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  • 宗谷本線殺人事件
    2.3
    白雪の宗谷本線をひた走る急行「礼文」。その車中で男が毒殺された。被害者平野康生は死の直前、行きずりのルポライタ~田島徹に書きかけの原稿を託す。と同時に、謎のサングラスの女が平野のスーツケースを奪い去っていった。原稿に書かれていた驚くべき事実! 田島は、十津川警部に協力を求めた。急行「利尻」「礼文」を舞台に宗谷本線上で交錯する殺意の真相は?

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  • 宗谷・望郷列車殺人号
    3.0
    サハリンを望む稚内の海岸線に戦時中、建てられた監視哨から人間の白骨が見つかった! 密室状態にあった監視哨の所有者・小幡作治はなぜか失踪中。作治の古くからの友人だった義父からの依頼を受け、トラベルライター・瓜生慎は、事件の解決に乗り出すが……。彼らを乗せた“スーパー宗谷”には次々と妖しい人物が! トラベルミステリの魅力満載!
  • 総理大臣暗殺クラブ
    3.6
    新入生の三重子が立ち上げた謎の部活〈総理大臣暗殺クラブ〉。メンバーは一風変わった者ばかり。総理大臣暗殺というバカげた目標のために、青春の日々を楽しく、そして必死に費やす若者たちの真実は!?
  • 総理の誕生
    3.8
    産経新聞政治部の名物記者が描く、知られざる安倍晋三の肉声秘話。 第一次政権の失敗とは何だったのか。あのときと現在では何が違うのか。築き上げてきた政治的資産のみならず、政治生命すら失いかけた失意のどん底から、再びここまで上り詰められたのはどうしてか。 人によって好き嫌いも評価もくっきりと二分される安倍とは一体、何者であり、どんな政治家なのか。慰安婦問題、拉致問題、教科書問題、靖国神社参拝問題、日米同盟と対中関係、対メディア、消費税増税といった諸問題について、どう考え、何を語ってきたのか。 98年、まだ若手だった安倍晋三に密着取材して以来、記者として18年以上もウォッチし続けきた著者が、直接、安倍と話をし、また見聞し、現場で体験し、考えてきたことをそのまま記した。 【目次】 序章   その時、安倍の言葉を聞いた 第一章 実は出世は遅かった 第二章 小泉純一郎という両面教師 第三章 小泉さんは、拉致を分かっていない 第四章 なぜ、一次政権は崩壊したのか 第五章 政治的な死者と言われて 第六章 盟友、中川昭一のこと 第七章 橋下徹コネクション 第八章 経済という切り札 第九章 オバマとの関係はこう詰めた 第十章 安倍の後継者は誰か? あとがき 少数派が中枢に位置する時 略年表
  • 宗麟の海
    4.0
    大航海時代の洗礼を受けつつあった時代に、信長より早く海外貿易を行った先駆者がいた。豊後国の領主を継いだ大友宗麟である。交易により鉄砲の硝石と鉛を手に入れ、強大な武力で豊前・筑前・筑後・肥後・肥前へと勢力を拡大。理想の王国を作ろうと夢にむかって駆け抜けた男の生涯を描く。 「大分合同新聞」にて一年間連載されたものに加筆修正を加え出版化。大分の戦国武将として著名な大友宗麟が主人公。近年大友居館が発掘されるなど、地元で顕彰が進む、新しい宗麟像を描き出す。
  • ソウルケイジ
    4.3
    多摩川土手に放置された車両から、血塗(ちまみ)れの左手首が発見された! 近くの工務店のガレージが血の海になっており、手首は工務店の主人のものと判明。死体なき殺人事件として捜査が開始された。遺体はどこに? なぜ手首だけが残されていたのか? 姫川玲子(ひめかわれいこ)ら捜査一課の刑事たちが捜査を進める中、驚くべき事実が次々と浮かび上がる――。大ヒットシリーズ第2弾!

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  • ソウルメイト
    4.2
    1~2巻638~693円 (税込)
    人間は犬と言葉を交わせない。けれど、人は犬をよく理解し、犬も人をよく理解する。本当の家族以上に心を交わし合うことができるのだ。余命わずかだと知らされ、その最期の時間を大切に過ごす「バーニーズ・マウンテン・ドッグ」、母の遺した犬を被災地福島まで捜しに行く「柴」など。じんわりと心に響く、犬と人間を巡る7つの物語。愛犬と生きる喜びも、失う哀しさも包み込む著者渾身の家族小説。
  • ソウルメイト【電子特別版】
    4.1
    1~2巻1,361~1,408円 (税込)
    言葉は交わせない。ずっと一緒にもいられない。そんなのわかってる。だからこそ、一瞬が愛おしい。余命がわずかだと知らされた「バーニーズ・マウンテン・ドッグ」。被災地・福島に母の遺した犬を捜しに行く「柴」ほか「チワワ」「ボルゾイ」「ウェルシュ・コーギー・ペンブローク」「ジャーマン・シェパード・ドッグ」「ジャック・ラッセル・テリア」たちが登場する、涙なしには読めない、情感に満ちた全7編。【電子版限定、カラー写真口絵つき】
  • 曽我兄弟より熱を込めて
    3.5
    1巻1,320円 (税込)
    「伝え残したい古えの心、今ふたたび」 曽我兄弟遺跡保存会会長 久保寺公雄氏推薦。 妖刀・膝丸の主としても注目の曽我十郎祐成・五郎時宗兄弟。 どんな困難にもめげず、父の仇討ちを果たして散った若き二人の物語が 講談調の語りと徹底した時代考証で鮮やかに蘇る! 鎌倉期の生活や文化に関する解説も満載の一冊。 幼くして理不尽に父を失った曽我兄弟。 仇討ちが禁じられた鎌倉殿の時代、どんなに世間から虐げられても、その志を砕くことはなかった。 はたして彼らの運命は如何に――。 一心同体の兄弟愛、揺るぎない信念の美しさ。 歌舞伎や講談の題材として800年にわたり愛された若武者たちの実像。

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  • ソクチョの冬
    3.5
    冬になると旅行客がほとんどやって来ない避暑地、ソクチョの小さな旅館でわたしは働いている。ある日、フランス人のバンドデシネ作家が旅館にやって来る。彼の中に、わたしは未だ見ぬフランス人の父と父の国への憧憬を重ねるが――。男女の一期一会を描く長篇
  • 則天武后(上)
    3.0
    世界最大にして最強国家「唐」。その基礎を築き上げた太宗の後宮には三千人の女官がいた。その一人、則天武后の類い稀な容姿は三代皇帝高宗の寵愛を得て、やがて太后の地位に。だが、その野心はとどまるところを知らなかった。不敗の軍や狡猾な官僚を抑え、武后は名実ともに権力の頂点に登りつめる。その苛烈な生涯を描いた中国歴史小説の名品。
  • 測量船
    3.5
    太郎を眠らせ、太郎の屋根に雪ふりつむ。次郎を眠らせ、次郎の屋根に雪ふりつむ。無限のイメージを喚起するわずか二行の詩「雪」他を収録の第1詩集『測量船』。「乳母車」「甃のうへ」「鳥語」「獅子」等、日本古典の詩風と西欧象徴詩風が混然と融合し、魅了する全92篇(「測量船拾遺」を含む)。新詩の可能性を追究する若き詩人・達治が"現代抒情詩"を展開させた画期的詩集。
  • 狙撃者の悲歌
    5.0
    1巻495円 (税込)
    警察官桐生が気づいた時、惨劇はもはや終わっていた。下宿先の少女は凌辱され骸を晒していたのだ。一方同夜、近隣の渋谷区で暴力団組長が射殺。少女の復讐を誓う桐生と敵組長を狙う鉄砲玉、そして風俗嬢、彼らが交錯した時、戦慄の真相が。

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  • 狙撃手のオリンピック
    3.5
    1巻1,320円 (税込)
    射撃のオリンピック強化指定選手としてモスクワ五輪をめざしていた長野県警所属の神稲貴之。テルアビブ空港乱射事件の被疑者として拘束され、釈放後、地元の整備工場に勤め、逼塞した生活を送る荻窪克己。ふたりの運命は、戦後の混乱期の謎を巡って、奇妙に交錯していた。長野冬季オリンピック開会式の日。テロの予告が届き、警戒の強まるなか、ふたりは、それぞれの過去を清算するために、動き始める――。緊迫のサスペンス長編!
  • 狙撃手のゲーム(上)
    値引きあり
    4.2
    ボブ・リー・スワガー・シリーズ待望の最新作、登場! 狙撃手×狙撃手、息詰まる死闘を見逃すな! ●あらすじ アイダホで隠棲中のボブ・リー・スワガーを、ひとりの女性が訪ねてくる。彼女の名前はジャネット・マクダウェル。2013年にイラクの戦地で息子を射殺した敵軍のスナイパーをずっと追い続けているという。その男こそ「ジューバ・ザ・スナイパー」の異名で恐れられてきた、凄腕のシリア人テロリストだった。 アラブ諸国でジャネットが歩んできた壮絶な体験を聞いて胸を打たれたボブは、あくまで調査への協力としながらも、情報収集のためテルアヴィブに飛び、モサドの高官と面会することに――。 「『ジャッカルの日』と並べおくべき一書。それほどに素晴らしい」(パブリッシャーズ・ウィークリー誌)
  • 祖国 (上)
    3.7
    夫を殺したのは親友の息子なの? ごく普通の二つの家族が「愛国心」のもとに引き裂かれ大きな波紋を描く壮大なドラマ。バスクを舞台に世界を揺るがしたスペイン文学。大ベストセラー!
  • 祖国へ、熱き心を 東京にオリンピックを呼んだ男
    3.0
    “フジヤマのトビウオ”古橋の活躍の陰に、フレッド・和田がいた。敗戦後の日本の奮闘をアメリカに印象づけ、熱き心で祖国を励ます日系実業家。オリンピックを東京で開催するために奔走し実現させた男。さらに日米の経済・文化交流を発展させた、知られざる日本の恩人を描く、異色のドキュメント・ノベル。
  • そこにいる人
    3.3
    初めての恋めいた体験に胸をときめかせる大学一年生の直子。だが、彼女には姉・幸恵の存在が重くのしかかっていた。幸恵は肝臓に欠陥があり、長く患っているのだ。ある時、直子の不注意から姉の病状は悪化し、肝臓移植の必要に迫られる。自分の肝臓を提供すべきなのか、悩む直子がついに決断をした時……。「命」を見つめる感動の物語。
  • そこにはいない男たちについて
    3.5
    愛する夫を喪った女と、夫が大嫌いになった女──夫を突然亡くし、しばらく料理教室をお休みにしていた実日子(三十八歳)。ようやく再開した教室に、女友達に紹介されて初めて参加したまり(三十八歳)は、 夫とうまくいっていないのだと皆の前でいうが──料理教室を舞台にしたふたりの「妻」の孤独と冒険の物語。各メディアで絶賛され続々重版した長編小説、待望の文庫化。(解説・原田ひ香)
  • 底のない袋
    3.7
    夢の中で誰かに見せられた「底のない袋」。その袋に「面白そうだと思うものは何でもみんな抱え込むのだ。底がないからそのうち自然に遺(のこ)したいものだけが残ってゆく。楽しみという底なし袋にとび込むものは何だろう」と好奇心いっぱいに日々の暮しを見つめ、思い出を振り返った珠玉のエッセイ集。(講談社文庫)
  • そこのみにて光輝く
    3.9
    北の夏、海辺の街で男はバラックにすむ女に出会った。二人がひきうけなければならない試練とは―にがさと痛みの彼方に生の輝きをみつめつづけながら生き急いだ作家・佐藤泰志がのこした唯一の長篇小説にして代表作。青春の夢と残酷を結晶させた伝説的名作が二〇年をへて甦る。

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  • そこへ行くな
    3.5
    【第6回中央公論文芸賞受賞作】一緒に暮らす純一郎さんは、やさしい人だ。出張が多くて不在がちだけれど、一人息子の太郎をよく可愛がっている。じゅうぶんに幸せな親子三人の暮らしに、ある日「川野純一郎の本当のことを教えます」と告げる女から電話が舞い込み――(「遊園地」)。行ってはならない、見てはならない「真実」に引き寄せられ、平穏な日常から足を踏み外す男女を描いた七つの物語。
  • そこへ届くのは僕たちの声
    3.4
    次々起こる不思議な出来事は、どこへ向かう? 涙あふれるラストまで一気読み必至!! 中学生のかほりは2年前の震災で不思議な「声」に助けられる経験をしていた。ちまたで植物状態の人間を覚醒させる能力の存在が噂になるのと同じ頃、連続誘拐事件が発生。元刑事、ライターらが謎を追ううちに「ハヤブサ」なる存在が浮かび上がり……。すべての謎が明らかになったとき、起こる奇跡に涙する感動の青春小説。
  • ソコレの最終便
    3.9
    【戦争×鉄道エンターテイメントの傑作】 大戦末期、ソ連軍の奇襲侵攻を受け崩壊の危機に瀕する満洲国。 特命を帯びた装甲列車(ソコレ)が、混乱の大地を駆け抜ける! 昭和二十年八月九日、日ソ中立条約を破棄したソ連軍が突如として満州国へ侵攻を開始。国内全体が未曾有の大混乱に陥るなか、陸軍大尉・朝倉九十九率いる一〇一装甲列車隊「マルヒト・ソコレ」に特命が下った。それは、輸送中に空襲を受けて国境地帯で立ち往生してしまった日本軍唯一の巨大列車砲を回収し、はるかかなたの大連港まで送り届けよ、という関東軍総司令官直々の緊急命令であった。 疾走距離2000km、タイムリミットは7日間!! 【佐藤賢一氏推薦】 昭和二十年八月、終戦間際の満洲を装甲列車(ソコレ)が走る。 迫真の戦争小説と転変のロードノベルが合体 ――おののかされ、引き回されて、もう一気に読まされた。 【著者略歴】 野上大樹(のがみたいき) 1975(昭和50)年生まれ。佐賀県在住。防衛大学校卒。『霧島兵庫』名義で第20回歴史群像大賞優秀賞を受賞し、2015年『甲州赤鬼伝』(Gakken→新潮社)にてデビュー。その他の著作に『信長を生んだ男』(新潮社)、『二人のクラウゼヴィッツ』(「フラウの戦争論」より改題)(新潮社)、『静かなる太陽』(中央公論新社)がある。2023年『野上大樹』へ名義変更。『ソコレの最終便』が名義変更後初の刊行作となる。
  • 組織犯罪対策課 白鷹雨音
    3.5
    井の頭公園で、胸に1/TTXと刻印されたパントマイマーの遺体が発見された。武蔵野署の白鷹雨音は捜査を進めるうち、数年前に未解決となった幼女誘拐殺害事件に辿り着くが……。「このミス」大賞受賞作家による、書き下ろし警察小説。
  • そして夫は、完全な女性になった
    値引きあり
    3.3
    「もうこれ以上自分が中年男性になっていくことに耐えられない。残りの人生は女性として生きていきたいんだ」。 40代を迎えた夫は、こう言い放った。 20代後半で結婚し、夫婦共通の趣味である旅行を頻繁に楽しむなど、平和な日々を過ごしていた2018年のある日、発覚した夫の女性ホルモン剤服用。 まさに青天の霹靂といえる事態に混乱しながらも、何度も話し合いを重ねながら女性化していく夫を見続けた2年間を綴った手記。 見た目だけでなく、いやそれ以上に中身も変わっていく夫との関係に苦労しつつも、性別違和についての学び、SNSなどを通じた当事者や当事者の家族との出会い、自己変革の決意……様々な行動を重ね、葛藤と闘いながら、どうすべきかを模索し続けた。 そして夫の性別適合手術が決まり、いよいよ体も女性となる直前に下した決断と、夫や現代のジェンダー医療に対して思うこととは――。
  • そして君に最後の願いを。
    3.8
    山と緑に包まれた小さな町に暮らすあかり。高校卒業を目前に、幼馴染たちとの思い出作りのため、町の神社でキャンプをする。卒業後は小説家への夢を抱きつつ東京の大学へ進学するあかりは、この町に残る颯太に密かな恋心を抱いていた。そしてその晩、想いを告げようとするが…。 やがて時は過ぎ、あかりは都会で思いがけず颯太と再会し、楽しい時間を過ごすものの、のちに信じがたい事実を知らされ――。優しさに満ちた「まさか」のラストは号泣必至!
  • そして、君のいない九月がくる
    4.1
    その夏、恵太が死んだ。 幼いころからずっと恵太と一緒に育った美穂と、仲良しグループだった大輝、舜、莉乃たちは、ショックから立ち直れないまま呆然とした夏休みを送っていた。 そんなある日、美穂たちの前に現れたのは、死んだ恵太に瓜二つの少年、ケイ。 「君たちに頼みがある。僕が死んだ場所まで来てほしい」 戸惑いながらも、美穂たちは恵太の足跡を辿る旅に出る。 旅の中でそれぞれが吐き出す恵太への秘めた想い。嘘。嫉妬。後悔。恋心。そして旅の終わりに待つ、意外な結末とは――。 隠された想いを巡る、青春ミステリ。
  • そして旅にいる
    3.0
    気まずい行き違いをしていた友人の結婚式に招かれ、初めて訪れたハワイ。二度告白して、二度とも振られた男友達と出かけた、千葉市動物公園。ラウンジで食べた担担麺が心に沁みた、失恋直後の香港。四股をかけられていた姉と、女二人で行った北海道。人生の節目に、旅はそっと寄り添ってくれる。恋愛小説の名手が描く、優しく繊細な旅小説。
  • そして誰もいなくなるのか
    3.6
    1巻1,799円 (税込)
    ミステリ作家デビューを夢見る小松立人は、学生時代にとある犯罪に手を染めた。家庭教師先のタンス預金二千万円を、知人同士四人でこっそり盗み出したのだ。ほとぼりの冷めた十年後、盗んだ金を掘り起こすために集まった小松たちは、崖崩れに巻き込まれて命を落とした。――はずなのに彼らは、死神から一週間の猶予期間を申し渡され、事故の七日前に戻る。期間中は仲間を殺害することで相手の残りの寿命を奪うことも可能だという。死までの一週間、小松はこの奇妙な出来事を小説に仕立てて新人賞への投稿を目指すことに。しかし、仲間たちは次々と……。独特な感性で描く、“特殊設定×サスペンス”長編。
  • そして父になる
    3.8
    「6年間育てた息子は、他人の子でした――。大切に育ててきた6歳の息子。彼は、出生時に病院で取り違えられた他人の子供だった」。是枝裕和・監督、福山雅治・主演で、カンヌ映画祭・審査員賞を受賞した映画『そして父になる』。現在、もっとも勢いのある尾野真千子、真木よう子という豪華俳優陣の競演とともに話題を呼んでいます。本書は是枝監督自身による渾身のノベライズ企画です。映画の余白を埋めていく、文字でつづられる家族それぞれの物語。
  • そして二人だけになった Until Death Do Us Part
    3.7
    とてつもなく大きな橋を支える巨大コンクリートの塊の中に、国家機密とされるシェルタがあった。現代の最高技術で造られたこの密室に滞在することになった六人が、一人ずつ、殺される。痺れるような緊張感の中、最後に残った二人。そして世界が反転する――。謎、恐怖、驚愕。すべてが圧倒的な傑作長編ミステリィ。
  • そしてベルナは星になった
    4.0
    つらい闘病生活を終え、夫の腕に抱かれて眠ったようなベルナ…。おだやかな早春の光の中、私は盲導犬ベルナと暮らした、もう二度と戻ることのない13年間の日々を思い出すのです。「ベルナのしっぽ」感動の続編。
  • そして奔流へ 新・病葉流れて
    5.0
    好景気に背を向けて、会社を辞めた梨田雅之。金も、女も、ヒリつくような充足感も手に入れる――滾る思いを抱える梨田は、ある男に導かれるようにして魑魅魍魎が蠢く株の世界に飛び込んでいく。動かす金は億単位。負ければ地獄の修羅街道の果てに病葉はどこに辿り着くのか? 著者急逝のため惜しまれつつも最終巻となった自伝的賭博小説の傑作!
  • そして名探偵は生まれた
    3.6
    “雪の山荘”“絶海の孤島”“いわくつきの館” 圧巻の密室トリックと驚愕の結末に瞠目せよ! ボーナス・トラック「夏の雪、冬のサンバ」を収録 影浦逸水(かげうらはやみ)は、下世話な愚痴が玉にキズだが、正真正銘の名探偵である。 難事件解決のお礼に招かれた伊豆の山荘で、オーナーである新興企業の社長が殺された。 雪の降る夜、外には足跡一つなく、現場は密室。この不可能犯罪を前に影浦の下す推理とは?  しかし、事件は思わぬ展開に……。(「そして名探偵は生まれた」より) 究極の密室+αの、ひと味違う本格推理の傑作!
  • そして山々はこだました(上)
    4.7
    貧しい村に生まれた少女は、三歳のときに都会の子供のいない裕福な夫妻に引き取られる。親代わりとなって少女を育ててきた兄は、つらい別離の後も妹のことを思いつづけるが…… 『君のためなら千回でも』の優れたストーリー・テラーがおくる傑作長篇。全世界で450万部突破。
  • そして、遺骸が嘶く ―死者たちの手紙―
    4.5
    『今日は何人撃ち殺した、キャスケット』 統合歴六四二年、クゼの丘。一万五千人以上の自国兵を犠牲にして、ペリドット国は森鉄戦争に勝利した。 そして終戦から二年、狙撃兵・キャスケットは陸軍遺品返還部の一人として、戦死した兵士の遺品や遺言をその家族等に届ける任務を担っていた。 兄の代わりに家を支える少女、 恋人を待ち続ける娼婦、 戦争から生き還った兵士。 遺された人々と出会う度に、キャスケットは静かに思い返す―― 死んでいった友を、 仲間を、 家族を。 そして、亡くなった兵士たちの“最期の慟哭”を届ける任務の果て、キャスケットは自身の過去に隠された真実を知る。  選考会に波紋を広げ、第26回電撃小説大賞《選考委員奨励賞》を受賞した、読む人全ての心揺さぶる圧倒的衝撃作。
  • そして私は一人になった
    3.8
    「六月七日、一人で暮らすようになってからは、私は私の食べたいものしか作らなくなった。」夫と別れ、はじめて一人暮らしをはじめた著者が味わう解放感と不安。心の揺れをありのままに綴った日記文学。
  • 訴訟合戦 オレ、あした、部長のこと訴えるわ
    4.3
    「部長の発言、訴えてもいいんですよ」。「殿山缶詰」の若手社員、飯尾、佐山、多賀井の3人は、日頃の鬱憤を晴らそうと「裁判」「慰謝料」などの言葉をちらつかせ、部長の久保見を謝らせることに成功する。これをきっかけに社内では部下が上司を訴える事態が頻発。容認できない課長の楠木、寺石たちは、弁護士をバックにつけ反撃を開始した。そんな中、会社が買収されるかもしれない事件が起こって……。実用ビジネスノベル!
  • 素数たちの孤独
    3.8
    スキー中の事故で脚に癒せない傷を負ったアリーチェ。けた外れの数学の才能を持ちながら、孤独の殻に閉じこもるマッティア。この少女と少年の出会いは必然だった。ふたりは理由も分からず惹かれあい、喧嘩をしながら、互いに寄り添いながら大人になった。だが、ささいな誤解がかけがえのない恋を引き裂く――イタリアで二百万部の記録的ベストセラー! 同国最高峰の文学賞ストレーガ賞に輝いた、痛切に心に響く恋愛小説。
  • 育てられた花嫁
    3.0
    誕生日プレゼントはプロポーズ……。すべては大富豪の冷酷な計画だった。 誕生日の夜、リリアナはイサルにバージンを捧げた。10年間恋い焦がれた後見人の彼に、一瞬でも振り向いてほしくて。けれどその行動は、大きな過ちでしかなかった。どうしてイサルが、両親を亡くした12歳の彼女を引き取り、家から遠く離れた山奥の寄宿学校に閉じこめたのか?今も厳しい監視の目を光らせ、生活を制限するのか?なにもかもが、私を花嫁にするための計画だったなんて!今後は夫に従順に尽くし、子供を産み育てるだけ。イサルが求める、億万長者の愛されぬ完璧な妻として……。■両親の死後、自分を引き取ってくれた後見人のヒーローに、10年間あこがれてきたヒロイン。二度目に会ったとき、二人は情熱的に求め合い、ヒーローはヒロインに結婚を申しこみます。しかし、それは平手打ちにも等しい、あまりに屈辱的なプロポーズでした。
  • そっちにいかないで
    4.3
    1巻1,980円 (税込)
    「切るなら、 机でも、皮膚でもなく、 見えないものを切らないといけないんだ」(本文より) 毒親との生活。はじめての恋。AVデビューと引退。 「あたたかい地獄」からの 帰還を描く、著者渾身・初の私小説。
  • そっと、抱きよせて 競作集 <怪談実話系>
    2.8
    「正月の二日に女が死ぬと、七人道連れにする」田舎町で囁かれる不吉な噂、古いマンションに漂う見えない子どもの気配、霧深き山で出会った白装束の男たち、どこからともなく聞こえる「ほおみい」という謎の言葉……現実と虚構のあわいに広がる不穏な世界へようこそ。辻村深月、香月日輪、藤野恵美、朱野帰子、伊藤三巳華、小島水青、安曇潤平、松村進吉、朱雀門出、詠坂雄二、10名の人気作家がつむぎだす、豪華怪談競作集。
  • そっと呼ぶ名前
    4.0
    設計事務所「コード・アーキテクツ」で働く建築士のスジンは、休日出勤で出社したある日、オフィスビルにある室内庭園の造園作業に来ていたハンソルと偶然出会う。ハンソルはスジンに一目惚れするが、スジンの心には長年思いを寄せてきた建築士の先輩・ヒョクボムがいた。8歳年下のハンソルは、まっすぐで透き通るような愛情をもってスジンに近づいてくるが、スジンは距離を置こうと努力する。けれど、過去の傷によって心に壁を築いているヒョクボムとの関係に孤独を感じていたスジンは、ハンソルのひたむきな愛に次第に心を揺さぶられていく…。『ホテル物語 グラフホテルと5つの出来事』『リスボン日和 十歳の娘と十歳だった私が歩くやさしいまち』の韓国ベストセラー作家イム・キョンソンが贈る大人の恋愛劇。
  • 卒業
    3.0
    高校卒業の日、積年の怨みを自殺という形であてつけようと、伊豆山中に死に場を求めた神保康明は、そこで奇妙な老人と少女に会う。老人に「二十年後を待て」と言われ、死を思いとどまった康明は、やがて愛妻家で子ぼんのうな、よきパパとなる。そして迎えた二十年後の同じ日、平和に暮らしていた康明が突然復讐の鬼に――。
  • 卒業
    4.3
    1巻737円 (税込)
    「わたしの父親ってどんなひとだったんですか」ある日突然、十四年前に自ら命を絶った親友の娘が僕を訪ねてきた。中学生の彼女もまた、生と死を巡る深刻な悩みを抱えていた。僕は彼女を死から引き離そうと、亡き親友との青春時代の思い出を語り始めたのだが――。悲しみを乗り越え、新たな旅立ちを迎えるために、それぞれの「卒業」を経験する家族を描いた四編。著者の新たなる原点。
  • 卒業式まで死にません─女子高生南条あやの日記─
    4.0
    初めて手首を切ったのは、中学一年のときでした――。渋谷、ゲーセン、援交、カラオケ。青春を謳歌しているイマドキの女子高生かと思いきや、実は重度のリストカット症候群にしてクスリマニアだった南条あやの死に至るまでの三ヶ月間の日記。行間から孤独と憂鬱の叫びが溢れ出る、同じ悩みを抱える十代のバイブル書。

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  • 卒業するわたしたち
    3.8
    この涙は、どんな涙ともきっと違う。  吹奏楽部の1年後輩の男子に密かに思いを寄せる先輩女子が、告白できずに卒業していく「流れる川」。離婚する妻が夫との最後の会話のなかで、下の名前ではなく「あなた」と呼ばれたことを印象に残す「春の雨」。二十八歳の娘が、仲の良い母の再婚を自分のなかでようやく祝福できる気持ちに至る「母の告白」。 女性アイドルグループのメンバーが脱退することを知った、ある女子ファンの心情を追った「にじむオレンジ」。仲良しの少し不良の女子高生から、上京してしまうために様々なプレゼントをもらうことになる女子小学生を描いた「屋上で会う」。 ――単なる卒業式、恋愛絡みに留まらない、様々な年齢、様々なシチュエーションのそれぞれの卒業模様を精緻に描きとった、どこからでも読むことのできる1話完結の短編集。 文庫巻末対談(対談者・朝井リョウさん)を掲載。
  • 外田警部、カシオペアに乗る
    3.4
    1巻1,320円 (税込)
    農協の経理のような顔に、昭和の哀愁を感じさせる銀縁眼鏡。よれよれにくたびれたスーツに、安手のコート。ところ構わず葉巻の煙を噴き上げ、口を開けば方言丸出し――。冴えない外貌ながら、「猟犬」としては超一流の外田は、連続強姦殺人犯の行方を追って、東奔西走の身。しかし、行く先々で、謎めいた殺人事件に遭遇する。それも、容疑濃厚な被疑者に限って鉄壁のアリバイに守られているのだ……。傑作本格探偵小説集。
  • 外田警部、TGVに乗る
    4.0
    1巻1,650円 (税込)
    永年勤続休暇中、パリを訪れた愛媛県警察部の外田保丞警部。知遇を得ているフランス国家警察のポンメルシー警視正とともにTGVでリヨンに向かうが、同じ車内で日本人外交官の射殺死体が発見される。外田が追い詰めるべき犯人は、鉄壁のアリバイと日仏両国の法律に、幾重にも守られていた――。遠くパリの地で、愛媛の誇る逆トリックの名手・外田警部のアクロバティックな推理が炸裂する!! 切れ味鋭い、長編本格探偵小説の傑作。
  • ソドム百二十日
    3.3
    ルイ十四世治下の末期、殺人と汚職によって莫大な私財を築きあげたブランジ公爵と三人の仲間は、「黒い森」の人里離れた城館で、四十二人の男女とともに、百二十日間に及ぶ大饗宴をもよおす。ここで物語られる奇怪な話、くりひろげられる乱行、虐殺の数々を物語るサドの異色作「ソドム百二十日」は、さながら性倒錯現象の百科ともいえる傑作である。他に二篇収録。

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  • 備える!3・11から
    5.0
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 本書は減災の知恵袋!国難とも言える南海トラフ大地震や首都直下型地震が切迫する中、我が国社会の破綻を回避するには「備え」しかない。本書はまさしく減災の知恵袋だ。(名古屋大学減災連携研究センター長・福知伸夫教授)

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  • ソナタの夜
    3.8
    愛しているから、私が、嘘をついた。結婚をせずに関係を続けるということは、相手に何があっても知らずにいるという不安を一生涯背負うこと。いとおしく、切なく、親密なのに遠い。表題作のほかに6編を収録。それぞれの恋愛に隠された「たくらみ」と、狂おしいほどに切実な想いを、濃密に描いた短編集。(講談社文庫)
  • ソナチネ
    3.4
    生と死とエロス――。著者の真骨頂! 刹那の欲望、嫉妬、別離、性の目覚め……。 著者がこれまで一貫して描き続けてきた人間存在のエロス、 生と死の根幹に迫る圧巻の短篇集。 ピアニストの佐江は、教え子の少女のホームコンサートで、 少女の叔父だという男と出逢う。 音楽堂の暗い客席で、少女の弾くソナチネのメロディに合わせるように、 佐江と男は視線を、指先をからませていく……。(「ソナチネ」) 「鍵」「木陰の家」「終の伴侶」「ソナチネ」「千年萬年」「交感」「美代や」の7編を収録。 「恋愛とはきっとこういうものなのだ。人生のあらゆる出来事に繋がっている。」(千早茜、解説より)
  • ソニー最後の異端 近藤哲二郎とA3研究所
    3.0
    不遇の天才かつ変人研究者、近藤哲二郎。彼は、なぜ、標準放送で送られてきた映像を、ハイビジョンクラスの高品位映像に置き換える新技術を開発できたのか? ーー話しても分からない人間には何も話さない、相手がたとえ役員であっても。ソニー随一の特許数を持ちながら、その性格ゆえ、開発した技術は1件も商品化されない、という不遇にあった近藤哲二郎が、一転して、「WEGA(ベガ)」「BRAVIA(ブラビア)」を成功に導く、デジタル高画質技術「DRC」を誕生させるまで。傑作ノンフィクション。 ーー取り寄せた特許のリストを1頁目から丹念に目を通していくうちに、出井(いでい)はひとりの研究者の名前に目を止めた。彼の保有する出願及び登録特許数が400件近くもあり、他を圧倒する数だったからである。(中略)そのうえさらに出井が驚かされたのは、そのうち商品化されたものが1件もなかったことである。「これは、いったい全体、どういうことなのか……」――本文より
  • ソニー元社員のひみつノート 大事なことはみんな女が教えてくれた
    4.5
    ありえない話の連続だがどれも本当にあったエピソードばかり。競馬新聞の記者をあきらめて、1990年になんとなく入社したソニーでは、人事部の憧れの女性とのほろ苦い思い出を皮きりに、深夜にいきなり起こして訳もなく謝罪させる美女、勝手に玄関に将軍様のポスターが貼られたり、引っ越してきた当日に発砲事件が起きるなど、映画のなかで生きているかのような抱腹絶倒のエッセイ! 「なかでも、学生時代やソニー時代を通じて出会った女の人たちからは、たくさんのことを教わりました。田舎育ちで何も知らなかったぼくは、彼女らに親切にされ、遊んでもらい、時に手痛い洗礼も受けながら、世の中のことや大人の世界のことを学びました。いわば、ぼくという人間は、彼女たちとの経験や思い出によってできているのだと感じました。そんな人たちへのお礼の意味も込め、一冊にまとめたのが本書です。笑っていただければ幸いです。」(あとがきより)

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  • その愛の程度
    3.6
    結婚して、離婚して、新しい人に恋をして、それでも「家族」は続いていく。2019年本屋大賞2位『ひと』で話題の俊英がおくる、新しい家族の物語。川遊びの最中、小学生の娘・菜月が友人の娘と溺れるのを見て、とっさに助けに飛び込んだ守彦。必死の想いで引きあげた腕の中には、菜月ではなく友人の娘がいた。「お父さんは菜月をたすけてくれなかったもん」その言葉を最後に、口をきいてくれなくなった血の繋がらない娘。七歳年上の妻ともすれ違いはじめ―――。困り果て、とりあえずの間と家を出る守彦だが、会社の後輩や、川遊びに来ていたシングルマザーとの何気ない会話の中で、娘と妻への本当の気持ちに気づかされていく。いつもあと一歩が踏み出せない、不器用な守彦の出す答えが心にしみる、新しい家族の物語。
  • 其の一日
    4.0
    吉川英治文学新人賞に輝いた傑作短編集。安政7年3月3日、井伊家の密偵・可寿江(かずえ)は水戸浪士の不穏な動きを察知し、主君でかつて恋人でもあった直弼に通報しようとするが。「桜田門外の変」「箕輪心中」などの事件を題材に、江戸市中で懸命に生きる人々の、運命を変えた1日を描いた時代小説短編集。全4編を収録。<第24回吉川英治文学新人賞受賞作>
  • そのうちなんとかなるだろう
    4.2
    1巻1,540円 (税込)
    「やりたいこと」を諦めたことも、 「やりたくないこと」を我慢したことも、 僕には一度もありません。 思想家・内田樹の痛快人生案内! 心と直感に従って生きればいい。 無理して決断する必要はない。 「なんとなく」選んだことが、 自分にとって一番いい状態だから。 豪快すぎる半生記! いじめが原因で小学校で登校拒否 受験勉強が嫌で日比谷高校中退 親の小言が聞きたくなくて家出 大検取って東大に入るも大学院3浪 8年間に32大学の教員試験に不合格 男として全否定された離婚 仕事より家事を優先して父子家庭12年 *昭和の時代を伝える「非日常写真館」も <あとがきより> 「自分らしさ」という言葉が僕はあまり好きじゃないのですが、 それでもやはり「自分らしさ」というのはあると思います。 ただ、それはまなじりを決して「自分らしく生きるぞ」と力んで創り出したり、 「自分探しの旅」に出かけて発見するようなものじゃない。 ふつうに「なんとなくやりたいこと」をやり、 「なんとなくやりたくないこと」を避けて過ごして来たら、 晩年に至って、「結局、どの道を行っても、 いまの自分と瓜二つの人間になっていたんだろうなあ」という感懐を抱く…… というかたちで身に浸みるものではないかと思います。 僕がわが半生を振り返って言えることは、 僕は他のことはともかく「心と直感に従う勇気」については 不足を感じたことがなかったということです。 これだけはわりと胸を張って申し上げられます。 恐怖心を感じて「やりたいこと」を断念したことも、 功利的な計算に基づいて「やりたくないこと」を我慢してやったこともありません。 僕がやったことは全部「なんだかんだ言いながら、やりたかったこと」であり、 僕がやらなかったことは「やっぱり、やりたくなかったこと」です。 というわけですので、この本はできたら若い方に読んでいただいて、 「こんなに適当に生きていてもなんとかなるんだ」と安心してほしいと思います。
  • その丘が黄金ならば
    4.3
    1巻2,970円 (税込)
    父が亡くなり、孤児になったサムとルーシー。二人は亡骸を埋葬する場所を探すため、広大な土地を彷徨う。それは、中国系移民の過去をめぐる壮大な旅の始まりだった──。ゴールドラッシュ以後の西部を舞台にしたブッカー賞候補作。オバマ元大統領が薦める一冊
  • その男(一)
    3.8
    1981年に文庫化されて以来、46刷まで重ねている池波正太郎のロングセラーが新装版に。 池波正太郎の“もっとも愛着のふかい”長篇小説! 過酷な運命の少年、杉虎之助が、動乱の世を斬り開く――。 杉虎之助は微禄ながら旗本の嫡男。生来の病弱に加えて義母にうとまれ、そんな我が身を儚んで十三歳のとき大川に身を投げるが、謎の剣士・池本茂兵衛に助けられた。この日が波瀾の人生の第一歩だった。 幕末から明治へ、数奇な運命を辿った直参の剣士の生涯を描きつつ維新史の断面を見事に剔る異色の長編小説。 ※この電子書籍は1981年に文藝春秋より刊行された文庫版を、新装版として刊行したものを底本としています。
  • その音は泡の音
    3.0
    1巻1,771円 (税込)
    『点滅するものの革命』で第65回群像新人文学賞を受賞した新鋭が描く、注目の受賞第一作。 大学のお笑いサークルに所属するわたしたちは、夏の10日間、東北地方をめぐる公演合宿ツアーに出発した。 各紙文芸時評で絶賛!夢と現の狭間で移りゆく思考と感情の泡立ち、分岐する記憶をとらえる奇跡の文体。 毎年、大学の夏休みに行われるお笑いサークルの合宿では、行き先ごとに分かれ、老人ホームや病院でコントや大喜利を披露する。東北班のメンバーは、3年の朝倉とミミ、2年で班長の三井、1年のユカリと杉崎。レンタカーで出発したわたしたちは初日の目的地・福島へ向かうが、旅の予定は早々に乱れて……。 ・ユカリ 「先輩たちと比べて、ふだんのあたしがしているやりとりときたら、どれだけ鈍臭いことだろう?」 ・三井 「慣れてしまえばイジられキャラも悪くない。イジられることにも技術がいるのだ。」 ・ミミ 「楽しい楽しい。ずっとこんなことして生きていきたい。」 ・杉崎 「どうせ明日には忘れてしまうことだ。二度と会わない人を思いだすほど無意味なことはない。」 ・朝倉 「どうしても思いだせない。どこへ行ってなにを見たのか。おれはとりかえしのつかないことをしてしまったんじゃないのか。」
  • その絆は対角線
    3.4
    内気な性格に悩む中学生の千鶴は、自身を変えるための新しい挑戦として、“憧れの国”と呼ばれる四谷のカルチャーセンターに通い始める。そこで出会ったのは、性格も学校も異なるがそれぞれに悩みを抱える同い年の、桃、真紀、公子。なぜかいつも講座でささやかな謎に遭遇する彼女たちは、時にぶつかり合い、時に支え合いながら、事件を通して自分の内面を見つめ直していく。創作講座で絶賛された作者不明の原稿、経済学講座を担当するカリスマ講師を巡る盗難事件。それらの謎を解き明かした時に、少女たちは成長していく。温かな青春ミステリ。
  • その子どもはなぜ、おかゆのなかで煮えているのか
    3.9
    ピエロの父、曲芸師の母、踊り子のわたし。祖国を逃れ放浪生活を送る、サーカス一家末娘の無垢の物語。39歳で非業の死を遂げた伝説の作家による自伝的傑作。シャミッソー賞・ベルリン芸術賞受賞。 「地獄は天国の裏にある。」 祖国ルーマニアの圧政を逃れ、サーカス団を転々としながら放浪生活を送る、一家の末っ子であるわたし。ピエロの父さんに叩かれながら、曲芸師の母さんが演技中に転落死してしまうのではないかといつも心配している。そんな時に姉さんが話してくれるのが、「おかゆのなかで煮えている子ども」のメルヒェン。やがて優しいシュナイダーおじさんがやってきて、わたしと姉さんは山奥の施設へと連れて行かれるのだったが――。 世界16カ国で翻訳、伝説の作家が唯一残した自伝的傑作が、ついに邦訳! ドイツ文学史上最も強烈な個性。ーー南ドイツ新聞 まさに綱渡り芸を、息をのんで下から見守っているかのよう。ーーペーター・ビクセル
  • その子の「普通」は普通じゃない 貧困の連鎖を断ち切るために
    3.0
    貧困の連鎖は断ち切れると実証している人生が、ここにある。希望をありがとう。湯浅誠(社会活動家・東大特任教授)「子どもの七人に一人が貧困」というデータもある日本。自らも壮絶な半生を乗り越え、児童虐待防止の活動や生活困窮者への取り組みが大きな反響を呼んでいる著者の「負の連鎖を断ち切るため」のリアルな提言。
  • その後のシンデレラ
    3.0
    不幸だったシンデレラも、王子様と結婚してメデタシメデタシ。でも、そこで終わらないのが人生。そもそも王子様は一目惚れの相手を探して国中を騒がせるような男。ならば二人の結婚生活は?『赤ずきん』『不思議の国のアリス』など名作童話のその後を描く、機知満載の抱腹絶倒小説集!

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  • その手をにぎりたい
    4.3
    銀座鮨店に10年通ったバブル期OL物語。  80年代。都内で働いていた青子は、25歳で会社を辞め、栃木の実家へ帰る決意をする。その日、彼女は送別会をかね、上司に連れられて銀座の高級鮨店のカウンターに座っていた。彼女は、そのお店で衝撃を受ける。そこでは、職人が握った鮨を掌から貰い受けて食べるのだ。青子は、その味にのめり込み、決して安くはないお店に自分が稼いだお金で通い続けたい、 と一念発起。東京に残ることに決めた。  お店の職人・一ノ瀬への秘めた思いも抱きながら、転職先を不動産会社に決めた青子だったが、到来したバブルの時代の波に翻弄されていく。
  • その時鐘は鳴り響く
    3.9
    東京・赤羽の路上で資産家が殺害された。赤羽署初の女性刑事・黒光亜樹は、本庁から来た癖の強い先輩刑事とコンビを組まされ、彼と対立しながらも懸命に捜査を続けるが、なかなか容疑者は浮かんでこない。同じ頃、松山大学マンドリンクラブのOG・国見冴子は、仲間二人と母校の取り壊し予定の部室棟を訪れていた。すると部室の黒板に、三十年前に失踪したクラブのメンバー・高木圭一郎が最近書き残したと思しき「その時鐘は鳴り響く」を見つけて驚く。それは四年生の夏合宿で事故死した篠塚瞳を含め、五人の間で頻繁に言い交わしていた言葉だった。瞳の死後に失踪した高木は、なぜ今になって部室を訪れ、この言葉を残したのか? 冴子たちは当時の事故について調べ始めるが……。日本推理作家協会賞受賞作家の新境地、慟哭と郷愁のミステリ。
  • その時までサヨナラ
    4.0
    ヒットメーカーが切り拓く感動大作!列車事故で亡くなった妻が結婚指輪に託した想いとは?スピンオフ「その後の物語」を収録。誰もが涙した大ベストセラーの決定版。
  • そのときまでの守護神
    3.5
    上野の美術館の前庭にある《地獄の門》の前で、水曜日11時に頼みたい仕事の内容を話すと“泥棒の守護神”が現れるという奇妙な噂が。半信半疑で訪れた、造形作家TOKIWAのマネージャー篠原健。彼女が亡くなり、噂を信じたくなったのだ。「盗んで欲しいのは、あの人の遺体と一緒に棺に納められてしまうもの」。だが何も起こらない。守護神などいない、そう思ったとき何かが手元に落ちて来て──。
  • その果てを知らず
    5.0
    日本SF第一世代として活躍した眉村卓が晩年の病床で書き継いでいた遺作。SF黎明期に起こったこと、そして未来はどうなるのか―― 今から60年以上前、大学を卒業して会社員となった浦上映生は文芸の道を志し、SF同人誌「原始惑星」や創刊されたばかりの「月刊SF」に作品を投稿し始めた。サラリーマン生活を続け、大阪と東京を行き来しての執筆生活はどのように続いていったのか。 晩年の彼が闘病しつつ創作に向き合う日常や、病床で見る幻想や作中作を縦横無尽に交えながら、最期に至った“この世界の真実”とは。 これぞ最後の「眉村ワールド」!
  • その日東京駅五時二十五分発
    3.8
    ぼくは何も考えてない。ぼくは、何も何もできない。頑張って、モールス信号を覚えたって、まだ、空は燃えている――。終戦の日の朝、19歳のぼくは東京から故郷・広島へ向かう。通信兵としての任務は戦場の過酷さからは程遠く、故郷の悲劇からも断絶され、ただ虚しく時代に流されて生きるばかりだった。淡々と、だがありありと「あの戦争」が蘇る。広島出身の著者が挑んだ入魂の物語。
  • ああ、もうダメだ!
    3.5
    子どもだけでなく多くの大人もつぶやく言葉、「ああ、もうダメだ!」。 6人の作家が、このフレーズをキーワードにつむいだ短編集。
  • そのひと皿にめぐりあうとき
    4.3
    1946年、戦争で両親と住まいを失った里見滋は、焦土と化した東京を放浪し、飢えと貧困に苦しむ。2020年の東京、コロナ禍で自粛生活を続ける洲崎駿は、父の勤務先が倒産し、楽しかった高校生活が破綻する。絶望の淵から這いあがろうともがくふたりを待っていたのは、驚くべき運命の巡りあわせだった。心にしみる感動と勇気がみなぎる傑作長編。
  • その人の名は、殺意
    4.7
    1巻440円 (税込)
    名門篠崎家の八江、詩子、ちづるは明るく伸びやかに育ってきた三姉妹。そんな一見平穏な篠崎家に八江のフィアンセ金井正紀が波乱を巻き起こす。彼は密かに少女に対しての異常な殺意を抱き続けていたのだ。青春サスペンスの会心作!!

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  • その冬、君を許すために
    3.7
    「物書き人」として詩や、ブログで日記を書いている冬野咲良はある日、誰かに追われている気がして、カフェのテラス席にいる男性に声をかけた。そこにいたのはプログラマーとして働く鈴木春哉。ふたりは“運命の出会い”を果たし、関係を深めていく。が、春哉はかつて交通事故に遭い、一部の記憶を失くしていた。やがて衝撃の事実が明らかになり……? 驚きのどんでん返しの後、温かい涙が頬を伝う、この冬最高の許しと愛の物語。
  • その本の物語 上
    4.1
    ずっと友達でいられると思っていた。なのに約束を破ったのはわたし――。病院のベッドで眠り続ける、かつての親友・沙綾のために、きょうも朗読を続ける南波。それは二人が子どもの頃に好きだった魔女の子のお話だった。遠ざけられても、裏切られても、なお魔法の薬で人々を癒そうとした風の丘のルルー。大好きだったこの物語が、あなたを呼び戻してくれたら。今を生きる十代の女の子と、本の中の冒険が響きあう、遥かな魂の物語!
  • その本は
    4.0
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 世界中のめずらしい本を探し、その本の話を聞かせるよう王様に命じられたふたりの男。ふたりは旅に出て探してきた、さまざまなめずらしい本の話を、一夜ごと王様に語り始めるー。 泣けて笑えて胸を打たれて、ラストはさすがのオチに大笑い! お笑い芸人で芥川賞作家の又吉直樹と、大人気の絵本作家ヨシタケシンスケによる、抱腹絶倒・感涙必至の本の旅!
  • その雪と血を
    4.3
    オーラヴ・ヨハンセンは殺し屋だ。この数年間、麻薬業者のボスに命じられて殺人を引き受けてきた。今回の仕事は、不貞を働いているらしいボスの妻を始末すること。いつものように引き金をひくつもりだ。だが彼女の姿を見た瞬間、信じられないことが起こる。オーラヴは恋に落ちてしまったのだ――。葛藤する彼の銃口は誰に向かうのか。放たれた弾丸が首都の犯罪組織を大きく揺るがす……。雪降りしきる70年代のノルウェーを舞台に、世界で著作累計2800万部を突破した北欧ミステリの重鎮が描く血と愛の物語。
  • そばかすの少年
    4.0
    片手のない、孤児の少年「そばかす」は、リンバロストの森で番人として働きはじめる。厳しくも美しい大自然の中で、人の愛情にはじめて触れ、少年は成長していく。少年小説の傑作。
  • そばかすの少年
    4.0
    片手を失い、自分の本名すら知らない孤児の少年「そばかす」は、「リンバロストの森」で木材泥棒から森を守る番人として働くことになる。大人でさえ恐怖をいだく森と沼地。孤独と恐怖、雄大で厳しい自然と闘いながら、人の愛情に包まれて、「そばかす」は逞しく成長していく……。ナチュラリストでもある作家ポーターの自伝的作品であり、20世紀初頭のアメリカで200万部を超えた伝説のベストセラー、待望の新訳!
  • そばかすのフィギュア
    3.7
    新作アニメ「ダグリアンサーガ」キャラコンテストで最優秀賞を受賞した靖子。彼女のもとに送られてきた村娘アーダのフィギュアは、最新テクノロジーで自在に動き、設定に応じた感情まで持っていたが……。少女とフィギュアの優しく切ない交流を描いた星雲賞受賞の表題作他、初期傑作八篇を収録。
  • 蕎麦屋の恋
    3.7
    秋原健一、四十三歳、ふつうの会社員。波多野妙子、OLを辞めた三十歳。それぞれに過去の小さくも苦い思いを抱えた男と女は、通勤の京浜急行で出会い、途中下車した駅の蕎麦屋でせいろをすすり、ただテレビを観る。淡く、不思議な甘さに包まれながら――。爽やかな感性の触れあいを描いた表題作他二編収録。日常に潜むふとした喜びやせつなさを掬い取った可憐な短編集。
  • ソフトタッチ・オペレーション 神麻嗣子の超能力事件簿
    4.0
    拉致女性が密閉空間にテレポートしてくる奇怪な監禁事件、男の手料理が招く連続怪死、辻褄があわないことだらけの豪邸内の殺人事件ほか5つの不思議な超常事件を、おなじみ神麻嗣子(かんおみつぎこ)、神余響子(かなまりきょうこ)、保科匡緒(ほしなまさお)が、異常な動機の犯罪を論理で解き明かす。華麗な「論理の神業」が続出の<チョーモンイン>シリーズ。(講談社文庫)
  • ソフト・ターゲット(上)
    値引きあり
    3.8
    感謝祭明けの金曜日午後。ミネソタ州郊外の巨大ショッピングモール〈アメリカ・ザ・モール〉がテロリストに襲われた。まずサンタクロースに扮した男が射殺。続いて、銃声が立て続けに轟き、モールを訪れていた客がパニックに陥った。直後、モールのセキュリティ・システムがテロリストに乗っ取られ、モールの内外を結ぶ有線回路は全て遮断された。連絡手段は携帯電話と無線機のみとなる。その現場に、たまたま、レイ・クルーズとフィアンセのモリー・チェンが買い物客として訪れていた・・・。

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  • ソフトボール眼
    4.0
    愛されて勝つ。33年間の集大成(ラストメッセージ)。背番号32を脱ぎ、また新たな夢に向かう”監督”が書きつくすソフトボールの真の魅力とは。――宇津木妙子の歩みはソフトボールの歩みでもあった。上野由岐子らによる北京五輪「金」全解説とともにソフトの真の魅力と奥深さを人間的魅力たっぷりに語り尽くす。
  • 祖父の祈り
    3.8
    ミステリの巨匠リューイン生誕80周年記念 3カ月連続刊行企画第1弾 ウイルスのパンデミックによって荒廃した世界。治安は著しく悪化し、物資も乏しい。アメリカのある町に暮らす老人は、悪質な犯罪と公権力の横暴に脅かされながらも、娘や孫と懸命に日々を送っていたが……。巨匠リューインが真摯に家族の絆を描いた最新長篇。
  • ソポクレス オイディプス王
    4.3
    オイディプスが先王殺害犯人の探索を烈しい呪いの言葉とともに命ずる発端から恐るべき真相発見の破局へとすべてを集中させてゆく緊密な劇的構成。発端の自信に満ちた誇り高い王オイディプスと運命の逆転に打ちひしがれた弱い人間オイディプスとの鮮やかな対比。数多いギリシア悲劇のなかでも、古来傑作の誉れ高い作品である。

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  • 背いて故郷
    3.3
    第六協洋丸、仮想敵国の領海に接近するためのスパイ船。柏木はその仕事を好まず、親友・成瀬に船長の座を譲った。だが成瀬は当直中に殺されてしまう。撮影済みのフィルムを奪われて。禁忌に触れてしまったとでもいうのか? 柏木は北の大地を餓狼の如き切実さで駆けめぐった。ただ真相に迫りたかったのだ。彼の前に立ちはだかるのは〈国家〉、そして――。日本推理作家協会賞受賞作。
  • 闇の喇叭
    3.4
    ――平世21年。探偵行為を禁止する法律が成立し、探偵狩りが行われている現代。少女・空閑純は、かつて名探偵として名を馳せた両親に育てられたが、母親はある事件を追う最中に行方不明となっていた。母の出身地である奧多岐野に父とともに移住し、帰りを待つ純だったが、そこで発見された身元不明の他殺死体が、父子の日常を破壊する! 存在意義を否定された探偵に謎が牙を剥くとき、新たな物語が動き出す!!
  • 真夜中の探偵
    3.3
    数年前に失踪した母親の行方がつかめぬまま、17歳の空閑純は大阪で一人暮らしをはじめる。探偵行為の科で逮捕された父親との面会が許されない純だったが、ある人物と出会ったことがきっかけとなり探偵になる決意を固める。ある人物の別荘で、木箱に入った元探偵の溺死体が発見され、純は「水の棺」の謎に挑む。
  • 徂徠どうふ 講談えほん
    3.5
    はたらき者のとうふ屋七兵衛さんは、ひとりのおさむらいに出会います。おさむらいはよほどとうふが好きなのか、なにもつけずに一丁ぺろりと食べてしまいます。「とうふ代は後ではらう」というのですが、実はとうふ代もはらえないほどまずしい暮らしをしているのでした。話を聞いた七兵衛さんは、こまっているおさむらいを放っておけず、少しでも元気づけようと毎日おからをさしいれることに。ところがある日、七兵衛さんが熱を出してしまいます……。

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  • 宙色のハレルヤ
    3.6
    1巻1,800円 (税込)
    たとえままならずとも。あたたかな恋の旋律 人を好きになること。その人のなかに飛びこんでいくこと。 あんな怖いことをよくやったね自分。 「好きだ」と言ってくれる男性と結婚するも、少しずつすれ違っていく心に気づかないふりをして生活を続けようとする「私」に、海辺の別荘で出会った隣人の画家を忘れられない「私」……。 恋に落ち、人を愛することに決まったかたちなどない。 目の前の気持ちに、ただ必死に追いつこうとする人々の姿を描いた6編の短編を収録。 一筋縄ではいかない、珠玉の恋愛小説集。
  • 空色勾玉〈新装版〉
    4.0
    佐竹美保装画・口絵による新装版! 〈輝〉の大御神の双子の御子と、 〈闇〉の氏族とが激しく争う戦乱の世。 〈輝〉の御子に憧れる十五歳の村娘狭也は、 訪れた〈闇〉の氏族に、 空色の勾玉を手渡される。 それは、鎮めの玉、 狭也が〈闇〉の巫女姫であるしるし……。 自分の運命を受け入れられず、 〈輝の宮〉に身を寄せた狭也を待っていたのは、 深い絶望と、不思議な出会いだった。 宮の奥深くに縛められていた少年稚羽矢は、 すべてのものを滅ぼすという 〈大蛇の剣〉の主だったのだ……。 神々が地上を歩いていた古代の日本を舞台に、 絢爛豪華に織りあげられた、 日本のファンタジーの金字塔! 解説・中沢新一
  • 空から降ってきた男―アフリカ「奴隷社会」の悲劇―
    4.5
    ロンドン郊外の住宅地の路上で、ひとりの黒人青年がB777から墜落し息絶えていた。彼の持ち物はわずかな現金と携帯電話だけ。ジュネーブ、ケープタウン、アンゴラ、モザンビーク──SIMカードに残されたデータを頼りに事件の謎を追い、真相に迫るなかで見えてきたのは、現代の奴隷社会と言うべき過酷な現実だった。
  • 空が青いから白をえらんだのです―奈良少年刑務所詩集―(新潮文庫)
    4.3
    受刑者たちが、そっと心の奥にしまっていた葛藤、悔恨、優しさ……。童話作家に導かれ、彼らの閉ざされた思いが「言葉」となって溢れ出た時、奇跡のような詩が生まれた。美しい煉瓦建築の奈良少年刑務所の中で、受刑者が魔法にかかったように変わって行く。彼らは、一度も耕されたことのない荒地だった――「刑務所の教室」で受刑者に寄り添い続ける作家が選んだ、感動の57編。
  • 空が見ていた
    4.0
    9回裏、二死満塁。そこでフォアボールを与えてしまったピッチャーは、何を考えればいいのだろうか。数万の観衆に見つめられている男たちには、もうひとつのサイコ・ドラマがある。そこまで見透すことができるのは、おそらく〈空〉だけだ。空が見ていた――その視点は、異次元へと僕らを導いてくれる。エッセイ風に綴ったドラマチック・ストーリー。
  • 宙ごはん
    4.4
    本屋大賞ノミネート作、待望の文庫化! 宙には、育ててくれている『ママ』と産んでくれた『お母さん』がいる。厳しいときもあるけれど愛情いっぱいで接してくれるママ・風海と、イラストレーターとして活躍し、大人らしくなさが魅力的なお母さん・花野だ。二人の母がいて「さいこーにしあわせ」だった。 宙が小学校に上がるとき、夫の海外赴任に同行する風海のもとを離れ、花野と暮らし始める。待っていたのは、ごはんも作らず子どもの世話もしない、授業参観には来ないのに恋人とデートに行く母親との生活だった。 代わりに手を差し伸べてくれたのは、商店街のビストロで働く佐伯だ。花野の中学時代の後輩の佐伯は、毎日のごはんを用意してくれて、話し相手にもなってくれた。ある日、花野への不満を溜め、堪えられなくなって家を飛び出した宙に、佐伯はとっておきのパンケーキを作ってくれ、レシピまで教えてくれた。その日から、宙は教わったレシピをノートに書きとめつづける。 ──きっと、この物語はあなたの人生を支えてくれる。 文庫化にあたり、単行本の初版カバーに掲載した掌編に加え、書き下ろし掌編を収録。 解説は、作家の寺地はるなさん。 ※この作品は過去に単行本として配信されていた『宙ごはん』の文庫版となります。
  • 虚魚
    3.7
    怪談師を生業としている三咲は、訳あって“本当に人が死ぬ”怪談を探している。相棒は「呪いか祟りで死にたい」というカナちゃんだ。新たな怪談が見つかると、死ねるかどうか確かめてくれる。 ある日、カナちゃんが「釣ると死ぬ魚」の噂を聞きつける。静岡県のある川の河口付近で見たこともない魚を釣った人が、数日のうちに死んでしまったというのだ。類似する怪談を知らなかった三咲は、噂の発生源を辿って取材を始める。すると、その川沿いには不思議なほどに怪談の舞台が集まっていることが分かってきた。これは偶然か、それとも狗竜川には怪異の原因が隠されているのだろうか。 自分が生涯追い求めてきた“本物”の怪談の気配を感じ、三咲は調査にのめりこんでいく。しかし、うまくいくということは、カナちゃんが死んでしまうということだ。自分はそれを望んでいるのだろうか――? 解説:小野不由美
  • 宙 新宿少年探偵団
    3.8
    悲しいほどに愛しいこのエンディングを、誰が予想しえただろうか!? ーー壮助、美香、謙太郎、響子ら4人が、生まれて来た理由とは?  蘇芳(すおう)、ジャン・ポールの正体とは?  阿倍北斗の存在理由とは?  新宿は、なぜ大怪樹に呑み込まれなければならなかったのか?  そして、美香、壮助に、生まれながらに与えられた哀しい宿命とは? 新しい世界の様相(パラダイム)が、すべての答が、今ここで明らかに! 大好評「新宿少年探偵団」シリーズ、第9弾=完結編!

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