〈おんな〉の思想

〈おんな〉の思想

649円 (税込)

3pt

4.4

森崎和江らが著作を発表した60年から80年代、フェミニズムは黎明期を迎えた。思想形成期だった著者は、自身の核に深く食い込む影響を受けた。“女が語ろうとした時「男ことば」しかなかったところから、前を行く人が苦しみを背負ってくれた。そんな彼女たちのことばがわたしの血となり肉となった――。”外国語作品を含めおんなの思想を形作ってきたパイオニアの足跡を次の世代の女たちに伝える1冊。

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〈おんな〉の思想 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2021年02月06日

    上野千鶴子の「ことば」を形作ったのは、あえて「おんな」として振る舞うことで「おんな」の思想を表した女性たちの「ことば」であった。この本のタイトルがかっこ付き平仮名の「おんな」を用いているのは、「おんな」がつくられた概念であることを端的に示すためである。タイトルの時点で脱構築を表明するとんでもない本。

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    Posted by ブクログ 2019年07月12日

    生きた思想、生きた言葉がここにはある。
    とりわけ前半の日本の女性を扱った言葉は、間違いなく血が流れている。温かく、痛みを伴って。
    後半の海外の理論家の紹介は、切れ味抜群だ。

    ・富岡多恵子『藤の衣に麻の衾』ヒマつぶしとしての人生

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    Posted by ブクログ 2020年11月25日

    上野先生の血肉となってきた本がどんなものなのか。単なる読書案内には留まらず「だからあなたにも読んでほしい」という情熱の込められた1冊。

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    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2021年01月17日

    フェミニズムに関する、著者が影響を受けた著作の数々を紹介していく本。
    サイードの「オリエンタリズム」の章で、オリエンタリズムがジェンダーと同じ構造であるというのが面白かった。オリエンタリズムというのは、支配者である西洋が審美的に東洋をまなざす視点であって、支配者としての男性が被支配者の女性を審美的に...続きを読む

    0
    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2020年03月16日

    女性の生きづらさ、不満、喜びを、表現し、他の人々を動かしてきた人たちの紹介。いま、それぞれが自分らしくあるべき、という風潮になっているのは、先人たちのおかげなのだなと。大人向け偉人伝を読む思い。感謝。

    ●森崎和江

    P25 性の交換は、千万の言葉よりもふかく個体の基本的資質を表明するんです。わたし...続きを読む

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