岩波書店作品一覧

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  • 北欧神話
    3.8
    神の都アースガルド.威厳にみちたオージン,力じまんのトール,いたずら好きのローク,美しい首飾りとひきかえに夫を失った女神フレイヤなど,個性的な神々たちがどのように生き,どのように巨人やこびとたちと戦ったかを描きます.少年少女のための北欧神話.

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  • 科学と科学者のはなし 寺田寅彦エッセイ集
    4.0
    電車の混雑には法則があるか? 虫たちはいったい何を考えているのか? 身近な自然や世の中の出来事を,細やかに観察しながら書きつづった明治の物理学者による科学エッセイ.

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  • 古事記物語
    3.7
    スサノオノミコトの大蛇退治,イナバの白ウサギ,海幸と山幸,ヤマトタケルノミコトの冒険など,日本民族のいぶきをいきいきと伝える有名な神話が,楽しく大らかに語られます.

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  • グリム童話集 上
    4.0
    「オオカミと七匹の子ヤギ」「白雪姫」「カエルの王さま」「赤ずきん」「ブレーメンの音楽隊」「金のガチョウ」など,読んで楽しい50話をえらび,新訳でお届けします.わかりやすい文章と,味わいゆたかな挿し絵によるぜいたくな上下巻.時代と文化のちがいをこえて,人の心をひきつけやまない昔話の魅力がつまっています.

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  • ごんぎつね
    -
    表題作を初め,心を打つ名作の数々を残してわずか30歳で世を去った新美南吉.ほかに「おじいさんのランプ」「花のき村の盗人たち」「いぼ」「てぶくろを買いに」など12編.〔解説・鳥越信〕

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  • あしながおじさん
    4.5
    孤児院育ちの少女ジェルーシャは,奨学金を出してくれた「あしながおじさん」へ,楽しい大学生活を綴ってせっせと送ります.返事をくれない「あしながおじさん」って誰なのでしょう? 永遠の名作を新訳で.

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  • トム・ソーヤーの冒険 上
    3.6
    ミシシッピ川沿いの小さな村を舞台に,わんぱくな少年トムが浮浪児ハックを相棒に大活躍するゆかいな冒険物語.因習にとらわれがちな大人たちの思惑をよそに,自然の中で自由にのびのびと生きる子どもたちを描く少年文学の名作.

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  • ムギと王さま 本の小べや1
    4.3
    幼い日,本のぎっしりつまった古い小べやでひねもす読みふけった本の思い出―それはエリナー・ファージョンに幻想ゆたかな現代のおとぎ話を生みださせる母胎となりました.みずみずしい感性と空想力で紡ぎだされた,国際アンデルセン賞作家の美しい自選短篇集.

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  • トムは真夜中の庭で
    4.4
    知り合いの家にあずけられて,友だちもなく退屈しきっていたトムは,真夜中に古時計が13も時を打つのをきき,昼間はなかったはずの庭園に誘い出されて,ヴィクトリア時代のふしぎな少女ハティと友だちになります.「時間」という抽象的な問題と取り組みながら,理屈っぽさを全く感じさせない,カーネギー賞受賞の傑作です.

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  • エーミールと三人のふたご
    4.5
    どろぼうを追跡してみごとにつかまえた,少年たちの大活躍から2年.お母さんの再婚という大きな悩みをかかえたエーミールは,ちょうど〈教授〉の誘いもあってふたたびベルリンのおばあさんのもとへ.そこで仲間たちといっしょに巻きこまれることになった今度の事件とは? 「エーミールと探偵たち」の続編.

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  • プー横丁にたった家
    4.3
    おなじみのクリストファー・ロビンと仲間たちが住む森へゆくと,わたしたちはいつでもすてきな魔法の冒険に出会えます-.プーやコブタたちのところへ,はねっかえりのトラーがあらわれました.『クマのプーさん』の続編.

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  • クマのプーさん
    4.3
    イギリスの詩人が幼い息子のために書いた楽しいファンタジー.クリストファー・ロビンが,クマのプーさんやコブタなど,大好きなおもちゃの動物たちとくり広げるゆかいなお話.

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  • 長い長いお医者さんの話
    3.9
    チェコの文豪カレル・チャペックの楽しい童話集.しんせつな町のお医者さんたちや,はたらき者の郵便屋さんが活躍するしゃれたおとぎ話9編を,兄ヨセフのゆかいな挿し絵が飾ります.

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  • 魔女のむすこたち
    3.0
    ふとっちょエドダントとやせっぽちフランチモルは、陽気でたのもしい兄弟。ある日、子どもたちを魔法のほうきに乗せて出かけた遠足が、まさかの大冒険に!山賊にとらわれたり、妖精に出会ったり、人食い王の胃痛を治したり…、とんでもないできごとが次々に起こります。ゆかいな挿絵はヨゼフ・チャペック。〔解説・山田詩子〕

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  • 少年キム 上
    4.0
    舞台は十九世紀、英領インド。イギリス人の孤児キムは、チベットからきたラマと〈矢の川〉を探す旅に出る。やがて才能を見出されて、優秀なスパイとして育てられたキムは、大国の覇権争いのただなかに身を投じるが……。天才キプリングが少年の数奇な運命を描き、インドの豊かな風景と多彩な人びとを活写した、大河冒険小説。(黒田硫黄・画)

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  • 旧約聖書 ヨブ記
    3.7
    神を畏れ敬うことこの上なく深く、道徳的にも信仰に於ても非の打ち所のない暮しを続けて来たヨブに神は次々と苛酷な試練を下した。罪なくして受けねばならないこの重荷の意味を問うてヨブは苦悩する。神の義に人間の義を対決させ問いつめる本書は、旧約の中でも際立った特色を持ち、文学、哲学等に与えた影響も特に強い。

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  • パイドン 魂の不死について
    4.1
    人間のうちにあってわれわれを支配し、イデアを把握する力を持つ魂は、永遠不滅のイデアの世界と同族のものである。死は魂の消滅ではなく、人間のうちにある神的な霊魂の肉体の牢獄からの解放である-ソクラテスの最期のときという設定で行われた「魂の不死」についての対話。『国家』へと続くプラトン中期の代表作。

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  • スカラブ号の夏休み (上)
    5.0
    新しい帆船、スカラブ号もできて、子どもだけで楽しい夏休みを過ごすはずが、突然の大おばさんの来訪でだいなしに。ナンシイとペギイはとらわれの身になってがまんの日々を送り、ディックとドロシアは小屋にかくれひそむことに。それでも大おばさんの目をぬすんで帆走を楽しむ子どもたちでしたが、やがて思わぬ事件が……。

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  • ヨブ記講演
    4.2
    罪のない人になぜ災いがふりかかるのか、なぜ神は黙しているのか――最も深遠な問いを人間に投げかける旧約聖書「ヨブ記」を、内村は「実に個人的なるが故にまた普遍的」な「魂の実験録」ととらえた。神に向かって叫ぶ人ヨブの物語に寄り添い、徹底的に「読む」ことによって蘇らせる、血のかよった講演録。(注・解説=鈴木範久)

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  • 長い冬休み (上)
    4.0
    冬、湖にやって来たディックとドロシアは、ボートをこぐ6人の子どもたち――ツバメ号、アマゾン号の乗組員――と友達になります。星の観測をするつもりだった冬休みは、イグルー、エスキモーが登場する、そりやスケートの毎日に様変わり! やがて湖全体が凍りはじめ、子どもたちはいよいよ〈北極〉探検に乗り出します。

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  • 生命とは何か 物理的にみた生細胞
    3.9
    量子力学を創始し、原子物理学の基礎を築いた人が追究した生命の本質とは? 本書は分子生物学の生みの親となった20世紀の名著である。生物現象ことに遺伝のしくみと染色体行動における物質の構造と法則を物理学と化学で説明し、生物における意義を究明する。負のエントロピー論や終章の哲学観など今も議論を呼ぶ科学の古典。

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  • 七つの夜
    4.5
    1977年77歳の著者が七夜にわたって行った七つのテーマ――「神曲」「悪夢」「千一夜物語」「仏教」「詩について」「カバラ」「盲目について」――による講演。ボルヘスという謎、その秘密をそっと打ち明ける、格好のボルヘス入門。「悪くない。さんざん私に付きまとってきたテーマに関して、この本は、どうやら私の遺言書になりそうだ」

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  • シャーロック・ホウムズ バスカーヴィル家の犬
    3.8
    荒地の旧家バスカーヴィル家に伝わる、身の毛もよだつ魔犬の伝説。領主の謎の死をめぐって、後継者から依頼を受け、ホウムズとワトスンは、館を訪れるが…怪奇と幻想に彩られた長編。

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  • シャーロック・ホウムズ まだらのひも
    5.0
    探偵小説の古典として長いあいだ愛読されてきたシャーロック・ホウムズの短編の中から、「赤毛連盟」「口のまがった男」「まだらのひも」「名馬シルヴァー・ブレイズ」など6編。

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  • 看護の力
    3.6
    人間誰もが持つ自然に治る力を引き出すこと。著者はこれこそが看護の営みの原点という。美味しく食べて、気持ちよく清潔に過ごし、ぐっすりと眠れるように……人間らしく生きる普通の暮らしを整えるケアとは何か。胃瘻や床ずれ対応のヒントに「下の世話」や代用入浴の心得など。現役看護師として60年、その心と技の真髄。

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  • 笑い
    3.6
    古来多くの哲学者が人間を「笑うことを心得ている動物」と定義した。フランスの哲学者ベルクソン(一八五九‐一九四一)は、この人間特有の「笑う」という現象とそれを喚起する「おかしみ」の構造とを、古典喜劇に素材を求めて分析し、その社会的意味を解明する。生を純粋持続ととらえる著者の立場が貫かれた一種の古典喜劇論でもある。

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  • 生物から見た世界
    4.1
    甲虫の羽音とチョウの舞う、花咲く野原へ出かけよう。生物たちが独自の知覚と行動でつくりだす〈環世界〉の多様さ。この本は動物の感覚から知覚へ、行動への作用を探り、生き物の世界像を知る旅にいざなう。行動は刺激への物理反応ではなく、環世界あってのものだと唱えた最初の人ユクスキュルの、今なお新鮮な科学の古典。

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  • イスラーム文化 その根柢にあるもの
    4.4
    イスラーム文化を真にイスラーム的ならしめているものは何か。――著者はイスラームの宗教について説くことからはじめ、その実現としての法と倫理におよび、さらにそれらを支える基盤の中にいわば顕教的なものと密教的なものとの激しいせめぎ合いを認め、イスラーム文化の根元に迫ろうとする。世界的な権威による第一級の啓蒙書。

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  • 宇治拾遺ものがたり
    3.8
    こぶとりや腰折れ雀をはじめ、鬼や狐の活躍する話、美しい話、こわい話が集められた鎌倉時代の説話集から、昔も今も変わらない人の心のふしぎさを描いた小さな物語47編。

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  • オー・ヘンリー傑作選
    4.3
    絶妙のプロット、独特のユーモアとペーソス。この短篇の名手(一八六二―一九一〇)は、時代と国境をこえて今も読者の心を把えつづけている。それはしかし、単に秀抜な小説作法の故ではないであろう。彼の作品には、この世の辛酸を十分になめた生活者の、ずしりと重い体験がどこかで反響しているからである。傑作二○篇をえらんだ。

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  • バガヴァッド・ギーター
    4.1
    インド古典中もっとも有名な本書はヒンドゥー教が世界に誇る珠玉の聖典であり、古来宗派を超えて愛誦されてきた。表題は「神の歌」の意。ひとは社会人たることを放棄することなく現世の義務を果たしつつも窮極の境地に達することが可能である、と説く。サンスクリット原典による読みやすい新訳に懇切な注と解説をくわえた。

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  • 水滸伝 上
    3.6
    武芸の達人や妖術使いたちなど、宋江をはじめ108人の豪傑が、梁山泊を根城に弱きを助け強きをくじいて大活躍する。『三国志演義』『西遊記』などとともに、長年にわたって中国と日本で愛され親しまれてきた、中国四大奇書の1つ。

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  • 三国志 上
    3.3
    漢帝国が滅びると、中国には戦乱がつづいた。魏・蜀・呉の3国対立時代をへて司馬炎が天下を統一するまでの100年、いくたの英雄豪傑がいりみだれ、力のかぎりをつくして戦う。

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  • 99歳一日一言
    3.4
    「夜が朝を産む」「勝敗は結論ではない。そこからの出発だ」「首尾一貫、終始一貫。うぶ声もあの世行きもメデタイ。笑って死のうよ」……。99歳を目前にした現役ジャーナリストによる示唆に満ちた知恵のことば。日々の過ごし方から仕事への心構え、政治参加、さらには卒寿を越えての境地、男と女の機微まで、幅広く、深く語る。

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  • マルティン・ルター ことばに生きた改革者
    4.3
    ことばの真理を追い求め、聖書を読んで読みぬく。ひとりの若き修道士の飽くなき探究心が、キリスト教の世界を根底から変え、新しい時代の幕をひらいた。マルティン・ルター。宗教改革者。聖書のことばをひたむきに見つめ、ヨーロッパに中世と近代とを画する歴史の転機をもたらした生涯を描く。

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  • アラビアン・ナイト 上
    3.7
    ゆたかな空想に色どられたお話の宝庫『千一夜物語』。長短あわせて264編もあるふしぎな話、こわい話、おもしろい話の中から、とりわけ名高い16編を選びました。上巻には「船乗りシンドバットの航海」「アラジンの魔法のランプ」など、下巻には「アリ・ババと40人の盗賊」「魔法の馬」などを収めました。[解説 西江雅之]

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  • とびらをあけるメアリー・ポピンズ
    4.2
    バンクス家の子どもたちが待ちに待っていたメアリー・ポピンズが、やっと帰ってきました。しかも、打ち上げ花火の星にのって! 子どもたちは、メアリー・ポピンズの不思議な魔法の世界に、すぐにでも、そしていつまでもひたっていたい気持ちでいっぱいです。さあ、マザーグースや神話の世界へ、楽しい冒険旅行のはじまりです。[改版]

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  • 風にのってきたメアリー・ポピンズ
    4.0
    東風の吹く日に、こうもり傘につかまって、空からバンクス家にやってきた、ちょっと風変わりな保母の物語。彼女が語るお話は、子どもたちをふしぎな冒険の世界へと導きます。ユーモアと笑いのかげに人生の深みをのぞかせているこの作品は、『ピーター・パン』や『クマのプーさん』とならぶ、空想物語の代表作です。

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  • ドリトル先生の楽しい家
    4.0
    ドリトル先生シリーズの最終巻、この本は、作者ロフティングの死後に夫人が遺稿をまとめて1冊にしたもの、「船乗り犬」「ぶち」「犬の救急車」「気絶した男」など、8編を収めます。

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  • ドリトル先生月から帰る
    3.8
    月へ行ったきりのドリトル先生の帰りを、動物たちは待ちわびています。ところがある日、巨大な月のバッタにのってやっと帰ってきた先生は、なんと6メートル近い巨人になっていました。

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  • ドリトル先生と月からの使い
    4.1
    昆虫語の研究に熱中していたドリトル先生のところに、ある晩、家くらいもある巨大なガがあらわれました。このガが月の世界から来たのだと知って、先生は月へゆく決心をします。

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  • ドリトル先生のキャラバン
    3.5
    サーカスの団長になり、おなじみの動物たちをひきつれてキャラバンの旅をつづけていたドリトル先生は、ある日、ついに世紀の名歌手カナリアのピピネラに出会いました。やがて世界ではじめての鳥たちによる公演がロンドンで大成功をおさめ、先生と動物たちの名は一躍各国になりひびき、売上金をもとに数々の事業をはじめます。

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  • ドリトル先生の動物園
    3.8
    ドリトル先生の動物園は世界でたった1つのオリのない動物園です。そこはネズミ・クラブにリス・ホテル、雑種犬ホームやウサギ・アパートなどのある、不思議で楽しい動物の町なのです。先生とトミー少年は、毎晩ネズミたちから面白い話を聞いたり、探偵の犬といっしょに大金持の遺書をめぐる大騒動にまきこまれたりします。

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  • ことばの力学 応用言語学への招待
    4.0
    ことばは知らない間に人間の行動を左右する。標準語と方言、英語と現地語など、複数の言語が関わる状況では、優劣を生み出す無意識の力学が働く。問題を科学的に解決するための言語学――応用言語学の最新の研究から、外国語教育、バイリンガリズム、異文化との接し方、法言語学、手話、言語障害など幅広い話題を紹介。

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  • 自由と規律 イギリスの学校生活
    4.0
    ケンブリッジ、オックスフォードの両大学は、英国型紳士修業と結びついて世界的に有名だが、あまり知られていないその前過程のパブリック・スクールこそ、イギリス人の性格形成に基本的な重要性をもっている。若き日をそこに学んだ著者は、自由の精神が厳格な規律の中で見事に育まれてゆく教育システムを、体験を通して興味深く描く。

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  • 物理学はいかに創られたか 上
    3.8
    二十世紀を代表する物理学者であるアインシュタインとインフェルトが、専門的予備知識を持たない読者のために、現代物理学の全貌を平易に解説した万人のための入門書。数式を用いず、巧みな比喩と明快な叙述によって、ガリレイやニュートン以来の物理思想から相対性理論および量子論に説き及ぶ。

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  • 零の発見 数学の生い立ち
    3.9
    インドにおける零の発見は、人類文化史上に巨大な一歩をしるしたものといえる。その事実および背景から説き起こし、エジプト、ギリシャ、ローマなどにおける数を書き表わすためのさまざまな工夫、ソロバンや計算尺の意義にもふれながら、数学と計算法の発達の跡をきわめて平明に語った、数の世界への楽しい道案内書。

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  • ぼんやりの時間
    3.8
    常に時間に追われ、効率を追い求める生き方が、現代人の心を破壊しつつある。今こそ、ぼんやりと過ごす時間の価値が見直されてよいのではないか。では、そうした時間を充実させるために何が必要であり、そこにどんな豊かさが生まれるか。さまざまな書物にヒントを求め、自らの体験もまじえながらつづる思索的エッセイ。

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  • 外国語学習の科学 第二言語習得論とは何か
    4.1
    英語、韓国語、中国語など外国語を学ぶ人は多く、また日本語教育に携わる人も増えている。だが各種のメソッドや「コツ」は、果たして有効なのだろうか。言語学、心理学、認知科学などの成果を使って、「外国語を身につける」という現象を解明し、ひいては効率的な外国語学習の方法を導き出す「第二言語習得(SLA)」研究の現在を紹介する。

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  • 閉じる幸せ
    3.5
    変わりたい。でも、変われない──。そんなとき必要なのは、「変わる」でなく「閉じる」です。人生は長きにわたる舞台。折々に幕の閉じどきがやってきます。そのタイミングを見極め、恐れず勇気をだして閉じてこそ、新たなシーンの幕が開くのです。いつも全開で生きてきた著者ならではの、ユニークな生き方エッセイ。

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  • 多数決を疑う 社会的選択理論とは何か
    4.2
    選挙の正統性が保たれないとき、統治の根幹が揺らぎはじめる。選挙制度の欠陥と綻びが露呈する現在の日本。多数決は本当に国民の意思を適切に反映しているのか? 本書では社会的選択理論の視点から、人びとの意思をよりよく集約できる選び方について考える。多数決に代わるルールは、果たしてあるのだろうか。

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  • 異常気象と地球温暖化 未来に何が待っているか
    3.6
    熱波や大雪、「経験したことがない大雨」など人々の意表をつく異常気象は、実は気象の自然な変動の現れである。しかし将来、温暖化の進行とともに極端な気象の頻度が増し、今日の「異常」がやがて「平年」となる世界がやってくる。IPCC報告書の執筆者が、異常気象と温暖化の関係を解きほぐし、変動する気候の過去・現在・未来を語る。

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  • 保育とは何か
    4.2
    財政難のあおりを受け、また、国の度重なる政策変更によって翻弄される保育政策。待機児童問題は依然、深刻であり、幼児をめぐる環境は厳しさを増すばかり。しかし、その間も子どもは成長する。この「待ったなし」の問題において、私たちは何を優先すべきなのか。乳幼児期保育・教育の現状を歴史の中から見直し、ありうべき保育像を模索する。

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  • 〈運ぶヒト〉の人類学
    3.7
    アフリカで生まれ、二足歩行を始めた人類は、空いた手で荷物を運び、世界にちらばっていった。この〈運ぶ〉という能力こそが、ヒトをヒトたらしめたのではないか? アフリカ、ヨーロッパ、東アジアの三つの地点を比較対照し、〈運ぶ〉文化の展開と身体との関係を探る。人類学に新たな光を当てる冒険の書。

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  • 新自由主義の帰結 なぜ世界経済は停滞するのか
    3.9
    2008年のリーマンショック以後、世界経済はいまだ立ち直っていない。新自由主義経済学に基づく制度と政策は、どのように金融危機を拡大させ、深刻化させたのか。そして今日の財政危機とどう関係しているのか。

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  • 女の一生
    3.9
    「月経とは?」「摂食障害について教えてください」「セックスが苦痛です」「むなしくてたまりません」「子どもがひきこもっています」「別れたい」「恋をしました」「一人で死ぬのが怖い」……。年を経ても尽きない女の悩み。いくつもの修羅を引き受け、ひたすら生き抜いてきた著者が、親身に本音で語りかける人生の極意とは。

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  • 疑似科学入門
    3.6
    占い、超能力、怪しい健康食品など、社会にまかり通る疑似科学。そのワナにはまらないためにどうしたらよいか。また地球温暖化問題など、「科学が苦手とする問題」で疑似科学に陥らないためにはどうしたらよいか。さまざまな手口と社会的背景を解き明かし、一人ひとりが自ら考えることの大切さを説く。

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  • 算数的思考法
    3.5
    じつは深い算数の世界。そこには、日々の生活や仕事にも活かせる、ものの見方・考え方の極意があふれている。複雑な問題を解きほぐす自由な発想力。アイデアを実現する豊かな創造力。「なぜ?」から生まれる知恵の泉へ、算数教育の第一人者が案内する。「数学は苦手だったけど、算数は好きだった」。そんな人に読んでほしい本。

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  • いじめ問題をどう克服するか
    3.5
    いじめを苦に子どもが自殺する事件が後を絶たない。いまや社会全体で問題の克服を真剣に考えるべきではないか。長年、子どもや教育の問題に向き合ってきた著者が、子どもの関係性の変化、集団主義が浸透する教育現場など、今日のいじめの背景を分析。いじめを防止するために学校、家庭、社会がすべきことを具体的に提言する。

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  • 地球外生命 われわれは孤独か
    4.0
    銀河系の多くの星のまわりで惑星系が見つかっている。地球に似た惑星は、ごくふつうの存在らしい。それならばこの宇宙には、われわれ以外にも知的生命が存在するだろうか? 太陽系外の惑星系はまったく予想できない姿だったが、地球外生命はどんな姿だろうか? 生命科学と惑星科学を総動員し、宇宙における生命の可能性を考える。

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  • 医学的根拠とは何か
    4.3
    日本では医学的根拠の混乱が続いている。そのため多くの公害事件や薬害事件などで被害が拡大した。混乱の元は、自分の臨床経験を重視する直観派医師と、実験医学を重視するメカニズム派医師である。臨床経験の数量的分析(疫学)という世界的に確立した方法が、なぜ日本では広まらないのか。医学専門家のあり方を問う。

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  • 生活保護から考える
    3.5
    すでに段階的引き下げが始まっている生活保護制度。生きるための最後の砦であるこの制度がこの秋、大きな岐路を迎えている。不正受給の報道やバッシングのなか、どのような事態が起ころうとしているのか。生々しい当事者の声を紹介するとともに現場の状況を報告、いま、何が問題なのか、その根源を問う。

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  • 知的財産法入門
    3.8
    テクノロジーからブランド、デザイン、エンタテイメントまで、私たちの身近にあふれ、生活を豊かにしてくれる知的財産。これを保護し、また、活用するため、関係する法律の仕組みを平易な言葉でわかりやすく解説する。特許法、商標法、意匠法、そして著作権法まで。誰がどのような権利を持ち、権利侵害になるのはどのような場合か。

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  • 沖縄生活誌
    3.8
    11人兄弟の末っ子で兄弟唯一の戦後生まれ。公務員であるかたわら詩人でもある著者が、沖縄の日常の生活を歳時記風に紹介したエッセイ集。旧正月・お盆などの年中行事、唄・踊り・食など民俗文化、基地や沖縄戦の影など、日々の暮らしのなかに、沖縄の森羅万象が顔を出す。一味深い沖縄案内。写真=中平卓馬・恵原弘太郎。

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  • 電気料金はなぜ上がるのか
    3.7
    原発事故後に相次ぐ電気料金の値上げ。「原発が止まり、火力発電の燃料費が増えたから」。この説明は本当なのだろうか。隠された原発コスト、総括原価方式と地域独占の弊害、経産省と業界の不適切な関係などを一つずつ解き明かし、値上げの裏に潜む問題の本質に迫る。朝日新聞の大好評連載「教えて! 電気料金」を再構成し、大幅加筆。

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  • 音楽と音楽家
    3.7
    シューマンは「春の交響曲」や「子供の情景」などの曲で親しまれるドイツ初期ローマン派の作曲家であるが、またすぐれた音楽評論家でもあった。本書はその論文の大半を収めたもので、ショパン、ベルリオーズ、シューベルト、ベートーヴェン、ブラームスなど多数の音楽家を論じ、ドイツ音楽の伝統を理解する上に貴重な読物である。

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  • 熊野古道
    3.2
    ゆたかな自然に懐深く抱かれた聖地、熊野。「蟻の熊野参り」という言葉どおり、人々は何かに引きつけられるように苦しい巡礼の旅を続けた。中世の記録から、上皇の御幸や一般庶民の参詣のようす、さらに熊野信仰の本質、王子社成立の謎等にせまり、長年の踏査経験をふまえて、この日本随一の古道の魅力を語り尽くす。

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  • 万葉秀歌 上
    4.0
    1~2巻792~880円 (税込)
    「万葉集入門」として本書の右に出るものはいまだない。万葉の精神をふまえて自己の歌風を確立した一代の歌人たる著者が、約四百の秀歌を選び、簡潔にしてゆきとどいた解説を付して鑑賞の手引きを編んだ。雄渾おおらかな古代の日本人の心にふれることにより、われわれは失われたものを取り戻す。

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  • 親鸞をよむ
    3.3
    今、あらためて親鸞をよむ。頭で「読む」のではなく、からだで「よむ」。それは、描かれたその面がまえから、残された筆跡から、歩いた道筋から、そして主著『教行信証』や〈和讃〉の言葉から親鸞の息づかいを感じとり、その苦悩にふれる営みである。加えて妻・恵信尼の自筆文書の新たな読み解きをもとに、親鸞90年の生涯の到達点に迫る。

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  • 近代発明家列伝 世界をつないだ九つの技術
    3.3
    大航海時代から産業革命を経て交通と通信の革命が到来する。世界を制するとは時間と空間を制することだった。世界時間が定まり、エンジンを搭載した輸送機械が作られ、電話と無線が地球全体をつなぎ、現代世界が生まれた。ワット、エジソン、ベル、ライト兄弟ら、鍵となった九つの技術をめぐる発明家の苦闘と意外な結末を描く。

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  • 小さな建築
    3.8
    強く合理的で大きなシステムは、大災害の前にもろくも崩れ去る。大きなものに依存する受動的存在ではなく、小さく自立した能動的な存在として、「小さな建築」は人間を世界とつなげる。小さな単位を「積む」、大地に「もたれかかる」、ゆるやかに「織る」、空間を「ふくらます」。斬新な発想から建築の根源を問う。

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  • 政治的思考
    4.1
    政治が混迷し不信感が高まっている今こそ、政治をどのように考え、いかに行動するかが問われているのではないか。決定・代表・討議・権力・自由・社会・限界・距離という八つのテーマに即して、政治という営みのもつ可能性と困難を根本から考えていく。私たちの常識的な見方や考え方に揺さぶりをかける刺激的な政治入門。

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  • 職人
    3.9
    「職業に貴賎はないというけれど、生き方には貴賎がありますねェ」モノをつくる職人さんたちならではの知恵に満ちた言葉の数々を軸に、対談・インタビュー、そして講演録などで構成する紙上バラエティ。『大往生』『二度目の大往生』に続く、ご存じ永六輔ワールド第3弾。著者いわく、「僕はこれを一番書きたかった」。

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  • 構造災  科学技術社会に潜む危機
    3.3
    「人災」とされる福島原発事故。「人災」対「天災」という分類は、未曾有の大災害の真実を尽くしきれているだろうか。本書は、戦前から連綿と続く、日本社会に根をおろした「構造」にあえて眼を向ける。その「構造」から、科学技術と社会のあいだの危機のメカニズムを解明する。そして、問題克服の道筋をさぐる。

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  • 大災害と法
    4.2
    地震、津波、台風、豪雨、噴火など、毎年のように日本列島を襲う大規模災害。なぜ国、自治体の対応は遅いのか。どうして被災者に救助の手が届かないのか。東日本大震災を経たいま、災害に関する複雑な法制度をわかり易く解説した上で、その限界を明らかにし、改善策を探る。被災者のために、法は何をなし得るのか。

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  • 子どもの声を社会へ 子どもオンブズの挑戦
    4.0
    兵庫県川西市の「子どもの人権オンブズパーソン」は、子どもたちの小さな声に耳を傾け、関係者・機関の間をつなぎ、問題の解決を図って、時には制度改善にまでつなげていく。この希有な公的制度の中から、子どもたちの息詰まる状況をつぶさに目にしてきた著者が、その問題解決のための「職人的技」と背景にある思想を紹介する。

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  • 四字熟語の中国史
    3.0
    「温故知新」「風林火山」「臥薪嘗胆」「蛍雪之功」──どこかで目にしたことのある四字熟語の背景には、どんな歴史や思想があったのだろうか。『論語』や『史記』、諸子百家の思想に登場する四つの漢字を〈窓〉として古代中国を遠望すると、紆余曲折を経て、遠い時代や場所へと言葉や考え方が伝わる筋道が見えてくる。

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  • ことばの由来
    3.8
    「どっこいしょ」とは何か、「べそをかく」とは何をすることか。日常生活でなにげなく使っていることばや言い回しを取り上げて、その由来を丁寧に説き明かす。ことばというものの思いがけない生い立ちに目を見張り、日本文化と深くかかわりながら変遷してきた日本語の面白さ、豊かさ、隠されている先人の知恵などを感じ取っていただきたい。

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  • 一億三千万人のための小説教室
    4.1
    小説は教わって書けるようになるのか? 小説はどう発展してきたのか? 小説にとって重要なのは、ストーリーか、キャラクターか、それとも、描写なのか? こうした疑問に答える、刺激的で実践的な教室。さまざまな文体を比較して、練習問題も豊富。「先生」と「生徒」の対話を追ううちに、小説とは何か、が見えてくるだろう。

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  • いまどきの「常識」
    3.4
    「反戦・平和は野暮」「お金は万能」「世の中すべて自己責任」……。身も蓋もない「現実主義」が横行し、理想を語ることは忌避される。心の余裕が失われ、どこか息苦しい現代のなかで、世間の「常識」が大きく変りつつある。様々な事象や言説から、いまどきの「常識」を浮き彫りにし、それらを形作る日本社会を鋭く考察する。

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  • 読書力
    4.1
    本を読むことの意味は何? 案外答えにくい問いに、「読書によって…の力がつく」という形で答えていきます。コミュニケーションの力、人間を理解する力、さらに、自分をつくり、鍛え、広げることと、読書との関わりを示します。工夫や注意点、楽しみと辛さも述べて、活字離れの現代、あらためて読書の本質を考える1冊です。

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  • 民法改正を考える
    3.6
    現在、法制審議会で民法改正のための議論が進んでいる。なぜ今、民法を変える必要があるのか。どのような手続きで変えるのか。ヨーロッパや東アジアにおける民法改正の歴史、最近の動向も紹介した上で、社会の構成原理としての民法典を根源的に考察する。

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  • 生きもの地図をつくろう
    4.0
    地球環境問題に関心があって自分でも何かしてみたい.そんな人にぴったりなのが生きもの地図づくりです.誰でも気軽に取り組めて,春はタンポポ,夏はカエル,秋は虫,冬は鳥と,一年中できるのも魅力.何より自分の街の自然に親しめるようになります.身近な生きものの様子から,環境の変化を読み取る方法を身につけよう.

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  • 石垣りん詩集
    4.5
    14歳で銀行に事務見習として就職し,定年まで家族の生活を一人で支えつづけた詩人,石垣りん.家と職場,生活と仕事の描写のうちに根源的な雄々しい力を潜ませた詩を書きつづけ,戦後の女性詩をリードした詩人のすべての詩業から,手書き原稿としてのみ遺された未発表詩や単行詩集未収録作品を含む,120篇を精選.

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  • まっくら 女坑夫からの聞き書き
    4.3
    「女も男と同じごと仕事しよったですばい」「どんなことにでも堂々とむかってやる,こい」.筑豊の炭鉱で働いた女性たちの声を聞き取り,その生き様を記録した一九六一年のデビュー作.意志と誇りを失わず,真っ暗な地の底で過酷な採炭労働に従事した彼女たちの逞しさが,生き生きと描かれている.(解説=水溜真由美)

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  • 久保田万太郎俳句集
    -
    芥川龍之介は万太郎の俳句を「「嘆かひ」の発句」と喝破した.万太郎は「俳句は余技」とした.その無防備を装って詠み上げられた余技は,日本語での詠嘆の美しさ,表現の自在さにおいて,他の俳句の追随を許さない.国民に広く愛唱されてきた.明治末年より亡くなる昭和38年までの半世紀間の全句8000句から900句を精選した.※この電子書籍は「固定レイアウト型」で作成されており,タブレットなど大きなディスプレイを備えた端末で読むことに適しています.また,文字だけを拡大すること,文字列のハイライト,検索,辞書の参照,引用などの機能は使用できません.

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  • 「殺すな」と「共生」 大震災とともに考える
    3.5
    九五年一月の阪神大震災は,今まで築いてきた「経済大国」日本の現実をも一気に露呈させてしまった.この反省にたって,「殺し,殺され」ることなく本当に「共に生きる」市民社会をこれからどうつくっていくべきか.大空襲の体験を思索の出発点とし,今また大震災を体験した著者が,戦後五○年に力強く訴える.

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  • 話してみよう 旅行の英語
    3.5
    地理と歴史好きの秀雄君,英語のリスニングには自信のある次郎君,英語を自由に使いこなしたい深雪さん──英語ファンの仲良し高校生3人組が,「教室で習った英語を実際に使ってみたい」とイギリスの旅へ.さまざまなシーンで智恵を寄せ合い,生きた英語を体験.3人と一緒に街を歩きながら,イギリスと英語の魅力に触れよう.

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  • 青年
    3.0
    1巻814円 (税込)
    現代社会を描きたいという希望をもって東京へ出た文学青年小泉純一が,初志に反して伝説に取材した小説を書こうと決意するまでの体験と知的成長を描く.作中に夏目漱石,木下杢太郎,正宗白鳥,森鴎外自身などをモデルとした作家が登場する.漱石の『三四郎』と並称される鴎外初の現代長篇小説.(改版)(解説=須田喜代次)

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  • 若いぼくらにできること 体験的青春論
    4.0
    こんなに面白い青春を送った奴がいただろうか.「役者になりたい」-自衛隊,マラソンやサバイバル,売れない修行時代-泣いたり,笑ったり,怒ったり,その夢だけを追いかけて,がむしゃらに駆け抜けていく.読むと元気がわいてくる,俳優・今井雅之の破天荒な青春記.

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  • 不如帰
    3.7
    「ああ辛い! 辛い! もう――もう婦人(おんな)なんぞに,生まれはしませんよ.」日清戦争の時代,愛し合いながらも家族制度のしがらみに引き裂かれてゆく浪子と武男.明治31-32年発表,空前の反響をよんだ徳冨蘆花(1868-1927)の出世作は,数多くの演劇・映画の原作ともなり,今日なお読みつがれる.改版(解説=高橋修)

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  • いま,きみを励ますことば 感情のレッスン
    -
    誰かを好きになってドキドキしたり,友だちとケンカして悲しくなったり,人生のさまざまな局面で経験する感情の起伏や気持ちの変転.古今東西の文学作品の中から多様な人間模様や感情のありようを表現したことばをピックアップし,解説します.生きることを深く見つめ直すきっかけとして,また読書案内としても最適の1冊です.

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  • 子規紀行文集
    -
    26歳の子規(1867-1902)は、芭蕉の旅の跡を辿る東北巡行を決行、「はて知らずの記」を残した。子規は各地を旅している。発病後も、軽症の内は、自分を奮い立たせるように旅を続けている。句、歌を織り込みながら、旅先での風物、人との出会いを様々に描き分けている。子規の紀行文には、俳句革新の覇気に満ちた青年文学者の颯然たる気概をよく伝える。代表的な紀行文8篇を収録。詳細な注解を付した。※この電子書籍は「固定レイアウト型」で作成されており、タブレットなど大きなディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大すること、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能は使用できません。

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  • 聊斎志異
    3.4
    こおろぎになった少年,菊の精の姉弟,豆つぶのように小さい犬-人間と幽霊・妖精・動物たちとの不思議な交流を描いた中国清時代の短篇集から31編を選んだ.

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  • ラフカディオ・ハーン 日本のこころを描く
    4.0
    『怪談』の著者小泉八雲ことラフカディオ・ハーン。彼ほど深く日本人の心を見つめ描いた外国人はいない。ギリシア生まれの彼になぜ、14年間の日本滞在でそのようなことができたのか。彼に影響を与えた多彩な人びととのエピソードを交えながらその足跡をたどり、紀行文や日本論を読み日本を見つめ直す旅に出よう。

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  • 自選 大岡信詩集
    3.5
    同時代と伝統、日本の古典とシュルレアリスムを架橋して、日本語の新しいイメージを織りなす詩人大岡信(1931― )。のびやかな感受性と、偏ることのない厖大な知を、自由自在に多方面に活動させることで日本語の現代詩に新たな展望を切り拓く詩人のエッセンスを、自選により集成する。全125篇。(解説=三浦雅士)

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  • 吉野弘詩集
    4.5
    結婚式の祝辞としてよく引かれる「祝婚歌」、いのちの営みに静謐で温かい眼差しを投げかける「I was born」、現代における「受難」の意味を、心のやさしさに凝視める「夕焼け」‒‒‒‒。穏やかな語り口の、深い愛情に満ちた、鮮やかな抒情の音をひびかせる、吉野弘(1926―2014)のエッセンス。(解説=小池昌代・谷川俊太郎)

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  • 北米体験再考
    3.5
    一九三〇年代後半米国に留学し、三〇年後そのインドシナ介入に対し積極的な反戦活動を進めている著者は、北米の民主主義的伝統を再考しつつ、それを黒人や原住民の側からとらえ直すことを試みる。文芸批評家、詩人、SNCCの活動家、黒豹党の行動と思想を追求する中で著者の北米体験は深刻な反省を強いられ、新たな米国像が浮彫される。

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  • 暢気眼鏡 虫のいろいろ 他十三篇
    3.7
    洒脱で晴朗なおしゃべり。出世作となった「暢気眼鏡」以下一連の貧乏ユーモア小説から、身辺な虫の生態を観察した「虫のいろいろ」、そして老年の心境小説まで、尾崎一雄(1899-1983)の作品には一貫して、その生涯の大半を過した西相模の丘陵を思わせる爽やかな明るさがある。代表的な短篇15篇を編年順に収録。

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  • 童話集 風の又三郎 他十八篇
    4.4
    「これらのわたくしのおはなしは、みんな林や野はらや鉄道線路やらで、虹や月あかりからもらってきたのです。」ここには「風の又三郎」をはじめ、「セロひきのゴーシュ」「猫の事務所」「ざしき童子のはなし」「なめとこ山の熊」「グスコープドリの伝説」など、ふるさとの山や川に深く結ばれた作品を中心に十九篇を収めた。

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