ソナチネ

ソナチネ

693円 (税込)

3pt

3.4

生と死とエロス――。著者の真骨頂!

刹那の欲望、嫉妬、別離、性の目覚め……。
著者がこれまで一貫して描き続けてきた人間存在のエロス、
生と死の根幹に迫る圧巻の短篇集。

ピアニストの佐江は、教え子の少女のホームコンサートで、
少女の叔父だという男と出逢う。
音楽堂の暗い客席で、少女の弾くソナチネのメロディに合わせるように、
佐江と男は視線を、指先をからませていく……。(「ソナチネ」)

「鍵」「木陰の家」「終の伴侶」「ソナチネ」「千年萬年」「交感」「美代や」の7編を収録。

「恋愛とはきっとこういうものなのだ。人生のあらゆる出来事に繋がっている。」(千早茜、解説より)

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ソナチネ のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2022年08月25日

    大人の女を描くのが日本一の作家さんだと思ってます。この本は短編集。知的で、美しい女性はもちろん、心にどす黒いものを抱えた女性、心のバランスがどこかおかしな女性、いろんな女性や光景が浮かぶ一冊でした。

    0

    Posted by ブクログ 2021年01月27日

    「鍵」「木陰の家」「終の伴侶」「ソナチネ」「千年萬年」「交感」「美代や」
    これらの短編7編が収録されています。

    小池さんの最近の作品は初期の頃のスリルで胸がドキドキする様な内容ではありませんが1編1編言葉を取りこぼしたくない様な味わい深い丁寧な作品になっています。

    読み始めた途端、自分のい...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2017年06月23日

    安定の上手さの7編の短編集。夫の遺品から自分の知らない鍵が出てきた『鍵』と、子供の頃にいた家政婦のことを思い出す『美代や』が良かったかな。指圧院でマッサージを受け官能の扉を開いちゃった中年主婦の話『千年萬年』はどっかのエロ小説の設定にもありそうだけど、小池さんが書くと格調高くなるという……それで、ど...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2024年01月28日

    大人の愛、日常に潜んでいそうな心かき乱される7つの短編からなります。
    ◾️鍵
    死んだ夫から見つかる鍵をめぐる物語。夫への愛おしさと次の世界への旅立ち。ドキドキします。
    ◾️木陰の家
    愛人へのくるおしい心と父親への思い。複雑に絡まり、虚しさが込み上げてきます。
    ◾️終の伴侶
    何の面白みがなくて別れた夫...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2022年08月09日

    2022年8月8日
    最後の話は読んだ記憶があり。
    ピアノの先生の仕事も婚約者のこともほったらかして熱に浮かされる。
    あるかもね。

    0

    Posted by ブクログ 2022年06月14日

    ほとんどの話に、死と官能的な表現と、欲望が描かれている短篇集。
    「千年萬年」は死は出て来ないけど、解説を読んだら老いというテーマが共通してるなと思った。
    「ソナチネ」の主人公は若そうな感じがしたけど。
    「交感」のラストは、老人は本当に亡くなったのかな…と思った。
    小説家がかつて好きだった老人が一方的...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2017年11月03日

    ピアニストと教え子の叔父、主婦と指圧師、未亡人と亡き夫の友、そんな男女が互いに(あるいは一方的に)惹かれる描写が目に見えるようでした。亡き夫の衣服のポケットから見知らぬ「鍵」を見つけたところは、自分がその立場だったらと考えてせつなくなった。

    0
    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2018年12月06日

    家族、友人、恋人、恩師、同僚、先輩etc 様々な関係があるけれど、どんな関係か?と問われて答えられない関係もきっと大人にはある。カテゴライズできない関係。

    0
    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2017年03月10日

    生と死とエロスかあ。著者の得意分野ですね。
    若干ミステリーというかホラー分野も取り入れた本作は、なんだか気味が悪いような、でもエロティック。文体が美しいので気味の悪さが増すのかな。
    「千年萬年」はどこかで読んだことある。

    0

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