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Posted by ブクログ
ほんとうにひさしぶりにノンフィクションやエッセイでないものを読んだ。アラフォーになって、急に物語を読むのが億劫になったのだ。
なんとなしに、ネットサーフィンしてたら見つけて、読みたくなり読んだ一冊。
料理描写、もうなんだろう、いちいち、洒落ていて、作りたい欲ふつふつ、もちろん食べたい欲も。
直接的な性描写なんてないのに、急にドキッとムラッとくる一文がある。あと2人の対照的な女性ですが、なんとなしに田舎もんじゃなくて、洗練されたシャレオツな女性なんだろうなぁとか....
普通に夫と、子供2人いる主婦ですが、なんかないかな?なんか男とオサベリしたい....と悶々させてくれますわ(笑)
Posted by ブクログ
この作品が描く「いない」には二種類ある。物理的に存在しない者と、確かに実在しているのにいなかったことにされている存在。そのどちらがより救われるべきなのか、読み進めるほどに答えは曖昧になっていく。
人を通じて形成された記憶は、その人が今そこにいるかどうかとは無関係に、生活のあちこちに染みついている。ふとした匂い、食卓、夜の静けさの中で、思い出は勝手に立ち上がる。その影を懐かしむのか、煩わしく感じるのかは、記憶そのものではなく、今の自分の心の在り方に左右されるのだと気づかされる。
思い出に付随する感情を完全に消し去ることはできない。ただ、どの瞬間にそれを掘り起こしてしまうのか、その引き金を知り、少しずつ扱い方を覚えていくことはできる。生活を重ねるとは、そうした感情との距離を測り直し続ける行為なのだろう。
少し手の込んだ料理を作りたくなる夜や、酔いに任せて誰かに肩を貸したくなる瞬間、視界に映るものすべてに恋の残像を重ねてしまう感覚。そんな人間の弱さと愛しさを、静かに肯定してくれる一冊だった。
Posted by ブクログ
究極の選択というと倫理に悖るかもしれませんが、愛していた夫を亡くした女性と、関係が冷え切った夫を持つ女性との対比が描かれている。
どちらも「不在」を感じていて、前者は字義通り亡くした夫の不在を、後者は夫の心や愛の不在を感じている。
どちらがマシかと比べることは倫理的かどうかという以前に、不可能だと思った。
彼女たちは料理教室の先生と生徒という関係だが、お互いの身の上を知った上で、相手の方が幸福なのではないかという考えから、始終抜け出せないでいる。
はたしてそこに歩み寄れる余地があるとすれば、どのようなことかと考えながら読んでいたが、本作や個人的な空想からは出てこなかった。
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