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世間を震撼させた凶悪事件の殺人者たち――。臨床心理士として刑事事件の心理鑑定を数多く手掛けてきた著者が、犯人たちの「心の闇」に肉薄する。勾留施設を訪ねて面会を重ね、幾度も書簡をやりとりするうちに、これまで決して明かされなかった閉ざされし幼少期の記憶や凄絶な家庭環境が浮かび上がる。彼らが語った人格形成の過程をたどることで、事件の真相が初めて解き明かされる。
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Posted by ブクログ
憎むべき凶悪犯罪を犯した人間の生い立ちについて、深く鋭く書かれている。 筆者が言うように、犯行の動機等が明らかにならないまま、世論の「極刑止む無し」の声に後押しされて裁判が終了してはならないと強く感じた。 「罪を憎んで人を憎まず」の言葉が思い浮かんだ。
最近、幼少期の体験と心の闇に興味があります。 かわいそうな人が減っていきますように。 また、司法がもっと今後の悲劇を生まないためのものになりますように。 ======== 47 生来的な素因に成育上の問題点が付加され、両者が相乗的に作用し合い、さらには犯行直近に社会的ストレスが加わるといういくつ...続きを読むもの要因が複合することによって、犯罪は生まれるものなのです。 50 自分の信念に合致しない情報は排除されてしまう、そんな認知スタイルが出来上がっているとの仮説もたてられます。 59 解離は、通常は統合されている心のさまざまな働きが部分的に断絶してしまうことの総称で、その現れ方も多種多様です。解離も、心の崩壊を守るための防衛と考えられ、無意識のうちに進行します。 虐待を受けた人は多かれ少なかれ解離を示すものです。のちの章にも繰り返し登場する解離の概念ですが、解離性健忘はその典型です。記憶が現在の意識との連絡を断ってしまうものです。
臨床心理士による殺傷事件の加害者との交流からの考察。 幼児期の愛着関係、家族との関係性の質、学校や社会での対人関係、事件が起こる直前のストレスなど複合的に絡み合っていることを物語のように説明。 加害者本人寄りの発言と自らだけに心を開いているという思いを強調しているような印象は否めないが、再犯予防のた...続きを読むめの真相解明の必要性、裁判での量刑判断重視の方向性については考えさせられた。
殺人者はいかに誕生したか:「十大凶悪事件」を獄中対話で読み解く。長谷川博一先生の著書。凶悪犯罪者と呼ばれる殺人事件の加害者たちのこれまでの生育環境、家庭環境、生活環境に焦点を当てています。人間の人格形成や価値観の形成にあたって、生育環境、家庭環境、生活環境がどれほど重要であるかが理解できる良書です。...続きを読むもしこの本で紹介されている「殺人者」たちと同じような壮絶な環境に置かれていても同じような犯罪事件の加害者にならなかったと断言できる人は多くないのではないでしょうか。
この本を読んで、殺人事件の加害者や裁判についての認識が変わった。 どの事件も猟奇的で衝撃的なものばかりだが、そうなるべくしてなったものばかりであることが分かった。もちろん、一人の臨床心理士による解釈に過ぎないため真の事実は分からないが、加害者にも何かしらの事情があることは確かであるだろう。 殺人...続きを読むは絶対に許されないことであるし裁かれなければならないことである。しかし、なぜそのような凶悪な殺人事件が起こったのかという事実解明をしていくことは、殺人事件を見ていくうえで必要なことなのではないだろうか。
この作者は、裁判は真実を明らかにする場所ではなく、弁護士や検察官の駆け引きの場であることを、繰り返し嘆いていた。 それでは、真相が全く解明されないし、その事件から何も学べないと。 死刑囚との対話を通じて、裁判では明かされていない、明かされることがなかった、本当の姿がうっすらと見えてくる。 しかし...続きを読むそれも、死刑の確定判決により、 完全に明らかにされることはない。 我々はメディアの報道によって、 加害者に対して憎悪を抱き、 被害者に対しては同情し、 そこに終始してしまう。 加害者の考えや、精神状態なんていうのは、 全く考えようともしない。 私もその1人だ。 しかし、この本を読み、 加害者は何がきっかけで、 どうして事件を起こしてしまったのか、 どういう環境で育ってきたのか、 といったことを加害者に寄り添ってて考えることも、大切だと思った。 新しい視点からの学びがある、 非常に有益な本。
もっと心理学を学んでから読めば新たな発見が得られるように思う。 彼らの生い立ちに迫る他日本の司法の問題点を指摘している一冊。ここまで周りに恵まれた自分は運が良かったなあと思う。彼らみたいになるキッカケはそんなに珍しくはないのだろう。
穿った両親。不遇な幼少期。 傷ついた心が犯罪に走る原因の一つ。 だけどそれだけを理由にするのは逃げだとも思う。
数々の犯罪者と触れ合ってコミュニケーションを取ってきた臨床心理士の著者ならではの一冊。 自分でも当日よくニュースで見聞きした犯罪者たちの生い立ちや、当時のニュースからは知ることのなかった背景を知ることができて興味深い。 実際に殺されてしまった人がいるので犯罪は犯罪として当然裁かれなくてはならないけれ...続きを読むども、それでも犯罪に至るまでに数奇な、あるいは過酷な生い立ちの中で育ってきた犯人がいることも事実。情状酌量が云々とかそういう話は別にして、この犯人たちも本来はもっと早い段階で支援の手が伸べられる人たちであったのは間違いないだろうし、その人たちを一概に「非情な殺人をした悪人」と片付けてしまうと、今後同じような犯罪を産まないための本質を見失う。 やや推測で言い過ぎている部分があるような気もするし、直接会ってコミュニケーションをとったことがない人のことまであんな疾患じゃないかとかああいう生い立ちだったんじゃないかと推測するのはちょっと危険ではないかと思うので、一部そういう部分があったのが気になる。 それを差し引いても、重大犯罪を考える上でとても参考になるのではないか。読んで損はしない一冊だと思う。
凶悪犯罪、連続殺人事件といった言葉から想像するような犯人というものとは少し様相を呈しました。もう、言葉も通じない荒くれかと勝手に思っていました。 実際の彼らの生い立ちは悲惨極まりない場合が多くて、可哀相だよ、と心の中で同情してしまいました。 被害者であるうちに、助けてあげれば違ったのでしょうか。
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