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政府と日銀が紡ぐ「アベノミクスによって日本経済は回復しつつある」という「物語」。しかし、それは真実なのか。異次元緩和の始まりから一年がたった今、いくつもの「つまずき」を抱えたアベノミクスの実態が明らかになっている。政治のレトリックに惑わされることなく、客観的なデータにもとづき、警鐘を鳴らす。
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Posted by ブクログ
ちゃちゃっと読み終わり。 知ってることがほとんどだったものの、体系づけられてて頭の中が整理された。 とりあえず脳みその弱い人は読み切ることもできまい。
アベノミクスというよりもその理論的背景となっている金融緩和派や新自由主義を批判する内容となっている。私はどちらかといえばアベノミクス賛成だけどこの本の各種のデータには説得力があると感じた。
経済学のあるていどの素養がないと理解しきれないが、現政権の経済政策の成果公表のなかにかなりの部分ウソ、ゴマカシがあるらしいということはわかった。
アベノミクス批判の書。 「雨乞いで雨を降らせることができないならば、もっと強力な雨乞いを行えばよいのである。こうして雨乞い師の失敗は免責される。」(186頁) 2014.10.31BOJ異次元緩和第二弾(ハロウインサプライズ)により、とりあえず東京株式市場は盆と正月が一緒に来たかの状況だが・・・。
本書は2014年8月の発行であるが、原稿は4月に上梓されていたそうである。昨年4月時点で現在の状況を的確に予想している点はすごいが、著書は元々「反アベノミクス論者」であるそうだから、内容は妥当なのかもしれない。 本書での経済予想は、現在から見るとあたっている点もやや的外れの点もあるが、全体的には...続きを読む、ほぼ的確な指摘となっているのではないか。 「黒田日銀」の「金融緩和」は、円安と輸出企業の好業績は一定程度もたらしたが、物価と経済を持ち上げるほどの力はなさそうだし、「財政政策」も持続性は困難だろうし、「成長政策」も農協の徹底抗戦の佐賀の選挙以来、どうも迫力不足となっている。 安倍政権は政治的には成功するかもしれないが、どうやらアベノミクスは本書の指摘どうりに失敗に終わる可能性が高いようだと、本書を読んであらためて思った。
自由な金融市場はバブルを作りやすい。 フード・ファディズム=マスコミに紹介された食べ物に飛びつく。まともな科学者は警告する。 経済政策のファディズムは、そうではない。専門家も理論に飛びついて拘泥する。 アメとムチ、はルーティン化した仕事に対しては機能する。創造的な仕事には機能しない。重要なのは内...続きを読む発的な動機付け。 ソニーの凋落。 トリクルダウンが機能しない。 ゾンビ経済学=大緩和時代、効率的市場仮説、DSGE(動学的一般均衡モデル)、トリクルダウン、民営化、経済を拡張させる緊縮財政
やはりそうだったか、というのが率直な印象。 景気回復はアベノミクスの開始前から始まっていること、ゼロ金利下での量的緩和(第1の矢)は経済刺激効果がないこと、公共事業(第2の矢)の経済刺激効果は微々たるものであること、規制緩和を主とする新自由主義的な成長戦略(第3の矢)は第2の矢と整合せず、輸出型産業...続きを読むの回復は国民経済に恩恵をもたらさないこと、などがデータを以て論じられている。 こうなると、どの党が政権を取ろうが、誰が首相になろうが景気変動にはおおよそ関係ないのではないか、との見方もできる。一部の利益享受者(今でいえば旧来型の重厚長大産業の経営者)には大いに関係するけれども。
現状の景気の良しあしについてはポジティブに考えたいところであるが、データに基づく著者の主張は説得力がある。そして自分の経済的なゆとり実感からもなるほどと思えてします。 この本は、新書ながら、大変丁寧な編集がなされているものと感じた。
アベノミクスに対する否定論を集めたものとしては、まずよくまとまっていると思います 賛否は別として、叩き台としては有効であると感じました
アベノミクスはムードだって・・市民は知ってるでしょう。 またまた経済学者の現政権批判かぁ。 批判はたやすいからな。 雨乞い理論はおもしろかった。 正論だとは思う。でも・・・だからどうしろと。 あの民主党の体たらくに辟易して、どうでもいいから、なんとかして・・・で、安倍さんでしょう。 安定政権だから外...続きを読む交もしっかりしたものができる。 拉致問題も少しは動きそうだ。 トリクルダウンは嘘だとか、まぁ・・・どうでもいいことやね。
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服部茂幸
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