青山娼館

青山娼館

638円 (税込)

3pt

「恋は御法度よ」会員制娼館のマダム塔子は言った。娘と親友を亡くす不幸のどん底から、高級娼婦という仕事に行き着いた奈月(32)。青山に佇むその旧い館には、白檀の香りと真に拮抗する男女の関係があった。身体をぶつけ合い、生の実感を取り戻す奈月は、やがてマダム塔子の過去を知ることになる――。怒りと悲しみに満ちた人生が交錯し、身体から再生していく日日を描いた全く新しい衝撃作。

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青山娼館 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    小池真理子さんの小説は、読んでいてとても心地よく、癒される。上品で、自然に流れる文章に引き込まれ、気付くと物語の世界に自分が居る感覚・・何度も味わっている。大好きな作家さん。

    0
    2025年01月17日

    Posted by ブクログ

    内容の良し悪しはともかく、
    情景が容易く脳内映像化される文章は、
    小池ワールドを堪能できると思う。
    主人公の教養や立ち振舞いは、
    娼館のマダムに見い出されるような素晴らしい素材として描かれてはいないのに、
    何故マダムが彼女を雇ったのか。
    愛する者を喪った者としてのシンパシーがそこにある。
    決して面白

    0
    2009年10月04日

    Posted by ブクログ

    時間がいくら流れても、決して消えてくれない感情もあるわ。
    複雑で、一言で説明しきることなんかできない、自分もそれが何なのか
    よく分からずにいるような、そんな感情。わたしたちが生きている間に、
    そういう感情を、自分ひとりで抱えていかなくちゃならなくなることがある」
    (09年3月15−16日)

    0
    2011年08月31日

    Posted by ブクログ

    退廃的でサティの音楽が流れてきそうな怪しさを孕む物語
    他の人に何かを補ってもらい大切な人を失ったとてつもなく大きな悲しみを乗り越えていく人々
    健全とは言えないやり方かもしれないけれども、生きていくというのはそれだけパワーとある意味の強さが必要なのだ

    0
    2025年04月22日

    Posted by ブクログ

    小池さんは、「二重生活」がものすごくワクワクしたのでもう一冊読んでみたけど、これはまぁまぁかな。
    でも、やっぱり独自性はあると思う。
    どうなるんだろう?っていうのは、あったので、悪いお話ではないと思う。ただ、私、やっぱり基本不倫ものは好きじゃないんだなー。。。安易なネタに逃げている気がどうしてもして

    0
    2017年01月15日

    Posted by ブクログ

    登録忘れ。本当の愛と代わりとしての愛、あらすじにある生と性の境界線をよく書き切ったなとただただ感じる。

    0
    2013年10月06日

    Posted by ブクログ

    幼い娘とたった一人の親友を相次いで亡くし、高級娼婦になった奈月。

    奈月の悲しみ、憎しみ、怒りや孤独が胸に迫る。

    白檀の香りが本当に匂ってくる小説。

    0
    2013年04月08日

    Posted by ブクログ

    ★3.8って感じかなぁ。

    ストーリーは最愛の娘と親友を失った主人公が
    人のぬくもりを求めて親友が働いていた超高級娼館で働くお話。

    主人公、奈月の
    「全ての偶然は必然」
    っていう考え方はとても好き。
    ドライな物事の捉え方も、強さも好き。

    小池真理子らしい、小池真理子による、小説という感じ。

    0
    2010年02月07日

    Posted by ブクログ

    ぐいぐい引き込まれるような面白さがあるわけではないのですが、気がつくと別世界にいるような気分にさせられる不思議な本でした。

    0
    2009年12月11日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    終わっても、一緒に生きて行く。
    マダムの受け入れて乗り越えるまでがサラッと書いてあるけど、そういう話し方が出来るまでにどれだけ時間がかかったんだろう。
    あっという間の2時間だった。

    0
    2023年05月04日

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