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この魔界に迷い込んだら逃げられない!
少女失踪、めくるめく悪夢…
まさかの真相にあなたは絶句する――
全読者震撼のホラーミステリー!
その魔界の罠にはまったのは少女だけではなかった――
ここは青い夜露に濡れた甘い匂いの土の国――狂気の恋に落ちた女子高生、奇妙な絵の修復を依頼された女、不治の病に侵された男、謎のケモノと少年、死んだ人間が見える女……都市の真ん中の城山の周辺で不可解な悲劇に見舞われる人々。
森の魔界にからめとられ悪夢を見た彼らに救いの時は訪れるのか――驚愕の真相に戦慄する傑作ホラーミステリー!
〈目次〉
はじまりのおわり
宵闇・毘沙門坂
猫を抱く女
繭の中
ぼくの友だち
七一一号室
酔芙蓉
白い花が散る
夜のトロイ
おわりのはじまり
解説・東 雅夫
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
Posted by ブクログ
お椀を伏せた山を中央にもち
そこに築城400年の平山城と四方の堀
そんな城山町で 複雑に絡む連作短編集
「はじまりのおわり」
この町の有り様
「宵闇・毘沙門坂」
この連作の中心となる 二人の女子と
たびたび登場してくる賃貸アパート
毘沙門坂の 夫を愛人に取られた女と 男に捨てられた女
「猫を抱く女」
蒲生家の修復を依頼された絵画
修復する絵の下には 彼女に関係した人々
そして 不思議な動物
彼女の人生を暗転させた人物ばかり
絵は見る人の心を映す鏡
「繭の中」
城山の麓で 継承される妻への暴力
その元凶の男の後悔
「ぼくの友だち」
児童養護施設「わかあゆ園」
特別支援学級に通う心優しき少年たち
顕という少年は 陶芸でぼくの友だちを作る
友だちは正義の味方なのかもしれない
「711号室」
これが一番好きかもしれない
不倫相手と結婚したい夫。
離婚は認めない妻。静かな抵抗。
「酔芙蓉」
酔芙蓉が咲く庭の持ち主の夫婦。
夫は中学教師、妻はあの猫の飼い主。
他の短編では 端役だった女が 主人公になっていく快感。
酔芙蓉の花の下には、何がある。
「白い花が散る」
頭は悪いけど 人が良い男が
実家に帰る決心をする。
白い花が散るような蛾の大群の羽ばたきを見る
「夜のトロイ」
蒲生家の麻耶ちゃん。
両親は事故で亡くなってしまったけど
祖母とお屋敷で暮らし。
彼女を守ったのも トロイ。
「おわりのはじまり」
何人もの登場人物が絡みあった連作短編集でした。
ようやく 「おわりのはじまり」で 各章で幾つかの不明瞭だったところも朧げながら見えてきます
読ませていただくのは もちろん楽しいのですが
これだけ 絡ませるストーリーを考えるのも楽しかったのではないでしょうか。
なんのレビューかわからんですけど
ネタバレなしということでー
Posted by ブクログ
この作品は、322ページなんですが、私は読むのに足掛け三日かかってしまったのですが、これから読まれる方にはなるべく短期間で読まれることをお勧めします。
8作の連作短編集で、すべての物語が最後に繋がっていたとわかるのですが、時系列が難しく、誰と誰とがどういう関係だったとかも私は途中でかなりわからなくなってしまいました。
物語の場所は四国の松山の城山を中心にしたところで、ジャンルとしてはホラーミステリーです。
そこで、8つの不思議な物語が語られます。
以下完全ネタバレです。お気をつけください。
一番印象的だったのはいなくなった、アメリカン・ショートヘアが城山に住みつき、妖獣となり人を噛んで感染症をばらまき人を死に追いやっていく話。
妖獣は複数の話に登場するのですが、特に「ぼくの友だち」という一編で恵まれない環境にあり、妖獣の世話を大切な友だちとしてしていた少年に、保険金を掛けて死に追いやった義理の両親を仇討ちした話が印象的でした。
他の話も人の未来が見える脳腫瘍患者など幻想的な人物がでてきますが、勧善懲悪的なストーリーで死ぬのは悪役なので不思議と怖いとは思いませんでした。
幻想美を感じました。
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