杉浦明平のレビュー一覧

  • ピノッキオの冒険

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    なじ■ 「わしのことを、おかゆじじいといったじゃないか」「ぼく、とうちゃんを千回もなでてあげたいし、せっぷんでころしてしまいたいくらいだ……」 印象に残る科白が多かったです。文章も好き!

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    2010年04月21日
  • 今昔ものがたり

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    今昔物語集より、「成人用の話」でない39編を、原典に沿って現代語訳した本。短い話なので、ただ読むだけでも十分に、独特の面白みが味わえるが、それ以上に高校受験を意識し始めた方々には一推し。受験の古典部で用いられる説話や小噺の、あのヤマやオチがあるんだかないんだかよくわからない雰囲気に慣れるには打ってつけの1冊だ。また、芥川龍之介が主題をとったあの話も収録されているので、次には同シリーズから『羅生門 杜子春』を是非手に取って欲しい。

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    2023年09月04日
  • 今昔ものがたり

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    『今昔物語集』は、原文では部分的にしか読んだことはない。
    定番だけど、芥川龍之介の翻案もの、それから田辺聖子のアンソロジーなどで親しんできた。
    本書は杉浦明平のリライト。
    若い読者をターゲットにしたレーベルだからか、痛快で勢いのある話が多い。
    怪力坊主実印僧都の話とか、狐や鬼と渡り合う話はもちろんだけれど、稲荷詣でで妻に浮気をとっちめられる重方の話や三豪傑が牛車に酔ってしまう話は、(お下品だけど)文句なく楽しい。

    田辺聖子のだと、親子関係の話や信心の話の印象が強かったのだけど…このあたりが編集の妙なのかも。
    編者の個性が見えて面白い。

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    2016年02月29日
  • 今昔ものがたり

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    平安時代に編まれた全31巻、1059話の大書「今昔物語集」の中から、厳選された物語が収められています  実際の「今昔物語」の方は仏教説話がかなりの量を占めるそうなのですが、この少年文庫版では仏教説話はほんの少しで、武士が活躍する話、庶民の生活の話、泥棒の話、ちょっと怪談調の物の怪やら幽霊やらが出てくる話と硬軟織り交ぜた物語集になっていて楽しむことができます。

    この本の中にも「キツネにだまされた日本人」の話が複数話収録されていて、それを読むにつけても「日本人はなぜキツネにだまされなくなったのか」(内山節)という本のことを思い出します。  KiKi 自身、人間がキツネにだまされるな~んていうのは

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    2011年11月29日
  • ピノッキオの冒険

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    ちゃんと全部読んだことなった。
    こんな破天荒な物語だったのか!
    ピノキオ、やることメチャクチャ(笑)

    創造主のおじいさんが
    最後にクジラの中から出てくるのは
    なんとなく知っていたけれど
    まさかピノキオを探し歩いていて
    そんな目にあっていたとは。

    なんでも、あとから話を
    継ぎ足し継ぎ足ししていったのだとか。
    それなら一貫性がないのもわかる。
    まあ、ナンセンスのおもしろさもあるし
    長年愛されてきたのは
    それなりに理由があるのでしょう。

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    2025年04月01日
  • ピノッキオの冒険

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     まず、破茶滅茶な話に驚いた。
    ピノッキオは、木ぎれの状態から話し出す。
    そして本能のままに行動し、ちっとも学習しないから、痛い目に何度もあう。
     これって本当に子ども向けの話なのだろうか?
    そう思いながら読んでいてわかった。
    滅茶苦茶だ、と思うのは大人になってしまったからなのではないか、と。
     冒険に正しいとか、正しくないとかはなく、どんな体験をして、どんな気持ちになるのかを知ることが冒険なのだ。

     読後、NHK100分de名著のサイト記事を読んだ。
    当時のイタリア国内の状況を知ると、味わいが多面的になった。

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    2024年02月22日
  • ピノッキオの冒険

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    くすぐったがったり文句を言ったり「生きている材木」で操り人形を作ると一人で動き出した。/コオロギが何度も復活するが、もともと寿命が短い虫だから転生か集団知か/「仙女さま」は年齢が初め少女でしだいに歳を取るのが早く、しまいには母親の如くなる。ゼペット爺さんの遭難に介入しないのはおかしいとも言えるが、子が立ち直らなくてはどうせ救われないのだ/善意は裏切られ…貧困、飢え、無知を捉える陥穽=「無知は飢えよりも残酷」、残酷と陰惨、社会の不正・不平等、恐怖、非人間的搾取、悪人は巧緻、「善人」はナイーブ=犯罪を助長する

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    2022年01月08日
  • ピノッキオの冒険

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    学校に行かない、勉強しない、親の言葉を聞かない、働かない、など良くないことを戒める物語なのだろう。

    3年間にわたり、新聞に連載されたとか。
    登場人物は変化して、矛盾するところもあるようだ。

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    2014年10月13日
  • 今昔ものがたり

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    今昔物語ってどんなお話なんだろう…?
    という方にオススメ!

    現代文になっているのでとっても読みやすい!

    現代の私たちから見ると「こんなオチってアリ?」っていうことも多々あるけど、そこがまたおもしろい!

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    2013年09月01日
  • ピノッキオの冒険

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    無論、ディズニー映画『ピノキオ』の原作です。

    けっこう長くて、ピノッキオが忠告を聞かずに、何度も何度も何度も失敗をしまくるのだけれども、そんな懲りないピノッキオが凄く可愛い…。

    この原作にけっこう忠実なカタチで、おっさんのロベルト・ベニーニがピノッキオを演じていた2002年の実写映画を前に見た時は、ピノッキオは全く可愛くないし、バカ過ぎてうんざりしたものだが…(笑)

    ひとつの章が短めで、文章が軽妙なので、テンポ良く読めました。

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    2011年11月24日
  • ピノッキオの冒険

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    こんなに無茶苦茶やったっけ?と思いましたあと、訳が非常にくどい言い回しです。お話自体は、色褪せることもなく、大人が読んでも十分楽しめるかと思います。

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    2009年10月04日
  • ピノッキオの冒険

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    ディズニーのものとかなり違う。ディズニーはこの中から、純粋に綺麗だなぁと思われるところだけ取り出し、大衆向けの綺麗なお話に作り上げたのだと思いました。

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    2009年10月04日