入らずの森

入らずの森

小説・文芸
733円 (税込)

3pt

陰惨な歴史が残る四国山中の集落・尾峨に赴任した中学教師・金沢には、競技中の事故で陸上を諦めた疵があった。彼の教え子になった金髪の転校生・杏奈には、田舎を嫌う根深い鬱屈が。一方、疎外感に苛まれるIターン就農者・松岡は、そんな杏奈を苦々しく見ていた。一見、無関係な三人。だが、彼らが平家の落人伝説も残る不入森で交錯した時、地の底で何かが蠢き始める…。ホラーの俊英が、ミステリ要素満載で贈るダーク・ファンタジー。

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入らずの森 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    怖いのかなぁと、ずっと本棚に置いていた本。
    読んでみたらそれほど怖くなかった。

    山の奥深くにいる粘菌が、嫉妬や憎悪など負のエネルギーに感応し、その人にとりつき惨忍な事件を起こさせる話。

    校長先生の、生徒や教師に向き合い方がいい!
    余計なことは言わずに導く人。

    金髪の転校生に、染める理由を聞く
    うまく説明できないなら、文章にして提出しなさい、妥当なら認めると。
    少女は「目印」だと。「金色は私を守ってくれる色、その必要が無くなったら自分で元の色に戻す」と。
    校長はその理由でOKを出した。
    このくだりはあまり重要とは思っていなかったが、後半、大きな意味を持つ。

    人との交流が苦手で山奥の学校の教師をしている圭介。
    陸上選手としてオリンピックを目指していたが事故で怪我をし諦めた過去をもつ。教師として自信がないが、地元の老人達との交流や、廃校になる学校の校歌について生徒と調べるうちに生徒とも信頼関係ができ、邪悪なものにも立ち向かうことができたのは、よかった。

    小さな事、ひとつひとつに意味があって、いずれかが欠けていたら粘菌を退治できなかった。
    全体的に山間の陰鬱な雰囲気がホラー的な恐怖をかりたてているけれど、読後感に怖さが残らない。面白かったです!

    0
    2024年12月18日

    Posted by ブクログ

    これは、スゴイ(^ ^;

    オカルトであり、ホラーであり、伝奇物であり、
    基本的には「絵空事」なのは100%承知しておりますが。
    それでも、「絵空事部分」以外の描写がリアルで、
    もしやあり得るかも、と思わされてしまう(^ ^;

    登場人物が、みな良い(^ ^
    会社勤めに嫌気がさして、田舎暮らしを始めた男やら、
    大きな挫折を抱えて仕方なく中学教師をやってる男やら、
    親との確執から祖母と暮らす金髪の女子中学生やら。

    田舎の人も、中学生から偏屈な爺さんまで、
    皆それぞれに「実にいそうな」キャラクターで(^ ^
    性格も人間関係・力関係も実にありそうで、
    これがまた物語にリアリティを与えている。

    主要な登場人物それぞれの視点で話が進み、
    中盤に差し掛かるとストーリーが絡み始め、
    終盤次々にパズルのピースがはまるように
    全ての伏線がカチッと収まって一本の線になる様は、
    もはや小気味よいほど(^ ^

    ともすれば「ご都合主義」と取られかねないような、
    え、そう来たか的な展開もあるのですが、
    そこに至るまでの丁寧でリアルな描写と、
    事前に釘を刺すような「全てに意味がある」的な台詞で、
    偶然が必然に転換されてしまう。
    むしろ「なるほど、だからこそ、か」と思う展開(^ ^

    例によって細かいことを書くわけにはいきませんが...
    本当に最初から最後まで「隙がない」印象(^ ^

    不気味なシーンでは鳥肌が立ち、
    時にホロリとさせられるシーンもあり、
    一冊で二度も三度もおいしい佳作(^ ^
    映像化したらとても魅力的になりそうな作品です(^ ^

    0
    2017年10月16日

    Posted by ブクログ

    もっとバタバタなホラー物かと思ってたら意外と面白かった。
    四国の田舎に赴任してきた中学教師と転校生、Iターン就農者。
    それぞれ別々の物語が少しずつ重なってきてホラーというよりサスペンスに近い感じでドキドキしながら最後まで読むことができた。
    でも結局最後は人間の醜い心は絶ることはないってことなのかなぁ。

    0
    2025年09月12日

    Posted by ブクログ

    ジャングル奥地を開拓することで、人類と未知の生物が遭遇し世界に疫病が大流行、致死率が極めて高いウイルス性の病原菌のはなしならば定番である。本書は少し趣向が違い、四国山中の村落で起こる奇怪な出来事の謎がじつは・・・謎解明の面白さは、最後まで読むものを飽きさせない。

    0
    2018年03月18日

    Posted by ブクログ

    文句なしに面白かった!
    平家落人の伝説が残る四国の集落。
    過去にそこで起きた残忍な事件。現代とどう繋がるのか。

    オカルト、伝奇要素が満載で、特に校歌に残された謎を探すシーンは本当に堪らなくウハウハしながら読み進めました。
    まとめ方がとても上手く、最後に色々な事が繋がっていき思わずため息が漏れました。
    久々に面白い伝奇小説が読めました。満足満足!

    0
    2017年10月19日

    Posted by ブクログ

    たまたま見かけたホラー作品。ちょっとフリが長かったけど展開は良かった。映画化しやすそう。アイドル主演で。

    0
    2017年01月09日

    Posted by ブクログ

    途中気持ち悪すぎて逆に読むのがやめられなかった!四国山中の限界集落が舞台、平家の落人伝説やら天井裏から見える有るはずのない空間。え、金髪不良ギャルまでも登場?と興味をそそられる題材てんこもりに、まさかの粘菌モンスター!そして南方熊楠先生までもが解決の糸口に関わっていたりと素敵満載でした。初・宇佐美さんなので、他の本も読んでみたいと思います!

    0
    2016年02月16日

    Posted by ブクログ

    複数の独立したストーリーが上手く交錯し、まとめあげられている。
    読み進めるうちにスムーズに先が見えてきてスピード感をもって読める。

    0
    2012年10月06日

    Posted by ブクログ

    この物語の舞台となるのは、平家落人伝説も残る四国山中の集落。
    そこには「入らずの森」があり、過去の二つの殺人が絡んでいる。

    この設定からすれば、土着の呪物かなと思いますが、驚いたことに参考文献には南方熊楠関連のものが連なります。

    私は、岩井圭也さんの『われは熊楠』しか読んでおらず、熊楠についての知識も小説止まり。
    宇佐美さんは、どうやってここにたどり着いたのでしょうか。
    熊楠から「粘菌」だったのか、あるいは粘菌から熊楠だったのか。

    写真で見るだけでも、色も形も実に多彩な粘菌類。植物と生物の境界にいるような、不思議な存在です。

    人の手が入っていない森の中には、まだまだ私たちの知らないものが潜んでいる。
    そんなことも、あるのかもしれない……と思わせるお話でした。

    0
    2026年08月19日

    Posted by ブクログ

    初作家さんでした!

    なかなか本の中に入り込めなくて、、、ちょびっと苦戦。。。

    いらずの森にある秘密。その謎。

    半分くらいから、同時進行で進む入院患者の老婆と、四国の山奥に引っ越した子ども、そして、何十年も前に消された校歌の謎な少しづつリンクしだして、俄然先が気になってきて、止まらなくなったが、半分まで読めなかったら
    脱落者多いかもなぁ、、、、

    笑

    読書、初心者には不向きな一冊かもしれません。

    半分まで頑張れば、手から本が離せなくなる。はず。。

    #本
    #初作家さん
    #2冊目読むにはちょっと怖いな
    #半分まではちとキツイ
    #主旋律がずーっと恨みつらみ
    #読む気が失せるくらい妬み嫉み
    #読んでて疲れるマイナス思考
    #誰もが敵って言い出す主人公
    #そのあたりを越えればなんとかなる
    #★★★
    #半分までいけば面白い
    #消えた校歌の3番
    #この下り大興奮

    0
    2024年01月14日

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