愚者の毒

愚者の毒

770円 (税込)

3pt

一九八五年、上野の職安で出会った葉子と希美。互いに後ろ暗い過去を秘めながら、友情を深めてゆく。しかし、希美の紹介で葉子が家政婦として働き出した旧家の主の不審死をきっかけに、過去の因縁が二人に襲いかかる。全ての始まりは一九六五年、筑豊の廃坑集落で仕組まれた、陰惨な殺しだった…。絶望が招いた罪と転落。そして、裁きの形とは?衝撃の傑作!

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愚者の毒 のユーザーレビュー

4.1
Rated 4.1 stars out of 5
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    Posted by ブクログ

    こちらでの評価が高いのも納得の作品。現代と過去の苦しい貧しい時代が交互に出ており、過去の壮絶で凄惨な時代を生き抜く2人の若者に苦しくなる。最後まで読めば2人は幸せになれるのかと読み続けるが、最後は人生の帳尻合わせが待っている。
    伏線回収もされ、読み応えある作品だった。

    0
    2024年05月28日

    Posted by ブクログ

    現在と過去のパートが交互にでてきて、徐々に過去に起きた事件の真実がわかってくるパターンの話。
    過去パートの話がとても興味深く、自分の父親と主人公の年齢が近かったこともあり,最近までこんなに大変な時代があったのかと。炭鉱の話は本当に驚きの連続でした。
    過去の出来事も4転5転もして,驚きの連続で,ほろっ

    0
    2023年06月04日

    Posted by ブクログ

    面白かったです!
    貧しく地獄のような場所から逃げる為に父親を殺した少年と少女が過去を捨て、ひっそりと都会に紛れ
    何も望まず人生の共犯者となる。
    そんな二人がまるで過去からの亡霊が近づくかのように、じわじわと追い詰められていく。

    え?白夜行みたい?
    似てますね…途中で気づきましたd( ̄  ̄)
    白夜行

    0
    2023年04月07日

    Posted by ブクログ

    読みたかった本。
    とてもよかった!

    第1章の最後に、え?!っという展開に!
    驚いた。

    筑豊廃坑集落での地獄のような暮らしは、悲惨で壮絶で読むだけで辛い。実際に大なり小なりあった話なんだろうなと、思った。

    「身の内に毒をお持ちなさい。中途半端な賢者にならないで。自分の考えに従って生きる愚者こそ、

    0
    2023年01月06日

    Posted by ブクログ

    初めて読む作家さんですが、かなり面白かったです。
    日本の現代ミステリーで面白いのは大抵読んでしまったかと思っていた自分が恥ずかしい。
    まだまだですね、これからも貪欲に良作を探していきたいと考え直しました。


    1980年代、葉子は深大寺の難波家で住み込みの家政婦として、甥の達也と共に暮らしていた。

    0
    2022年09月03日

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