無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで200万冊以上配信中!
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
Posted by ブクログ
仕事にも家庭にも恵まれ、勝者として人生を謳歌する主人公。しかしふとしたことからその幸せが崩れ始め、どんどん奈落の底へと突き落とされるような事態が起きていきます。これはかつて彼が犯し、いまだ暴かれていない罪の因果が巡ってきたものなのか。緻密な構成と息詰まる展開から目を離せないミステリ。
世間を騒がせる「肌身フェチの殺人者」と二十年以上前に起こっていたかもしれない事件との繋がりがメインの謎かと思いきや。それ以外にも次々と繰り出される新たな事件と謎に翻弄され、しかもそれがラストであまりに見事に繋がってしまったことに驚愕させられました。最初から最後まで、すべて集約されたひとつの物語。まさしく因果というものを感じさせられます。
一応最終的には後味の悪い物語ではないのだけれど。途中はとにかくつらい。主人公がかつて卑劣な罪を犯したとはいえ、現在はそれなりに好感を持てる人物になっているだけに、もうこれ以上可哀そうな目に遭わせないでやって、という気になりました。もう誰を信じていいのだか。真相って、知らないままのほうが幸せなのかもなあ。
Posted by ブクログ
なんともざわざわする読後感。今ちょうど、WOWOWで放送されているドラマの原作。読んでみようと思ったのは、ドラマの中で主人公たる男があまりにも簡単に社長を務める会社を乗っ取られそうになってたから。余程のぼんくらでなければあり得ない設定で、原作でもそんな杜撰な設定なのかを知りたかった。だって、株式会社を乗っ取るなら充分な比率の持ち株が必要で、単に取締役会の多数決で決まるはずはないからだ。しかも社長は創業者であり充分な資本金もあったはずの設定なので、持ち株比率が低いはずがない。そうでないとしたら、余程のぼんくらでというわけだ。作品はミステリーであって経済小説ではないとしても、あまりにも杜撰でご都合主義的ではいただけない。原作では一応株保有率への言及はあったが、おざなりで、納得できるものではなかった。ミステリー部分はなかなか斬新な仕立てであるだけに残念な感じ。
Posted by ブクログ
「愚者の毒」と同じ作者だったので。
綱渡りというほどではないが、
両脇が崖の細い道を歩いているぐらいの危うさはある。
誰かに感情移入しないように。
描かれている人物像を信じないように。
ひたひたと迫ってくる災いから目を背けないように。
読み方にコツがあると言っては大げさだろうか。
大逆転、というような転回点は無いのに、
少しづつ少しづつ変わっていく人生が、
堕ちている気がしないのは、
主人公が自分の大切にしている者を見失っていないからか。
結局、自分も感情移入してしまっている
その娘が自分を取り戻している結末が良かった。
いくら有能なサポートと相続した財産があったといっても、
たいして経験もないのに会社経営に成功するのはちょっと無理がある気もするが、
家政婦のその後に途中で気がつかせてくれた作者の手腕は素晴らしい。
ダークファンタジーも面白いけど、純粋なミステリーも面白い。
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。