作品一覧

  • 南総里見八犬伝
    -
    1巻660円 (税込)
    「八犬伝」は馬琴が48歳から書き始め、76歳に完成した全106巻からなる大長編だ。再話者杉浦明平は発端と最後の梗概をのぞき、中心をなす八犬士の列伝から入る。八犬士のそれぞれの生いたちや活躍、善悪邪正入り乱れてのエピソードがくりひろげられ、因果の糸にあやつられた多様な人生が展開される。犬士達は、それぞれが所有する「仁義礼智忠信孝悌」の霊玉と牡丹あざとによって、自分らが義兄弟であることを知り、みずからの使命を悟って集結してゆく。そして、出生した年から足かけ25年の艱難ののち、結城に集結する。グリンプスとは「ちょっと見」という意味で、著名な作家が古典を再話した古典入門であるが、巻末には詳細な解説が付いている。
  • ミケランジェロの手紙
    -
    1巻16,500円 (税込)
    巨匠ミケランジェロは筆忠実だった.現存の528通には,親族間の争い,権力との確執,休む間もない創造の闘いが語られ,ルネサンス人の複雑な内面を余すところなく伝える.この全書簡集の翻訳に杉浦明平は60年をかけた.※この電子書籍は「固定レイアウト型」で作成されており,タブレットなど大きなディスプレイを備えた端末で読むことに適しています.また,文字だけを拡大すること,文字列のハイライト,検索,辞書の参照,引用などの機能は使用できません.

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  • ピノッキオの冒険
    3.3
    1巻836円 (税込)
    ことばをしゃべる木から人形を作ったジェッペットじいさんは,それにピノッキオと名づけて子どものようにかわいがります.やがてピノッキオは広い世界に旅に出ます…イタリアの代表作として100年以上にわたり世界中の子どもたちに親しまれてきた,木のあやつり人形ピノッキオの物語.

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  • 夜逃げ町長
    -
    1巻1,562円 (税込)
    出馬予定の県会議員選挙の前夜、町長が行方をくらました。地方の平和な田園風景の中にくりひろげられる滑稽な人間模様の数々! 事実に基づく題材を、鋭利で、しかも軽妙な文体で活写した、記録文学の傑作。他に不可抗力として著者を襲った「落第について」、「幻、夢、うつつ。」など8つの作品集。哄笑・傑作小説集。
  • 杉浦明平著作選(上)
    -
    1~2巻660円 (税込)
    渥美半島・福江湾のノリ養殖に関して、利権にむらがるブローカー、漁業ボスのあさましい行動。それはやがて不正を生んで、素朴な漁民たちの目を覚まさせた。戦後の民衆運動の典型を、重い視点と深いユーモアで描いた名作「ノリソダ騒動記」のほかに「町会議員一年生」を併録。知性と野性が結実する杉浦文学の秀作選。
  • クラシック リバイバル 日本名城紀行1
    -
    1~6巻605円 (税込)
    文豪たちが描いた日本の「名城紀行」が復刊。 1977~78年に小学館より発刊された「探訪日本の城」シリーズに掲載された作家の紀行文の復刊。 第1巻は森敦、藤沢周平、円地文子、杉浦明平、飯沢匡、永岡慶之助、奈良本辰也、北畠八穂、杉森久英の9名の文豪たちが個性豊かに描く日本各地の名城紀行である。 視点も作家により様々で、ガイドブックとはひと味もふた味も異なる城案内。史料をベースにまとめる作家もいれば、自分や家族とのかかわりから展開していく作家もいて、実にバラエティに富んでおり、時間が経っても色あせない名文揃いで、城マニアにもお勧めの一冊。
  • 今昔ものがたり
    3.8
    1巻748円 (税込)
    大どろぼうの話、いもがゆの話、大きな鼻の和尚さんの話、きつねや化け物との知恵くらべ。「今は昔」と語り継がれ、平安時代の人びとの生活と心をいきいきと伝える、ふしぎで楽しい39話。

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  • ピノッキオの冒険

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    なじ■ 「わしのことを、おかゆじじいといったじゃないか」「ぼく、とうちゃんを千回もなでてあげたいし、せっぷんでころしてしまいたいくらいだ……」 印象に残る科白が多かったです。文章も好き!

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    2010年04月21日
  • 今昔ものがたり

    Posted by ブクログ

    今昔物語集より、「成人用の話」でない39編を、原典に沿って現代語訳した本。短い話なので、ただ読むだけでも十分に、独特の面白みが味わえるが、それ以上に高校受験を意識し始めた方々には一推し。受験の古典部で用いられる説話や小噺の、あのヤマやオチがあるんだかないんだかよくわからない雰囲気に慣れるには打ってつけの1冊だ。また、芥川龍之介が主題をとったあの話も収録されているので、次には同シリーズから『羅生門 杜子春』を是非手に取って欲しい。

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    2023年09月04日
  • 今昔ものがたり

    Posted by ブクログ

    『今昔物語集』は、原文では部分的にしか読んだことはない。
    定番だけど、芥川龍之介の翻案もの、それから田辺聖子のアンソロジーなどで親しんできた。
    本書は杉浦明平のリライト。
    若い読者をターゲットにしたレーベルだからか、痛快で勢いのある話が多い。
    怪力坊主実印僧都の話とか、狐や鬼と渡り合う話はもちろんだけれど、稲荷詣でで妻に浮気をとっちめられる重方の話や三豪傑が牛車に酔ってしまう話は、(お下品だけど)文句なく楽しい。

    田辺聖子のだと、親子関係の話や信心の話の印象が強かったのだけど…このあたりが編集の妙なのかも。
    編者の個性が見えて面白い。

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    2016年02月29日
  • 今昔ものがたり

    Posted by ブクログ

    平安時代に編まれた全31巻、1059話の大書「今昔物語集」の中から、厳選された物語が収められています  実際の「今昔物語」の方は仏教説話がかなりの量を占めるそうなのですが、この少年文庫版では仏教説話はほんの少しで、武士が活躍する話、庶民の生活の話、泥棒の話、ちょっと怪談調の物の怪やら幽霊やらが出てくる話と硬軟織り交ぜた物語集になっていて楽しむことができます。

    この本の中にも「キツネにだまされた日本人」の話が複数話収録されていて、それを読むにつけても「日本人はなぜキツネにだまされなくなったのか」(内山節)という本のことを思い出します。  KiKi 自身、人間がキツネにだまされるな~んていうのは

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    2011年11月29日
  • ピノッキオの冒険

    Posted by ブクログ

     まず、破茶滅茶な話に驚いた。
    ピノッキオは、木ぎれの状態から話し出す。
    そして本能のままに行動し、ちっとも学習しないから、痛い目に何度もあう。
     これって本当に子ども向けの話なのだろうか?
    そう思いながら読んでいてわかった。
    滅茶苦茶だ、と思うのは大人になってしまったからなのではないか、と。
     冒険に正しいとか、正しくないとかはなく、どんな体験をして、どんな気持ちになるのかを知ることが冒険なのだ。

     読後、NHK100分de名著のサイト記事を読んだ。
    当時のイタリア国内の状況を知ると、味わいが多面的になった。

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    2024年02月22日

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