素数たちの孤独

素数たちの孤独

スキー中の事故で脚に癒せない傷を負ったアリーチェ。けた外れの数学の才能を持ちながら、孤独の殻に閉じこもるマッティア。この少女と少年の出会いは必然だった。ふたりは理由も分からず惹かれあい、喧嘩をしながら、互いに寄り添いながら大人になった。だが、ささいな誤解がかけがえのない恋を引き裂く――イタリアで二百万部の記録的ベストセラー! 同国最高峰の文学賞ストレーガ賞に輝いた、痛切に心に響く恋愛小説。

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素数たちの孤独 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    購入済み

    久々に読みごたえのある良作

    2021年11月13日

    イタリアベストセラーというのが半分驚き。
    というのも中身がけっこう暗めで、マイノリティの話なので、そんな大勢に読まれるのか、と・・・。

    しかしながら読書好きは東西問わず、重さ、孤独が好きなのかもしれない。
    感情移入しながら読んでしまう。

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    Posted by ブクログ 2020年07月04日

    過去の傷を引き摺る男女の人生を辿りながら、その出会い、交錯、別れ、再会を繊細な筆致で綴る傑作。処女作で権威あるイタリア文学賞を受賞し、人口6000万人のイタリアで200万部を売り上げたのも納得。物語全体の完成度の高さはもちろんのこと、一文一文の表現の巧みさまで語り尽くしたくなる作品です。原語が読めた...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年07月01日

    なかなかおもしろかった

    「素数は1とそれ自身でしか割り切ることができない。自然数の無限の連なりのなかの自分の位置で素数はじっと動かず、他の数と同じくふたつの数の間で押しつぶされてはいるが、その実、みんなよりも一歩前にいる。彼らは疑い深い孤独な数たちなのだ」と本文には書いてある。
    そして、孤独には『...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2022年04月02日

    心と体に傷を負った少年少女が、苦しみを抱えながらもがきながら成長していく話。
    それぞれの人生が交互に語られ、その孤独の深さにこちらも辛くなるが、微かな光が差し込むラストに心が救われた。人生の様々な局面で選ばなかった答えを、もし、自分が選んでいたら…そんなことを考え余韻に浸っている。

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    Posted by ブクログ 2021年08月07日

    これでいい。終わり方はこれでいいんだと思う。途中でおそらく誰もが想像する終わり方だったら、安っぽいし、だいたいファビオとナディアが「なんだったの」になってしまうではないか。この終わり方だからこそ、いろいろ考えてしまうし、しみじみとした余韻が残る。

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    Posted by ブクログ 2020年07月13日

    素数とは1とその数字以外に約数を持たない数字。つまり他の数字と共通点がないということになるだろうか。
    アリーチェは幼い頃に習っていたスキーの練習中の事故で足に傷を負い、引き摺って歩かなければならなった少女。
    マッティアは幼い頃に双子の妹を亡くしてしまった事に責任を感じている自閉症気味の少年。しかし、...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2020年06月21日

    1と自分の数字以外では割ることができない素数になぞらえた、それぞれが深い闇を抱えた男女の、運命的な出会いから、時に交わりながら歩んでいく孤独な人生譚。
    独特なトーンで進んでいく物語は、不思議な吸引力を放ち、決してハッピーではないのに、なんともスッキリとした読後感を与えてくれる。

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    Posted by ブクログ 2019年11月16日

    最初の数章は、独立した短編小説のよう。物語が繋がっていくのが謎解きみたいで、知らず知らず引き込まれる。

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    Posted by ブクログ 2014年01月15日

    どうして人は誤っていることを承知で間違った選択肢を選んでしまうのでしょう。
    誰だって孤独は辛いものなのに。

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    Posted by ブクログ 2013年09月23日

    タイトルに惹かれて手にとった。読み終えて双子素数という言葉を噛み締めジンワリ。終わり方好きだなぁ。
    ハヤカワepi文庫はいい本多い。

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