そこへ行くな

そこへ行くな

小説・文芸
638円 (税込)

3pt

【第6回中央公論文芸賞受賞作】一緒に暮らす純一郎さんは、やさしい人だ。出張が多くて不在がちだけれど、一人息子の太郎をよく可愛がっている。じゅうぶんに幸せな親子三人の暮らしに、ある日「川野純一郎の本当のことを教えます」と告げる女から電話が舞い込み――(「遊園地」)。行ってはならない、見てはならない「真実」に引き寄せられ、平穏な日常から足を踏み外す男女を描いた七つの物語。

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  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    :
    集英社
  • 掲載誌・レーベル
    :
    集英社文庫
  • タイトル
    :
    そこへ行くな
  • タイトルID
    :
    287850
  • ページ数
    :
    352ページ
  • 電子版発売日
    :
    2014年11月07日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    1MB

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そこへ行くな のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    人生は、自分が主役だと信じて疑わない方がラクなのだろう。不安と期待で覗いたパラレルワールド、「そこ」で立ちすくむ人々の姿が描かれて、緊張を強いられる短編集。
    世界がふわりと回転する「病院」の清々しさに救われる。
    龍くんは素敵な一人前の男だと思う。

    0
    2014年09月20日

    Posted by ブクログ

    ベルモンドハイツ401
    成人してからの男女グループなんでこんなもんだよね。小さな歪みで壊れてく様子がリアルで良い。
    35歳なのに5P、元気すぎる、いいな。

    野球場
    謎の積極的ヤリマン地味子。ペーパーマウンテン幸せを恵む、謎が多く残る暑い夏の話。

    病院
    最後の短編、なんかすごく好きな話。スクールカーストの高い男の子が余命わずかの母親の元へ通うため、虐められて骨折して入院しているクラスメイトの女の子と仲良くなっていく話。
    虐められていて心を閉ざしている女の子と打ち解けていく様子が暖かい感じ、母の死というイレギュラーを同じく虐められているというイレギュラーな子にだけ打ち明けられる、そういう関係。
    こう書くとすごくハートフルだけど、そうでもない。と思って読んでたらめちゃくちゃ暖かいエンディングだった。

    この短編集は暗くてジメジメして陰気な話が多かったから、最後にすごく綺麗な青春があって寒暖差にやられた。

    0
    2026年08月27日

    Posted by ブクログ

    タイトルの意味がわかるまで数話かかった。

    どの話も、読みながらこの結末を知りたくないなって思わせるのは筆者の力なんだろうか。モヤモヤするけど、そういうことなんだろうと。

    0
    2023年08月28日

    Posted by ブクログ

    ガチむずかった。解説をもとに読み解くと、まずテーマは「平穏に見える日常のすぐ裏側にある底知れぬ深淵」との事。つまり、登場人物たちはみな普通の生活を送る中で些細な「違和感」「出来事」を機に見てはならない真実へと引き寄せられていくことになるのです。タイトルのそこへ行くなというのは、読者の心内の作中の人物への警告であり、それ以上踏み込めば、後戻りできないぞという訴えだと思います。
     特に血塗れサスペンス展開になるわけではなく、淡々と居心地の悪くなるような展開が広げられます。そこがまた日常の中に潜む、後戻りできない危険をリアルに表現させています。

    0
    2026年09月14日

    Posted by ブクログ

    井上荒野作品、初読。
    短編7話でどれも読みやすいけど、ほとんどの終わり方が、え?ってところで終わってしまうのはなんだか少しモヤモヤして気持ち悪い。けど、それが癖になりそうなモヤモヤ感でもあったりする?
    「遊園地」と「病院」が個人的には好きでした。

    0
    2023年02月15日

    Posted by ブクログ

    第六回中央公論文芸賞受賞作。
    場所がタイトルになっている、七編の短編集。
    賞を受賞されているということで、手に取りましたが、期待が少し外れました。

    「遊園地」は三人も女性がいる男性。うちの二人には実子がいて籍を入れているのは一人。スマートで優しそうな普通っぽい人なのに、「アフリカに出張なんだ」と言って28日間も家を留守にしたりとか感心してしまいました。なんでこんなにひょうひょうと浮気を何年間にも渡ってできるのか不思議でした。この話は他人事として読めば面白かったです。
    「団地」は不穏な空気間の、なんか怖い話だなあと思ったけれど、最後の主人公の女性がいきなり「今日はエイプリルフールよ」と言って突拍子もない嘘をつくのが一番怖いと思いました。
    最後の「病院」の中学生の話は、人の死が絡んではいますが、唯一最後にほっとできる話でした。

    正常な価値観というものがあるとして読むと、みんな怖い話だと思いました。正直読むのがつらい話もありました。この短編らを面白がって読む度胸は私はなかったです。
    タイトルは「そこへ行くな」ですし、世の中健全な話ばかりではないし、読後感のいい話ばかりではなく、作者がプロとして仕事をされているのはわかりますが、行ってはいけない世界の入り口のようなお話ばかりだったように思います。
    また、こういう話が好きな方もいらっしゃるかもとも思います。
    作者の、未読の作品には期待しています。

    0
    2019年09月25日

    Posted by ブクログ

    人には言えない秘密を抱えた男女を描いた短編集。
    そんなに過激ではないし、登場人物の関係が複雑な感じでもない。でも表現力なんだろうか、心に響く作品もあった。
    最後の病院という作品だけは異色。でもこれが個人的には一番良かった。生と死、都市と僻地。成長することは、誰かと別れることなのだ。

    0
    2018年04月22日

    Posted by ブクログ

    最後の病院は泣けました。なんだか切なくて中学生の頃のなんとも言葉に出来ない色んな気持ちを思い出しました。
    全体的に面白かったんだけどせっかく面白い話なのにほとんどの物語が12話連続ドラマの
    第一話だけ見せられた感じで物凄くモヤモヤが残るのが残念でした。
    ぜひそれぞれの物語の続きが読みたくなりました。

    0
    2016年08月31日

    Posted by ブクログ

    どこか奇妙ででもきっと幸せではない展開が予想できるようなそんなはなしでした。最後の「病院」という短編を読んでなんだか救われました。それがなかったら救われなかったです。

    0
    2016年03月02日

    Posted by ブクログ

    相変わらずクズな男を書かせたら天才的だと思う。
    今回も出てくる男はみんな揃ってクズである。
    短編が7話掲載されているが、前半3つが面白かったから後半少々ダレた。

    『遊園地』
    40を過ぎた主人公には内縁関係の男がいて、男との間に出来た小学生の息子を育てている。
    芸能関係の仕事をしている男は出張がちで母子の住む家にほとんど帰ってこない。
    ある日、主人公の家に電話がかかってくる。正体不明の女から聞かされた、男には妻子がいるという話の真偽を確かめるため、彼女は教えられた団地に向かう。
    そこには自分の”夫”だと思っていた男の若い妻と幼い子どもがいて、彼女は真相をただすことができずに悶々と日々を過ごす。

    『ガラスの学校』
    別居中の夫から離婚を迫られているが、のらりくらりと逃げ続けている主人公。
    ある日母親がバス事故で死んでしまう。
    母と住む妹夫婦とは折り合いが悪く、母の死をきっかけに決定的に決裂してしまう。
    夫と妹、両方との関係がこじれてしまった主人公が悶々とする話なのだが、どの人物の悪意も心の動きもまっとうでリアルである。

    『ベルモンドハイツ401』
    中学を卒業してからも20年以上仲が続いている男女5人。とある出来事を境に関係が微妙になり、どう整理するかそれぞれが模索する。
    現在と過去の関係を行ったり来たりして、若干こんがらがる話である。
    出だしとストーリーのイメージが違いすぎてびっくりである。

    『サークル』
    同じ大学に通うイケメンシンガーの取り巻きをしている3人の女子。彼のデビューが流れたことを嘆き、生活の心配をし、励まし、勇気づける。
    3人はみんな就職活動がうまく行っていないが自分のことよりも彼のことを心配している。
    その中のひとりがメインで話が進むのだが、ラストに彼女達がただの取り巻きサークルではないことがわかる。
    男の見事なクズっぷりがすごいし、でも音楽周りってこういう関係ばっかりなんだろうな、と思わされた。

    『団地』
    編みぐるみが趣味の平凡な主婦が様々な悪意に触れ気を病んでいく話。
    精神ホラーなタイプだが、結局何の話だったのか中身が乏しい。

    『野球場』
    とある野球場の受付の女と、野球チームの男達の話。
    男同士の猥談に終始した感。

    『病院』
    毛色の違う一作。
    中学1年の男の子の成長と淡い恋の話。

    どれもストーリー展開としては淡々としているのだけれど、味わいのある文章なのである。
    登場人物の心理描写が細やかでリアル。
    ストーリー性は高いとは言えないのだけれど(あらすじを書くとなんか薄い)、読ませる文章というあまりいないタイプの作家だなといつも思う。
    どこがいいのかはっきり言えないけれど味わいを感じる。
    裏を返せば合わなければとんと魅力はわからない系。

    解説が非常に小難しいことを語っていた。

    0
    2015年01月24日

そこへ行くな の詳細情報

  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    :
    集英社
  • 掲載誌・レーベル
    :
    集英社文庫
  • タイトル
    :
    そこへ行くな
  • タイトルID
    :
    287850
  • ページ数
    :
    352ページ
  • 電子版発売日
    :
    2014年11月07日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    1MB

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