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本書は昭和24年、いまだ占領下の激動する社会情勢のただなかに誕生。刊行と同時に、「共産主義とはなにか」の恰好の紹介書として、圧倒的反響をよんだ。それは、真に相手を批判するには、立場の如何問わず、まずその理論の真意を正しく把握せねばならないという著者の態度が、国民の共感をえたからといえよう。再び激動と混迷の状況下にある今日、日本および日本人としていかに生くべきかを考えるとき、本書のもつ意味は大きい。
(※本書は1976/6/1に発売し、2022/3/25に電子化をいたしました)
Posted by ブクログ 2017年02月14日
まず思ったのは「彼はよくわかっているし、マルクス主義者としても遜色ないであろうし、そもそもそうでなければ批判ができない」というごく当たり前の感想を抱いた。彼はマルクスの理論をよく学んでいるし、マルクスとエンゲルスのみならず、カウツキー、レーニン、トロツキーやスターリンなどもよく読み込んだ上でこの本を...続きを読む
Posted by ブクログ 2013年01月21日
本書のタイトルどおり共産主義に対する一般的な(本書が売れたから一般的になったのかもしれないが)批判を行っている。いわゆる新自由主義(市場万能主義)への対抗勢力として、マルクス主義的な考え方は残っており、反グローバリズムの運動などは国際協力と繋がる部分もあるので、こうした考え方も知っておいてよいと思う...続きを読む
Posted by ブクログ 2015年06月25日
自由主義の立場から、共産主義ないしマルクス主義の問題点を指摘しています。
著者はまず、マルクス主義では労働者の窮乏が進むことで資本主義から共産主義への移行が必然的に起こるとされていることに触れています。問題となるのは、社会政策による労働者の経済状況の改善に対してマルクス主義者はどのような態度を採る...続きを読む
Posted by ブクログ 2012年03月19日
マルクシズムの方法論、後期マルクス批判は今日でもこの一冊で充分である。それほど小泉のマルクス論批判は根本的で簡潔である。
興味深いのは、小泉がマルクス自身の根本的な思想については批判を加えていないことである。この著がマルクス・エンゲルスの学説批判であり、マルクス思想批判ではないからかもしれないし、...続きを読む
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