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Posted by ブクログ 2023年08月08日
小学生の頃に読んだ際には衝撃的なラストシーンばかりが印象に残っていたが、改めて読むとかなり前半のうちから切ない展開が続く。そして、ただでさえ悲惨な場面をもう一段悲惨にするような追いうちの描写が多いのも本作の特徴。
次の世代を担う子どもたちへの希望は描かれているものの、大石先生や大人になった教え子たち...続きを読む
Posted by ブクログ 2020年08月30日
300ページに満たないこの薄い文庫には、周知の通り、瀬戸内の小さな島の太平洋戦争をはさむ二十数年が描かれる。庶民の目と声に語らせた強い反戦の思い、貧しい暮らしの中での小さな喜び、華美な描写を省いた短い文章と台詞がいかに生き生きと自然や人間を感じさせるか…伝わってくるこれらの点だけをとっても屈指の存在...続きを読む
Posted by ブクログ 2019年09月22日
元々学校現場にいたので、大石先生の立場に立ったときの葛藤は昨今の教育現場を踏まえても、わりと共感できました。
というのも、誰の方に向いて授業を行っているのかな、と最近の学校教育でも感じることが多いのです。
本来は、大石先生みたく生徒たちの「瞳」に向けた授業をしなければならないし、それが教育なのではな...続きを読む
Posted by ブクログ 2019年09月17日
牧歌的な島の風景やなごやかな小学校生活の中に、家庭ごとの貧しさや時代の暗い影が描かれる。小学校低学年のこどもたちが大人になる過程で幾人かが身売りされたり兵隊にとられたりする。そして新任の教師時代に違和感を抱いた「老朽」の教師が岬へ赴任することについて、時を経て主人公が同じ境遇になる。教師と生徒を問わ...続きを読む
Posted by ブクログ 2018年07月07日
置かれた環境で、必死にもがく子どもたちに心打たれます。
現代を生きる私達の働く意味をも考えさせられました。貧しい一寒村が舞台となっていますが、家庭事情によって幼き頃から仕事を手伝い働く姿、貧しくても活き活きとしている姿、ぶつかり合いながらも団結していく姿、いつの時も子どもたちは大切なことを気づかせて...続きを読む
Posted by ブクログ 2024年04月17日
小学校の先生になってみたくなった
小学生の頃に読んだきりの本
20年前の私はどう感じたんやろう
大人になるまで沢山の選択肢の中で
選べる自由が私にはあって
お金にもご飯にも衣服にも困らず生きてきた
今も何にも困らず生きてるけど
今の私の幸福度は…。
十二人のこの時代の離島の子供たち
生まれた...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年09月29日
瀬戸内の海辺の田舎町を舞台に若い女性教師と12人の教え子たちの戦前〜戦後の激動の人生を描いた作品。
主人公の大石先生の目から見た戦争が描かれていて、一般市民の、特に女性、妻、母からみた戦争ってこういう感じだったんだと感じることができた。
戦争中の話で、貧乏だったり、戦死したりと辛い話だが、なぜか読ん...続きを読む
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