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1946年、戦争で両親と住まいを失った里見滋は、焦土と化した東京を放浪し、飢えと貧困に苦しむ。2020年の東京、コロナ禍で自粛生活を続ける洲崎駿は、父の勤務先が倒産し、楽しかった高校生活が破綻する。絶望の淵から這いあがろうともがくふたりを待っていたのは、驚くべき運命の巡りあわせだった。心にしみる感動と勇気がみなぎる傑作長編。
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Posted by ブクログ
次々と起こる出来事に心が痛くなるが、読んでよかった。 素敵な結末がグッと来ました。 今だからそこ読みたい1冊。
福澤徹三『そのひと皿にめぐりあうとき』光文社文庫。 『侠飯』シリーズ、『作家ごはん』など面白いグルメ小説を書いている作家なので、タイトルからして同様の小説かと思ったのだが、全く違った。 戦中、戦後の過酷な状況を生き抜く少年と現代のコロナ禍で息が詰まるような状況を生き抜く少年の2人の少年の物語。 ...続きを読む 2人の少年の奇蹟のような邂逅…… 2人の主人公の少年の人生は、なかなか交わらずに、まるで同時進行で2つの小説を読んでいるかのように錯覚する。しかし、ラスト10ページで世界が変わる。 解説は北上次郎。本作の紹介だけに留まらず、福澤徹三の小説の魅力について鋭い視点で解説している。 1946年、父親を戦地で失い、母親も空襲により失った里見滋は、焦土と化した東京を放浪し、飢えと貧困に苦しむ。そんな中、滋は上野で片目片腕の傷痍軍人である瓜生武と出会い、少しずつ自活の道を歩み始める。闇市でさつま芋をふかして売り出したのを皮切りに焼きそばを売り出し、成功した滋はついに店を構える。しかし、ショバ代を要求する暴力団の妨害を受け…… 2020年の東京、コロナ禍で自粛生活を続ける高校生の洲崎駿は、父親の勤務先が倒産し、楽しかった高校生活が破綻する。嫁いだはずの姉が離婚して家に戻り、同僚と起業を決めた父親は虎の子の500万円を持ち逃げされ、母親との仲は険悪に。揚げ句の果てに駿はコロナに感染し、彼女にもフラれ、街を歩いていると肩がぶつかったと不良に因縁を付けられ、ボコボコにされる。ツキに見放された駿は…… 戦中、戦後は兎に角、食べる物に困ったと聞く。両親と兄弟姉妹の大家族が多く、なかなか食糧が手に入らずに育ち盛りの子供たちは始終腹を空かしていたようだ。 戦後の高度経済成長時代を経て、日本は不死鳥のように甦った。しかし、実体経済を蔑ろにし、マネーゲームに走ったツケがバブル崩壊により浮き彫りになる。それでも企業は生き残るために海外資本への基幹事業売却や、海外への生産移転、非正規雇用といった安価な労働力を求めた揚げ句に気が付けば、少子高齢化の真っ只中。 阪神淡路大震災、東日本大震災の傷がようやく癒えてきたかという時に武漢発生の新型コロナウイルスに苦しめられ、再び日本経済は疲弊する。普通の生活を失って、早3年。そろそろ希望の光を見たいものだ。 本体価格840円 ★★★★★
終戦直後を生きる滋と現代のコロナ禍を生きる駿。ともに17歳の人生が交互に語られていく。戦争の影響が色濃く残り、生きていくので精一杯の日々のなかでの出会いから商売を始める滋。コロナ禍で不自由ななか居場所を見つけられず悩む駿。時代は全く違うし、悩みも違う。でも人と関わって変化していくのは同じでどちらの時...続きを読む代もとても面白く読める。時代が違う二人がどうやって交錯するのか。その瞬間に人生とか時間とかの不思議さに思いを馳せる。 本書の解説は北上次郎さん。一月にお亡くなりになり、恐らく最後の解説が本書のだそう。亡くなるひと月前に書かれたらしいけれどいつもの北上さんの文章でそんなことは全く感じない。北上さんを通して知った作家、作品は数えきれないほどでこれからもその影響を受けて本を選び読んでいくと思う。 解説の後に著者の福澤さんの北上さんへの追悼文にもぐっとくる。
戦後の日本と、現代の日本の両方の話で進んでいく。 どうリンクしていくのかとワクワクして読んだが、リンクはいまいち。単に2つの話として読んだ方が良いくらい。 戦後の混乱期の生活がわかりやすく勉強になる。
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そのひと皿にめぐりあうとき
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福澤徹三
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