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増加する生活習慣病、拡大する薬剤耐性菌。その背後には抗生物質の過剰使用がある。抗生物質の服用によって攪乱され失われていくヒト常在菌叢(マイクロバイオータ)。万能の薬はいまや効力を失い、私たちは「ポスト抗生物質時代」に突入しつつある。最新の科学的知見をもとに、その逆説の意味を問う。
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Posted by ブクログ
ワシントン大学の肥満マウスの研究の説明が分かりやすすぎて感動、買った。飢餓の母親から生まれた子供は肥満になる話も面白い。抗生物質がいかに人を救い、今は逆の健康問題を生み出しているか問題提起。腸内細菌の話がたくさん出てくる。
ヒトは腸内細菌をはじめとする常在菌との複雑な混合物であるかもとの仮説のもと、ポスト抗生物質の時代をどのように生きていくのかを問うもの。私も抗生物質に救われたとともに、おそらく、失ったものもあると感じているだけに、考えさせられました。
あとがきによると,著者にとって,本書は,同じ岩波新書の以下の2冊 『新型インフルエンザ 世界がふるえる日』 『感染症と文明 共生への道』 に続く三部作らしい。このうち,『新型~』はまだ読んでいないのだが,『感染症と文明』との流れはよくわかる。だから,これから本書を読もうと思う方がいたら,筆者の書い...続きを読むた順に読んでみるのもいいかもしれない。 いや,本書のユニークな長い「あとがき」を読んだあとで,3冊に当たってみるのがいいかもしれない。ネタばらしみたいになるけれども,筆者の意見がより頭に入ってくるんじゃないかな。 筆者は,感染症を撲滅しようなどとは思っていないし,できるとも思っていない。それどころか,ちょっとした病気でさえ抗生物質を使うことを繰り返しているうちに,返って人体に悪影響を与えるのではないかと危惧する。実際に,今ではほとんど使われなくなった抗生物質クロラムフェニコールの話題もあるが,それより怖いのは,抗生物質に対抗できる薬剤耐性菌の存在だ。 「万能の薬はいまや効力を失うだけでなく,私たちを『ポスト抗生物質時代』に陥れつつある。」(扉より) 抗生物質の発見,病気の原因がさまざまな細菌にあることが分かった頃の話など,バラバラだった知識がつながる気持ちよさもある。 産褥熱の原因を見つけたゼンメルワイスが,神経衰弱を発症して死んでいたなんて初めて知った。人類が未知のことを知っていくことって難しいんだな。これまでの常識をすぐに改めることなんてできないのだなと思う。 それとからんで,帝王切開の話。本来,胎児が参道を通るときに得てくるはずの「母親のもっている細菌の塊(幼児の常在細菌の基礎)」が,帝王切開では手渡されない。そのことが,生後,さまざまな病気にかかりやすくなるのではないかと警鐘を鳴らす。 さて,昨今の新型コロナウイルスである。これにたしても,これまでのいろんな薬が効きそうだとか言われているが,今後,どうなっていくのだろうか。山本太郎氏がどのような発言をされているのか気になる。
抗生物質ってまだまだ最近発見されたものと知って驚き。ペニシリンを始めて投与された方も最近まで生きていたとか。自分の生まれる前には確立された薬かとこれを読むまで思ってました。勉強になった内容。
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