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不明なことの多いガリバー
きっかけは、孫に読んであげようと思いました。でも、その前に、一度通読しなければ。と思い手を掛けました。幼少時に絵本で読みましたが、その絵本は、コビト国の話だけでした。ところが何と、いろいろの国へさまよっていたのですね。びっくり仰天!目から鱗でした。この広い世の中、私みたいな方々が、大勢いるのではない...続きを読むかと思いました。是非、皆さんに知らせたいです。
人間なるもの
・逆転の発想:「自分」という存在は、他者との関係によって、見え方が変わる。常識と思われている関係が全てではない。 自分はダメだと感じても、それは「ある規準」の世界でのこと。視点が変われば短所も長所になり得る。 ・小人の国:「どうでもいいこと」による戦争→戦争で敵の艦隊を拿捕→ただし敵兵はそのまま...続きを読む→皇帝の不評→ 英雄ガリバーは、小便で宮殿の火災を消した→「侮辱罪」→死刑?両目をつぶす? →政争→亡命→ボート発見→帰還→次の旅へ。 ・巨人の国:一見、牧歌的な理想郷。ガリバーは愛玩動物の扱い。(常に死と隣り合わせのか弱い存在) どんなに魅力的なものでも、超拡大すれば歪な面が見える。 ・空飛ぶ島:ラピュタ。特権階級が、地上の民を搾取し、逆らう者は上空から押しつぶす。 理屈ばかりで実践が疎かにされている(数学と音楽以外に興味を示さない)。 ・死者と対話できる国:「現在」は「過去」の夥しい死者との連続性の中にある。 歴史は死者たちとともに作られる永くて広大な世界。 しかし、「過去(歴史)」は時の権力者たちに都合よく書き換えられ、不都合な真実は葬り去られるのが常である。 ・不死人の国:不死は可能でも、不老は不可能。人間は、樹木のように何百年も隆々と生き続けることはできない。 そのため、いつまでも権力と既得権益にしがみつく者が絶えることはない。 あらゆる感覚や集中力、感性が劣化し、過去の栄光自慢、若さを妬む、向上心の欠如、 自尊心と自己評価の肥大、人を見下す、そのくせ欲深い。老醜である。 ・馬(フウイヌム)の国:フウイヌムは理性的。嘘をつくという概念がない。争いもほとんどない、聖者のような生物。 …人間は自然から生まれながら、自然との調和を考えるようには出来ていない。そのため、戦争や環境破壊を繰り返す。 馬の国は、自然への回帰であるが、人間にとっては、偏狭な理性によって友愛を強制され、 優性淘汰が行われがちな全体主義の国にすぎなかった。 フウイヌム(馬)になろうとしたガリバーは結局、裁判にかけられ追放される。 ・故郷への帰還:家族との再会。抱擁とキス。失神。
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