杉浦明平のレビュー一覧

  • ピノッキオの冒険
    なじ■ 「わしのことを、おかゆじじいといったじゃないか」「ぼく、とうちゃんを千回もなでてあげたいし、せっぷんでころしてしまいたいくらいだ……」 印象に残る科白が多かったです。文章も好き!
  • 今昔ものがたり
    今昔物語集より、「成人用の話」でない39編を、原典に沿って現代語訳した本。短い話なので、ただ読むだけでも十分に、独特の面白みが味わえるが、それ以上に高校受験を意識し始めた方々には一推し。受験の古典部で用いられる説話や小噺の、あのヤマやオチがあるんだかないんだかよくわからない雰囲気に慣れるには打ってつ...続きを読む
  • 今昔ものがたり
    『今昔物語集』は、原文では部分的にしか読んだことはない。
    定番だけど、芥川龍之介の翻案もの、それから田辺聖子のアンソロジーなどで親しんできた。
    本書は杉浦明平のリライト。
    若い読者をターゲットにしたレーベルだからか、痛快で勢いのある話が多い。
    怪力坊主実印僧都の話とか、狐や鬼と渡り合う話はもちろんだ...続きを読む
  • 今昔ものがたり
    平安時代に編まれた全31巻、1059話の大書「今昔物語集」の中から、厳選された物語が収められています  実際の「今昔物語」の方は仏教説話がかなりの量を占めるそうなのですが、この少年文庫版では仏教説話はほんの少しで、武士が活躍する話、庶民の生活の話、泥棒の話、ちょっと怪談調の物の怪やら幽霊やらが出てく...続きを読む
  • ピノッキオの冒険
     まず、破茶滅茶な話に驚いた。
    ピノッキオは、木ぎれの状態から話し出す。
    そして本能のままに行動し、ちっとも学習しないから、痛い目に何度もあう。
     これって本当に子ども向けの話なのだろうか?
    そう思いながら読んでいてわかった。
    滅茶苦茶だ、と思うのは大人になってしまったからなのではないか、と。
     冒...続きを読む
  • ピノッキオの冒険
    くすぐったがったり文句を言ったり「生きている材木」で操り人形を作ると一人で動き出した。/コオロギが何度も復活するが、もともと寿命が短い虫だから転生か集団知か/「仙女さま」は年齢が初め少女でしだいに歳を取るのが早く、しまいには母親の如くなる。ゼペット爺さんの遭難に介入しないのはおかしいとも言えるが、子...続きを読む
  • ピノッキオの冒険
    学校に行かない、勉強しない、親の言葉を聞かない、働かない、など良くないことを戒める物語なのだろう。

    3年間にわたり、新聞に連載されたとか。
    登場人物は変化して、矛盾するところもあるようだ。
  • 今昔ものがたり
    今昔物語ってどんなお話なんだろう…?
    という方にオススメ!

    現代文になっているのでとっても読みやすい!

    現代の私たちから見ると「こんなオチってアリ?」っていうことも多々あるけど、そこがまたおもしろい!
  • ピノッキオの冒険
    無論、ディズニー映画『ピノキオ』の原作です。

    けっこう長くて、ピノッキオが忠告を聞かずに、何度も何度も何度も失敗をしまくるのだけれども、そんな懲りないピノッキオが凄く可愛い…。

    この原作にけっこう忠実なカタチで、おっさんのロベルト・ベニーニがピノッキオを演じていた2002年の実写映画を前に見た時...続きを読む
  • ピノッキオの冒険
    こんなに無茶苦茶やったっけ?と思いましたあと、訳が非常にくどい言い回しです。お話自体は、色褪せることもなく、大人が読んでも十分楽しめるかと思います。
  • ピノッキオの冒険
    ディズニーのものとかなり違う。ディズニーはこの中から、純粋に綺麗だなぁと思われるところだけ取り出し、大衆向けの綺麗なお話に作り上げたのだと思いました。