ソナタの夜

ソナタの夜

827円 (税込)

4pt

3.3

愛しているから、私が、嘘をついた。結婚をせずに関係を続けるということは、相手に何があっても知らずにいるという不安を一生涯背負うこと。いとおしく、切なく、親密なのに遠い。表題作のほかに6編を収録。それぞれの恋愛に隠された「たくらみ」と、狂おしいほどに切実な想いを、濃密に描いた短編集。(講談社文庫)

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ソナタの夜 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    すぐれた文章にある一定のテンポがあるのは当然なのかもしれないが、この小説には、常に落ちるリズムが付きまとう。



    スマートな作家さんなのだろう。
    どの程度彼女自身を忍ばせているのかはわからないが、彼女の描き出す登場人物は常にドライで強く凛々しく、そうして美しい。
    それぞれの女性の姿形の描写は少ない

    0
    2009年10月04日

    Posted by ブクログ

    早期退職を決めた昔の上司と、「ミルクティ」
    父を見舞った帰りに電車で会った男と、「秋雨」
    画家だった元恋人の弟と、「緑深き淵」
    外資系銀行員の女と夫が、「彼女の手」
    インタビューで知り合った大学の先輩と、「隣の公園」
    美大の教授と器の展示即売会に現れた男と、「唐草といふもの」
    翻訳の仕事を通じて知り

    0
    2010年09月05日

    Posted by ブクログ

    7編収録。全部不倫が絡む話で、性行為の描写なども(抽象的表現を用いてはいるが)多く、今まで読んだ永井するみ作品の中では一番ねっとりしている。お得意の「恋愛ミステリー?」ではないのに、女性心理を描ききった上で、最後はそれぞれ、「女性の怖さ」だったり「希望」だったりにうまく繋げているのはさすがだと思う。

    0
    2011年08月06日

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