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東京・赤羽の路上で資産家が殺害された。赤羽署初の女性刑事・黒光亜樹は、本庁から来た癖の強い先輩刑事とコンビを組まされ、彼と対立しながらも懸命に捜査を続けるが、なかなか容疑者は浮かんでこない。同じ頃、松山大学マンドリンクラブのOG・国見冴子は、仲間二人と母校の取り壊し予定の部室棟を訪れていた。すると部室の黒板に、三十年前に失踪したクラブのメンバー・高木圭一郎が最近書き残したと思しき「その時鐘は鳴り響く」を見つけて驚く。それは四年生の夏合宿で事故死した篠塚瞳を含め、五人の間で頻繁に言い交わしていた言葉だった。瞳の死後に失踪した高木は、なぜ今になって部室を訪れ、この言葉を残したのか? 冴子たちは当時の事故について調べ始めるが……。日本推理作家協会賞受賞作家の新境地、慟哭と郷愁のミステリ。
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Posted by ブクログ
こんなにボリュームたっぷりな小説は久しぶり。
まさに読み応えのある一冊だった。
どこでつながるんかなぁ、あ、やっと同じ線上に…と気づいてからは、先が気になって気になって。
込み入った部分がさっと説明に終わった感じは残念だったけれど、そこまで詳しく書いたら上下巻になりそう。それだけ複数テーマがあり、でもたくさん人間が出てるんだから、それだけの背景はあるよな、一人一人の人生の物語の絡み合いが、人間関係ってものだしな。
たぶん一人一人を大事に描いてくれている、思いを込めているんだろうな。
最後は切なかったけれど、こんな終わりの作風もありかな。
Posted by ブクログ
いい時のまことさん!
はい、ぜんぜん関係ないと思われていたふたつの事件が繋がります
ネタバレごめん!ていや繋がるでしょそりゃ!( ゚д゚ )クワッ!!
ぜんぜん関係ないと思われていたふたつの事件が関係ないまま終わる小説見たことないわ
ただの二本立てだわ!
なので問題は繋がり方なわけよ
鮮やかだったな〜
それになんかこう宇佐美まことさん特有の人の哀しみみたいな
うまく表現できないけど誰もが持ってる感情が込められてる気がしたんよな
そしてまぁしかし宇佐美まことさんの引き出しの多さよな〜
ほんとなんでも出来る
宮部みゆきさんに通じるところあるね
名前漢字+ひらがなだし
よし向日葵めろんに改名しよう
(なんでそこ行くか)
Posted by ブクログ
人を殺すことは良くないこと。これはもちろん誰もが知っている当たり前のこと。でも、どうしても殺したくなることってあると思う。例えば理不尽に自分の家族が殺されたとしたら。自分の大切な人が殺されたとしたら。法に則って罰してもらう。そんな悠長なことを言ってられるだろうか。
この小説には2つの物語が存在する。1つは大学でマンドリンクラブに所属する学生たちの物語。合宿中に1人の女子学生が崖から転落死をした。その過去を引きずった仲間たちが30年振りに集まり、部室に行くと、黒板に【その時鐘は鳴り響く】という仲間たちにしかわからない文字が描かれていた。
もう1つは、殺人事件を追う刑事たちの物語。中年男性が腹部と頸部を刃物で刺され、殺される。血溜まりの中に、ハート型で切り抜いたような模様が残されていた。黒光亜樹は、本庁の榎並というやる気のない男とコンビを組まされ、事件を追うことになる。榎並はどうやら警察全体を揺るがす地雷を握っているらしい。
この2つの物語がどう結びつくのか。いつ結びつくのか焦ったい思いで読んでいくうちに気づく。あの時にはもうヒントが隠されていたんだなと。
とにかく榎並がカッコいい。ラストも爽やか。でも、あの頃に戻りたいだろうなぁ。
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