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進々堂。京都大学の裏に佇む老舗珈琲店に、世界一周の旅を終えた若き御手洗潔は、日々顔を出していた。彼の話を聞くため、予備校生のサトルは足繁く店に通う――。西域と京都を結ぶ幻の桜。戦禍の空に消えた殺意。チンザノ・コークハイに秘められた記憶。名探偵となる前夜、京大生時代の御手洗が語る悲哀と郷愁に満ちた四篇の物語。『進々堂世界一周 追憶のカシュガル』改題。
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Posted by ブクログ
ミステリー作家のなかでは唯一読むと行っていい島田荘司。
でも、いつも謎解きの部分にはあまり興味が無く(笑)、その叙情性ある作風に惹かれて読んでいる。
わけだけど、この作品にはミステリー要素自体がなかった。
言ってみればこれは御手洗版紀行文だな。
4つのエピソードが綴られている。
その中で印象的なのは第3話。
作者らしいミラクル要素が込められた曼珠沙華のお話。
いつも、こういうお話をどうやって思いつくのかと思う。
いくつもの人生の波瀾万丈が描かれて、ミステリー要素がないだけに、いつもよりより淡々と胸に響くものがある。
個人的には舞台の京都の街角や進々堂はなじみの場所なので、懐かしく思い出しながら読んだ。
あと、語り手の受験生君は、もっと勉強した方がいいのではないかと思う(爆)
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