虚魚

虚魚

880円 (税込)

4pt

怪談師を生業としている三咲は、訳あって“本当に人が死ぬ”怪談を探している。相棒は「呪いか祟りで死にたい」というカナちゃんだ。新たな怪談が見つかると、死ねるかどうか確かめてくれる。
ある日、カナちゃんが「釣ると死ぬ魚」の噂を聞きつける。静岡県のある川の河口付近で見たこともない魚を釣った人が、数日のうちに死んでしまったというのだ。類似する怪談を知らなかった三咲は、噂の発生源を辿って取材を始める。すると、その川沿いには不思議なほどに怪談の舞台が集まっていることが分かってきた。これは偶然か、それとも狗竜川には怪異の原因が隠されているのだろうか。
自分が生涯追い求めてきた“本物”の怪談の気配を感じ、三咲は調査にのめりこんでいく。しかし、うまくいくということは、カナちゃんが死んでしまうということだ。自分はそれを望んでいるのだろうか――?

解説:小野不由美

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虚魚 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    不思議な魅力のある作品。なぜ、ホラー文庫でなく一般の文庫に入ったのかと思いましたが、小野不由美氏の解説にある理由なのかな。

    0
    2024年12月06日

    Posted by ブクログ

    最近ホラーとミステリーが合わさったものがとっても面白く感じいて…

    というわけで
    しばらく積まれていた本のなかから一冊

    思っていた話とは全く違っていたけど
    とっても面白く引きもまれた一冊

    人が亡くなる怪談をひたすらに求め
    本物かどうかを確認していく
    三咲とカナちゃん

    2人の関係性と少しづつ明か

    0
    2025年11月10日

    Posted by ブクログ

    最近ホラーやミステリーを手にとってないので新鮮で面白かったです。
    あまりホラーは得意じゃないのですが、皆それぞれ隠し事をしながら何かに突き動かされてゆく様と、その関係性を描いた人間ドラマとして受け取りました。
    人々の怪談への向き合い方とその弊害への、新しい視点を与えてくれる作品だと思いました。

    0
    2025年11月01日

    Posted by ブクログ

    虚ろな魚と書いて『そらざかな』と読む。
    そんな言葉長く生きたつもりの人生に於いて一度も見た事無いぞ、と思い手に取りました。
    ある目的の為に人が死ぬ怪談を集めている怪談師の女性と素性は一切明かさないけど兎に角死にたい女の子、互いの人生に踏み込んだり踏み込まなかったりしているこの2人がある時『釣った人を

    0
    2025年05月30日

    Posted by ブクログ

    遠田志帆さんのカバーイラストに釣られて購入した作品。
    第41回横溝正史ミステリ&ホラー大賞 大賞受賞。
    帯の「綾辻行人氏ら選考委員大絶賛!!」にも惹かれました。

    怪異をテーマにした、ホラーといよりミステリ寄りの作品かなと感じました。
    ホラーが苦手な私でも問題なかったです。

    ラストに向けて

    0
    2025年02月06日

    Posted by ブクログ

    面白くて一気に読めた。

    怪談師の三咲と同居人のカナちゃんは、それぞれの理由から、人が本当に死ぬ怪談を探している。
    ある日「釣ると死ぬ魚」の噂を聞き、その取材を始めるが・・・

    表紙絵に遠田志帆さんを起用し、帯に綾辻行人先生のコメントがあるので、「Another」のような超常現象系ホラーミステリーか

    0
    2025年01月11日

    Posted by ブクログ

     『本当に死ぬ怪談』を探す怪談師の三咲と同居人のカナが『釣ると死ぬ魚』について取材するホラーミステリーで、形を変えて伝播する『釣ると死ぬ魚』の奇妙さや随所で挟まれる怪談の不気味さがありつつ人間の脆さ、身勝手さもしっかり描写されていて一気読みだった。ラストは…

    0
    2024年12月04日

    Posted by ブクログ

    この川を辿った先に虚ろを満たすなにかがあるのだろうか。

    すごく出来の良い長編怪談を読ませてもらって大満足です!
    ホラー×ミステリ、というより、ミステリの手法で書かれた怪談噺と呼びたい印象。川を辿って震源を探す設定がワクワクを誘い、あいだに入る各怪談も"らしく"て実話怪談好きとし

    0
    2024年11月29日

    Posted by ブクログ

    2021年第41回横溝正史ミステリ&ホラー大賞・
                 大賞受賞作。
    長野出身の会社員である新名智さんのデビュー作で、舞台も静岡県西部から長野へと続く天竜川流域に置かれている。
    土地の記憶と水の流れが、物語と重なります。

    私は探している、「人を殺せる」怪談を――。
    怖いのに泣け

    0
    2025年11月07日

    Posted by ブクログ

    解説にある通り、ミステリーと怪談のバランスや長編小説として成り立たせるための構造は素晴らしかったが、綺麗に整いすぎていて、あっと驚く展開や意外な結末などはなかった。
    文章自体は読みやすかったのでイッキ読みしたが、個人的感想としては再読や作者読みは今のところ検討していない。

    0
    2025年10月17日

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