深い作品一覧

非表示の作品があります

  • 波の音が消えるまで―第1部 風浪編―(新潮文庫)
    4.3
    1~3巻649~737円 (税込)
    サーフィンの夢を諦め、バリ島から香港を経由し、流木のようにマカオに流れ着いた伊津航平。そこで青年を待ち受けていたのはカジノの王「バカラ」だった。失った何かを手繰り寄せるようにバカラにのめり込んでいく航平。偶然の勝ちは必要ない、絶対の勝ちを手に入れるんだ――。同じくバカラの魔力に魅入られた老人・劉の言葉に導かれ、青年の運命は静かに、しかし激しく動き出すのだった。
  • 浮浪児1945-―戦争が生んだ子供たち―(新潮文庫)
    4.5
    1945年の終戦直後、焦土と化した東京では、家も家族もなくした浮浪児が野に放り出されていた。その数、全国で3万以上。金もなければ食べ物もない。物乞い、窃盗、スリ……生きるためにあらゆることをした。時に野良犬を殺して食べ、握り飯一個と引き換えに体を売ってまで――。残された資料と当事者の証言から、元浮浪児の十字架を背負った者たちの人生を追う。戦後裏面史に切り込む問題作。
  • 女たちの避難所(新潮文庫)
    4.1
    九死に一生を得た福子は津波から助けた少年と、乳飲み子を抱えた遠乃は舅や義兄と、息子とはぐれたシングルマザーの渚は一人、避難所へ向かった。だがそこは、“絆”を盾に段ボールの仕切りも使わせない監視社会。男尊女卑が蔓延(はびこ)り、美しい遠乃は好奇の目の中、授乳もままならなかった。やがて虐げられた女たちは静かに怒り、立ち上がる。憤りで読む手が止まらぬ衝撃の震災小説。『避難所』改題。
  • もってけ屋敷と僕の読書日記(新潮文庫nex)
    4.0
    風光明媚な尾道に暮らす中学2年の鈴川有季(すずかわゆうき)は、ある日、奇妙な自動販売機を発見。100円玉を投入すると、大量の本と、その後ろから老人が現れた。本に埋もれた屋敷を終活整理する目的で始めたらしい。しかし、「どんな本にだって、救われたり感動する奴はいる」と熱弁する彼の言葉に有季の人生が動き出す――少年と、本をこよなく愛する老人との出会いを通して描く友情と恋と家族の物語。
  • ローウェル骨董店の事件簿
    3.9
    1~3巻649~737円 (税込)
    第一次大戦直後のロンドン。左目に傷を持つ検死官デリックと骨董店店主デューイは、大戦でできた心の距離を埋められずにいる兄弟。幼なじみの刑事エミールが持ち込んだ殺人事件の捜査で久々に再会するが…。
  • 先生とそのお布団
    4.0
    まだ「何者」にもなれない「誰か」へ――。 家に猫がいる者ならたいてい「うちの猫は特別だ」という。 だが彼とともにいた猫は本当に特別だった。 九年間、小説を書くときにはいつもそばにその猫がいた。その猫がいなければ小説なんて書けなかった。 彼は猫を飼っていたわけではなかった。ただ猫とともに暮らしていた。 ――本文より抜粋 これは石川布団という作家と、人語を解す「先生」と呼ばれる不思議な猫とがつむぎ合う苦悩の日々。 企画のボツ、原稿へのダメ出し、打ち切り、他社への持ち込みetc... 様々な挫折と障害に揉まれながらも、布団は小説を書き続ける。 時には読者に励まされ、時には作家仲間に叱咤され、ひとつひとつの出来事に、一喜一憂していきながら、素直に、愚直に、丁寧に、時にくじけて「先生」に優しく厳しく叱咤激励されながら――。 これは売れないライトノベル作家と「先生」とが紡ぎ合う、己が望む「何か」にまだ辿り着かぬ人々へのエール。 優しく、そして暖かな執筆譚。 カクヨムで話題を呼んだ、奇才・石川博品の同名短編小説を、大幅加筆修正した完全版。 イラストは『バッカーノ!』『異世界食堂』など、各所で活躍中の人気イラストレーター・エナミカツミ。 ※「ガ報」付き! ※ガガガ10周年電子特典!シリーズ既刊すべてのカバーイラスト付き! ※この作品は底本と同じクオリティのカラーイラスト、モノクロの挿絵イラストが収録されています。
  • 細胞異植(新潮文庫)
    3.7
    国内二例目の赤ちゃんポストで張り込んでいた新聞記者・長谷部友美が目撃したのは、嬰児を抱いた石葉宏子の姿だった。独身だと思っていた知人の行動に戸惑う友美。慌てて姿を消した石葉の行方を追ううちに、女の抱えていた修羅が浮き彫りになってゆく。最後に掴みとった驚愕の真相とは。先端医療は新たなる福音か、人倫を揺さぶる悪魔の誘惑か――。『流転の細胞』改題、全面改訂完全版。
  • 海外で恥をかかない世界の新常識
    4.0
    アジア、中東、ヨーロッパetc.……全44都市! これが池上流世界の歩き方!! 果物のドリアンは地下鉄に持ち込み禁止(シンガポール)。「徒歩で何日」が距離感覚の基準(ティンプー)。信号機でわかる旧東・旧西のエリアの違い(ベルリン)。人口一人当たりの書店密度は世界一(レイキャビク)――。世界の街には、知らないことばかり。歴史や文化、政治に宗教……その街その街のポイントを、池上彰がナビゲート。いざという時に恥をかかないための世界の常識は、大人の常識!
  • 自律神経を整えるとあなたはもっと素敵になれる! “いい変化”が起きる40のシンプル・ルール
    4.0
    「不調が消える」「キレイになる」「自分も周りも幸せになる」生活習慣をちょっと変えて、自律神経を整えたら、こんなにも「いいこと」が次々と…!例えば…いつもより“ゆっくり”歩く。部屋の片付けは“20分間だけ”にする。自律神経とのつきあいかたで「生きかた美人」になる――スーパードクターの処方箋!仕事でも恋愛でも、なぜか思いどおりにうまくいく――そんな女性は、「緊張(=交感神経)」と「リラックス(=副交感神経)」のバランスをとるのが上手です。自律神経を整えるシンプル・ルールで、驚くほど人生がうまく回りだすことを、「実感!」できるはずですよ。 小林弘幸

    試し読み

    フォロー
  • ひとり旅の神様
    3.6
    神崎結子・OL。ひとり暮らし、彼氏なし。とにかくとことんついてない。上司からは小言の連続、後輩はいまいち頼りない。そんな日常からの逃避行でたどり着いたのは、都心からは遠くて近い、鎌倉駅。そこで結子は、言葉を話す不思議な猫・ニャン太と出会う。自分を“旅を司る神”と名乗るその猫から頼まれたのは、日本の各地に住まう猫神様に文を届けること。どこか懐かしい土地へのひとり旅は、新たな発見の連続で――。日本の景色と食を巡る、心に優しいひとり旅の物語。
  • 原民喜全詩集
    4.0
    「ヒロシマのデルタに 若葉うづまけ/死と焔の記憶に よき祈よ こもれ」(「永遠のみどり」)――広島での原爆被災を描いた小説「夏の花」で知られる原民喜(1905-51)はまた、生涯を詩人として生きた。現実と幻をともに見つめ、喪った者たちのために刻まれた詩は、悲しみと希望の静かな結晶である。詳細な年譜を付す。(解説=若松英輔)

    試し読み

    フォロー
  • 幻獣調査員
    4.5
    村を襲うも人は殺さない飛竜の真意とは。老人の巻きこまれた妖精猫の裁判の行方は。鋭い吠え声が響く村で娘達を食らう獣の正体とは――。独自の生態と超自然の力を持つ生き物、幻獣。謎多き存在である彼らと人の衝突が増えたため、国家は幻獣を調査し、時には駆除をする専門家を定めた。そのひとりである調査員のフェリは「人と幻獣の共存」を胸に、世界で唯一の幻獣書を完成させるため旅を続けている。これは、人と幻獣の関わりが生む、残酷で優しい幻想幻獣譚。
  • 発掘狂騒史―「岩宿」から「神の手」まで―(新潮文庫)
    4.2
    岩宿遺跡を発掘した在野の研究家、相澤忠洋。「旧石器の神様」と呼ばれた考古学者、芹沢長介。日本人の根源を辿る考古学界において、歴史を変えたその新発見は激しい学術論争、学閥抗争を巻き起こす。やがて沈殿した人間関係の澱は、日本を震撼させた「神の手」騒動に流れ着き――。微に入り細を穿つ徹底取材が生んだ骨太ノンフィクション。『石の虚塔 発見と捏造、考古学に憑かれた男たち』改題。
  • コミュ難の俺が、交渉スキルに全振りして転生した結果
    4.0
    事故死した森岡弘人だったが、気がつくと目の前には女神と名乗る美女が!! そして突然「私の世界《エターナル・マギア》に招待します」と告げられた。さらに彼女からボーナスポイントを貰った弘人は、その大半をスキル『交渉術』に全振りし、上位スキル『魅了』を獲得する。すると、弘人の姿を一目見た女性が次々にうっとりと瞳を潤ませ、彼に『授乳』をさせようと――!! スキル『魅了』から始まる超過激で鬼畜な異世界ファンタジー、ここに開幕!!
  • 辻

    4.0
    父と子。男と女。人は日々の営みのなかで、あるとき辻に差しかかる。静かに狂っていく父親の背を見て。諍いの仲裁に入って死した夫が。やがて産まれてくる子も、また――。日常に漂う性と業の果て、破綻へと至る際で、小説は神話を変奏する。生と死、自我と時空、あらゆる境を飛び越えて、古井文学がたどり着いた、ひとつの極点。濃密にして甘美な十二の連作短篇。 ※当電子版では対談「詩を読む、時を眺める」は収録していません。
  • 身体巡礼―ドイツ・オーストリア・チェコ編―
    3.8
    ハプスブルク家の心臓ばかりが埋葬された礼拝堂をウィーンに訪ね、ボヘミアでは骸骨装飾で名高い納骨堂に足を運ぶ。プラハのユダヤ人墓地やカタコンベ、フランクル、マーラー、エゴン・シーレなど歴史的著名人の墓参りで浮かび上がってきた文化と埋葬、生者と死者との関係とはなにか? 長年、人間の体を観察しつつ思考してきた解剖学者が明かす、ヨーロッパ独特の身体性と死生観。
  • 青の数学(新潮文庫nex)
    3.9
    雪の日に出会った女子高生は、数学オリンピックを制した天才だった。その少女、京香凜(かなどめかりん)の問いに、栢山(かやま)は困惑する。「数学って、何?」――。若き数学者が集うネット上の決闘空間「E2」。全国トップ偕成高校の数学研究会「オイラー倶楽部」。ライバルと出会い、競う中で、栢山は香凜に対する答えを探す。ひたむきな想いを、身体に燻る熱を、数学へとぶつける少年少女たちを描く青春小説。
  • かげふみさん (1)
    完結
    3.8
    全3巻649円 (税込)
    誰にも見えない――それこそ“かげ”を踏めるほど近づいても。それが“かげふみさん”。ヒロイン・めぐみのメグはそんな特技(?)を活かしてヤバイ仕事をしているが……!? 笑いあり、涙あり、一筋縄ではいかない小路ワールド!
  • 二四〇九階の彼女
    4.0
    無数の階層が連なる“塔”のかたちをした世界。各階層は神の代行機械であるアントロポシュカによって管理されていた。しかし管理する階層に住む人間が“幸せ”に暮らせる世界を作る、という命題を与えられ階層世界を運営してきたアントロポシュカたちは、永い時間を経て、その多くに狂いを生じていて…。“幸せ”に狂った世界の中を、少年・サドリは相棒のカエルとともに海を目指して塔を降りてゆく。かつて交わした「彼女」とのただひとつの約束を果たすために。優しくて残酷な、神様と世界のお話。
  • 雨の底―慶次郎縁側日記―
    4.0
    不意にさしかけられた傘の下で、男の優しさにずっと浸っていたかった――。大店の跡取り息子に尽くし抜いて捨てられた長屋娘と、娘の悲しみを見つめるもうひとりの男の目。男女のやるせなさに心震える「雨の底」。密かに持ち込まれた商家夫婦への不可解な脅迫文が、隠居暮らしの慶次郎を、愛憎渦巻く事件の暗がりへ再び導く「横たわるもの」ほか、円熟の筆が紡ぎだす江戸人情七景。
  • あやかしとおばんざい ~ふたごの京都妖怪ごはん日記~
    3.9
    進学のため金沢から京都へ引っ越してきた、双子の兄妹の直史とまどか。見知らぬ土地で暮らし始めたふたりはある日、あやかしと人間との間を取り持つ神・ククリ姫と出会う。彼女の願いは、かつて文豪・泉鏡花がしたように、あやかしを語り命を与える「語り手」に直史がなることだった。そのお礼は、葛菓子にタイの棒寿司、故郷の味の治部煮などなど、おいしい海山の幸。かくして、あやかしを語り、あやかしと食卓を囲む、二人の不思議でおいしい新生活が始まることになり……。悠久の古都・京都で語られる、異類交遊ファンタジー。
  • 月の上の観覧車
    3.7
    1巻649円 (税込)
    閉園後の遊園地。高原に立つ観覧車に乗り込んだ男は月に向かってゆっくりと夜空を上昇していく。いったい何のために? 去来するのは取り戻せぬ過去、甘美な記憶、見据えるべき未来──そして、仄かな、希望。ゴンドラが頂に到った時、男が目にしたものとは。長い道程の果てに訪れた「一瞬の奇跡」を描く表題作のほか、過去/現在の時間を魔術師のように操る作家が贈る、極上の八篇。
  • ハナシマさん
    3.5
    『境界』の向こうには何かがいる――。 平和な町で猟奇殺人事件が起こった。 遺体の状態を見たベテラン刑事が驚愕するほどの凄惨な事件。それが連続的に発生するようになり事件規模が大きくなっていたある日。 町の高校にどこか作り物めいた美しさを持つ少女・華志摩玲子が転校してくる。彼女は最低限の返答以外はせず、他人を寄せ付けることはなく、不気味さだけが浸透し孤立していった。 常軌を逸しているものの自分に実害がないと判断し、クラスが玲子の存在に慣れ始めたころ。事件の捜査状況が進展をみせないためか、噂が噂を呼び「ホシカリリョウコ」という手足をほしがる都市伝説が犯人なのではと憶測が飛び交うようになる。 教室で生徒たちがその噂話で笑っていると 見ているではないか、 興味を示しているではないか、 あの華志摩玲子が。あまりに不気味な底のしれない漆黒の眼でこちらを見ている――。 しかし、その異様な光景に気づいているのは真田晴海という少女1人だけだった。 果たして奇妙な転校生は町で起こる猟奇殺人事件に関わりがあるのか、あまりに不気味な彼女の行動が恐怖を呼び覚ます。新感覚のフォークロアミステリ。 ※この作品は底本と同じクオリティのカラーイラスト、モノクロの挿絵イラストが収録されています。
  • 灯(ともしび)
    3.0
    三家庭に襲いかかった惨劇は、あの夜と関わっているのか? 家庭内暴力、援助交際、恍惚老人――それぞれに家族問題を抱えながら、ある夜、三人の男は偶然同じバスに乗り合わせた。運転手が急病を起こしたものの、幸い事故にも至らず別れただけの三人だったが?
  • 辺境・近境
    4.0
    久しぶりにリュックを肩にかけた。「うん、これだよ、この感じなんだ」めざすはモンゴル草原、北米横断、砂埃舞うメキシコの町……。NY郊外の超豪華コッテージに圧倒され、無人の島・からす島では虫の大群の大襲撃! 旅の最後は震災に見舞われた故郷・神戸。ご存じ、写真のエイゾー君と、讃岐のディープなうどん紀行には、安西水丸画伯も飛び入り、ムラカミの旅は続きます。電子版特典!『辺境・近境《新装版》』に掲載された、松村映三カメラマン撮影のカラー口絵写真を追加収録!
  • ジュエリーの世界史
    3.8
    高価でお金持ちしか関係ないと思われがちな宝石。しかし、その意外な歴史はあまり知られていない。ティファニーやカルティエはどんな人物? ダイヤモンドの値段はどう決まる? 古代日本人から装身具が消えてしまった謎など、身を飾りたいという欲望とかかわる装飾品の歴史的変遷から、業界人しか知りえない取引の詳細まで、宝石に関する面白い話、満載。『ジュエリイの話』改題。
  • 生きるのが楽になる禅の言葉 とらわれない、気にしない、悩まない
    3.0
    厳しい修行に明け暮れる僧と、端正で凜とした枯山水の庭。なにか堅苦しく近寄りがたいイメージのある禅宗ですが、宗派のイメージとはうらはらに、禅僧には型破りな人物が多く、彼らはその行動とともに、含蓄のある多くの名言を残したことでも知られています。道元・栄西をはじめ、一休・沢庵・良寛・白隠・仙がい・夢窓…。日本の禅宗史に残る名僧たちが吐く一語一語、いわゆる禅語(禅の言葉)は示唆に富んだものが多く、わたしたちの心に確実に響きます。悩んだとき、迷ったとき、報われたいとき、癒されたいとき、憎いとき、心が騒ぐとき…、人生でふと立ち止まったときに聞けば、心に寄り添ってくれる言葉がきっとあるはずです。迷って当たり前、迷うほど心豊かになる。人生は、そう難しくない。――こう思わせてくれる珠玉の言葉を、武田双雲の見事な書(カラー口絵付)とともに紹介!

    試し読み

    フォロー
  • 魔王のしもべがあらわれた!
    3.5
    17歳の誕生日、一人暮らしの僕のもとに、死神みたいに真っ黒な少女がやってきた。彼女は自分を滅んだはずの魔王軍の四天王“千刃のシュバルツリヒト”だと名乗り、 なぜか僕を『陛下』と呼んだ。それって僕が魔王ってことか!? 最初は取り合わなかった僕だけど、自分の影から武器を生成する力を持ったシュバルツリヒトを追って、大財閥の腹黒お嬢様・要と、見た目小学生な政府のエージェント・桜が現れ、僕の私生活は混迷を極めていく── って、何がどうなったらこの3人の問題児が僕の家に居候することになるんだよ!? 魔王のしもべと贈る居候ラブコメ開幕!
  • 幸せの青い贈りもの
    3.6
    ──この箱からは、人生を変える何かが出てきます。海沿いの街で将来の進路を悩む真由。海は広がっていてどこにでも繋がっているのに、自分は一生この街から出られないのか……。そんな想いを抱える中、見つけたのは不思議な文字が書かれていた箱。そこから出てきたのは、ガラス作家が作った、海が閉じ込められたペンダントだった。手作りの一点ものには作り手の想いが込められる。学生運動時代に手にした青い薔薇のハンカチーフ、太平洋戦争開戦直前、恋い焦がれた女性への最後の贈りもの……。これは、時代を越えて綴られる、繋がる想いを辿っていく物語。
  • 聖女の回復魔法がどう見ても俺の劣化版な件について。1
    3.0
    回復魔法を愛してやまない少年・アネストは愕然としていた。 「え、今のって《ヒール》……だよな……?」 独学ではなく正式な回復魔法を学ぶために家を出たアネストにとって、当代最高の使い手である“聖女”が、初歩の《ヒール》で息を切らす姿はあまりに衝撃的な光景だった。 『他人の回復魔法は、切り落とされた腕を元に戻せない』事実が信じられないアネストは、病気にかかってしまった聖女の治療を担当することになり!? はたしてアネストは『本物』の回復魔法を学ぶことができるのか……!? 聖女を凌駕する回復魔法が引き起こす異世界コメディ、ここに始まる!
  • ブータン、これでいいのだ
    4.0
    クリーニングに出したセーターの袖は千切れているし、給湯器は壊れてお湯が噴出するし、仕事はまったく思い通りに運ばない。「幸せの国」と言われるブータンだけど、現実には社会問題も山積みです。それでも彼らは、「これでいいのだ」と図太くかまえ、胸を張って笑っている――初代首相フェローとしてブータン政府に勤務した著者が、日本人にも伝えたい彼らの“幸せ力”とは。
  • 文車日記―私の古典散歩―
    4.2
    こんなにも身近なところに、古典の世界が息づいている。私たちの人生そのままに、かつて、生きて戦い愛した人々がいる。――「古事記」「萬葉集」から若山牧水まで、民族の遺産として私たちに残されたおびただしい古典の中から、著者が長年いつくしんできた作品の数々を、女性ならではのこまやかな眼と、平明な文章で紹介し、味わい深い古典の世界へと招待してくれる名エッセイ集。
  • でっちあげ―福岡「殺人教師」事件の真相―
    4.1
    「早く死ね、自分で死ね。」2003年、全国で初めて「教師によるいじめ」と認定される体罰事件が福岡で起きた。地元の新聞報道をきっかけに、担当教諭は『史上最悪の殺人教師』と呼ばれ、停職処分になる。児童側はさらに民事裁判を起こし、舞台は法廷へ。正義の鉄槌が下るはずだったが、待ち受けていたのは予想だにしない展開と、驚愕の事実であった。第六回新潮ドキュメント賞受賞。
  • 鏡の花
    3.5
    少年が解き明かそうとする姉の秘密、曼珠沙華が物語る夫の過去、製鏡所の娘が願う亡き人との再会……。「大切なものが喪われた、もう一つの世界」を生きる人々。それぞれの世界がやがて繋がり合い、強く美しい光で、彼らと読者を包み込む。生きることの真実を鮮やかに描き出すことに成功した、今までにない物語の形。ベストセラー『光媒の花』に連なり、著者の新しい挑戦が輝く連作小説。
  • おいしいおにぎりが作れるならば。
    3.4
    日々の暮らしの中に生まれる小さな奇跡、ささやかな工夫や知恵を分かち合い、暮らしを豊かに、美しくするための役立ちを発信し続けている著者。小学生の時に母と作ったおにぎりの思い出や、父のこと、座右の本、友だちの作り方やお金のことまで。“正直、親切、笑顔、今日もていねいに”を信条にしている著者が、「暮しの手帖」編集長時代に思ったこと、感じたことを素直に綴ったエッセイ集。
  • 〈おんな〉の思想
    4.3
    森崎和江らが著作を発表した60年から80年代、フェミニズムは黎明期を迎えた。思想形成期だった著者は、自身の核に深く食い込む影響を受けた。“女が語ろうとした時「男ことば」しかなかったところから、前を行く人が苦しみを背負ってくれた。そんな彼女たちのことばがわたしの血となり肉となった――。”外国語作品を含めおんなの思想を形作ってきたパイオニアの足跡を次の世代の女たちに伝える1冊。
  • めしあのいちにち
    -
    彼女の名前は“めしあ”。身長は145センチ、体重もおそらく軽い。あやめヶ原学院中等部に通う二年生で、まだ十三歳。見るからに幼く、子どもっぽい容姿をした女の子で、よく笑う。とにかくよく笑う。けれど同時に涙もろくて、嬉しくても悲しくても泣いている。それが殺ヶ原保の義妹、めしあの特徴である。そして、世界で最も特別であろう存在だ。今日もめしあと保、姉の錬子、妹の蛍雨にとって、いつもどおりの一日が始まる。めしあは縁起物のごとく扱われ、錬子はクールな生徒会長と憧れられ、蛍雨は鬼子として恐れられ、保は女子生徒に怖がられる一日が。そして、めしあを守るためでもあるいつもの一日が―。
  • 飛天の風 六男坊と陰陽師
    3.8
    藤原家の六男坊と天才陰陽師が紡ぐ平安物語。  時は平安、太政大臣の六男坊・藤原有視は、夜道で陰陽寮の学生・安倍春秋とぶつかり、春秋は追っていた男を逃がしてしまう。  口論になった二人だが、そのために「密かの賊」と呼ばれる盗賊団の盗みの現場を目撃することとなり、行きがかり上、事件に関わる羽目になってしまった。  だが、手がかりは殺された屋敷の主が言い残した「かね」という言葉だけ。 盗賊団の行方はなかなかつかめないまま日々が過ぎていった。  そんな時、有視は幼なじみの小色と再会する。小色のことを気にかける有視だったが、彼女は、なぜか有視を避け続ける。  一方、有視の身に迫る危機を感じ取った春秋は、自分の式神を有視に分け与えようとするが…!?  初めて目にする式神の存在、初恋の少女との再会、そして事件の真相――。 のんびり六男坊と天才陰陽生が紡ぐ、平安陰陽師物語! ※この作品は底本と同じクオリティのイラストが収録されています。
  • 銀行王 安田善次郎―陰徳を積む―
    4.0
    日本を代表するメガバンク・みずほフィナンシャルグループ。この巨大企業の礎を築いた安田善次郎は、渋沢栄一らと共に国立銀行の設立に尽力し「元祖銀行王」と称されている。富山の貧しい下級武士の生まれながら、たった一代で巨万の富を掌中にした安田が如何なる時も肝に銘じた「陰徳」とは――。混迷の時代に生きるビジネスマン必読。『陰徳を積む―銀行王・安田善次郎伝―』改題。
  • さがしもの
    4.2
    「その本を見つけてくれなけりゃ、死ぬに死ねないよ」、病床のおばあちゃんに頼まれた一冊を求め奔走した少女の日を描く「さがしもの」。初めて売った古本と思わぬ再会を果たす「旅する本」。持ち主不明の詩集に挟まれた別れの言葉「手紙」など九つの本の物語。無限に広がる書物の宇宙で偶然出会ったことばの魔法はあなたの人生も動かし始める。『この本が、世界に存在することに』改題。
  • 女子高生ハッカー鈴木沙穂梨と0.02ミリの冒険
    3.8
    高校生の鈴木沙穂梨は、個人情報を盗んだ疑いで逮捕された友人の父の無実を証明するため、彼氏の拓人とともに調査を開始する。そのころ世間では『サイコ・エンジェルズ』というスマホゲームが大ブームを巻き起こし、高額課金やアイテムの売買などが社会問題化しつつあった。女子高生の日常と世界的陰謀がサイバー空間で交錯し、思わぬ真相が明らかに。「いま」を描くサイバーミステリ!
  • Dr.アシュラ 1
    3.4
    TVドラマ化もした「N’sあおい」「町医者ジャンボ」の、こしのりょう最新刊!! 医療漫画を描き続けた作者が挑む、救命救急最前線!! 主人公・杏野朱羅(あんのしゅら)は、命に関わる修羅場を異常なまでに欲する凄腕。様々な志を持つ医師達との衝突や医療現場の現実に挑む孤高の救命女医物語!!
  • 異世界に転生したんだけど俺、天才って勘違いされてない?
    3.7
    荒川功樹(あらかわこうき)が前世の知識を持ったまま転生したのは、少し違う歴史を歩んだ日本。 「ファンタジー世界で剣と魔法にエルフの世界じゃねーのかよ!」と落胆する功樹だったが、自身のいたずら書きをもとにとある数式を(母親が)解いてしまったことから、世界中から功樹が天才だと勘違いされてしまうことに。 その功績で秀才が集う国際科学技術学院に入学した功樹は、カナダ出身の少女アリス、ロボット工学を専門とする信吾(しんご)と出会うが、そこでも天才と勘違いされたままで――!? 功樹が生まれ持った知識を披露するたびに勘違いされ、彼の行く先々で日常が非日常へと変わっていく!! 勘違いが加速していく天才転生コメディ!!
  • 春の城
    3.7
    学徒出陣、基地での激務と空襲、マリアナ沖大海戦、父や恩師、そして恋人を奪った広島の原爆の惨状……。第二次大戦に遭遇した一人の青年の友情と恋愛、師弟愛と肉親愛とを、入念な筆で情趣ゆたかに描いた著者の処女長篇。激動の時代と生きながらなお、溌剌たる若い生命の感受性、健康で素直な生活感情と故国への愛、掛替えなき青春という時の、一つの姿を浮彫りにする。読売文学賞受賞。
  • 看守眼
    3.8
    刑事になるという夢破れ、留置管理係として職業人生を閉じようとしている、近藤。彼が証拠不十分で釈放された男を追う理由とは(表題作)。自叙伝執筆を請け負ったライター。家裁調停委員を務める主婦。県警ホームページを管理する警部。地方紙整理部に身を置く元記者。県知事の知恵袋を自任する秘書。あなたの隣人たちの暮らしに楔のごとく打ち込まれた、謎。渾身のミステリ短篇集。
  • 昭和史 七つの謎
    3.6
    1~2巻649~715円 (税込)
    史実を知れば知るほど、調べれば調べるほど歴史の闇は深まる。真珠湾奇襲やソ連の侵攻、そして東京裁判の背後にはいったい何が蠢いていたのか? 卓抜な史眼の著者が資料の山にわけ入り、数多くの関係者の貴重な証言を基に昭和史に肉薄。文庫化にあたり新たに原武史氏との対談「昭和天皇の『謎』」も収めた。
  • 人生論
    3.8
    いっさいの自己愛を捨て、理性的意識に生きることによってのみ、人間は真の幸福を獲得することができる――人間いかに生きるべきか? 現世において人間をみちびく真理とは何か? 永年にわたる苦悩と煩悶のすえ、トルストイ自身のこの永遠の問いは、本書にみごとに結実した。誤ることのない鋭い観察力と、愛の直感と心の目で綴った、人生についての内面的、哲学的な考察。
  • 汚れた赤を恋と呼ぶんだ(新潮文庫nex)
    3.9
    七草は引き算の魔女を知っていますか――。夏休みの終わり、真辺由宇と運命的な再会を果たした僕は、彼女からのメールをきっかけに、魔女の噂を追い始める。高校生と、魔女? ありえない組み合わせは、しかし確かな実感を伴って、僕と真辺の関係を侵食していく。一方、その渦中に現れた謎の少女・安達。現実世界における事件の真相が、いま明かされる。心を穿つ青春ミステリ、第3弾。
  • 子どもに自信をつける言葉 傷つける言葉
    5.0
    何気ない親の「ひと言」で子どもの心は大きく変わる!「どうしてできないの?」「勉強するの?しないの?」「早くしなさい」「ありがとう助かるわー」「自分で決めなさい」…子どもの心を育てるうえで、良いひと言・悪いひと言の違いとは?心理学の第一人者が、「心の強い子」を育てるちょっとした言葉、そして、言葉をかける親の心理問題を解き明かします。大好評!『子どもの自信をつける言葉トラウマになる言葉』の文庫化電子版。
  • 十五歳の課外授業
    3.8
    歯科医院の跡取り息子の卓郎、中学3年生。平凡な地味キャラの自覚があるが、学校一モテる美女ユーカに何故か告白され、付き合っている。ある理由から、肉食女子ユーカの猛攻を避けている中、卓郎のクラスに教育実習生がやってくる。陰気で冴えない女子大生に男子たちはがっかりだが、卓郎は彼女に見覚えがある気がして…。等身大の中学生の悩みと、それぞれの「秘密」を描くビターな青春小説。
  • テグスの迷宮探訪録
    4.3
    強者しか入ることの出来ない大迷宮――幼い頃から単独で迷宮に潜り続けたテグスは、信じられないような若さでその地に到達していた。そして待ちに待った十三の誕生日。晴れて成人の証を手にしたテグスは、一人前の探訪者として最も難易度の低い小迷宮から再出発する! 訪れたことのない場所、初めて使う魔術、そして厳しくなった攻略条件。図抜けた実力を持ちながらも、そのすべてを目いっぱい楽しむテグス。そんなある日、ずっと一人で行動してきたテグスは、痩せ細った獣人の女の子を拾うのだが……。過酷で殺伐とした《迷宮都市》をほのぼの生き抜く、一風変わった探訪者の冒険実録!
  • 聖痕
    4.3
    五歳の葉月貴夫はその美貌ゆえ暴漢に襲われ、性器を切断された。性欲に支配される芸術に興味を持てなくなった彼は、若いころから美食を追い求めることになる。やがて自分が理想とするレストランを作るが、美女のスタッフが集まった店は「背徳の館」と化していく……。巨匠・筒井康隆が古今の日本語の贅を尽して現代を描き未来を予言する、文明批評小説にして数奇極まる「聖人伝」。
  • 庭の桜、隣の犬
    3.4
    夫婦って、家族ってなんだろう? 愛でも嫉妬でもない、なにかもっと厄介なものをど真ん中に抱えて、私たちはどこへ向かうのだろう? 3LDK35年ローン、郊外のマンションに暮らす30代夫婦の生活を揺らす、さざ波のような出来事を通して、現代の家族のあてどない姿をリアルに描いた傑作長篇小説。
  • 花のかんばせ
    完結
    4.0
    大正末期。東京。銀座。「靴磨きの小僧」と蔑まれながらも、渉は希望に向かう強さを持っていた。そんな彼に、身分違いの恋がやってくる。高貴な生まれでありながら、正直で公平な心の青年・八尋。美しい八尋と出会った渉は、恋をせずにはいられない…! 少年男娼の切ない恋「色肌」とその続編も収録。
  • 移動祝祭日
    4.0
    1920年代、パリ。未来の文豪はささやかなアパートメントとカフェを往き来し、執筆に励んでいた。創作の苦楽、副業との訣別、“ロスト・ジェネレーション”と呼ばれる友人たちとの交遊と軋轢、そして愛する妻の失態によって被った打撃。30年余りを経て回想する青春の日々は、痛ましくも麗しい――。死後に発表され、世界中で論議の渦を巻き起こした事実上の遺作、満を持して新訳で復活。
  • リルケ詩集
    4.1
    現代抒情詩の金字塔といわれる「オルフォイスへのソネット」をはじめ、二十世紀ドイツ最大の詩人リルケの独自の詩境を示す作品集。
  • 凛花は夜に散らされる
    3.5
    「俺かあなたか。どちらが早く堕ちるか賭けないか?」。 「私は利用価値のない人間とは寝ない主義だ」。 警視庁公安部に籍を置く紀藤亮二は、その生まれ持った中性的な美貌とは裏腹に、冷酷で強引な捜査を行ってきた。しかし、ある重要な囮捜査に失敗してしまう。 「これはチーム全体の責任だ」。そう主張する部下の嘉神を退け、己の失態を取り戻すため、日頃から紀藤の容姿を気に入っている権力者を、体の取引で利用しようと考える。 だが、それを嘉神に妨害され…。そのまま嘉神に閉じ込められた紀藤は、自分にとって利用価値のない部下に体を貪られ…。
  • 日々の泡
    3.8
    愛を語り、友情を交わし、人生の夢を追う、三組の恋人たち――純情無垢のコランと彼の繊細な恋人のクロエ。愛するシックを魅了し狂わせる思想家の殺害をもくろむ情熱の女アリーズ。料理のアーティストのニコラと彼のキュートな恋人のイジス。人生の不条理への怒りと自由奔放な幻想を結晶させた永遠の青春小説。「20世紀の恋愛小説中もっとも悲痛な小説」と評される最高傑作。
  • 座敷童にできるコト
    4.7
    ドアを開けたら、目の前にセーラー服の女の子がいた。部屋の住人である僕は硬直し…そして、その少女は叫んだ。「うおぉっ! じ、自由だっ!」―これが、僕・守屋克喜と彼女・“座敷童の未麟”のファーストコンタクトだった。僕は、ちょっとヘンな女の子…にしか見えない座敷童と同居を強いられることに。おまけに今年から通う豊葦学園も、変わった人たちばっかりで、いったいこれから僕はどうなるんだろう…? 第11回電撃大賞大賞コンビが贈る、イマドキな座敷童の物語。
  • 虫樹音楽集
    3.7
    ジャズ全盛の1970年代。サックスプレイヤー通称「イモナベ」は、『孵化』というライブを全裸で演奏して以降、精神に変調をきたしたとの噂と共にジャズシーンから姿を消した。ところが1990年、小説家になりたての私は『変態』と題されたライブチラシを見つける。イモナベの行方を尋ねた「私」が見たのは絶対にありえない戦慄の風景だった。カフカ『変身』とジャズを見事に融合させた傑作連作短編。
  • シャーロック・ホームズ最後の挨拶
    4.0
    引退して田舎に引籠っていたホームズが、ドイツのスパイ逮捕に力を貸す、シリーズ中の異色作「最後の挨拶」。ほかに、一人暮しの老婆のもとに塩漬けの耳が送られてくる「ボール箱」、姿を見せない下宿人と奇妙な新聞広告の謎を解く「赤い輪」、国家機密である特殊潜航艇の設計図の盗難をめぐってホームズ兄弟が活躍する「ブルース・パティントン設計書」など全8編を収録。
  • オセロー
    3.8
    ムーア人の勇敢な将軍オセローは、サイプラス島の行政を任され、同島に赴く。副官に任命されなかったことを不満とする旗手イアーゴーは、策謀を巡らせて副官を失脚させた上、オセローの妻デズデモーナの不義をでっちあげる。嫉妬のあまり、妻を自らの手で扼殺したオセローは、すべてが、イアーゴーの奸計であったと悟り自殺する。シェイクスピアの後期の傑作で、四大悲劇の一つ。
  • スマッシュエース!
    3.7
    わずかな油断や予想外のアクシデントなど、さまざまな理由で人は挫折を経験する。そんなとき、誰しも「もうおしまいだ」と、心が折れそうになるだろう。けれど、どんなときにも必ず光明はある。希望を捨てなければ――。 この物語の主人公は、いずれは日本を代表するバドミントン選手になると将来を嘱望された少年。しかし彼は、ある事故によって、スポーツ選手として致命的なケガを負ってしまう。誰もが絶望する中、彼自身は諦めなかった。 少年は奇跡を追って、再び走り出す。もう一度、空高く翔ぶために。
  • かもめのジョナサン【完成版】
    4.0
    「飛ぶ歓び」「生きる歓び」を追い求め、自分の限界を突破しようとした、かもめのジョナサン。群れから追放された彼は、精神世界の重要さに気づき、見出した真実を仲間に伝える。しかし、ジョナサンが姿を消した後、残された弟子のかもめたちは、彼の神格化を始め、教えは形骸化していく……。新たに加えられた奇跡の最終章。帰ってきた伝説のかもめが自由への扉を開き、あなたを変える!
  • ヘヴィーオブジェクト 外なる神
    4.3
    「……狂ってる」 ギガントハスラー。それは四つの世界的勢力が各々自慢のオブジェクトを持ち込み、総勢八機入り乱れての巨大な合同軍事演習。もちろん演習なんて名ばかりで、実際に行われるのは本物の殺し合い。オブジェクト八機のバトルロイヤルを前に、お姫さまことミリンダ・ブランティーニは額に手を当てて、もう一度呟く。 「まったくかんぺきに狂ってる」 一方のクウェンサーは、完全にぶんむくれたお姫様の機嫌を取り戻せと使命を帯びる。 失敗はオブジェクトの支援中断を意味するぞ! 新型兵器の見本市へ決死のデートに挑む彼の運命はいかに……。 そして前人未踏のお祭り騒ぎの裏側では、「邪神の名」を冠する男が蠢いているらしく……。近未来アクション!
  • 逢魔ヶ時あやいと倶楽部 召喚少女の守護人形
    3.2
    雪のように白い肌。黒檀のように黒い髪。血のように赤い唇。その美少女の名は、紫榊銘といった。彼女は、感情が高ぶると、無意識に妖怪を“召喚”してしまう体質であった。制御できない妖怪に狙われる銘。そんな彼女を守るため、『弁慶』と名乗る少年が付き従う。彼の正体は、“社人形”―少年の姿をした対妖怪用呪術戦闘機。銘の日常が、『非日常』に変わる―。これは、不思議な学園異能奇譚。
  • ふむふむ―おしえて、お仕事!―
    3.7
    あなたがなりたかった職業は何ですか。靴職人、お土産屋、動物園飼育係、フィギュア企画開発、漫画アシスタントにフラワーデザイナー。夢を叶え、技能と情熱をもって働く15職種16人の女性に、作家が直撃インタビュー。時に持ち前の妄想力を炸裂させ、時にキレキレの自己ツッコミを展開し、時に物欲の鬼と化しながら、聞き取った素晴らしき人生の物語。さあ皆でレッツ“ふむふむ”!
  • ひとつ海のパラスアテナ
    3.8
    すべての『陸』は、水底(みなぞこ)に沈んだ。透き通る蒼い海と、紺碧の空。世界の全てを二つの青が覆う時代、『アフター』。 セイラー服を着て『海の男』として生きるボクは、両親の形見・愛船パラス号で大海を渡り荷物を届ける『メッセンジャー』として暮らしていた。そんなボクに、この大海原は気兼ねなくとびきりの『不運』を与えてくる。 ――『白い嵐』。 無情にも襲いかかる自然の猛威。それは、海に浮かぶ全てを破壊した。 愛船パラス号を失い、ボクが流れ着いたのは孤立無援の浮島。食糧も、水も、衣服も、何も無い。あるのは、ただただ広がる『青』。ここに、助けは来るのか、それとも―― それは、いつ終わるとも分からない。ボクの『生きるための戦い』。
  • 殺人者はいかに誕生したか―「十大凶悪事件」を獄中対話で読み解く―
    3.8
    世間を震撼させた凶悪事件の殺人者たち――。臨床心理士として刑事事件の心理鑑定を数多く手掛けてきた著者が、犯人たちの「心の闇」に肉薄する。勾留施設を訪ねて面会を重ね、幾度も書簡をやりとりするうちに、これまで決して明かされなかった閉ざされし幼少期の記憶や凄絶な家庭環境が浮かび上がる。彼らが語った人格形成の過程をたどることで、事件の真相が初めて解き明かされる。
  • 優しいサヨナラの遺しかた とある終幕プランナーの業務記録
    3.4
    童話作家の父を亡くした大学生の智永読が、火葬場で出会った謎の美少女・小日向しるし。彼女は、依頼主の希望どおりに人生の最期を演出する“終幕プランナー”だと名乗るのだった。 葬儀屋とも納棺師とも違い、この世を去った依頼主に代わって彼らが遺したかった物を守り、遺したくなかった物を処分するのが仕事だという彼女。その足跡を追って辿り着いたのは小日向人生相談所という怪しげな事務所で……。 とある能力を買われ、そこで働くことになった読。彼は、老若男女様々な依頼主が望んだ十人十色の“サヨナラ”を目の当たりにするのだが――。
  • ネバー×エンド×ロール ~巡る未来の記憶~
    3.6
    この街は壁に囲まれている。 札幌を襲った天災から十六年、復興という名の再開発事業のせいで、街は高い壁の中にすっぽり収まっていた。 風変わりなその街で育った十五歳の少年・駆は外の世界への憧れを抑えきれずにいた。怖いもの知らずの彼は、街一番の秀才・勇夢と幼なじみの夏月を巻き込み、無謀すぎる脱出作戦を立てるのだが……。 そんな夏の日、放課後の屋上に“過去へ駆ける少女”が落っこちてきて―― !? 悩める彼らの運命が動き始める! 一人の少女が巡る三つの暦。 高い壁に秘められた小さな星のナゾを紐解く、青春ロスタイムストーリー。
  • 猿渡さん家のラグナロク
    3.0
    「では、家族会議を始めよう」遡ること数日前。MMORPG『ライブライフオンライン』で念願のマイホームを手に入れたサワタリ家はお隣のイヌガミ家とすっかり意気投合。ところが引っ越し祝いの狩りでレアアイテムを巡り大喧嘩! 口論の末PvPトーナメントで決着を付けることに!! さらに、対お隣さん用装備の製作に励むサワタリ家を予期せぬトラブルが襲う――!? 『吉永さん家のガーゴイル』コンビが贈る、VRファンタジー・コメディ堂々開幕!!
  • わけありの方、歓迎します。 斎藤さん家の五ツ星アパート
    3.8
    「入居者募集中 ご相談は斎藤家(大家)まで ※わけありの方も大歓迎です」という貼り紙のある、少々年季の入った〈斎藤ハイツ〉。一階と二階に二部屋ずつしかないこの小さなアパートには、変わった住人たちがひっそりと暮らしている。 近くにあるマンションを見張っている、犬連れの老人。漫才の練習に明け暮れている怪しげな二人組。押入れの奥に三千万円を隠している若者。一緒に暮らす少年に人の殺し方を教えている殺し屋……。 彼らは教えてくれる。 生きていくのは難しく、苦しいことばかり。けれど、人生は捨てたもんじゃない。
  • 江姫 -乱国の華- 上 浅井の幼姫
    5.0
    「―― 泣くものか。泣けば負けだ。負けはならぬ。決して、負けてはならぬ」信長の姪であり、お市の方の娘である浅井の三女・江。 生まれは北近江、育ちは伊勢、母とともに越前へおもむき、知多大野へ十二歳で嫁ぐ――幼い頃から転変の人生を歩み、二度の落城をくぐり抜け、三人の夫に嫁して、ついには徳川将軍の御台所に上りつめた、強く誇り高い娘。信長・秀吉・家康ら、乱国の世を駆け抜けた英雄と出会い、その生き様を見届けた江姫の、波乱と激動の生涯を描く物語。上・中・下の全三冊で堂々刊行!
  • 火口のふたり
    3.4
    私、賢ちゃんの身体をしょっちゅう思い出してたよ――挙式を控えながら、どうしても忘れられない従兄賢治と一夜を過ごした直子。出口のない男女の、行きつく先は?不確実な世界の極限の愛を描く恋愛小説。
  • ノエル―a story of stories―
    3.9
    孤独と暴力に耐える日々のなか、級友の弥生から絵本作りに誘われた中学生の圭介。妹の誕生に複雑な思いを抱きつつ、主人公と会話するように童話の続きを書き始める小学生の莉子。妻に先立たれ、生きる意味を見失いながらボランティアで読み聞かせをする元教師の与沢。三人が紡いだ自分だけの〈物語〉は、哀しい現実を飛び越えてゆく――。最高の技巧に驚嘆必至、傑作長編ミステリー。
  • 電子魔法使いのトロニカ。
    3.5
    魔法学校に通う少女のニカ。彼女は落ちこぼれとして知られていたが、それには理由があった。 古魔道具趣味(アナログオタク)。 セピアな雰囲気を纏う、古き良き趣(おもむき)深い魔法道具が大好きで、そのせいなのか、現代の魔法の花形である電子魔法系にめっぽう弱く、触れるだけでデバイスを壊してしまうほどだった。 そんなニカが、エリート男子生徒の二人……爽やか金髪少年ユリアンと、無口クールな黒髪少年リドと組むことになる。魔道具オタク少女のスクールライフ、波乱の予感です……!
  • 御手洗潔と進々堂珈琲(新潮文庫nex)
    3.5
    進々堂。京都大学の裏に佇む老舗珈琲店に、世界一周の旅を終えた若き御手洗潔は、日々顔を出していた。彼の話を聞くため、予備校生のサトルは足繁く店に通う――。西域と京都を結ぶ幻の桜。戦禍の空に消えた殺意。チンザノ・コークハイに秘められた記憶。名探偵となる前夜、京大生時代の御手洗が語る悲哀と郷愁に満ちた四篇の物語。『進々堂世界一周 追憶のカシュガル』改題。
  • 鋼の魂―僕僕先生―
    3.8
    唐、吐蕃、南詔の三国が支配を狙う雲南の国境地帯。この地を訪れた一行は、孤児を引き取って暮らす男女、宋格之と呉紫蘭に出会う。やがて大国の争いは激化し、子ども達に危機が迫る中、僕僕らは村に伝わる守り神「鋼人」の封印を解くため、湖底へと向かう。迫りくる軍勢。進まぬ国家間の和解。裏で糸を引く「胡蝶」。戦争前夜の狂騒を前に、王弁は何を思う? 緊迫のシリーズ第六弾!
  • 補習クラスのデバッガーズ
    3.0
    俺たちに見つけられないバグはない!  世界に通用する専門家を育てるというコンセプトの元、工学科や家政科という専門学科が集まった私立物部高校。ここに通う主人公・千石新は女性の胸のサイズまでロボット動作プログラムに使う方程式に当てはめて考えてしまうオタク生徒。  ある日彼は英語の授業で発音がうまくできなかったせいで、補習授業を受けることになってしまう。そこで彼は、本気で二次元キャラクターと結婚するため、数学を学んで二次元の世界に行こうと考えている残念イケメンの狩谷や、世界中の花嫁に自分の作ったウエディングドレスを着てもらう夢を持つ安心院聖歌たちと出会う。彼女と以前会っていた新は、ドキドキしながらも補習授業を受ける楽しみを見いだす。  そんな時、工学科で使っていたアナログのディスプレイがそろって故障してしまう事件が起きる。原因が盗撮カメラから発信させる違法電波であることをつきとめた新たちだったが、そのカメラは聖歌たちが使う家政科のロッカーに仕掛けられていた。学校にカメラのことを通報した新たちだったが、教師たちは何も行動を起こそうとしなかった。しびれを切らした新たちは独自に犯人を捕まえようとする。  新感覚のエンターテイメントミステリー、起動! ※この作品は底本と同じクオリティのカラーイラスト、モノクロの挿絵イラストが収録されています。
  • 灼熱の王
    完結
    2.7
    「お前は今宵から私の…砂漠の王の花嫁だ」砂漠の国でホテル建設に関わる会社員・蓮は完成パーティの会場で次期国王と名高い漆黒の髪と金色の瞳を持つ皇子アクラブに攫われる!! 王宮に閉じ込められた蓮は強引に体を奪われ、淫らな快楽に溺れさせられて!? 砂漠の太陽より熱く、激しい恋の物語。
  • 球形の季節
    3.5
    四つの高校が居並ぶ、東北のある町で奇妙な噂が広がった。「地歴研」のメンバーは、その出所を追跡調査する。やがて噂どおり、一人の女生徒が姿を消した。町なかでは金平糖のおまじないが流行り、生徒たちは新たな噂に身を震わせていた……。何かが起きていた。退屈な日常、管理された学校、眠った町。全てを裁こうとする超越的な力が、いま最後の噂を発信した! 新鋭の学園モダンホラー。
  • ホムンクルス 1
    完結
    4.0
    ▼第1話/新宿▼第2話/依頼▼第3話/金欠▼第4話/素性▼第5話/オペ▼第6話/活性化▼第7話/実験▼第8話/左側▼第9話/左目▼第10話/カマ●主な登場人物/名越(新宿西口のカーホームレス。34歳。詳細な身元は不明)、伊藤(22歳の医大生。名越にトレパネーション手術を持ちかける)●あらすじ/新宿西口で車上生活をしている主人公・名越は、持ち前の虚言癖のためか、他のホームレスの中にとけ込めない日々を送っていた。そんな彼の唯一の楽しみは、車で気ままに走るドライブ。だがついにガス欠となり、お金も底をついてしまう。そんなある日、名越の前に不気味な男が現れて、彼に声をかけてくる(第1話)。●本巻の特徴/伊藤という医大生から、「70万円で頭蓋骨に穴を開ける人体実験をさせてほしい」と持ちかけられた名越。“トレパネーション”と呼ばれるその手術を受けると、第六感が芽生えるというのだ。最初は全く相手にしなかった名越だったが…?
  • 雨ときどき、編集者
    4.0
    出版不況にあえぐ大手出版社『仙葉書房』。そこに勤める中堅文芸編集者・真壁のもとに、一通の手紙が舞い込んだ。それは、新人時代からいがみ合いながら共に成長してきた担当作家・樫木重昂からの『遅れてきた遺言』。「真壁、俺の本を親父に届けてくれ――」。 樫木の父親は生粋のドイツ人。日本文学は読むことができないため、作品を翻訳する必要があった。真壁は『遺言』を胸に、超マイナー言語である日本語で書かれた『名作』を、世界に羽ばたかせる決意をする。出版業界と翻訳業界の狭間で東奔西走する文芸編集者の苦悩、その行く末は……!?
  • 土方美月の館内日誌 ~失せ物捜しは博物館で~
    3.1
    月曜日だけ探偵事務所を開いているという博物館『姫神郷土博物館』。大切なものを失ってしまった人は、不思議とこの博物館に集まるという。 名前負けコンプレックスを持つ従業員・沖田総司もそんな風変わりな博物館の縁に引き寄せられた一人。彼は就職詐欺に遭い、途方に暮れていたところを“名前だけ”で見出され、美人館主に拾われた。 「すべてのものには来歴がある」が口癖の館主・土方美月は、卓越した古物知識と新選組をこよなく愛するちょっと不思議な女性。総司は彼女と奇妙な事件を解くうちに、美月が探偵として失せ物捜しをする理由に気付いていく……。
  • 七十年の約束 ~届く宛てのない手紙~
    3.0
    新米新聞記者・仲尾晴人(なかおはると)が病床の祖父・仲尾碧(なかおみどり)からある一人の女性に渡してほしいと託された一通の手紙――それは、67年前に書かれた、祖母ではない「蓮沼閑子(はすぬましずこ)」という見知らぬ女性宛てのものだった。堅物の祖父曰く、恋人でも、ましてや愛人でもなかったという。この閑子という女性と祖父の関係に興味を抱いた孫の晴人は、新聞記者の伝手をたどって、さっそく閑子の孫の水森咲子(みずもりさきこ)と会うことに。 そして、二人はお互いの話を繋ぎ合わせ、在りし日の祖父たちの想いを探っていく……。 手紙に込められていた一つの約束が、深く切なく心に響く感動の恋愛ストーリー。
  • さびしがりやのロリフェラトゥ
    4.5
    「変猫」のさがら総が贈る、新青春エンタ! ぼくらの学校には、血を吸いつくす吸血姫がいる――。クラスメイトたちのあいだでまことしやかに囁かれる噂は、真実だった。理想と現実のバランスに苦悩する高校生作家、常盤桃香は深夜の旧校舎で怪異と出会い、風変わりな姫とおかしな会話を紡ぐことになる。「汝、無礼である。如何なる理由でここを訪れるか?」「おでんを作ったので」「……おでん?」「こんにゃくもあります!」「……こんにゃく?」けれど、ふたりの奇妙な友情は、死体の出現をもって終わりを告げた。常識人的いじめっ子、自爆系宇宙ロボット、そして“正義の味方の敵”のぼく。優雅なる吸血姫を取り巻く人間関係は多角的に入り組んで、表と裏が混じりあい、複雑怪奇な青春群像劇を織り成していく。「だれもが静かに平和に暮らすだけの話を書きたかった」「いいかな? だれもそんな話は読みたくないんだ」――これはぼくたちの悩みを笑い飛ばす物語だ。そして、ハッピーエンドになるべき物語だった。『変態王子と笑わない猫。』のさがら総が挑む、新機軸の黄昏ロリポップ! 誰にも先が読めない青春ミステリアスコメディ、開幕! ※この作品は底本と同じクオリティのカラーイラスト、モノクロの挿絵イラストが収録されています。
  • 真夜中のオーディション
    4.0
    役者の卵・戸張美里が友人の代役で受けたオーディション。それは奇妙なものだった。時間は夜中の十二時。場所はマンションの一室。そこで待っていた男からの指令は、十二年前に失踪したある娘になりすまし、母親の家を訪ねることだった。美里は不審に思いながらも持ち前の好奇心と役者根性から、仕事を受けてしまうが……。役者の卵がにわか迷探偵に!? 連作ユーモア・ミステリー!
  • 城ヶ崎奈央と電撃文庫作家になるための10のメソッド
    3.0
    「あたし……ライトノベル作家になりたいの……っ!」 それが、明るく前向きで何事にも一生懸命な女子高生・城ヶ崎奈央の夢だった。一ノ瀬渉が奈央の秘密を知った時、電撃文庫作家を目指す二人の闘いの日々が始まる。 渉が同居している従姉の編集者(通称・トメ姉)から執筆上の注意事項や書き方を学んだり、短編や長編を書く上で大事なポイントを知っていく奈央たち。さらには執筆に必要な知識を求め、時にはデート、時には体験、そしてついに電撃文庫編集部へとたどり着くのだった。 編集者二人による打ち合わせで凹まされるものの持ち前の明るさでさらに闘志を燃やす奈央。そしていよいよ電撃小説大賞に応募する原稿が上がったのだが──!? 作家打ち合わせの内容が盛りだくさんでお届けします!
  • ハルの肴 1
    完結
    4.5
    全8巻649~680円 (税込)
    歴史の街、相撲の街、東京・両国。北海道から絵描きを目指して上京した春野ハルはひょんなことから老舗居酒屋・大門で働くことに。はたしてハルの新生活の行方は!? 「蒼太の包丁」で大人気を博したゴールデンコンビが描く、美肴と人情満載の両国居酒屋物語。
  • いなくなれ、群青(新潮文庫nex)
    3.9
    11月19日午前6時42分、僕は彼女に再会した。誰よりも真っ直ぐで、正しく、凜々しい少女、真辺由宇。あるはずのない出会いは、安定していた僕の高校生活を一変させる。奇妙な島。連続落書き事件。そこに秘められた謎……。僕はどうして、ここにいるのか。彼女はなぜ、ここに来たのか。やがて明かされる真相は、僕らの青春に残酷な現実を突きつける。「階段島」シリーズ、開幕。
  • きみにあげたい恋レシピ
    3.7
    愛に溢れるが些か複雑な事情を抱えた家を出て、調理師専門学校に進学した聡。理想のレストランと出会い、ここで働かせてほしいと即座に頼み込むが、オーナー兼シェフの千野は「真面目そうで顔のいい男って嫌い」と容赦なく言い放つ。しかし、お試し雇用中の聡に彼が少しずつ見せてくれる素顔は、料理に対してひたすら真摯でどこか可愛くて……? 【おことわり】電子書籍版には、紙版に収録されている口絵・挿絵は収録されていません。イラストは表紙のみの収録となります。ご了承ください。
  • 新三河物語(上)
    3.7
    永禄3年(1560年)、織田信長の急襲に遭って、今川義元は桶狭間に斃れた。義元に頤使されていた松平元康(家康)は父祖の地、西三河は岡崎城に戻り、悲願の独立を果たす。だが息継ぐ間もなく、一向一揆が勃発。血縁者が敵味方に分かれ、相争う国力消耗の未曾有の事態から家康を救ったのは大久保忠俊(常源)だった。忠俊率いる大久保一党の決死の進退が深く胸を打つ戦国歴史小説の巨編。
  • デアマンテ~天領華闘牌~ (1)
    完結
    4.2
    全4巻649~726円 (税込)
    時は天明、異文化咲き乱れる長崎・丸山遊郭。華やかな遊女の姿にため息をつく、普通の少女・かな。しかし、父が濡れ衣で獄死したことで、彼女の人生は大きく変わってしまった。――うちが頑張るけん――父の汚名を濯がんと奮闘するかなは、ひょんなことから憧れの太夫・金剛のもとに身を寄せるが……!? 著者渾身の大河浪漫、ここに堂々開幕!
  • 彼女と僕の伝奇的学問
    3.5
    明応大学・民間伝承研究会のメンバーは、ある日 『実地調査(フィールドワーク)』 のため、山奥にある葦加賀村を訪れた。高校からの知り合いである新垣七海の誘いで会員になった民俗学初心者の大学1年・能美啓介はその矢先、白いワンピースを着た謎の人影を目撃する。彼女に大学の同級生 「弓立桜花」 の面影を見た啓介は、訝しみながらも村で行われる祭事のリサーチを進めていく。 だが村の人々と交流を深めるうち、彼らは村人たちに不審な点があることに気づく。深夜の謎のかがり火、メンバー以外のよそ者に対する過剰な反応……。 果たして《祭事》に秘められた真相とは。そして啓介が見た人物との関係は――!?
  • バッカーノ! 1932-Summer man in the killer
    3.9
    その夏、死を恐れる新聞記者は殺人鬼と出会い────死にたがりの少年は、不死者と出会った。 1932年、NYの街を恐怖に陥れていたのは、『アイスピック・トンプソン』という奇妙な事件だった。『アイスピック・トンプソン』が現れるのは決まって雨の日。アイスピックを凶器に何度も何度も突き刺され、雨が血を流していく──。 DD新聞社をはじめ、連続殺人鬼の記事や話題で持ちきりな中、警察はグラハム・スペクターという不良少年に疑いをかける。一方、NYを訪れていたエルマーも殺人鬼にあたりを付け始め、グラハムと出会うことに。そして、自分達の関係者たちが殺されていくガンドールたちも、徐々に事件の中心へと近づいていき……。
  • バッカーノ! 1931 鈍行編 The Grand Punk Railroad
    3.7
    第9回電撃ゲーム小説大賞〈金賞〉受賞の成田良悟が、前作を上回るスケールとトリッキーな構成で贈る受賞後第1作。 舞台は1931年アメリカ。 大陸横断特急「フライング・プッシーフット」。 “不良軍団”は貨物室のお宝をちょいと戴くため、列車に乗り込んだ。 “革命テロリスト軍団”は偉大なる指導者を奪還するため、列車に乗り込んだ。 “ギャング”は鉄道会社を脅して金をせしめるため、列車に乗り込んだ。 “泥棒カップル”は一年ぶりにNYの友人と会うため、列車に乗り込んだ。 出発の興奮に酔う彼らはまだ知らない。これから始まるクレイジーな夜を――。
  • 親不孝通りディテクティブ
    3.6
    1~2巻649~796円 (税込)
    タクシー強盗と、港の火事、そしてスーパーの警報騒ぎ、同時に起こった事件の意外な関連とは…。中洲の屋台でバーを営む鴨志田鉄樹と、結婚相談所の調査員・根岸球太。腐れ縁の通称「鴨ネギコンビ」が、どういうわけか、物騒な事件に関わっていく。博多を舞台に大暴れ! ハードボイルド・ストーリー。
  • 君の隣にいたいから
    5.0
    父親の急逝によって天涯孤独となった大学生・和喜の前に突然「兄」だという青年が現れた。自称兄の聖陽はそのまま家に上がりこみ、和喜と一緒に暮らし始める。幼い頃に両親が離婚して以来、ずっと父と二人きりだった和喜には兄がいた記憶などなく、聖陽の目的がわからず反発するのだが、やがて彼をひとりの男性として意識するようになり……? 【おことわり】電子書籍版には、紙版に収録されている口絵・挿絵は収録されていません。イラストは表紙のみの収録となります。ご了承ください。
  • オメガ 警察庁諜報課
    3.5
    1~2巻649~770円 (税込)
    警察庁諜報課、通称「オメガ」は海外に支局を持つ国際諜報機関だ。北京支局香港分室に着任した美貌の捜査官・榊冴子に与えられたミッションは人民解放軍の配下にある麻薬精製工場の破壊工作だったが――。闇に広がる冷酷な諜報の世界を、臨場感あふれるアクションでつないだ待望の新シリーズ! (講談社文庫)

最近チェックした作品からのおすすめ