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Posted by ブクログ
「貴重な真珠」がとりわけ好きだった。ラウレンゾーは、脅迫されても拘束されても、真珠を預かった責任を放棄しない。かっこいい。
ラウレンゾーとジャコモの双子は、性格も願望もちがう。だけど、どんな困難があったとしても正しい道を歩もうとする点は同じ。正しい道を歩もうとするから高い壁が立ちはだかる。でも、意思と知恵の力でもって乗り越えていく。そんな兄弟の魅力が堪能できる作品がこの「ふたごの兄弟の物語」。
拘束されたラウレンゾーを、今度はジャコモが助けにやってくる。上巻の「タラムーラ城の銀のジョッキ」ではジャコモが城に捕えられ、ラウレンゾーが救出した。ここではその反対で、胸が熱くなる。上下巻通して、兄弟の固い絆が見事に描かれていて心を打った。互いを思う心の美しさは疑心暗鬼な王様の心を変えるほどで、「走れメロス」を思い出した。
子どもに必ず出会ってほしい作品で、今5年生の子どもたちに読み聞かせ中。上巻の1章、3章、4章まで読んであげようと思う。
Posted by ブクログ
そっくりな二人は、でも別人だからいつかは別れていく。
ラウレンゾーは貴金属職人として大成していくが、ジャコモはいろいろな職業に就くがなかなか続かない。しかし、器用で弓矢も楽器も何でもそこそここなしてしまう。
二人で何かするのが楽しいふたり。お互いを思いやり、誠実なのだ。ある時は旅に出て、海で嵐に遭い、別々の場所に打ち上げられたりしながら、結局は、二人で問題を解決していく。
命をかけてお互いを助け合う姿は、周りの人をも変えていく。美しい真珠のようだと。
最後の話で、ジャコモがようやく自分に合った仕事を見つける事ができる。
二人を仲違いさせようと嫌な事を告げる人もいるが、そんな事に全く惑わされないところが素晴らしい。爽やかなふたり。
児童書だからこその理想を貫く作者の心意気、すごくいい!こんなふうに生きられたら、と思う。
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