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生き延びるための読み解き術にかかると、何より面白く痛快で、世の中のカラクリがわかる。凡百のグルメ本を超えた最強のフェミ本、春画研究での江戸のセクシュアリテイ、林真理子や川上未映子の小説から介護と出産、男のフェミニズムなどを題材に、読んで役立つ分析力に唸る快著。
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Posted by ブクログ
幅広い分野の本が選ばれていて、その本に対する好奇心も湧くし、上野さんの解説から気付かされることも多いしで、勉強になった。
本の解説集。著者への愛を感じました。最初は難しいと感じましたがゆっくり読むととてもよかったです。いわさきちひろさんについて書かれたものがとてもよくて感動しました。
えぇ、そんな見方もあるのか〜と厳しい視点にびっくりしながら読んだ。 名指しで批判的なことを書けるのはすごいな。
内容を正確に読み取り、それを自分の考えと照らしながら咀嚼し、自分の考えをさらに深められるような、知識が自分には圧倒的に足りなかった…
色々な有名な文学(小説など)を社会学的に考察する本だと思ってたから、思ってたのと全然違う…というのが読み始めた時の感想。 著者の知り合いとかの論文について、主観大で感想を語っているというのが率直なイメージ。 だけど、不思議。こんな視点があったのか…この表現は秀逸…って唸るところも多くて勉強になったし...続きを読む結果面白かった。 全体的にはフェミニズム論がメインテーマ。 フェミニズムって本来の女性の権利も認めるし、異性差別主義じゃないよ〜ってことのはずだけど、一部の過剰に女の権利を主張し、男という姓を否定したいだけの人たちのせいで地雷扱いされてると思ってた。 本書の著者も若干、男性が読んだら不快そうな表現が多くて、著者の年齢も見て、まだ女性がもっと女性であることを社会から求められてきた世代だからかなぁとか思った。 今は当たり前に女性の格好をして女性らしい心で生きている男性も溢れてて、性転換した人や同性カップルも大勢いるし、それが特段浮いたりすることもなく受け入れられてて、女性でも昔でいう男性らしい生き方をする人もいるし、そもそもLGBTも当たり前で、性差だけで思想にそこまで大きな違いはないような気がする。(もちろん違う以上、差はあるとは思うけど) 今でも亭主関白っぽい人もいるし、男もサポートは当たり前って人もいるし…今は単純な性差よりその人の環境によって培われた価値観が大きいような…。 ただ美人の民主化とか、パワーワードも多くて、結局面白く読み終えた。民俗学とか面白そうで読んでみようかなぁと思ったり。
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