作品一覧

    • 共産主義批判の常識
      3.5
      1巻330円 (税込)
      本書は昭和24年、いまだ占領下の激動する社会情勢のただなかに誕生。刊行と同時に、「共産主義とはなにか」の恰好の紹介書として、圧倒的反響をよんだ。それは、真に相手を批判するには、立場の如何問わず、まずその理論の真意を正しく把握せねばならないという著者の態度が、国民の共感をえたからといえよう。再び激動と混迷の状況下にある今日、日本および日本人としていかに生くべきかを考えるとき、本書のもつ意味は大きい。 (※本書は1976/6/1に発売し、2022/3/25に電子化をいたしました)
    • 福沢諭吉
      値引きあり
      -
      1巻499円 (税込)
      福沢諭吉は、明治維新以来の日本の近代化を推進するために、多方面に巨大な足跡をのこした。福沢の思想と実践は、今日なお新鮮さを失わない。福沢の創設した大きな事業である慶応義塾の名塾長であった著者が語る福沢像。 (※本書は1994/7/1に発売し、2022/3/25に電子化をいたしました)
    • 平生の心がけ
      3.8
      1巻704円 (税込)
      経済学者として優れた業績を残した著者は、昭和8年から同22年にかけて慶応義塾の塾長を務め、誰からも敬愛された大教育者であった。本書はその小泉が「平常心づいていること」を、平明にして力強い文体で記した球玉の人生論である。晴雨を問わぬ誠実と勇気を説く各篇は、英国流の爽快なスポーツマン精神に根ざし、読む者の品格と気骨を陶冶する。他に、良い文章の書き方や病気見舞の心得など実際有用の助言に富む。 (※本書は1988/11/7に発売し、2022/3/25に電子化をいたしました)
    • ペンは剣よりも強し
      5.0
      ペンを執るものの責任を追求し共産主義の矛盾を鋭く指摘し数々の知人について著述しながら人間の生き方を説く珠玉の短編集。 (※本書は1996/12/1に発売し、2022/3/10に電子化をいたしました)
    • わが文芸談
      -
      慶応義塾長、経済学者小泉信三は、かつて塾卒業直後、「三田文学」の創刊に際会し、親友水上滝太郎と文科教授永井荷風の講筵に列なった文学好きな青年でもあった。本書は、水上や久保田万太郎と生涯の友であった小泉が、歿前年、慶応大学学生を前に座談風に語った9回の講義をのちに単行本として刊行したもの。鴎外・漱石・露伴・荷風・鏡花らを、愛惜と創見に満ちた語り口で論ずる。 (※本書は1994/5/1に発売し、2022/2/28に電子化をいたしました)
    • 読書論
      4.1
      人生は短く、書物は多い。一生のうちに読みうる書物の数は知れている。それを思えば、いつまでも手当り次第に読んでいるわけにはいかない。どうしても良書の選択が必要になる。何をいかに読むべきか。著者多年の豊かな読書体験と、東西古今のすぐれた知性が残した教えにもとづいて、さまざまな角度から読書を語る。

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    • マルクス死後50年
      -
      1巻2,310円 (税込)
      ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 著者のマルクシズムに対する関心が極めて深かったことは、夙に知られているところであり、学問的著作の多くが、その分析と批判に向けられていた。「冷静もしくは無遠慮」な批判と云われた裡には終始マルクスのファンであったとコメントされることもある著者の、マルクス克服の努力をみることができる。本書は、標題の論文他重要論文7点を、文芸春秋刊「小泉信三全集第7巻」に依拠して、収録した、経済思想史上、白眉の論集である。
    • 初学経済原論
      -
      1巻2,310円 (税込)
      ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 透徹した論理と、あくまでも平易明快を旨とした表現は、「親しみやすい経済原論」としての特色をもつ。はじめて経済学を学ぶ者にとって最適な入門書。
    • ペンは剣よりも強し

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      格調高く、味わい深い随想の数々。
      「ペンと剣」「再びペンと剣」では、ペンの力は強いが一方では濫用の危険を伴う、言論と報道の自由は人の名誉とプライバシーを侵さぬ限りは自由でなければならぬが、公共の安全や福祉のため必要でない限りはいかなる私事も当人の意に反し公表せらるべきではない、として、ペンを扱う者の戒めを説きます。現在もその精神は忘れられるべきではない。
      その他にも、自由に人間らしく生きることのできない共産主義への批判、スポーツへの思いや情熱、人間の生き方の考察など筆は多岐にわたりますが、特に、「愛読」に記された川端康成の「古都」の美しさに寄せる著者の想いには感銘を受けました。
      小泉さんの随想

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      2024年11月21日
    • 平生の心がけ

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      清々しい読後感。
      著者である小泉信三氏は、戦前から終戦直後の慶應義塾長であり、明仁上皇(当時は皇太子)の教育係も務められた高名な経済学者。
      本書は氏の新聞や雑誌への寄稿文を集め、昭和28年に書籍化されたものです。
      氏の著作を読むのは「読書論」、「共産主義批判の常識」に続く3冊目で、いずれも普遍的価値を持つ名著だと思います。
      ちなみに、「練習ハ不可能ヲ可能ニス」、「直ぐ役に立つ本は直ぐ役に立たなくなる本である(→すぐ役に立つ人間はすぐ役に立たなくなる人間だ)」という言葉はこの人のものです。

      60年も前の作品のため、古風な文体とはいえ、決して難解ではなく平明で、かつ押し付けがましくもなく力強いエ

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      2024年11月13日
    • 読書論

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      ご存知の方も多いかと思うが、「すぐ役に立つ本はすぐ役に立たなくなる」との名言が記された名著。資本主義に振り回され、結果ばかりを追い求めるようになった現代人にこそ、このような本を手にとってもらいたい。本をどのように読むか。すぐ役に立つ知識が欲しいのであれば電話帳や観光案内を見ればいい、それに勝る本はなかろう、という主張は読んでいて非常に心地よく感じられた。今でこそ特に電話帳などはお役御免となりつつあるが、ごく狭い範囲の用途に限られたものは応用が効きにくいという具体例として非常に理解がしやすいものと思う。
      創造性を獲得するには余白の時間が重要であるとの主張もこんにち様々なところで見受けられるもので

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      2023年08月21日
    • 読書論

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      著者の小泉信三は、経済学者や慶応大学塾長としてよりも、戦後まもなく、平成が皇太子だったころの教育係として知られているのかもしれない。

      この読書論は、数ある読書論のはしりみたいなもの。
      岩波新書から1950年に出版された。

      昔は新書版というのは、岩波新書ぐらいしかなく、それも難しい本ばかりのように感じられて、この本もなかなか手に取ることがなかった。

      今読んでみると、本格的で新鮮で、じわじわくるものがある良書でした。

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      2020年07月15日
    • 読書論

      Posted by ブクログ

      読書をするにあたり知っておくと良い心構え。

      多読から始める。
      それは量質転換する。

      時間には限りがあり、本は無限大ゆえにいかに読まないかが重要となってくる。
      古典的名著を読む。

      それは、目先の損得や有用でなく、
      長い目で見て効いてくるような選書をすることだ。


      読書には、
      読む進めることでわかることがある。
      読み通すということも一つの読書の手法である。


      読書会などによって読みっぱなしで終わるのでなく、それについて語り、または書くことで脳髄に刻み込まれる。
      また、話すことを前提に読むことでより一層自身の記憶に残る。


      読書会をし始めてから、
      いかに自分の読みが浅かったか、自分の理

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      2019年01月04日

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