あらすじ
ビブリオバトルの3世代3大会のグランドチャンプ本にも選ばれた『同姓同名』の著者が新たに仕掛ける、
多重推理しかも密室しかもデスゲームだけど……
下村ミステリはフツーじゃ終わらない!
「私が犯人です!」「俺が犯人だ!」、全員犯人です!
社長室で社長が殺された。それに「関わる」メンバーが7人ある廃墟に集められる。未亡人、記者、社員2人、運転手、清掃員、被害者遺族ーー。やがて密室のスピーカーからある音声が流れる。「社長を殺した犯人だけ生きて帰してやる」。犯人以外は全員毒ガスで殺す、と脅され、7人は命をかけた自供合戦を繰り広げるがーー。
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Posted by ブクログ
志賀川社長を殺した犯人だけが生き残れる密室なので、全員が自分が犯人だと様々なトリックを述べたて、他人を蹴落とすために自白の穴を探す。
なかなか面白い趣向で、一気に読んでしまいました。
志賀川の電動自転車でブレーキが効かず、死者が出ていた。当初から欠陥は社内で指摘されていたが、社長は隠蔽したが、それもバレた。自殺と思われる死に方をした。
7人の関係者に手紙が来て、何者かに集められた。ライターの神嶋、社長運転手の倉持、社長室清掃係の林、社長夫人、被害者の会代表千場夢子、開発室所属かつ告発者の石和田、営業の竜胆。彼らは社長室を模した密室に閉じ込められ、48時間後に社長を殺した犯人以外は毒ガスで殺されるという。
彼らの会話はどうやら見張られていて、ちんたらしだすと色つきのガスが室内に噴射される。夫人によると、社長は1ヶ月前から会社から帰ってこなくなった。突然神嶋が自分が社長を殺したと言い始める。物理的にではなく、自分の記事で社長を追い詰めたからというわけだ。
夫人は社長が弱っている今なら聞いてもらえるかと日頃の鬱憤を吐き出した。それがDV扱いにされた。倉持も犯人だと名乗り出た。車内の会話を録音して神嶋に渡したという。しかも一部は捏造で、テープを二重どりして誤魔化した。
石和田が自分が犯人だというのには、報告書は最初から上げてなかったというもの。隠蔽していたのは石和田で、社長ではない。これ以上「自白」が出なくなったので、寝ることにする。
そこから新事実が明らかになる。神嶋が社長に糾弾の電話をした翌日に亡くなったこと、夫人がおろした子供の父は社長じゃないこと、GPSを持たせられ、家を出るのに良い顔されなかったのもそのせい。社長には素行不良の弟がいて、それが探偵を雇っていて、記者会見のすぐあとに社長が風俗に行ってたせいで強請られたこと、夫人は竜胆と不倫していたこと、被害者会代表の千場の父が寝たきりになったのは問題の自転車の発売前だったこと。
そして物理的に殺したという林が現れた。一度はPCを覗き込んでいたので社長にもう来るなと言われた。しばらくして行ってみたら通れたので、社長を殺した。そしたらみんなが自分が殺したと言い出す。するとPCに事件当日の防犯カメラ映像があった。映っていたのは社長以外は林さんだけ。しかも二分で社長室を飛び出している。
誰もが犯人になりたい中、他の人の言うことを否定し、自分の説を告白する。
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いわゆるクローズドサークルの館モノかと思いきや、タイトル通り、混沌のストーリー。万華鏡を小説にしたら、こうなるのかという激しい展開に。SNS時代の今、連続テレビドラマにもなるのでは。
Posted by ブクログ
途中の自白劇が長いな〜と飽きてくるものの、最後まで読めば「それも全て理由あってのことなのね…」とすんなり飲み込めます。ページ数の割に読みやすかった!
Posted by ブクログ
SHIKAGAWA社の発売した電動自転車のブレーキ性能欠陥のために事故が多発した。過熱する世論に耐えきれなくなったと思われる社長の縊死体が社長室から見つかった。その事件に関わっているとみられる7人がある廃虚に集められる。「48時間後に事件の犯人以外は毒ガスで殺す」と謎のゲームマスターから告げられた彼らは自白合戦を繰り広げることとなる。
大変ワクワクさせられたと同時に考えさせられる話だった。ネット社会の現代、特にSNSを使う人間には他人事とは思えない話ではないか。「加害性に無自覚」と話した記者の言葉は、戒めとして心に刻みたいと思うぐらい衝撃を受けた。
ミステリーとしてもよくできていると思った。読んでいて感じるちょっとした違和感も、最終盤に一気に回収され納得感が凄い。結末もまたある程度予想通り。保身を選ぶところも、なんというか人間らしいと思った。タイトルは読み始めてすぐに「なるほど」と思ったが、最後には改めて「なるほど」と思わされる二重構造になっているところが面白かった。
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ラストの本当の真相に
思わず「おもろ!」って声が出ていた。
タイトル回収がこんなにも何十にもされているのは初めてかもしれない。
読んでいる途中の違和感がすべで解消した瞬間、気持ち良さしかやってこなかった。
途中ドロドロしすぎていて心苦しくなったけどそれもまた、全て繋がっていて本当よかった。
Posted by ブクログ
タイトルがストーリーを言い得て妙。
どこからこんな展開を思いついてたんだろうと思うくらい、全員が犯人で被害者で探偵役だった。
フェイクで動画も作れる中、何が真実で何が偽造なのか、どれが正しい情報なのかは難しい。ましてやSNS等の情報は宛にならない。でも振り回される。
最後にそういうことかと思ったけど、これだけ大掛かりに再現までして犯人を見つけない警察ってあるか?というくらい警察の関与が薄かった。
でもストーリーはとてもおもしろかった。
Posted by ブクログ
あー、そういう構造だったのか!
途中のあの変なノリの理由が終盤で明かせれ、合点が入った。
人を追い詰め過ぎてはいかんなあという自分なりの結論。
Posted by ブクログ
クローズドサークルというミステリーでは定番の設定だけど、登場人物たちが「犯人になろうとする」側でもあるのが斬新だった。お互いのトリックの穴を指摘し合う展開も新鮮で、ずっと飽きずに読めた。
主な登場人物は7人と多いのに、全員キャラが立っていて、すぐ覚えられたのも読みやすかった。
中盤でタイトルの意味が一度わかるんだけど、ラストの仕掛けで「全員犯人、だけど被害者、しかも探偵」というタイトルがもう一段深い意味を持つ。
サブタイトルの意味も含め、最後にそこが繋がった瞬間、かなりゾクッとした。
この作品はミステリーとして面白いだけじゃなく、現代のネット社会の怖さも描いているのが印象的だった。
ネットでは、真相がはっきりしていなくても、一度「悪」と認定された人に対してものすごく厳しい空気になることがある。
正義を振りかざしているようで、実際は日々のストレスや鬱憤をぶつけているだけの人もいる。そうやって過剰な非難が新たな被害者や加害者を生んでいく流れがすごくリアルだった。
Posted by ブクログ
すごいタイトルですが、読み終わってみると、なるほどなーってなりました。
クローズドサークルものの本格ミステリーです。
こんな設定を思いつく著者に脱帽です。
Posted by ブクログ
かなり矛盾したようなタイトルのミステリー。不祥事を起こした社長の死に関与する面々が閉じ込められて…というありがちな設定だが自らが犯人に名乗りをあげていくスタイルは斬新。
興を削ぎたくないので終盤には触れないが、よくこんな事思いついたなぁというのが正直な感想。話はちとくどくなる点もあるがアイデアは面白いと思う。
Posted by ブクログ
廃墟に集められた男女7人。ある人物を殺害した「犯人」だけが生き残れるデスゲームが始まった…。
我こそが犯人だと名乗りを上げるが、他の人物が容疑を否定していく。しかも全員が殺害された人物の被害者だった。
いつもは犯人を捜すのがミステリーの定説なのに、逆を行くという面白さ!犯人になる=命が助かる、というので、殺害方法を披露するも穴だらけだったり…
終盤の種明かしも面白かった。新鮮な読書体験でした!
Posted by ブクログ
星3.5くらいの評価にしたかったけど、できないので星4での評価。
クローズドサークルのデスゲームもの。ただし途中で人が死ぬわけではないので、少し緊張感には欠ける。犯人だけが助かるという特殊なルールが肝。誰もが自分が犯人と主張し、ほかの誰かがその矛盾を指摘し、さらにその矛盾を解決した主張を繰り返す。
序盤は面白いのだが、微修整の主張の繰り返しで飽きてくる。とは言え、駆け引きとなる告白やどんでん返しもあるので楽しめる作品ではある。
Posted by ブクログ
読み終わったとき、「どんな人生を歩めばこんな話を書けるんだ?」と思いました。
最後に向かうに連れ、逆転、逆転のどんでん返し…
それが答えか〜!となる結末でした。
読んでる最中、「みんな一般人なのにトリック思いつくの早いな、頭良すぎ」とか、のほほんと思ってました…いや、本職探偵かい…
登場する全員に良くも悪くも人間味がある。
実際似たような状況に陥ったら同じ行動を取ろうとする人もいるだろうし、避難するとき他の人を陥れたり攻撃したりして自分が助かろうとする人もいると思います。そういうときに自分はどういう行動を取るか。まあ、本書のような事件には巻き込まれないと思いたいですね。
事件自体が再現劇で、再現劇すら自身のアリバイにしてしまう。あっぱれ、脱帽です。
Posted by ブクログ
題名に惹かれて手に取った。
なかなかスリルがあって面白かった!
人は死を前にして、助かる為なら人を落としいれるし嘘も平気でつく。
人間の本性は怖い…。
7人の登場人物がそれぞれ個性的でこれはこれでありだなと思った!
量の割にはサクサク読めたし、終盤「そういうこと⁈」と驚かされたけど…。
ちょっとストーリーとして強引なところもあったかな笑
でも私の中では面白い作品の部類でした。
Posted by ブクログ
とある一室に閉じ込められた者達、彼彼女らには事件の真犯人を明らかにしなければならず、、、というお話(?)。
自殺、SNS等での誹謗中傷、虚偽告発、活動家デモ、でっちあげ、現実にあるようなないような。
確かにタイトル通り、全員犯人でもあり被害者でもあり探偵だった。
事件の被害者でもありながら、見方を変えれば加害者にもなり得、それぞれが己の主張の正しさを疑わずに他者を貶め、矛盾を暴こうと探偵めいたことをする。
ゲームマスターとしてみている者もまた、、。
探偵の部分は最後のほうまで??だったけど、ちゃんと探偵だった。
さらなる真相にも驚かされた。
Posted by ブクログ
全員犯人だし被害者だし探偵だった!
ちょいちょい、は?今の描写何?ってノイズが挟まれて、最後に明かされたのがそのノイズの真相になるんだけど、なんかその真相部分を書きたいからわざわざ挟んだって感じが都合つけられましたって感じでさ…
でもそのノイズというか小細工とか小芝居っぽさというかがこの話の肝になってたので最終的には必要な要素だったんだよな〜って。
私が犯人です!いいえ私が犯人です!ってし始めた時がいちばん面白かった。
盛り上がってきたぜェ〜〜ッ!!!って。
Posted by ブクログ
技術的問題を抱えたまま発売に踏み切り、案の定死亡事故を引き起こした会社の社長が糾弾され、社長室に引きこもって死体となって発見された事件が発端である。携帯も通じない山奥の建物に関係者が集められ、外部と遮断された中で、社長を死に追いやった引き金は誰か、果たして自殺か他殺ではないのか、と謎を抱えたまま関係者の一挙一動が監視されていく。この建物に導かれた面々には、犯人だけが救われ、残りの者は毒ガスで殺される、というルールが提示される。また、この建物の内部は、社長の死体が発見された社長室とそっくりに再現されている。招かれた面々は、社長との関係で被害者を名乗り、唯一助かる道を求めては自身を犯人とする自論を展開し、自分こそが犯人だと主張し、残りの者がその論拠の問題点を喝破し、探偵として振る舞う。各自が虚構を組み立てることに、いくらか冗長を感じていくが、最後に全体の構造を俯瞰する急展開となり、この犯人探しを企画した人物の登場とあいまって、全ての謎が明るみにでるが、表と裏の関係が使い分けられて進められている。じっくり読み解くことをお勧めしたい。
Posted by ブクログ
タイトルで既に気になる作品だよね!!!?
ミステリ好きだし探偵役好きなので、
どうなっていくのか要注目だった。
ストーリーとしては"犯人"が助かるという事で、
まさかの自白合戦が始まるのが新鮮ッッ
キャラクター全員がある意味クズなので
心持ち重くならずに読み進められる不思議…
時々醸し出してくる演技であるかの様な演出?には
(もしや皆は探偵で演技しているのか…?)
みたいに予想しながら読めたけれど、
最後の怒涛の真相には予想するまもなく仰天!
まさか、そんなわんこそばの如く
新事実が次々に明かされるとは思わなかったぞ。
冤罪も過度な炎上もなくすべきだし、
社長の方が一枚上手だったとはいえ
なんとも複雑な心境になる&
考えさせられるテーマを含んだストーリーだった。
そして、タイトル回収をバッチリ決めた作品!!!
個人的に表紙デザインも好みで印象的!!!
WhyとHowのどちらが重い?
犯人の正体について割と分かりやすかったので星4。
ただ、そこに至るWhy done itとHow done itの組み合わせが非常に秀逸です。
何故このようなデスゲームが行われたのか、どのように社長室の殺人事件が起きたのか。
そしてどうして「全員が犯人で、被害者で、探偵」なのか。
推理そのものよりも、因果関係の繋がりをこそ楽しむべきかもしれない。
Posted by ブクログ
面白かったです。一気に読みました。
ただ、途中の自白合戦がだらだら長かったなーと。
結局、人は自分が1番可愛くて、助かるためには人殺しも厭わないんだなと思いました。
Posted by ブクログ
⭐︎は3.5くらい
中弛みは感じたけれど続きが気になって一気読みしました
真相は私にとっては面白さ半分と残念さ半分でした
全体としては面白い作品だったと思います
Posted by ブクログ
自社の製品の欠陥を隠蔽した社長が自死した。
社長の自死後、社長の関係者の7人が集められ廃墟に幽閉される。
出れるのは犯人一人のみ。
残りは毒ガスによって殺される。
タイムリミットは48時間。
自分が犯人だという自白合戦が開催される。
スラスラ読めた。
タイトル通りだったね。
社長夫人の不倫の話が出る前に夫人浮気してるだろ。
相手は竜胆だろって思ったらその通りだった。
なんか明らかに態度違ったもんね。
みんなどんな手紙の内容で集められたんだろ。
探偵たちの再現って…
48時間やったの?
警察も48時間見てたの?
警察暇なの…?
双子の名前の付け方安直だろ両親…!笑
Posted by ブクログ
「犯人」だけが生き残ることができる。方舟 と逆だなーって思った。
ちょっと読み返す気力はないんだけど、これってシーンごとに「どっち」だろうってわかるもんなの?
確かに ”全員犯人”になりたがり、”だけど”ある意味”被害者”、”しかも探偵”ではあった。いや、全員か?全員といえば全員か、いやそれはずるくないか?
最後ちょっとご都合主義的じゃないかと思ったけど、全体的には面白かった。
Posted by ブクログ
いかに、自分が犯人であるかを主張していく。
いかに、そこに矛盾があるかを指摘していく。
さらに、それを補強して自分が犯人だと主張する。
途中で、ん?と思う部分がポツポツ出てきて、ラストに納得。
どこからどこまでが…と疑問は少し残ったけれど、新しい切り口でおもしろかった。
Posted by ブクログ
タイトルを見た時、どうゆうこと?と思ったけど、読んでいくうちに納得。
完全に閉じ込められた空間で、ある人物を殺した「犯人」だけが助かるという条件の中で、全員が次々自白していき、それを他が探偵さながらに矛盾点をついていく…
確かに、「全員犯人で被害者で探偵」だなと。
そんなに驚きはなかったというか、なるほどなーと思いながらも、今まで読んだことのなかった設定で割とスラスラと読めました。
Posted by ブクログ
まさしくタイトルどおり
みんな犯人みんな被害者みんな探偵
こんなにも上手く三役を交錯させる小説はこれ以外にはないと思う。
助かるために犯人になり、被害者にもなり、探偵にもなる。
最後の終幕で明らかになる読者が見ていた世界の真実に圧巻。構成がうますぎる。
Posted by ブクログ
なんだか変だな、茶番を見せられてるみたいだなあ、と思いながら読み進めました。最後に、やっと茶番に見えていた理由が一気に明らかになります。ただ、あんまりスッキリ感はないかなあ。
タイトルはキャッチーで面白いからか、子どもたちが「どんな話なの?」と、気にしていました。
Posted by ブクログ
自殺した社長の関係者7人が何もかにより幽閉される。生き残れるのは社長を殺害した犯人だけというデスゲームに巻き込まれた7人は生き残るために自分が犯人であることを証明しようと競い合うというミステリ。
以下に自分が犯人であるかを競い合うというアイデアは面白いが、メインの仕掛けがちょっと非現実的で強引に過ぎるのが残念。ああいう設定にする必要があったのか疑問。
Posted by ブクログ
本当にタイトル通り
前半の推理バトルロワイヤルが押し付け合いのように思えて長く感じたが、設定等は面白くて良かった。
ただ、最後の一卵性双生児はどうなんだろう……
Posted by ブクログ
タイトルで読みたくなった本。
最初に廃墟の見取り図があってよかった。
なんとなく途中からゲームマスターが誰か予想がついてしまい、その予想が私としては珍しく当たってしまい、笑
拍子抜け。
証拠を捏造したり、虚偽の告発をしたり、ひどい登場人物ばかりだったけれど、これからの時代、AIの進歩もあるので、ますます罪のでっち上げは起こりそうだなと思い怖くなった。
直接的な社長殺人の自白は、みんな自分が助かりたいための嘘だったけれど、命が惜しいとはいえ、よくそんなに素人がトリックを思いつくなと違和感があったのが、最後にそういうことかーとわかってスッキリした。