作品一覧

  • タスマニア
    3.3
    1巻3,410円 (税込)
    地球の環境問題が深刻なのに、僕は不妊治療なんかに悩んでいる。逃げるよう参加した気候変動会議で会った物理学者とは、世界の終末に逃げるならタスマニアだと話した。そして僕は、何かに駆られて広島と長崎ヘ被爆者の取材に来た。伊人気作家による傑作私小説
  • 天に焦がれて
    -
    1巻3,190円 (税込)
    毎年夏休みを過ごす祖母の家で、14歳のテレーザは共同生活を営む少年3人と出会い、その中の一人と恋に落ちた。4人の友情は永遠と思えた。だが数年後、その少年が他の少女を妊娠させたと知り――。『コロナの時代の僕ら』の著者が描く、男女4人の愛憎の物語
  • コロナの時代の僕ら
    3.8
    1巻1,430円 (税込)
    2020年2月から3月のイタリア、ローマ。200万部のベストセラーと物理学博士号をもつ小説家、パオロ・ジョルダーノにもたらされた空白は、1冊の傑作を生みだした。生まれもった科学的な姿勢と、全世界的な抑圧の中の静かな情熱が綾をなす、私たちがこれから生きなくてはならない、コロナウイルス時代の文学。
  • 素数たちの孤独
    3.8
    1巻990円 (税込)
    スキー中の事故で脚に癒せない傷を負ったアリーチェ。けた外れの数学の才能を持ちながら、孤独の殻に閉じこもるマッティア。この少女と少年の出会いは必然だった。ふたりは理由も分からず惹かれあい、喧嘩をしながら、互いに寄り添いながら大人になった。だが、ささいな誤解がかけがえのない恋を引き裂く――イタリアで二百万部の記録的ベストセラー! 同国最高峰の文学賞ストレーガ賞に輝いた、痛切に心に響く恋愛小説。
  • 兵士たちの肉体
    -
    1巻2,310円 (税込)
    アフガニスタンに派兵されたイタリアの若者たちの孤独、性、葛藤を瑞々しい筆致で描きながら、現代の矛盾に鋭く迫る二十一世紀の戦争小説。世界的ベストセラー『素数たちの孤独』著者の最新長篇。 灼熱の大地の真ん中、アフガニスタンの紛争地域に派兵されたイタリア軍の若き兵士たち。危険ではあるが、たった数カ月の任務のはずだった。故郷から逃げだしてきた者、ひとりぼっちの母親を残してきた者、妊娠した女を残してきた者、オンライン上の仮想恋人に依存する者……それぞれの事情を抱え、孤独を噛みしめ、性をもてあます彼らの中には、愛情と憎しみが芽生えつつあった。そして、ようやく任地に慣れてきた頃、その後の人生を大きく変えることになる、忘れえぬ出来事が起こった――。 砂漠への強行軍にのぞんだ若者たちは、何を見たのか? 世界的ベストセラー『素数たちの孤独』の著者が紡ぐ、21世紀の新しい戦争文学。

ユーザーレビュー

  • 素数たちの孤独

    Posted by ブクログ

    まずタイトルがいいです。理系が大好きな素数ですよ。タイトル買いでした。

    幼少期のスキー事故で足が不自由になり、拒食症の少女アリーチェと、ある過去の罪を背負い、自傷癖のある数学の天才少年マッティアの幼少期から大人になるまでの物語です。

    マッティアが数学専攻なので、双子素数という話がでてきて、間に一つだけ偶数をはさむ素数のペアのことらしいですが、まるで主人公の二人のようでした。

    二人を取り巻く周りの人たちも苦しんでいる素数たち。心理描写が美しい。分かり合えない苦悩を数学にかけてるのがおしゃれだなあと思います。

    孤独な二人がお互いを必要としながらも、不器用な接し方しかできない、二重螺旋のよう

    0
    2025年11月22日
  • 素数たちの孤独

    購入済み

    久々に読みごたえのある良作

    イタリアベストセラーというのが半分驚き。
    というのも中身がけっこう暗めで、マイノリティの話なので、そんな大勢に読まれるのか、と・・・。

    しかしながら読書好きは東西問わず、重さ、孤独が好きなのかもしれない。
    感情移入しながら読んでしまう。

    0
    2021年11月13日
  • コロナの時代の僕ら

    Posted by ブクログ

    静謐な文章だ。しかし、訳者あとがきであるように著者あとがきの「コロナウイルスが過ぎたあとも、僕が忘れたくないこと」にはかなりの熱量が込められている。コロナウイルスが過ぎ去った後には、「いったい何に元どおりになってほしくないのか」を考えている。元どおりになってほしいことではない。元どおりになってほしくないことだ。この視点はとても重要なことだと思う。

    0
    2021年08月15日
  • コロナの時代の僕ら

    Posted by ブクログ

    感染症とは僕らの様々な関係を侵す病だ…

    この災いに立ち向かう為に
    僕らは何をすべきだったのだろう
    何をしてはいけなかったのだろう

    そしてこれから何をしたらよいのだろう


    コロナ時代を生きる人々へ
    イタリアを代表る小説家が送る
    痛切で、誠実なエッセイ集


    何を守り 何を捨て 僕らはどう生きていくべきか


    2020年春ローマにて
    非常事態下で綴られたイタリア作家の叫び
    今読むべき傑作エッセイ




    物理学を専攻した作家パオロ・ジョルダーノ氏は
    この危機を「忘れたくない」と繰り返す


    ウイルスの不安や驚きに満ちた
    緊急事態の今だから
    ヒリヒリと感じる事を…


    落ち着いた私たちはたちま

    0
    2021年06月08日
  • コロナの時代の僕ら

    Posted by ブクログ

    ウイルスは変異するもの。ウイルスが変異した責任を問える相手はどこにもいない。ウイルスはただ変異するものなんだから。

    ただ……科学が万能だと信じられていた時代は過去のものだとわかってたけど、どう対応したらいいか、どの情報が正確なのか、どの意見が妥当なのか、そもそも耳を貸すべき専門家が誰なのかもわからず、身動きもできない状況に陥るとは……

    私にはもとから日常と呼べる日々は無かったけれど、それでも日常を手に入れるべく、どうにかやっていくしかない。

    0
    2021年04月18日

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