どの口が愛を語るんだ

どの口が愛を語るんだ

1,617円 (税込)

8pt

のたうちまわって超えていけ、愛。

『流』の直木賞作家・東山彰良が新たに挑む、自由でボーダレスな短編集!

九州の温泉街、小さな街の団地、ニューヨーク、台北、東京――。
残酷さとやさしさが隣り合わせるパッとしない世界
それでも生きていくむきだしの人間たち。

「猿を焼く」
さえない温泉街に引っ越してきた中三のぼく。無軌道な不良とよそ者の少年は、なぜ猿に火をつけたのか?

「イッツ・プリティ・ニューヨーク」
クレイジーな同級生カメと、そのアバズレな姉。欲求に翻弄されるぼくと彼らの団地の日常。

「恋は鳩のように」
同性婚が合法化された日、歓声に沸く群衆の中、アンディは詩人の恋人・地下室に電話をかける。

「無垢と無情」
人間じゃなくなった「やつら」から身を潜めるように、おれは画面の中のミーティングルームを訪れた。

...続きを読む

どの口が愛を語るんだ のユーザーレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2024年04月21日

    愛や恋をテーマにした「自由でボーダレス」な4編からなる短編集。
    どの短編も陰鬱な展開ではあるが、人間の醜さや地方社会の閉塞感などを克明に描き出していて、著者の筆力を感じた。ただ、自分にはちょっと合わなかったかも。名門男子校である駒場東邦中学校の国語の授業で性差別等を考える素材として取り上げられたこと...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2024年03月12日

    4編どれも尖っている。文学だーとなぜか実感する。

    「恋は鳩のように」
    最初は違和感ありが、なかなか素敵な恋愛小説に変貌していく。

    「イッツ・プリティ・ニューヨーク」
    破天荒な姉と弟のこんな人生、プリティ!

    0

    Posted by ブクログ 2021年07月06日

    『ブラックライダー』『罪の終わり』という大傑作をものした東山彰良の愛をめぐる四つの純文学短篇集。それぞれ面白い。そして何より文章がすばらしい。東山作品は「ぼく」という一人称で少年時代を回想したものが、好きな作家だが、ゾンビ小説の「無垢と無常」の語り口も良かった。

    0

    Posted by ブクログ 2021年06月13日

     四篇からなる短編集。ジャケットがとても素敵で買ってしまった。

     「猿を焼く」がこの中では圧倒的に好きだった。脱サラして都会から田舎へ移住しオシャレ農業を始めた一家の息子がその地元の不良たちと出会い、いわゆる"アバズレ"に恋をする話なのだけど、この田舎の閉塞感に身に覚えがありす...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2021年05月28日

    やっぱり東山さんの作品は最高だ。日本文学で、こんなテイストかけるのはなかなかいないと思う。ここ最近、女性作家さんの作品ばかり読んでいたこともあって、より強くそう思うのかもしれないけれど笑 

    個人的には、「猿を焼く」が一番好き。(この作品に限らずの話だが)思いのほか作品自体のスコアが低いが、アクが強...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2021年05月27日

    どの篇も恋愛(というか愛欲か)を描いているが、どれも設定が一筋縄ではない。

    短編になると作者の純文学的な面が強く出るように思う。

    0

    Posted by ブクログ 2021年04月24日

    のたうち回るような愛。もしくは愛のようなもの。
    4つの短編集はテーマも世界観も全く違うストーリーだけれど、誰しも泥臭く必死で愛を模索しながら生きている。圧倒的ちから。そして刹那さ。
    人間の人間たる愚かさとそれ故の魅力を存分に味わえる作品だった。「猿を焼く」と「無垢と無情」がすき。
    タイトルもいいし、...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2023年11月13日

    「猿を焼く」
    猿への暴力がエスカレートしていく場面、「流」の定規で膝を刺すシーンを思い出した。

    「イッツ・プリティ・ニューヨーク」
    亀山家メンバーのイカれ具合。笑

    「恋は鳩のように」
    台湾では同性婚が合法だって初めて知った。
    地下室はなんでこんなにモテるんだろう。

    「無垢と無情」
    愛とななにか...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2022年01月22日

    3.5 愛に関する短編集。この作者の描く躍動感が好き。大胆だけど、繊細。絶望を描きながら希望を残す。明日も頑張らなくてもいいから生きようと思う。

    0

    Posted by ブクログ 2021年07月17日

    うん、小説だ。ラノベとは全く違うという意味で。短編集。ありがちな知識や言い回しを鋭く書き切る心地良さがある。各短編の世界設定は見事なまでに良い意味でバラバラ。
    個人的な相性として、同作家の別作品を読むかと言えば、多分選ばないだろう。

    0

どの口が愛を語るんだ の詳細情報

  • カテゴリ
    小説・文芸
  • ジャンル
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    講談社
  • ページ数
    208ページ
  • 電子版発売日
    2021年03月17日
  • コンテンツ形式
    EPUB
  • サイズ(目安)
    1MB

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

この本をチェックした人は、こんな本もチェックしています

無料で読める 小説

小説 ランキング

東山彰良 のこれもおすすめ

同じジャンルの本を探す