近代の政治思想 その現実的・理論的諸前提

近代の政治思想 その現実的・理論的諸前提

836円 (税込)

4pt

近代は、人間が既成の社会から自らを解放する努力によって生み出されたものである。では、その既成の社会とは一体何であり、人間はどのような努力によってそれを打ち破ったのか。中世から近代への転換期における思想の変革と原理形成の過程を鮮やかに描き出し、近代思想の遺産が今日の私たちにとってもつ意義を明らかにする。

...続きを読む

近代の政治思想 その現実的・理論的諸前提 のユーザーレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2015年09月29日

    著者の深い理解を感じつつ、講義体で書かれているのでさらっと読める。

    あまりにさらっと読めて、理解できるが、身につかない感があり、もう一度読みたい本。

    0

    Posted by ブクログ 2015年05月07日

    1960年代の講演であることに時代を感じる。政治思想の由来を紐解きながら、最後に当時の問題意識に焦点を当てる。
    「人間のつくりだしたものが非人間化して、人間に対立し、人間を非人間化するのが、まさに現代の特色」
    この問題提起と回答を探るとすれば、おそらく当時の言論界としてはマルクス主義的なものを土台と...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2012年03月05日

    近代の政治思想の要諦は共同体・社会・権力が所与のものではなく、それが人間生存の条件から生まれてくるメカニズムを明らかにした所だという指摘は鋭いと思う。
    自然と人間の峻別に由来する「内面の自由」を私達は本当に認識し、その価値を守ろうとしているだろうか?
    この本の最終章で扱われている2つの問題。
    生産か...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2009年12月08日

    人間がいかにして中世に政治というカラクリを見破ったのかが書いてる。そして現代政治の基礎を築いたといわれるホッブズ・ロック・ルソーのそれぞれの展開した“自然レベルまで分解した人間”についてもわかりやすく書かれてる。政治がその時代の制約を受けているとはいえ、彼らの展開する論理というのはやっぱり興味深いも...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2011年06月18日

    西洋的な考えから宗教の栄枯盛衰と科学の発展を下敷きとして近代までの政治はどのようなものであったのかという事を述べた後に近代の政治思想を述べている。
    近代の政治思想とは、ホッブス、ロック、ルソーという思想家達が近代の民主主義的な考えを発展させた。それぞれの時代の考え方に即して、ホップスは自然からの生産...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2011年05月26日

    そのタイトル通り、中世ヨーロッパにおける政治的現実が近代に至っていかに変化し、そして政治思想もまた変化を遂げたのかを概括的に述べている。個々の思想家の名前でもっと出てきて欲しい人間はいたが、近代政治思想の大枠をつかむことができたという点で非常に有用だった。

    0
    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2020年06月13日

    ホッブス、ロック、ルソーなど、高校の政治・経済に登場する人々の思想を当時の社会事情を踏まえながら話が進んでいくため、政治・経済を学んでいる高校生にもおすすめ。

    政治思想は当時の社会状況より生まれる、とのことだが、この本の内容も学生運動が激しかった昭和40年代前後の社会状況から生まれているように感じ...続きを読む

    0
    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2014年04月25日

    【4. 宇宙像の解体と政治の世界】p67
    カント「私の上にある星を散りばめた天と、私の内にある道徳律」

    0
    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2011年04月24日

    [ 内容 ]
    近代は、人間が既成の社会から自らを解放する努力によって生み出されたものである。
    では、その既成の社会とは一体何であり、人間はどのような努力によってそれを打ち破ったのか。
    中世から近代への転換期における思想の変革と原理形成の過程を鮮やかに描き出し、近代思想の遺産が今日の私たちにとってもつ...続きを読む

    0
    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2014年02月17日

    講演録。思想が成立する社会的な条件と思想的な条件を整理。
    後半は、冷戦下の文明に対する危機感が色濃く反映されている。
    絶対主義時代の遺産である主権という概念を、批判的に吟味する必要性を訴えている。
    国民主権とは、まったくなぞの言葉である。
    それに、人々が政治を考えなくなってる。
    批評の力が衰微した社...続きを読む

    0

近代の政治思想 その現実的・理論的諸前提 の詳細情報

閲覧環境

注意事項あり
  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア
  • 【閲覧できない環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

この本をチェックした人は、こんな本もチェックしています

岩波新書 の最新刊

無料で読める 社会・政治

社会・政治 ランキング

同じジャンルの本を探す