作品一覧

  • ガリバー旅行記

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    色々な読み方ができる

    最初の1~2章が童話としてあまりにも有名なため本当に面白い次からの章が余り読まれていない残念な小説である。風刺小説 SF ホラー色々な読み方ができるが、当時としては当然 批判を巻き起こしたし、現代でも通用する社会への警告が含まれていると思う。

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    2025年03月02日
  • ガリバー旅行記

    mac

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    人間なるもの

    ・逆転の発想:「自分」という存在は、他者との関係によって、見え方が変わる。常識と思われている関係が全てではない。
    自分はダメだと感じても、それは「ある規準」の世界でのこと。視点が変われば短所も長所になり得る。
    ・小人の国:「どうでもいいこと」による戦争→戦争で敵の艦隊を拿捕→ただし敵兵はそのまま→皇帝の不評→
    英雄ガリバーは、小便で宮殿の火災を消した→「侮辱罪」→死刑?両目をつぶす?
    →政争→亡命→ボート発見→帰還→次の旅へ。
    ・巨人の国:一見、牧歌的な理想郷。ガリバーは愛玩動物の扱い。(常に死と隣り合わせのか弱い存在)
    どんなに魅力的なものでも、超拡大すれば歪な面が見える。

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    2022年12月30日
  • 原子爆弾

    購入済み

    絶唱の俳句ですね……言葉もない

    原民喜氏は最後、計画的に鉄道で自死を選択した悲劇の作家ですね。傍目にはかなり繊細だったようですが、実際、本人には芯が通っていたようで、ただ広島原爆で被爆し、思ったようには詩や小説、書けなくなっていたようですね。
    ここに収録されている俳句を読むだけでも作者の思いは強烈ですし、図書館で借りるのでも良いので、この方の作品には興味を持って欲しいですし、私もちゃんと読んでいきたいですね。
    やはり故・原民喜氏、広く知られるべき日本の作家でしょうね。

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    2022年10月26日
  • 夏の花

    ネタバレ 購入済み

    強烈な印象

    中学か高校の教科書に載っていました。
    私はずっと井伏鱒二の黒い雨とごっちゃにしていました。
    ただ筆者が書き記した内容を断片的に尚且つ割と正確に覚えていました。筆者がトイレで被曝した事、被曝した後女学生達が興奮して語り合っていた事、甥っ子を見つけたもののすでに亡くなっていた事、バスを待つ人が前の人の背中に爪を立てて立ったまま死んでいた事。などなど。
    それらの記述を鮮明に覚えていたためこの著書にまた出会えました。

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    2018年06月04日
  • 原民喜全詩集

    Posted by ブクログ

    原民喜さんの詩集ですね。
    原民喜さん(1905~1951、広島県生まれ)小説家、詩人。
     生前に詩集は出されてはいません。原民喜さんの妻が亡くなって、後を追うように四十五歳で自死されましたので、四ヶ月後に『原民喜詩集』は刊行されました。この本には、他に『かげろふ断章』ほか拾遺詩集を収録されています。

           『はつ夏』

     ゆきずりにみる人の身ぶりのいちから、
     そのひとの昔がみえてくる。
     垣間みた あやめの花が 
     をさない日の幻となる。 
     胸をふたぐといふのではない、 
     いつのまにかつみかさなつたものが 
     おのれのうちにくるめいてゐる。
     藤の花の咲く空、
     とびかふ燕。

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    2025年06月25日

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