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Posted by ブクログ
突然ですが・・・
洋食屋でお米を食べたくなったとき、店員になんと頼みますか?
「ライス、お願いします!」
ですよね。
では、和の定食屋でさばの味噌煮定食でも食べているときに、お米をおかわりを頼む場合はなんというでしょうか?
「ライス、お願いします!」
・・・・・・。
はい、違和感ありですね。
えぇ、
「ご飯、お願いします!」
と言った方がしっくりきますね。
「ライス」も「ご飯」も意味は同じです。
しかし、なぜ感じ方が違うのでしょうか?
その答えこそ、本書のテーマである「語感」です。
「語感」とは、その言葉に帯びる感触や印象、雰囲気のようなものです。
ライスとご飯の語感の違いも本書で取り扱われており、この他にも、
・「通達」、「通知」、「報告」の違い
・「病気」と「疾病」、「残念」と「遺憾」の違い などなど
多様な例題を用いて、色んな言葉の語感が紹介されています。
文章を通じて自分の思いや意見をしっかり、効果的に伝えたい方は、語感を意識することが必須だと思います。
是非、本書を通じて語感の世界に足を踏み入れてはいかがでしょうか?
Posted by ブクログ
たとえば「親戚」「親族」「親類」「身内」などといった言葉に、大きな意味上の違いは見出せない。しかし、僕たちは明確にこれらを使い分ける。「正月なので(?)が集まった」の(?)には迷いなく「親戚」を入れるだろう。「親族」や「親類」では「なんかちがう」。
意味がそう違わないのに、使える場面と使えない場面がある。その差を生み出すのが「語感」である。
本書の中で、中村先生は「語感」を3つのグループに分ける。すなわち「①表現する《人》に関する語感」と「②表現される《もの・こと》にかかわる語感」と「③表現に用いる《ことば》にまつわる語感」である。そのため、本書はこの3グループそれぞれを部立てし、それぞれの観点から「語感」による言葉の選択を論じる。
とはいえ、総括的な話は「結び」に任されており、本論部は基本的には具体的な言葉の選択にまつわる話で展開されている。「AとBは非常に似ているが、Aはこんなイメージがあり、Bはこんな感じである」といった感じだ。だから、本書は抽象的な何かを学ぶというよりは、一種の「使い分け辞典」的な側面が強い。
また「結び」の中で中村先生自身が書いていることではあるが、本書の発展途上感もまた看過できない。たとえば、本書の中には同じ例が何箇所にも登場する。要するにこれは、その「語感」を説明するには、その要因が一つに絞れないことを意味する。言葉の選択はあくまでも、複数の要素によって行われているということであろう。そのようなところに注目してしまうと、本書の「理論」は疑わしいものになってしまいそうになるが、あくまでも本書は発展途上なのである。「語感」を体系づけるための一実践が本書なのだ。
【目次】
はじめに
第1部 言った〈人〉はどんな人?
コラム1―言語調査の風景
コラム2―夫と妻の数比べ
第2部 言われた〈もの〉はどんなもの?
コラム3―年齢の異名めぐり
第3部 〈ことば〉のにおいを感じるために
コラム4―ことば辞典のいろいろ
コラム5―各種辞典の役割分担
コラム6―笑いのニュアンス
結び 日本語の語感を考える
語感要素一覧
あとがき
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