全員犯人、だけど被害者、しかも探偵
下村 敦史

メインの舞台は密室デスゲーム
ジェットコースターのような作品だった。じわじわと期待や緊張感そして違和感が積み重なっていき、最後の最後に落とされ、回され、宙返りさせられる

各キャラクターと氏名のイメージが一致してて、"全員"が登場していても読みやすさがあり、これは著者の工夫なのかなと想像。物語の主観も細かく切り替わるが、そこにも分かりやすさの工夫がある。ただ、こんなにも切り替える必要はあるのか疑問に思ってしまったが…が、これは読み返したくなる

タイトルの意味、散りばめられた謎、
「結末であり、始まり③」という節から始まる本編。ワクワクしながら読み進められる。

そしてこの本にもフロア図がある!!ありがたい

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2025年10月07日

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ネタバレ

舞台装置で演技する俳優みたいだなと思ったら…。
途中で挿入される説話から謎が深まるし、推理することで自分が殺人犯であることの証明するという逆説的発想面白い。
騙される心地よさと、頭脳戦が楽しめる。

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2025年08月29日

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タイトルに惹かれて読んでみた。
最後の方は"え?え?え?"と驚きの連続。
途中ちょこちょこあった違和感は最後で全て納得できた。
しっかりと読み応えがあって満足の1冊だった!

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2025年07月27日

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美容整形をするのは整形外科ではないし、
施設には入院しないので、医療知識に少し
勘違いがあるようだったけど、
全体的には面白かった。
人間って弱くて強かな生き物だと思った。

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2025年07月27日

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結構好きな下村さん。今回のは楽しめた。
タイトルもおもしろいけど読み進むと”だからね”ってうなずける。少しむりくりな設定も後半は許せるエンドなのでまあいいか。それにしても罪の告白をすると助かる!ってなるといとも簡単にみんな打ち明けるのね。

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2025年07月08日

ネタバレ 購入済み

WhyとHowのどちらが重い?

犯人の正体について割と分かりやすかったので星4。
ただ、そこに至るWhy done itとHow done itの組み合わせが非常に秀逸です。
何故このようなデスゲームが行われたのか、どのように社長室の殺人事件が起きたのか。
そしてどうして「全員が犯人で、被害者で、探偵」なのか。
推理そのものよりも、因果関係の繋がりをこそ楽しむべきかもしれない。

#怖い #ドロドロ #ダーク

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2024年08月11日

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自殺した社長の関係者7人が何もかにより幽閉される。生き残れるのは社長を殺害した犯人だけというデスゲームに巻き込まれた7人は生き残るために自分が犯人であることを証明しようと競い合うというミステリ。

以下に自分が犯人であるかを競い合うというアイデアは面白いが、メインの仕掛けがちょっと非現実的で強引に過ぎるのが残念。ああいう設定にする必要があったのか疑問。

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2025年11月24日

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ネタバレ

本当にタイトル通り
前半の推理バトルロワイヤルが押し付け合いのように思えて長く感じたが、設定等は面白くて良かった。
ただ、最後の一卵性双生児はどうなんだろう……

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2025年11月19日

Posted by ブクログ

ネタバレ

タイトルで読みたくなった本。

最初に廃墟の見取り図があってよかった。

なんとなく途中からゲームマスターが誰か予想がついてしまい、その予想が私としては珍しく当たってしまい、笑
拍子抜け。

証拠を捏造したり、虚偽の告発をしたり、ひどい登場人物ばかりだったけれど、これからの時代、AIの進歩もあるので、ますます罪のでっち上げは起こりそうだなと思い怖くなった。

直接的な社長殺人の自白は、みんな自分が助かりたいための嘘だったけれど、命が惜しいとはいえ、よくそんなに素人がトリックを思いつくなと違和感があったのが、最後にそういうことかーとわかってスッキリした。

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2025年11月09日

Posted by ブクログ

奇抜な設定。ただ、デスゲーム要素は少なく、8割以上登場人物たちの会話だったので、ちょっと想像していたものとは違いました。所謂デスゲーム系を求めて読むと、ちょっと違ったとなると思います。ライトめなミステリーとして面白いし、タイトル回収もちゃんとされていて良かったですが、個人的な好みとしては、もっとデスゲームを見たかった…!

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2025年11月06日

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初読み作家さん。
長い割には面白みに欠ける感じがしました。
途中で頭がごちゃごちゃになってきたし。

そして読み終えた後に見取り図に気づいたという失態。

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2025年11月01日

Posted by ブクログ

登場人物が「俺の謎を解いてみろ!」言わんばかりに次々と謎(嘘)を重ねていく。王道のミステリー小説。

残念ながら、心震える事はなく、「やられたぁ」という様子もなく終わってしまった。

嘘をつかなければならない理由がもっと深ければ、もっとのめり込めるのだろうか?

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2025年10月22日

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ネタバレ

電動自転車で死亡者を含む事故が起き、欠陥報告を隠ぺいしたとして苛烈なバッシングを受けていた社長が引きこもっていた社長室で自殺をした。
その後とある廃墟に7人の人間が集められる。社長夫人、会社の社員2名、運転手、清掃員、被害者遺族代表とバッシング記事を書いた記者。社長室を模した廃墟の部屋でスピーカーから声が流れてきた。「48時間後に犯人だけが助かる」と。7人は必死で自白合戦を繰り広げる…

犯人だけが生き残れるということで、各人が犯人だと自白しほかの人物が探偵となり穴を指摘…6人の死体が発見されたという描写もはさまれるので、クローズドサークルでのバトルロワイアルの様相を呈してくる。何人かは計画に加担しているようだし、明らかになり替わりの人物もいて、ちょくちょく引っかかる箇所があったのだが、描かれていたのは探偵たちによる再現劇だったことが判明。そもそも自殺した社長が双子の替え玉だったし。
動機は納得いくものではなかったけれど、ヒントはきちんと提示されていたし、最後まで読ませる展開ではあったと思う。

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2025年09月13日

Posted by ブクログ

面白かったー!!
本当に犯人で被害者で探偵だったww
登場人物全員なにかしらやってるのは予想した通りだったけど、なるほどなーってなった。
最近この、SNSなどの世論が人を殺す系の問題提起は多い印象。

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2025年09月11日

Posted by ブクログ

読むまで題名の意味が分からなかったけど、読んでなるほどと思いました。読んでみないと分からないドキドキがあって面白かったです。

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2025年09月04日

Posted by ブクログ

なかなかあり得そうもないタイトルだけど、読み終わった時にそういう事かー!!となります。
何を言ってもネタバレになるので気になったら読むしかない。

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2025年08月30日

Posted by ブクログ

えっ、って思う展開とタイトルの意味が分かった時、それまでのモヤモヤした感情が一旦ゼロになった。登場人物全員に全く共感できない、スッキリすることがない作品だった。

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2025年08月20日

Posted by ブクログ

犯人のみ命が助かるデスゲームの中で、生きていく為に必死になっていく参加者の姿は圧巻でした。被害者ポジションになったり探偵役になって他人を追求したり、嘘をついてでも犯人なったり、この世の縮図を見せられてるような感覚になりました。メディアの報道、SNSでの罵詈雑言、正義を盾に暴力をふるう人など現代の病理にも言及されていて良かった。この小説のタイトルが綺麗に回収されていく様はお見事でした。

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2025年08月14日

Posted by ブクログ

思った以上に現代への皮肉、警鐘が詰まった作品。誰しも犯人で探偵で加害者(被害者ではない)
犯人は想定ついたけど真相はちょっと意外。文章の端端の違和感がそれだったのに納得。

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2025年08月10日

Posted by ブクログ

廃墟に閉じ込められたクローズドサークル。
人は、誰しも「探偵」であり「被害者」であり「犯人」になり得る世の中だなぁと、考えさせられました。
もしかしたら自分も、人から糾弾されないように演じて立ち回りながら生きているのかもしれないなぁ‥

題名でめっちゃ惹かれて読み始めたけど、
なんか「12人の死にたい子どもたち」とか「6人の嘘つきな大学生」とかと重なってきてしまいました‥
これはこれでおもしろかったですが。

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2025年08月05日

Posted by ブクログ

ネタバレ

読みやすかったのでスラスラいけたけど、急な双子トリックや状況の再現だったりとか、設定が今一な感はあったかも。

ミステリ初心者だったら楽しめるかもしれない。

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2025年07月31日

Posted by ブクログ

ネタバレ

タイトルほどのインパクトがなかった。被害者になりきって最初から最後まで事件を再現するってあり得なさ過ぎ。

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2025年07月25日

Posted by ブクログ

ネタバレ

電動自転車のブレーキ不具合で事故が起き、電動自転車を販売する会社の社長が自殺した。妻、開発課長、営業部長、清掃員、運転手、記者、被害者遺族の関係者7人が社長室を模した廃墟に集められた。48時間後に毒ガスを注入するが、社長を殺した「犯人」のみを助けるという謎の声。生き残りたい7人は自らの秘密を自白していく…。
タイトルに釣られて読み始めたけれど、正直うーん…。なかなか読み進まなかった。読み終えてみると確かに作中の状況を正しく表現しているのだけれど、正直タイトルの期待値には届かなかったかなという感じ。
はじめにデスゲームの生存者が明かされ、そこから当時の状況を振り返る形で進むと思いきや、途中で不自然な展開が出てくる。自殺とされている社長は本当に自殺なのか、「犯人」は誰なのか、デスゲームの黒幕は誰なのか。ごちゃごちゃっとして最後にぎゅっと展開をまとめたような印象だった。でもその結末もなんとなくすっきりしない。私がミステリーを読む時に期待するのは、最後にどんでん返しとかきれいにまとめがあって読み終わった後のすっきり感なので、その点でもちょっと合わなかったかな。

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2025年07月20日

Posted by ブクログ

ネタバレ

うーん、期待しすぎたかな。

自白合戦のところは、そうくるかー!とおもしろく読める部分もあったけど、結局何が言いたいのかよくわからない。
みんなで寄って集って攻撃する最近の風潮を揶揄してるのかなとも思ったけど、結局犯人悪い人だしね。
それに、正直「あ、双子使ったんだ」というちょっと残念感もあったな。

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2025年07月10日

Posted by ブクログ

簡単に言うと、人狼ゲーム。しかも狂人村。

自殺と思われた電動自転車会社の社長を殺した犯人をみつける、犯人だけが優勝!
皆が犯人アピール、そして皆が矛盾を指摘する探偵。

途中これは伏せんか?と思われた場面はしっかりラストで回収してくれる。
「真実は重要ではなく、被害者になって同情を誘い、探偵になって吊し上げ、ある日突然犯人になって吊し上げられる」誰もが犯人であり被害者にもなる。
最近のSNSの闇みたいなのには、納得でした。

韓国映画で実写化ならおもしろそう。

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2025年06月18日

Posted by ブクログ

現代ならではの意欲作、読みたくなる仕掛け、読み進めたくなる展開、アイデアは⭕️
しかし、無理がありすぎるし、最後もう〜ん。何よりあのトリックは❌

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2025年06月15日

Posted by ブクログ

ネタバレ

※とてもネタバレです

社長は社長室で首吊り自殺。
集められたメンバーは皆SHIKAGAWA社に関係する人物たち。

最初に違和感があったのはトイレ。和式って出てきたはずが「フタを閉める」「便座に手をつく」「座る」って表現が出てきて、あれ?和式じゃなかったの?と思った。
あと途中で入ってきた男の子。さすがに意味不明だし無理やり感。あんな山奥に親とはぐれた男の子いるわけないww

加奈恵と竜胆の不倫も読み通り。若いイケメンとおばさん出てくるときは大抵不倫^^
実際に廃墟で起こったことと回想が入り混じるのも、ミスリード誘ってる感じがあった。

生き残ったのは神嶋。死んだのは社長の恭一じゃなくて、双子の弟恭二。恭一を脅していたので、逆手にとって殺した。
廃墟でのシーンは途中から「探偵たちによる再現劇」。
すべてを仕組んだのは恭一。神嶋役を演じていた探偵も恭一。

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ビブリオバトルの3世代3大会のグランドチャンプ本にも選ばれた『同姓同名』の著者が新たに仕掛ける、
多重推理しかも密室しかもデスゲームだけど……
下村ミステリはフツーじゃ終わらない!

「私が犯人です!」「俺が犯人だ!」、全員犯人です!
社長室で社長が殺された。それに「関わる」メンバーが7人ある廃墟に集められる。未亡人、記者、社員2人、運転手、清掃員、被害者遺族ーー。やがて密室のスピーカーからある音声が流れる。「社長を殺した犯人だけ生きて帰してやる」。犯人以外は全員毒ガスで殺す、と脅され、7人は命をかけた自供合戦を繰り広げるがーー。

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2025年06月14日

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