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Posted by ブクログ 2022年08月24日
くるりくるりと入れ替わる場面や人物など、物語の構造から、村上春樹を明快にしたような印象を受けた。
著者の作品を読む度に、中/台/日の関係性の歴史についてもう一度ちゃんと学びたい…と思いつつ、思っただけのまま程々の理解で次作を読んでしまい『勿体無いことをしてる…』と後悔する、というのを繰り返してる。...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年06月15日
すでに書かれた小説と作者自身の現実とさらに書き続けられる小説が混然一体となり、書かれた小説もモデルとなった二叔父の語られた過去と語られなかった過去が想像力の中で羽ばたき、あり得たかもしれない過去へと昇華する。
振り回されながら東山ワールドを堪能しました。
空色風琴鳥がとても綺麗な鳥なので、そのイメー...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年06月03日
小説家・柏山康平とその作品「怪物」の舞台となる1960年前後の中国と台湾、自殺した伯父王康平の語らなかった中国での日々を探るうちに、出版社勤務の椎葉リサと懇意になり、物語は60年前後の中国と現代が交錯しながら綴られる。伯父の物語も何やら怪奇的で面白いが、柏山の語る恋愛観がより興味深かった。
「きみの...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年03月11日
延々と続く言葉遊び。言葉を目で追うだけの読書は久しぶり。著者名だけで手にしてはいけない見本。大陸では狂気の大躍進政策、台湾では猖獗極める赤狩り。やり切れない人間の狂気。過去の物語ではない。「独裁者にとって人民は数字でしかない」「どんな数字よりも革命的情熱とやらが優先する」ロシアで独裁者の心の鬼が飛...続きを読む
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