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Posted by ブクログ
作家のラヴィニアの家には、謎めいたドアがある。ドアの向こうには多くの国があり、パスポートとビザをもつ人だけが開けることができるらしい。トム先生のクラスのラウレンゾーたちは、作家からの課題に取り組みながら、自分と仲間たちを深く知っていく。
「本を読むのは、ドアを開けるのと似てるの。いま、この本を開いたら、あなたをまっているのはなにかしら?」
「物語を読むこと・きくこと」の喜びや力強さがすごく伝わってきた。本を開けばどんなところへも行くことができるというメッセージはもちろん、先生の読み聞かせを「手のかかる子どもたち」がとても楽しみにしていたり、ラウレンゾーとパパを今でも繋いでいる思い出が『メネッティさんのスパゲッティ』の読み聞かせであったり……。
作家ラヴィニアが出してくる粋な課題に取り組むなかで、子どもたちの関係性が徐々に変わり始めるところもよかったな。もちろんそれは、トム先生の優しい眼差しがあったからこそで、それが感じられる場面は読んでいてとても心地よかった。渡し守がポツポツと語る大事な言葉も魅力的だった。
Posted by ブクログ
わたしにはとても面白かったが、子どもウケするかというと、なんとも…。
子供にはちょっと肩透かしの印象になりそう。
冒険ではなく、冒険に辿り着くまでを冒険にした物語。
やや不思議な小学校についてもあんまり説明はない。
日本でいえば、フリースクールみたいなものか。
あのトンケ氏がこんな不思議なガイド役の女性になって、物語に登場しているということが、私には大きなことだった。
主人公とパパのことも、一応は好転してホッとしたけど、日本社会から見ればこれってけっこう酷い状況なのは変わりないし、モヤモヤしないとは言えない。
それでも、こういう小さなものを積み重ねる物語が私は好きだし、物語は良いものだと信じる人たちが作った本である、と読んでいる間に始終感じていられたのは心地よいと思えた。
Posted by ブクログ
2024年読書感想文課題図書 高学年
このお話は、実話を元に作られています。
1978年、作家を夢見る19歳のリンデルトは、有名な児童文学作家だったトンケの家を訪ねます。
トンケは児童養護施設で過ごしたことがあり、また、教育に困難を伴う子どものための学校に通った経験がありました。
また、1982年にパスポートそっくりの本が社会問題となって、法務省が本の回収に乗り出したとき、二人は実におもしろい対応をしたのです。
さあ、現実と空想とユーモアが入り混じる本の世界へ行ってみてください。
普通の異世界へ行くお話とは一線を画す設定がよかった。あとは、このお話のもとになった実話のエピソードがすごく楽しかった。トンケ・ドラフトの本は読んだことがないので、読んでみたい。
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