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Posted by ブクログ
うりふたつの双子ラウレンゾーとジャコモが、さまざまな困難にぶつかりながらも、助け合い、知恵を絞り合って乗り越え、正しい道を歩んでいく物語。
兄弟が別々の道を行く分かれ道が印象的だった。人生は「選択」の連続だということを象徴するような分かれ道。この物語には二人の兄弟が自分の進む道を「選択」する場面が多く出てくる。性格が全然違うラウレンゾーとジャコモだが、二人が選択する道はいつも自分の良心に真っ直ぐな道だ。
「盗み」の力を証明しなければならないが「泥棒」にはなりたくない。客に預かった品を譲るよう脅されるが、どうしても渡せない。愛する人と結ばれるためには嘘をつかなければならないが、偽りたくない。
だから、二人の行く手には困難が待ち受ける。どうやってこのピンチを乗り越えていくんだろう、どうやってこの問題を解決するんだろうと、どのお話もワクワクしながら読めた。そして、決して楽な道に逃げず、たとえ困難でも自分の信じる道を行く二人の姿がかっこよかった。そんな二人に心を打たれていく人の姿が描かれていることもよかった。
Posted by ブクログ
バビナ国の首都バイヌーの貧しい靴屋に、ある朝、子犬が2匹やってきた。奥さんに説得され飼うことに。一週間後、子猫が2匹、ハトが2羽やってきました。どんな幸運がおとずれるのか? その夜、奥さんは丈夫な男の子の双子を産んだのでした。
ラウレンゾーとジャコモと名付けられた双子。二しずくの水のように、二粒の砂のようにそっくり。大きくなって町を出ると、二つに分かれた道に出た。ここで別の道へ進んで一年後にまたここで会おうと。 美しいものを作るのが好きなラウレンゾーは右の道を進み、金細工師の親方に会い、弟子になることに。 世界を旅したいと言っていたジャコモは左の道を進み、ヤノスという男にであい、弓矢の扱い方や鍵を使わずに箱を開ける方法、泥棒の弟子になってしまう。泥棒は嫌なので、ある城から銀のジョッキを盗んできたら認めてやるということばで、ジャコモはタラムーラ城へと・・・・
賢い二人が、約束にも自分にも忠実で、お互いに忠誠をつくし、どんな困難も切り抜ける。そんな彼らの冒険の物語。 『王への手紙』のトンケ・ドラフトの1961年に出版された本。
Posted by ブクログ
楽しい(^^)そっくりなふたごに対する世間の期待ってこれなんですよね。でも、中身は全く違うというのは本当は疑問。
ラウレンゾーとジャコモは仲良しで、頭がよく、多分正義を愛するふたごの兄弟。
ラウレンゾーは貴金属職人に、ジャコモはたまたま泥棒の親方に師事する。そして、どちらも素質を認められる。ジャコモは泥棒にはなりたくないが親方には認められたい。ジャコモの卒業試験はとあるお城から美しいジョッキをひとつ盗んでくること。それが出来たら認めてもらえるし、泥棒にはならなくて良い事となる。ジャコモは上手くやったが、ラウレンゾーは困った事になってしまう。
上下巻とも二人が巻き込まれたり、引き起こしたりした事件を二人が解決していく展開。そして、そっくりな二人の顔が役に立つ( ´ ▽ ` )
Posted by ブクログ
これぞ、岩波少年文庫と思える作品。 ☆4.5
バビナ国で生まれた双子の兄弟、ラウレンゾーとジャコモの成長物語が、上巻に8話、下巻に
4話収められている。
双子といえば私の高校の同級生にもいた。姉妹だったけれど二人とも音楽が好きで、弟ジャコモのように歌も作っていたことを思い出す。
「さあ、みなさん!いいですか。・・」
アンデルセン「雪の女王」からの引用で始まる
第1話は「ふたごの誕生」
靴屋のもとに子犬と子猫が2匹ずつ、鳩が2羽やってきた。そして奥さんが双子の元気な男の子を産む。幸運が舞い込んでくる書き出しは、昔話のようで読みやすい。二しずくの水のようにそっくりな兄弟が、仲良く並んでいるさし絵があるのも嬉しい。これから何が起きるのだろうかとわくわくさせられた。
第2話「学校へ」
学校へ毎日行くのが嫌な二人は、双子ならではの良い方法を思いついた。先生のトーマス修道士は嘘をついたことを罰するのではなく、ギリシャ神話を聞かせて二人に反省を促した。二人いっしょのほうがずっと楽しい!と気づいた双子の少年時代がこのまま続くように思われたのだが・・
悲しい別れを経験した双子の兄弟が世の中へ出ていくことになるのは、第3話から。仕事を探すために二人は別々の道に進んでゆく。
「タラムーラ城の銀のジョッキ」「なぞなぞ騎士」「消えた小麦袋の謎」と、二人の大冒険の旅は続く。双子の片方が窮地に陥ればもう片方が必ず助けに行く。だが、とても良き相棒だったはずの二人に・・
第7話「ダイヤモンドの燭台」では、双子の兄弟は同じ少女をめぐって恋の火花を散らす。気まぐれなマルヘリータ姫に聞かせた「三人の旅人」の話が良かった。「美しい姫ぎみに恋して争う木彫家、仕立て屋、巡礼者の三人。老人が出した助言に従い愛を告白するが、姫ぎみは何も答えずただ黙っている。取っ組み合いのけんかの最中に、三人が"命"を与えた姫ぎみは、元の木像に戻ってしまう。心がなく、愛を感じることのできない木像に過ぎないとわかり、三人の愛はすっかり消えてしまった。」教訓とも言えるお話だが、何だか虚しさを覚えた。
最後の8話目は「宿屋"妖精の客"」
宿屋の主人がジャコモの元親方で"泥棒のヤノス"だとわかり、二人で懲らしめる話は面白くて笑ってしまった。
下巻は、船に乗って見知らぬ国へ旅する話のよう!楽しみながら読み進めたいと思う。
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