作品一覧

  • 浦上の旅人たち
    3.0
    1巻836円 (税込)
    明治はじめ,長崎・浦上のキリシタンたちは,罪人として各地へ流され苦役をしいられたが,彼らはそれを「旅」とよんだ.農家の娘たみの人生と,「旅」にまぎれこみ数奇な運命にもてあそばれる浮浪児千吉の人生がからまりあっていく.歴史的事実にもとづくこの長編物語は,『肥後の石工』とならぶ,作者の代表作でもある.さし絵は太田大八氏.【解説 関口安義】

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  • 一つの花 ヒロシマの歌
    4.0
    1巻649円 (税込)
    ゆみ子が最初に覚えた言葉、「一つだけちょうだい」。戦争にいくお父さんが「一つだけ」とあげたのは一輪のコスモスでした。(『一つの花』) 広島に原爆が落とされた日。私は、亡くなったお母さんのうでの中で泣く、赤ちゃんを助けました。道ゆく人にあずけたのですが、戦争が終わった数年後、その子と再会することになり……。(『ヒロシマの歌』) ほか、心うたれる9つの物語を収録。解説=令丈ヒロ子。
  • 肥後の石工
    4.1
    1巻748円 (税込)
    熊本の緑川に美しいアーチ型の霊台橋が築かれたのは,さむらいの時代が終わりをつげようとしていたころ.その石橋づくりには,つらい過去とたたかいながらも命をかけてその技術を弟子たちに伝えた名職人・岩永三五郎の物語がかくされていた….国際アンデルセン賞国内賞,日本児童文学者協会賞,NHK児童文学奨励賞受賞作.

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  • ヘレン・ケラー自伝 (新装版)
    3.0
    1巻773円 (税込)
    ヘレン・ケラーは19世紀後半、アメリカに生まれた社会福祉活動家です。この本は彼女が22歳のときに書いた『わたしの生涯』の翻訳として、かつて刊行されたものをもとにしています。見えない、聞こえない、話せない、の三重苦を、驚くべき努力と周囲の支援で乗り越え、やがて障害者教育、福祉の発展に尽くしました。 巻末には、ヘレンの教育者・サリバン先生の生涯について、東海大学教授・鳥飼行博氏の解説を収録。
  • 肥後の石工

    Posted by ブクログ

    素晴らしい本だった。子どもにも読めるように書かれた歴史小説である。こういう本を遺していかなければならないと思う。
    肥後といえば九州だが、そこで江戸時代に石橋を作る石工たちの話である。ここに出てくる橋は今も使われているので、ある程度事実に基づいた小説だと思われる。
    城へアクセスするための橋を建築するために動員されて、軍事上の秘密の口封じのために殺された石工たち。そのうちのリーダー三五郎だけが身代わりになった乞食のおかげで生き延びた。地元に帰ってまた石工として働きながらも、乞食の子どもたちの世話もする。肥後の川に橋を架けることになり、岩が崩れないような組み方をする眼鏡橋を設計する。殺されたほかの石

    0
    2024年09月10日
  • 肥後の石工

    購入済み

    これは児童文学ではありません

    50年前に児童文学として初読し、今回ひょんな事からこの本に再会しました。今、時代小説の熱狂的ファンなのはこの本がきっかけだったと感じます。すばらしい時代小説です。感動しました。

    0
    2022年01月18日
  • 一つの花 ヒロシマの歌

    Posted by ブクログ

    ヒロシマの歌 をこれとは別の短編集に載っているもので読んだ。

    突如日常の中に投げ込まれた原爆。その爪痕を残したまま過ぎてゆく日々へのやるせなさと未来への希望。

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    2022年08月15日
  • 肥後の石工

    Posted by ブクログ

    司書に課された必読書の中でなかなか手が出せないでいましたが、外出先での待ち時間に読むために文庫本を、と持って出かけたのがよかった。

    長崎の眼鏡橋、皇居の二重橋を見たとき、架けた人たちのことまで考えが及ぶことはありませんでしたが、また見る機会があれば、また見る目が変わりそうです。

    高学年からおすすめ。

    0
    2021年08月21日
  • 肥後の石工

    Posted by ブクログ

    自分の意思と関係なく命を救われた三五郎、
    救われず死んでいった弟子たち、
    生きるために人斬りをしてきた徳之島の仁、
    理不尽に父親を殺されたこじきの子どもたち、吉とお里。
    
    あまりに悲惨な運命が重なり合いながら、肥後国での橋造りが始まります。
    希望なのか罪滅ぼしなのか分からない。故郷で白い目で見られながらも、自分の技術を受け継ごうとする三五郎の職人魂が美しい。
    果たして三五郎の命をかけた橋は完成するのか…。 時代小説とはいえ、歴史あるものすべてが、いかに多くの人々の涙や魂で造られているのか思い知らされました。
    児童書侮ることなかれでした。

    0
    2019年06月19日

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